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行動心理捜査官・楯岡絵麻 vs ミステリー作家・佐藤青南
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行動心理捜査官・楯岡絵麻 vs ミステリー作家・佐藤青南の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全2件 1~2 1/1ページ
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冷徹(だが自己中心的性格)な行動心理捜査官の楯岡絵麻と(新興宗教の教祖風の)ミステリ作家の佐藤青南との「創作は模倣から始まる」、「困ったら死体を転がせ」、「嘘はつかないが本当のこともいわない」及び「いっきに伏線を回収しろ」という4つの事件(章)への係わりを描きながら、出版業界の裏側暴露、SNSの「功罪の『罪』」面への風刺、青南が主宰する会の洗脳の実態(殺人教唆)、そして、作者のミステリ作法(創作法分類)観を披歴するという趣向の連作短編集風の物語。ミステリと言うよりは出版業界の裏側暴露も採り上げたミステリ作法(創作法分類)観中心のミステリ評論と言った趣きである。 筆致が軽い上に、青南が主宰する会(メルマガ中心)の会員が精神的に幼いせいもあって、全編に緊迫感・重厚感が漂っているという雰囲気は全く無い。絵麻が得意という設定の容疑者候補の"なだめ行動"や"マイクロジェスチャー"の読み取りという能力もさほど利いているとは思えない。<キネシクス>の使い手同士の対決としてはミステリとして寂しい限り。ミステリとしての工夫はメルマガ及び4年前からの青南の作品を会の幹部が代筆していた点及びその4年間に青南が何をしていたかという点で、後者は確かにそれまでの「伏線を回収」している様に映った(が、驚く程の真相ではない(実際、担当編集者は気付いていた))。青南がサイコパスという設定も安直過ぎる。 リーダビリティが良いのが唯一の取り柄だが、これが上述した緊迫感・重厚感の無さにも繋がっている。青南がノーベル文学賞を目指しているという設定も噴飯物(ただし、作家としての"評価"を得たいという願望は作者自身のそれと重なっているのでは?)。気軽に読み飛ばすには手頃な作品だとは思ったが。 | ||||
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オンラインサロンで熱狂的なファンを集める推理小説家・佐藤青南。 彼の作品はファンが1人何冊も購入するので、発売前から重版が決まるほど。出版社からすると売り上げの見込みが立つありがたい作家。 本は売れれど満たされない作家の葛藤を追い詰めていくのが、行動分析を武器に犯人を追い詰めていく「エンマ様」のあだ名を持つ女刑事・楯岡絵麻。 エンマ様シリーズと呼ばれるシリーズものだと買ってから知りましたが、この1冊だけでも十分楽しめます。サラッと読めて気分転換にちょうどいいエンタメ推理小説でした。続きも気になります。 が、実はこの作者、青南サロンというオンラインサロンを本当に持っているらしく、どこまでが現実なのか…読んだ後にゾクっとしました。 | ||||
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