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六人の嘘つきな大学生



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【この小説が収録されている参考書籍】
六人の嘘つきな大学生
六人の嘘つきな大学生 (角川文庫)

六人の嘘つきな大学生の評価: 4.24/5点 レビュー 552件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.24pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全442件 301~320 16/23ページ
No.142:
(5pt)

就職活動とは

高校受験や大学受験の思い出については、多くの人々が数々のドラマを語っている。予備校はもちろんのこと、受験対策の書籍も枚挙にいとまがない。しかし就職活動となると、その思い出について語る人はあまりいない。就職活動対策の予備校や書籍なども、探せばあるのかも知れないがさほど見かけない。就職した会社で過ごすことになる年月は、たかだか数年の学生時代よりもはるかに長く、また就職活動もそれなりに――少なくとも本人にとっては――ドラマチックなものであるはずなのに、それについてはだれも多くを語ろうとしないのはなぜなのか。
 それはおそらく就職活動が、ある意味「出来レース」に過ぎないからであろう。むろん会社によっては試験もあるし面接もある。実力が全くの無意味であるわけではないし、努力が全く実らないということもない。しかし就職活動の成否は、本人がそれまでに歩んできた経歴――コネも含む――でほとんど決まってしまう。すでに戦いは終わっており、大逆転はありえない。就職活動がドラマチックに語られることがほとんどないのは、そもそもドラマが起こらないからではないだろうか。
 あるいはその逆で「戦いはこれから」だからなのかも知れない。大学入試の場合は希望の大学に合格した時点で勝敗は決している。どのような大学生活を送ろうと学歴には影響しない。しかし会社は違う。どの会社に就職するかは大した問題ではない。問題はその後である。社長にまで上り詰めるのか、平社員のまま終わるのか、あるいはリストラされるのか。会社そのものが零細企業から大企業に成長する可能性もあれば、倒産する危険性だっていくらでもある。そしてそのことによって自分の人生は大きく左右される。ドラマは就職活動の後に待っているのであって、それに較べれば就職活動なんて序曲に過ぎない。
 いずれにせよ就職活動が熱く語られる機会は少ない。本作はその就職活動が舞台となっている。その時点ですでに面白い。登場人物は、成長著しいIT企業「スピラリンクス」の最終選考に残った六人の大学生。超難関企業の最終選考に残った六人だけあって、いずれも優秀な強者ぞろいである。六人の中で最も内定にふさわしいのはだれかを本人たちに議論させるというトリッキーな最終選考会の部屋で、六通の封筒が発見される。そこには六人それぞれの「罪」が告発されていた。仕掛け人はだれなのか。犯人の目的は――。
 ところどころに事後のインタビューが挿入されたり、次から次へと目まぐるしい展開があって、最後まで気を抜くことができない。リアリティーに関しては疑問符がつくものの、犯人および動機の意外性は秀逸であり、読後感は悪くなかった。この事件および本作そのものが就職活動批判になっているのも面白い。読んで損はないミステリーだと思う。
六人の嘘つきな大学生Amazon書評・レビュー:六人の嘘つきな大学生より
4041098793
No.141:
(5pt)

凄くおもしろかった

よかった
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No.140:
(4pt)

楽しい作品でした

面白い作品でしたが、読者の視点でカットされてるシーンが多数あり、主人公対犯人というより作者対読者、といった構図となっています。感情移入はあまりできませんが、推理を楽しむという意味ではオススメできます。
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No.139:
(5pt)

構成が上手い

なかなか最後まで犯人わかりませんでした。自身就活は体験として参加するも真剣では無かったので 通常は非常に大変なことなのだなぁと 今時事情もわかり面白かった、そして当時の自分に反省。
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No.138:
(5pt)

「でも、わからないよね」

自分が大事にしてきたことをより大事にしたいと思わせてくれた本。

昨今の世の中は悪いことをしたら叩く、悪いことをしたんだから叩かれて当然だという風潮がある。私はそれが嫌いだ。どんなに悪いことをした人がいたとしても、それはある一部分を切り取ったものであることが多い。物事の全容がわからず一部分を見て悪く言ってしまう人が多い。だからこそ私自信、「でもわからないよね」と言って一部分だけを見て評価をすることを避けてきた。

