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アムリタ
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アムリタの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
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高校時代、図書室で上・下を一気に読み、人生の選択にもがいていた私の心を癒してくれました。 この本にあのタイミングで出会えたことに感謝しています。 人生を豊かにする要素が詰まっている本なので、多くの方に読んで欲しいです。 | ||||
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私にとって、下巻は上巻より印象に残るシーンが多かったです。 確かに話があちこち飛び出してたりして読みにくいなと思う人はいると思いますが。 主人公、弟、明日にも遠くに旅立つ友人と、その元恋人であり新しい友人との、最後の晩餐でハイになってしまう気分。その帰りの車で眠ってていいよと言われた弟が発する「もったいないからいい」という台詞。 その夜、旅立つ友達が主人公の夢の中に別れを告げに来て「ありがとう。どこにいても君達の事が大好きだ。」という台詞。 すべて心に染みてきます。 私が生きてきたなかで、言葉にできなかったもの、言葉にすると失われてしまう気がするものが、この物語に詰まっています。 | ||||
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何かが欠損してるからこそ(例えば家族だったり記憶だったり) 人生はより深みを増すようなもちろん苦しみも生まれるけれど、 それが人生であると教えられた気がした。 下は不思議な力や、オカルトティックな物が登場したが、 それがとてもリアルに感じれたのは、作者の力量か。 とにかく終わりに近づくにつればななワールドにどっぷりはまり、 最後には魂が開放されたような気分になりました。 最初はとっつきにくいけれど、気がつけばどっぷりハマってしまう、 そんなばななさんの作品には、毎回心が浄化されるような気がします | ||||
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上巻よりもさらに不思議さが増し、話の密度が濃くなった感じです。 読み終わった後、ただただボーッとしてしまいます。 私の印象に残っているエピソードは、 頭を打ち記憶を無くした主人公の朔美が あることをきっかけとして 一気に記憶を取り戻していくところ。描写が素晴らしかった。 人生は、とどまることなく流れていくものなんだなぁと、ただただ強く思った。 深すぎて、はっきりと伝えたいことは分からなかったけど、それこそが吉本ばななだなぁと思った。 この本は、頭で考えるよりも、心で感じながら読むものだと思う。 | ||||
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今回、久しぶりにまた読んでみました。 吉本ばななさんの作品が好きで、 初めて読んだのが「哀しい予感」で、 「アムリタ」もばななさんを知って初期の段階で読んだ記憶があります。 ばななさんの作品に多くある「生と死」が大きなテーマになっていると思います。 頭を打ったことにより以前の自分が実体として感じられない主人公。 妹の死。ある日弟が授かった不思議な能力。などなど… 非現実的であり、現実的なストーリーが淡々と進んでいき、単純に物語に引き込まれます。 上巻では、サイパン旅行の途中までが描かれてます。 ばななさん独特の情景描写は、 読んでいるだけで目の前に情景を思い浮かべることが出来る。 私はいつもそこにばななさんの魅力をとても感じます。 | ||||
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設定的にかなり暗いはずなのに、それが全然暗く感じられない。そして、その暗く感じられないのを嫌悪する気持ちが全然わかないという、すごい小説。 主人公は前向きに能天気に生きているように見えて、時々めちゃくちゃ寂しくなったり息苦しくなったりする。それと、家族を通した癒しを追求する小説なのかな、と上巻を読んだ感想。 ただ、スーパーナチュラル的なことがやたらと出てきてちょっと?な感じ。 | ||||
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長編でありながら ときどき 無性に読みたくなる作品。 全体に流れる 不思議で優しい雰囲気と 自然と心の描写は、 読むものに 癒しをあたえてくれます。 日常の中に いろんな非日常な事件が起きるのだけど すんなり読ませてくれるあたりが ばななの文才なのでしょう。 私が この世で一番好きな小説。 大切なコトを教えてくれる 日常を描いた作品です☆ | ||||
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かなり夜型。という冒頭の主人公の言葉に、読み始めかなり引き込まれました。これは中々面白そうだ、と。 案の定読み進んでいくうちに、風変わりな家族関係など淡々と描かれていて、常識的でないところが、とても面白かったです。 タバコを吸う母。弟のことをお前と呼ぶ主人公。 ばななさん作品は、下手に他人に良く思われようとしていないところが、とても好きです。 もちろんそれだけではなく、人の内面的な所を深く掘り下げている作品だと思います。 人は容器にすぎないんだと、妹の恋人だった竜一郎が主人公を抱きしめるシーンでは、記憶を取り戻した主人公の中に何かを(私は希望と解釈しました)見出したんだなと思い、読んでいて胸が熱くなりました。 | ||||
