■スポンサードリンク
(短編集)
雪まろげ: 古手屋喜十 為事覚え
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
雪まろげ: 古手屋喜十 為事覚えの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本はよく読む方だと思うが、 迂闊にも宇江佐真理氏を存じ上げなかった… 最近になって、氏の本をよく読んでいるが こちらも本当に面白かった。 主人公の喜十は冴えない男性なのだが、 それでも後のお内儀になるおそめの命を救ったり 捨て子を引き取り面倒を見たり、 同心の手伝いをしたり、本業の古手屋(古着屋) 以外の仕事に大忙しだ。 宇江佐氏の書かれる男性は、 得てしてこんなタイプが多いが (女房がしっかりしていて、男性はちょっと…) そこもまた楽しい。 氏の書かれる市井小説は、ほろりとして 清々しいものが本当に多い。 ご存じない方には、お勧めの時代小説家である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宇江佐作品は、人情に溢れていて、読んだ後心がほっとします。自分の子どもではないが、大切に育てている夫婦 親子の関係とは何なのか考えさせられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これも良かったです。Amazonのリコマースで買い取ってもらいましたが、1円って寂しくなりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宇江佐真理さんの時代小説を、数年前より読み初めまして以来、彼女のとりこになりました。「雪まろげ」一気に引きこまれました.宇江佐様のあまりに早い逝去が残念に思えてなりません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
期待どうりの品物でした。 今後も探している品物があれば、注文をしたいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
江戸の時代に懸命に生きる人々の優しさ強さにほろりと感動感涙! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
お人よしの喜十は、うまく使われてしまって少々歯がゆい。 しかし、ベースには江戸の人情があって、この物語は成り立っている。 どの時代でも、子供ができないのは、寂しく辛いもの。訳アリの子供を育て、いろんな葛藤が素直に表現されていていい感じだった。 どんな人の心にも、大なり小なり「鬼」がいる。いない人なんて、おかしいとさえ思えた。でもそれが人間と、あるがままの自分を素直に見つめられるような気になった。著者が言いたかったのはそういうことかと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宇江佐さんの書く「親子」は…血のつながりの有無に関わらず、リアルな愛情や育児の大変さが見事に描かれている。子供の描きかたもすばらしい。実際に育児を主に担った経験があるからこそ描けるのかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
時代小説にハマっています。主人公の喜十は禿で格好良くないし、言葉使いも良くないのに、なんだか魅力的なおじさんに思えてくるから不思議です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宇江佐真理さんの小説はとてもなごやなかな気持ちに、心優しい気持ちになるので大好きです。風采はぱっとしないけど良いところのある喜十さんをはじめとして、庶民が日常の中で精一杯頑張って毎日を送っている様子がとってもいいです。読むと心が元気になり、この世も捨てた物でもないような気がしてきます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今で言う古着屋を営む30代半ばの喜十が主人公。 しかし妻のおそめとの間には子供が無かった…、そんな折、店先に赤ん坊が 一筆の書置きとともに捨てられていた。 本作は6話からなる短編集ですが、1作目に捨吉がどうして捨て子の境遇となり、 喜十夫婦の養子となったかが詳しく書かれています。 その兄、新太の不幸な境涯には悲しくなりました。 また後半には捨吉の兄弟姉妹の行方、身の振り方に奔走する喜十と 喜十が仕える同心の上遠野の二人に人間的な温かさを感じました。 中盤のミステリー仕立ての作品もなかなか良かったですが、 本作の焦点は捨吉とその兄弟姉妹にあると思います。 前作は喜十の年齢にそぐわない暗くて愚痴っぽい性格が鼻につきましたが、 本作は喜十のそんな性格もだいぶ緩和されていました。 喜十の上遠野に対する愚痴や悪態もだいぶ無くなり、 ラストではホロリとさせられる場面など良かったです。 ただ伊佐次捕り物余話の様な伊佐次と不破友乃進との間の無条件の信頼感、 爽快感は無いので★4つにさせていただきました。 次作に期待します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
皆さんは宇佐江真理さんという時代小説家をご存じですか.私は迂闊にもこの人を全く知りませんでした.アマゾンで見ると既に多くの著作があり,多くのファンが生まれています.本書を読むと,もっと色々と読みたくなって当然です.カバーの絵を見れば雪だるま(雪まろげ)を造っている男がいます.幼児を抱いた女もいる.男は江戸浅草の古着屋の主,古手屋喜十.女はその女房のおそめ,幼児は捨て子の捨吉です.捨吉を喜ばせるために喜十はせっせと雪まろげを作っています.心温まる絵 --- .この喜十,わが店の前に捨てられていた赤子を養子にして育てている.本書第一話「落ち葉踏み締める」はこの捨て子の来歴を語って私を泣きに泣かせました.年取れば涙腺の締まりがなくなるのでしょうか.ともあれ『雪まろげ』は6話から成る短編集ですが,第一話は次のように始まります. 毎朝,新太は夜明けとともに本所・大横川の業平橋の下でしじみを採る.新太が採るしじみは業平しじみと呼ばれ,ぷっくり肥っていて味がよいと評判だ. 私事ですが,本所・業平橋(ほんじょ・なりひらばし)は拙宅から眼と鼻の距離にあります.でも,橋の下には大横川はありません.もう何十年も前に川は埋め立てられ,大横川親水公園となっています.川の代わりに水路が設けられ,滝やカスケードがあったりして夏場には子供たちが水遊びしています.しじみなどはいない.小説の舞台を想像させる装置は皆無です.それどころか業平橋の脇に高さ634mの東京スカイツリーが聳えている.そんな業平橋周辺を知っていて第一話を創作する著者の想像力の逞しさに驚嘆せざるを得ません.話が前後しますが,引用の新太は捨吉を古手屋喜十の店先に捨てた捨吉の兄で,程なく隅田川に身を投じました.何故って.それが泣かせるのです.知りたい方はどうぞ本書を読んで下さい. 本書を読む楽しみの一つは江戸弁を聞くことです.江戸弁はとっくに廃絶している.東京弁すら聞かれない.はびこっているのは情緒不足の標準語か,標準語の変形です.明治・大正の東京も今ではすっかり消えました.眼前に拡がるのは,巨大な,コンクリートで固めた首都東京です.だからこそ吾らは江戸に憧れ,この短編集に惹かれるのでしょう.私達は宇江佐真理さんの語りを聴いてほんの束の間でもこの殺伐の巷から逃れたいのです.江戸の人って皆いいな,と思います. 翻って100年後,未来の東京人は平成時代の人たちは良かったなと,思うでしょうか. | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!