この本も読みながら「犯人」や仲間に対し「でもわからないよね」と思いながら読み進めた。そして最後には気持ちいいくらい「でも、わからないよね」と信じて良かったと思える結末になった。現実は全てこのようにはいかないと思うが、そう信じることが大切なのかもしれないと思った。
これからもどんな人と出会っても、一部分だけを見て良い人、悪い人と決めず、「でもわからないよね」と考えられる人でありたい。
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No.137:
(4pt)

人物が浅い

続きが気になりあっという間に読みました。ミステリはよく読んでいるので、序盤からこのインタビューは‥等色々思う箇所はありました。自分自身職場が今をときめくIT企業なので、共感する部分も共感しない部分もあり。
題材はよかったと思いますが、登場人物が美男美女、体育会系、ネクラ君と、ともするとマンガやラノベのようです。一人一人掘り下げて書き分ける頁数をさけなかったのはわかりますが。「売れている本=読みやすい本」の法則に則った、普段あまり本を読んでない人や若い方向けの内容でした。
(犯人のことが好きだったんですね‥)
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No.136:
(5pt)

人にはいろいろな面がある

就職活動グループディスカッションで事件が発生するという面白い切り口。
…就職活動って異様だったな〜…。

最終選考に残った六人が一緒に活動しているときにはそれぞれ優秀でいい人に思えたのに、
グループディスカッション中に開けられる封筒の告発文を受け、一気にイメージが変わり、表面的には良くみえても、全員嘘付きで悪い人のよう。
が、伏線回収を経て、
また最後にはよく見えてくる。

人にはいろいろな面があるけど、
ひとつを取って全部が良い悪いではないと思え、気持ちのよい読後感。
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No.135:
(5pt)

面白かった

どんな人間にも表も裏もある。
完全に良い人間も完全に悪い人間もいない。
当たり前のことですが、刺さるエピソードでした。

就職活動の問題点も色々と書かれており、同意できる内容が多かったです。
(自己PRとか強み弱みとかそんな曖昧なもので採用不採用決めるのどうなん、という)

噂で期待していた〇〇トリックについては、そこまで驚くものではなかったですが
最初からトリックの種類を知ってる時点で「フェア」じゃなかったですね。
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No.134:
(5pt)

2回読んだらもっとおもしろい

人間のいい所も悪い所も感じる
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No.133:
(4pt)

伏線回収祭り、サクサク読める

無数に置かれた伏線を、一つずつ回収していくので飽きずにあっという間に読める。やや強引な回収もあるが、全体のテンポの良さの中で、その強引さに気を取られるよりは早く先を読みたいと思わせてくれる。文章表現も凝りすぎず適度な工夫で、心地良い。
オーディブルで聞いたが楽しめた。ナレーターの息継ぎ音が気になるとのレビューが多いが、確かに息継ぎ音ははっきり入っている。自分はそれが逆にテンポの良さと勢いにつながると感じ、プラス評価点になった。読み手は男性だが、女性のセリフまですべて一人でこなしていて、そこも逆に新鮮で面白く聞けた。
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No.132:
(4pt)

密室はシューカツの会議室

密室はミステリーの定番であるが、本作の密室は、就職活動のグループ面接の会議室。就職活動だから、学生も人事も小さな嘘を重ね、本当の自分を装飾する。誰が悪いのか。みんな悪いのか。

会議室を舞台にした事件は前半で終わる。そのスピード感のまま、真犯人探しが始まる後半。最後は綺麗に終わるので物足りない所もあるが、シューカツってミステリーだなぁ、と感慨に耽る一冊。
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No.131:
(5pt)

圧巻!

試し読みから一気に購入!そのままラストまで読走してしまいました!そしてラスト後、再度読み返し、、、、怒涛のミステリー!久々に読書が楽しかった!
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No.130:
(5pt)

ミステリとしてももちろんですが

ミステリとしても勿論ですが、メッセージ性のある小説としても上手く、読後感が良い。何かに偏った描写、ストーリーでもなく、バランス感覚がすごく気持ちよかったです。
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No.129:
(5pt)

いい意味でだまされ続けました

その先が読まずにいられない本でした。何度予想がはずれたことか。久々におもしろい本に出会いました。
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No.128:
(5pt)

