鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日

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鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日の評価:

3.68/5点 レビュー 47件。 C ランク

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平均点3.68pt

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全63件 61〜63 4/4ページ
No.3
(5pt)

時代を越えて紡がれる鬼と人の物語

※ネタバレにご注意願います

まず、本作に光を当てて下さった双葉社様と、そして何より、鬼人幻燈抄を練り上げて、完成にまで漕ぎ着けて下さった中西モトオさんに深く感謝を申し上げます。

さて、本巻は記念すべき鬼人幻燈抄の第一巻となっております。時代は江戸時代後期、製鉄を生業とする村・葛野でのお話になります。

本巻葛野編では、主人公甚太とその家族の日常が描かれ、しかしそれぞれの想いはすれ違い、また、村を思う村長や、同胞の未来を憂い暗躍する鬼達の存在が絡み合い、葛野の地に惨劇がもたらされます。

その内容は陰鬱としており、作品全体に漂う雰囲気は美しくも暗さを感じます。そう『初読の一周目』ならば。

鬼人幻燈抄は、作品の構成上、初読の一周目では理解し得ない登場人物の『想い』というものがあります。真の意味で鬼人幻燈抄という物語を味わうには、物語の終わりまで一読しなければなりません。

一周りしてそうして初めて、初読では理解し得なかった彼や彼女達の想いが見えてきます。鬼人幻燈抄は何度も読み返して楽しめる、その様な構成になっているのです。

170年もの間に、巡り巡って、繋がり伝わる想い。或いは、途切れ、繋がらない、理解しあえなかった心。これら等の『愛憎』が、本作を彩る最大の魅力であり、読み終えた読者達が絶大な賛辞を送ってやまない理由なのです。

本作は葛野編は序章の序章。
甚夜がまだ甚太で、白夜が白雪、マガツメが鈴音だった頃の、原初の風景。

読み返せば、著者の仕掛けに気がつき新たな発見に驚く事もあれば、

『清正は自分でも本を書いているんだって』

繋がっていた彼の想いが万感胸に迫り、

『この書に記された始まりを、そんなこともあったと笑える優しい日々が、君へ訪れますように。』

そして彼女の思いの深さに涙するでしょう。

『愛しています、いつまでも』

………が、それはあくまでも2週目以降の『ご褒美』。

作品の構成上、評価するに難しい葛野編、色々悩みましたが、私はこの素晴らしくも儚い作品が大好きなので、星5個にしておきます。

もし、葛野編単体に魅力を感じなかった人は、先にweb版を読み進める事をオススメします。

個人的には
江戸編・幸福の庭
幕末編・剣に至る
明治編・林檎飴天女抄、一人静
大正編・夏雲の唄
昭和編・復讐の果てに
は何れも傑作で、最終章の平成編では、これまでの全てが収束されていきます。

是非あなたも、江戸時代から平成に至るまでの長き時を、彼等と一緒に歩んでみてはいかがでしょうか。きっとあなたの胸に残るエピソードが見つかると思います。
鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々 Amazon書評・レビュー: 鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々より
4575241857
No.2
(5pt)

是非この話を読んでみて下さい。

説明で記載されている「何度読んでも号泣必至」「人生観が変わった」の通りの作品だと思います。曲げられぬ己の生き方による違わぬ選択の先の悲劇。憎しみから鬼となり、何を斬るべきか定まらぬまま、遠い未来に起きる悲劇の産物を止める為に途方もない時間を生きる人と鬼の狭間で揺れる鬼人の主人公と人の世が織り成す物語です。

心に残るような主人公の生き様、想いとその移り変わりはきっと読む人の心を豊かにすると私は強く思います。
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4575241857
No.1
(5pt)

和風ファンタジーの名作

ファンタジー小説はあまり読んだことがありませんでしたが、この作品は面白いと思います。お気に入りの本が一つ増えました。
鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々 Amazon書評・レビュー: 鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々より
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