(短編集)

手招く美女 怪奇小説集



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手招く美女: 怪奇小説集

2022年02月25日 手招く美女: 怪奇小説集

長篇小説を執筆中の作家ポール・オレロンは古い貸家に引越すが、忽ち創作は行き詰まり、作家は周囲に何者かの気配を感じ始める。邪悪なものの憑依と精神崩壊の過程を鬼気迫る筆致で描き、ブラックウッド、平井呈一らが絶賛した心理的幽霊譚の名作「手招く美女」。沈没寸前のガレオン船の前に霧の中から現れた謎の船の正体とは……超時間的な幻想譚「幻の船」。シチリアの富豪の娘が旅先のチュニスで英国青年と恋に落ち、同時に神秘的な人格の変容を経験する。エキゾティックな舞台に古代幻想が交錯する中篇「彩られた顔」など全8篇と、作者がその怪奇小説観を披露したエッセーを収録。英国怪奇小説の黄金時代に、精緻な心理主義と怪異描写、斬新なアイデアで新しい地平を拓いたオリヴァー・オニオンズの怪奇小説傑作選。(「BOOK」データベースより)




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No.1:
(2pt)

いろいろ残念

訳者は岩波文庫からも本を出してるベテランなんですが、訳文が生硬で意味の分からないところがちょくちょくありました。たとえば、

「借家人があるかもしれないという可能性は、「貸家」の立札を読めるように修繕することを保証しなかったらしく、事実、そうなってはいなかった」(12頁)とか、

「彼女のからくりは少し見え透いていて、その感傷的な湿っぽさは分析出来る過程の結果だったし、彼女の裏側には、死すべき人間の性(さが)を象徴するおぼろな形が隠れているようだった」(33頁)とか、

「彼は実用上、恐怖だけでなく喜びも絶対なものという範疇に入れても良いと思っていて、彼が犯すであろう最後の裏切りは、一人の人間ではなく万人の魂の安寧を襲うような、折り合いと制限の破壊だった」(58頁)とかですね。

 理解できないのは自分のアタマが悪いせいかなあとも思ったんですが、他の部分は割とわかるので、推敲の手抜きじゃないかなあと感じました。〆切が厳しかったんでしょうか。

 さらにもっと失望したのは解説で、分量だけは無駄に多いんですけど、どっからか写してきたような作者紹介と、教科書的なホラー文学史の講義がまずあって、肝心の作品解説は「邪悪な霊の誘いに屈していく孤独な魂を狂おしく描き出してみせ」とか、「……魔物の猛威が、圧倒的な迫力で描かれている」とか、「息苦しくなるほどの緊張感」とか、大仰で紋切り型の評価ばかりで、これははっきりいって解説者の人選ミスですね。こういう繊細な小説はもっと繊細な文章で繊細な鑑賞ができる人材がいると思うんですがねえ。

 あとこれ内容とは関係ないんですが、表紙カバーの英文タイトルの書き方にもひっかかります。一単語が二行にまたがるときはシラブルの切れ目で切るのがルールです。beckoningはbeck・on・ingなんで、beckoで切っちゃおかしいですよ。「弁慶がな/ぎなたを持って」に似た感じになっちゃいます。「それがどうした、ここは日本だ」と言われたらおしまいなんですが。

 以上まとめると、企画はいいんだけど全体的にツメが甘いのが気になりました。「マニア垂涎の名作なんでとにかく出しゃいいんだ」ってわけでもないでしょう。
手招く美女: 怪奇小説集Amazon書評・レビュー:手招く美女: 怪奇小説集より
4336072949



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