大学生が嘘つきなわけではない。就活が嘘だらけなのだ。就活を舞台にしたミステリー。

6人の就活生が成長著しいIT企業の内定を得ようとしている。最終選考は6人がグループディスカッションで内定者1名を選出するという就活生にしてみれば地獄のような選定である。会議室では封筒が見つけられ、その中には6人の暗部を撮影した写真が入っていた。仲がいい6人だったが、誰がこのようなことをしたのか、犯人探しが始まる。犯人は誰か、目的は何か、そして6人の運命はどうなるのか、緊迫した中でのミステリーだった。それにしても就活って異常な活動だと思う。就活生は自分の良いところをアピールし、悪いところは見せない。大学生が嘘つきなわけではない。就活が嘘だらけなのだ。今時の就活を舞台にした切羽詰まる中でのミステリーは斬新だと思う。
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No.127:
(5pt)

たぶん作者は嘘つき

文句なしの大傑作。まずは独創性。就活を舞台にして選考のために課される方法が極めて独創的。そこから始まる焦燥、猜疑心、スリルの描写の的確さ。そして、全編に渡る、これでもかという怒涛の伏線回収。どんな些細なエピソードも書きっぱなしにしないと言わんばかりに、こんなことまで? とあきれるほどに見事に漏れなく回収される。しかも、闇雲の伏線回収ではなく、回収することによって次第に一つのテーマが浮き彫りになっていく。そのテーマは本書の舞台である就活に密接に関係するもの。たった一つ欠点を上げるとすれば、デスカッションのシーンが半分ほどまで続き、その後は視点も雰囲気も変わり、構成に難ありと見えること。だが、そんなことはこの怒涛の伏線回収の前ではどうでもよく感じる。登場人物同様、この作者はきっと嘘をついている。どこかの対談で小説はあまり読んだことがなく、漫画ばかり読んでいたとあったが、この作者の文章のうまさは半端ではない。その時点の状況、動作、心理等を的確に表現する「言葉」が的確に、見事に、すっきりと登場する。読み手の想像をひとレベル上回るクオリティの「言葉」が、ストンとはめられている箇所が無数にあり、都度唸らせる。作者は若いころから相当に本を読みこなしているに違いない。唯一、この謎だけが未回収である。
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No.126:
(4pt)

読んでみてほしい。あなたはラストにどう思うか。

非常に面白い内容で、前半はとてものめり込んだ。続きが気になるとはまさにこのことだと思う。その後の後半は伏線回収が多々あり、前半で疑問だった些細な部分が後半で驚く伏線になっていた。
非常に面白かった。
しかし、ラストが疑問だった。ラストが変にすっきりせず、どうした?と感じてしまった。みんなはどう思っただろうか。。。
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No.125:
(5pt)

サービス精神旺盛!

面白かった! 中盤以降、ちょっとダレるところがあったり、文章がもう少し磨かれていると良いな、人物のキャラがもっと書き分けられていたらな、と感じる部分もあるものの、おまけで満点の星5つです。ほぼ一気読みでした。

 事件自体の設定がユニークだし、就活への批判という社会性もあって、面白いミステリーに仕上がったと思います。企業の採用活動、特に面接ということに関しては、こんな情緒的な批判をしなくても、科学的・学術的に余り意味がないことは既に指摘されていますけれど。

 オチもなるほどと思わせられます。登場する各人物の評価が最後に逆転する様も面白い。サービス精神旺盛な著者なのだと思いました。他の作品も読んでみたいです。
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No.124:
(5pt)

本屋大賞を取れなかったのが不思議

あり得ない状況が提示されます。それを巡って6人の大学生の心理描写がすごい。そう、この作者の強みはそこにあります。行動にはそれに至る理由がある。それがきっちり示されています。この作者、大化けの可能性あり。
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No.123:
(4pt)

トラップ、伏線などいろいろな仕掛けが盛り込まれたなかでも作者の想いがきちんと表現されている。

文体も非常に読みやすく一気に最後まで読んでしまった。6人が有名IT企業の就職試験を受ける際の奇異な物語であるが、2つだけ気になったことは、まるでアニメっぽいキャラクターの構成
と、作者の意図がずっと見え続けていることだ。読み終えてから知ったが推理小説として読めはそれは気にならないかもしれない。
でもそんなところも含めて非常に面白い展開に飽きさせられなかった。
うらと表でひっくり返るオセロのような動向と何層にも重なった玉ねぎのような層のむくような展開が交互に起こり、その中できっちりと伏線を回収していくのだ。

相当思慮深く物語りを練っているのがよくわかる、時々「それ言い切っちゃうの?」というときは論理が完璧でなかったりするのだが、最終的に作者が言いたい恒久的なことがキチンと浮き彫りされ、共感できた。
六人の嘘つきな大学生Amazon書評・レビュー:六人の嘘つきな大学生より
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