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(短編集)
頭の中の昏い唄
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頭の中の昏い唄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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生島治郎は大藪春彦と並んで和製ハードボイルドの草分けだ。 大藪作品は大量に読んだが、作者はなぜか一冊も読んでいない。本書は60年代から70年代にかけて書かれた異色短編十篇とショートショート十五篇に加えて120ページほどの中編一作を収録している。 生島作品の本流からは外れた作品を先に読むことになった。 当時知られ始めたアメリカの「奇妙な味」を標榜したのは理解できるが、今日の目で見ると空振りが多い。 ショートショートは星新一の切れ味に遠く及ばない。 短編で気に入ったのは、 『香肉(シャンロウ)』当時の香港の魔界めいた魅力が感じられて懐かしかった。 ストーリーは予想がついてしまうが、こういう悪趣味さは好きだ。 表題作は衝撃的な幻想猟奇譚だ。ある種の変態さんには、こたえられないだろう。 『蜥蜴』爬虫類のぬめりと少女のエロスが共鳴して、怪しい物語を紡ぎだす。 上記三篇以外は、どれも今一つだった。 中編『東京二〇六五』本業のハードボイルドにSFギミックを持ち込んだ作品だ。 ロボット作りの名手が、人間そっくりの殺人ロボットを主人公の元に送り込んでくる。 暴力とエロス満載で退屈はしないが、褒める気はしない。珍作としか言いようがないな。 古書を探してまで読む気はしないので、復刻してくれて嬉しい。 | ||||
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