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余寒の雪



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【この小説が収録されている参考書籍】
余寒の雪
余寒の雪 (文春文庫)

余寒の雪の評価: 4.20/5点 レビュー 10件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.20pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(5pt)

長生きの秘訣は読書、宇江佐さんの時代小説は最適です。

久し振りに宇江佐さんの時代小説を読みましたが、小説の流れに「枚数稼ぎがない」事に、びっくりしました。更に内容は人情味にあふれ、夢中になって読み続けました。大分以前にお亡くなりになっていることが残念でなりません。登場人物の対話の妙味を充分に満喫させて頂いています。
 前に記しましたが、何処にも「枚数稼ぎがない」小説の流れが絶品です。私は「年寄りの長生きの秘訣は読書」と自認していますので、これからも宇江佐さんの時代小説を、愛読させて頂きます。
余寒の雪 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:余寒の雪 (文春文庫)より
416764004X
No.8:
(5pt)

文句なしに面白い!

いつものキレがないなぁなんて思いつつ読んでましたが、最後の「余寒の雪」で大爆発しました。知佐と俵四郎・知佐と松之丞のこころが繋がっていくさまを丁寧に繊細に綴っていて仕上がり絶品。登場人物たちの造形がほんと素晴らしい。
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No.7:
(4pt)

勇ましくさわやか

いつの時代にも男装の麗人なる人はいる。
ベルサイユのバラや古くはリボンの騎士的な感じがした。
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No.6:
(5pt)

深川恋物語の最初に「余寒の雪」をオーディブルで楽しみました!

昭和の終わり頃に、「ちょっと良い話」が流行ったことがあります。
宇江佐 真理さん、初体験ですが、書かれている作品は多くが時代物で、江戸が大好きな作者のようです。
そんな筆者が、肩の力を抜いて、チョット良い恋物語を綴ったのが、深川恋物語のようです。
初体験として、この余寒の雪をオーディブルで楽しみました。
見事な筆力といいますか、滑らかで、シットリとしていて、肩肘も張らず、静かに二人の恋が成就するさまを描いたのが、この作品です。
深川恋物語の中には、破局も入っていますので、全てがハッピーエンドでは無いのですが、この作品は、見事に心を暖かくしてくれる、以前に流行った良い話の延長線上にあるような作品です。
そんなおとなしい作品を、梶けいこさんの落ち着いた声質が惹き立て、最後まで一気に聴くことが、楽しむことができました。
素晴らしい作品、ありがとうございます。
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No.5:
(4pt)

最後の「余寒の雪」にじんわりとなり、一冊を読み終えました

女剣士の知佐とやもめの俵四郎のお話。
知佐さんは、まさか江戸まで出て、八丁堀の後添えに入るとは思わずに、故郷を
発ったと思います。
なんともぎくしゃくしながらも、俵四郎の子松之丞が二人を結び付けてくれたのかも
しれません。
私は「さだの境地」に強く惹かれました。
銀婚式を経て、私も夫に対していいかげん「さだの境地」になっていてもいいはずなのに
まだ心の成長が足らないのかもしれない・・・「余寒の雪」を読んでそう思いました。
わが夫も俵四郎さんと同様に、広い心で私を見ていてくれているのかもしれないのに・・・。
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No.4:
(4pt)

読み終えて気持ちが清々しくなる絶品

昔、藤沢周平の短編にぞっこんだったことがあった。宇江佐真理の七つの短編は、あのすぐれた世話物時代小説に特有の深く濃く香り立つ匂いや、滋味深くて爽快な味わいを久しぶりに思い出させてくれた。でも、これは当たり前のことだけれど、そこにはくっきりと藤沢節とは違う宇江佐真理の個性が刻まれていて、それは中村彰彦さんが「解説」で紹介している「女性ならではの繊細さ」という評言が言い当てようとしているものと同質であるように思う。たとえば仙台の女剣士・知佐が、騙されて同居することとなった北町奉行所同心・鶴見俵四郎宅で五歳になる松之丞との交情を深め、やがて俵四郎との真剣勝負を経てその後添いとなることを受け入れる一部始終を丹念に淡々と綴った表題作「余寒の雪」などは、読み終えて気持ちが清々しくなる絶品で、その丁寧な筆運びのうちに、情感の襞に分け入りながらもこれをそっと事物、言動に託して描写する「繊細さ」がいかんなく発揮されている。
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No.3:
(4pt)

味わいが違う

この短編集のレビューは難しいぞ、というのが最初の印象。 
江戸時代の市井ものは数多く読んできたのですが、
「感動の味わいが違う」と思う。 
どこが違うのかと尋ねられても、答えられない。
苦し紛れに、本文中の言葉を借りるなら

「あれはねえ・・・夢をみていたんだろうよ」
「さて、なるようにしかなりません」

投げやりではなく、
しっかりと地に足のついた人物の台詞が軽妙だから面白い。

女性ならではの優しく口当たりのよい作品と、
新たな関心時へ向かう挑戦的作品が織り交ざった、
分岐点とも呼べる短編集でした。
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No.2:
(4pt)

宇江佐さんの筆力の高さが覗える1冊。

武士から町人まで、さまざまな男女の心を描く7編からなる短編集です。
連作じゃない短編集すがいずれも歯切れよく読めるものばかりです。
作者の筆力の確かさが覗える1冊ですが、特に良かった2編を紹介します。
「梅匂う」
 助松は小間物屋 千手屋を営んでいて、妻には先立たれていた。ある日から見せ物小屋の舞台に上がる大女の大滝太夫に入れ込んでしまう・・・
 最後の方で、大滝が戻って来るシーンがとても印象的です。
「余寒の雪」
 知佐は剣術に励みすぎていて、縁談も遠ざかっていたが、親戚の提案で江戸で祝言を上げさせられる手立てになっていた。本人は相手の方に子供がいることに驚き・・・
 松之丞が熱を出した時、知佐が看病して心が通じ合う所がなんともいえません。
余寒の雪 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:余寒の雪 (文春文庫)より
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No.1:
(4pt)

宇江佐さんの筆力の高さが覗える1冊。

武士から町人まで、さまざまな男女の心を描く7編からなる短編集です。
連作じゃない短編集すがいずれも歯切れよく読めるものばかりです。
作者の筆力の確かさが覗える1冊ですが、特に良かった2編を紹介します。
「梅匂う」
 助松は小間物屋 千手屋を営んでいて、妻には先立たれていた。ある日から見せ物小屋の舞台に上がる大女の大滝太夫に入れ込んでしまう・・・
 最後の方で、大滝が戻って来るシーンがとても印象的です。
「余寒の雪」
 知佐は剣術に励みすぎていて、縁談も遠ざかっていたが、親戚の提案で江戸で祝言を上げさせられる手立てになっていた。本人は相手の方に子供がいることに驚き・・・
 松之丞が熱を出した時、知佐が看病して心が通じ合う所がなんともいえません。
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