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読み終わると、ただただ幸せな気持ちになれた。 頭を打って記憶を失くした主人公・朔美に訪れる不思議な人々との出会い。 その出会いを通して、今まで見過ごしていた大切なことに気付いていく。 弟をとても愛しているということ、不思議な構成の家族を愛しく思っていること、 死んだ妹のこと、父親のこと、友人のこと、サイパンに住む人たちのこと、 恋人のこと、美しい自然がただそこにあるということ、 そして自分が自分であるということ・・・・・・・・・・ 最も幸せな人とは、当たり前に感じられることに幸せを見出せる人なのではないかと思う。 この物語を読み終わった後、私が私であること、家族が家族であること、友人が友人であること、一日が始まり終わっていくことが、 なんだかとても素晴らしく思えて、幸せな気持ちになれた。 いつか私の人生にも終わりが来る。 でもそれは、決して哀しいことなんかではない。 人類が地球上に現れた時から、ずっと繰り返されてきたことだから。 Mr.Childrenの『HERO』という曲を聴いた時のような、そんな優しい気持ちになれた。 ありがとう。 | ||||
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自分に起きている事をじっかんできない主人公と聞こえないはずの声が聞こえてくる弟。二人が悩んだり助け合ったりしていく姿に、人とはこうあるべきなんだと思える。登場人物全員の言葉に重みがあって、作者の考えがいろんな事を通して伝わってくる。私は何かに悩んでいる時は必ずばななさんの作品を読みます。今の私の中にはばななさんの考えがたくさん組み込まれています。 | ||||
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妹とか、母とか、恋人とか、自分に対する 温かい気持ちが湧き上がる不思議なお話です。 吉本ばななの書く女の子はだいたいいつも 感受性が強くて、しなやかで、わたしの憧れですが、 このお話の主人公もまさにそのタイプです。 ほんとに、心がうるおう、素敵なお話だと思います。 | ||||
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島へ行き、海岸で、彼女の歌う歌。大津島という島があってそこで海に手を入れようとして、なんだか出来なかった。水の中に人の魂を感じる様で・・・というと霊的かもしれないけど。このシーンが頭に浮かびました。空から、海から、圧倒的に鎮められる魂がやってくる。空気の、圧倒的なもの。言葉では言い表せないもの。どんな年齢層の人も、同じ様に抗えないちからで失われていったいのちとか、もっといい表せないおおきな空気、感じ取れたら。「アムリタ」を読む度、日常のニュースに触れる度、日本人は、海外がどうの、というより先にもっと日本の過去を知らなければ知ることから始めなければいけないのでは?と思ってしまう。 | ||||
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ひさしぶりにばななワールドにどっぷり浸かってしまいました。吉本ばななさんのあの不思議な雰囲気のある文章によって、自分の周りの空気がどんどん澄んでいく感じを覚えました。またこの作品のテーマが独特!特別な能力を持っているわけではないんだけど誰にでもある、例えば電話が鳴ってあの人かな?って想像したらその通りだったとか、特定の人のことをずっと考えてたら偶然その人と会ってしまったとか、そういうことをテーマにしてるもんだからそういう経験あるっていう人はどんどん引き込まれていってしまうと思う!(その他死とか霊の世界とかも絡んでくるから話の内容はもっと高尚なんですけど。)またそういう非化学的なことは信じないわ!って言う人も文章が描き出す風景がきれいできれいでしょうがないからはまっちゃうと思いますね!ようするにまだよんでいない人はよんでみるべきってことです。ただ最後に水をさすようですが、あの回りくどすぎるような情景描写にん?ってくる人には眠くなっちゃうかもしれません。 | ||||
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マンガと違って映像の無い小説はどれだけ読者を惹きつけることが出来るか、それがその小説の良し悪しを左右し、そしてそれに必要なのが「距離感」であると、私は(勝手に)思っている。 そしてこの「アムリタ」は、小説家として成熟する一歩手前の未熟さ・危うさが、作者が元々持つ距離感とあいまって、一見違和感を感じそうなオカルト的な内容を読者の「日常」に近いラインまで引き込ませることに成功していると思う。(これは作者と作中人物の朔美の不完全であるところでのシンクロの妙でもあると思います) 「オカルト」はオカルトでなく、「日常」は日常で無い。意外なようで実は真実であるようなことを、こんなにリアリティをもって感じることが出来るのはこの本だけでは、と思うのは私だけでしょうか。 | ||||
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区切りがわりとある話しなので、気持ちに余裕を持って 読むことが出来ます。 吉本ばななの、独特な表現方法は 分かるようで分かる、どういうことかを解釈して口に出すことは出来ないけれども、頭ではなく、気持ちで 同意できるような表現が、耳慣れなくて新鮮であり、また 独特でした。 フランス映画を見ているときのように、少し心がふわっとしたような気持ちで読めました。 | ||||
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