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チェス盤の少女
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チェス盤の少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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Sam Lloydの『The Memory Wood』(2020年)の翻訳。 著者はこれがデビュー作という。 少女の連続誘拐事件を扱ったサイコスリラーだ。少女と犯人の心理的な戦いが、暗く気味悪く描かれており、読んでいるこちらも異様な世界観にとらわれてしまう。 誘拐ものとして、かなり衝撃的なトリックが仕掛けられており、その点はおもしろかった。 しかし、作品としてはいろいろな意味で中途半端だ。チェスという要素、YouTubeの利用、原題にもある「記憶の森」というもののもつ意味など、どれも上手く使いきれていない。もう少し工夫すれば、もっと優れた作品になったのではないか。 次作以降に期待したい。 訳文は端正で読みやすい。 | ||||
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チェスの大会の昼休み中に誘拐された少女と、監禁の事実を知りながら通報しない少年、少女を見つけようとする捜査官、三者の視点で構成される物語です。 かなり絶望的な状況で進行するので、空気が重たい感じがします。加えて、統合失調症の様な雰囲気を醸し出しているので、読むのが辛いような感じもします。 そんな絶望的な状況の中、生き残るために必死で頭を絞る少女が数少ない救いです。 | ||||
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大変面白いのは、発売から約3週間になるのに、vineレビューが増えていくばかりで、普通のレビューは一編も載っていないこと。高価な単行本ならともかく、文庫本の新刊海外ミステリで、前宣伝もされていた本なのに。海外ミステリ翻訳の将来が不安です。それでは購入者のレビュー1編を記します。本書はかなり単純な誘拐ミステリだが、単調ではなく、心理描写、幻想、閉鎖監禁恐怖、バイオレンス趣味を取り混ぜて、少女がどうなるのかという関心で読者の読書欲を持続させるのに、一応成功している。欠点は三つ。ア、誘拐の動機が明瞭でない。イ、少年少女が主人公の小説としては残酷趣味、残酷趣向が強すぎる。ウ、捜査側がしょぼい。評価は星3つ半ぐらいだが、海外ミステリの新刊が出なくなっては困ると理由もあって、星4つ。 | ||||
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粗筋だけ読むと、『その女アレックス』に近い感じもするのですが、まったくの別物です。 誘拐されてしまった少女の視点、事件を担当することになった警視の視点、そして謎の少年の視点の3つで物語が展開していきます。 出だしは戸惑います。肝心の少女ではなく、謎の少年の物語から小説がスタートするので、最初の20ページは「なんなの、これ?」状態ですが、読みすすめれば、少年の物語も重要だと分かってくる仕掛けになっています。 監禁事件を描いた小説なので、胸クソが悪くて、痛ましい物語なのですが、地元警察の行動が素早くて、的確で、とても頼もしいです。信頼できる、こうであってほしい理想の警官像を描いています。イライラ感はゼロです。 監禁されてしまう少女イリサは、母国(英国)ボーンマスの少年少女チェス大会に出場していて、母親が目を離したすきに駐車場で誘拐されてしまいます。幼く見えるけど、頭脳明晰で、チェスの才能に秀でた「天才少女」という設定です。知らない部屋に監禁された際に、その部屋に対して、頭のなかで「チェス盤」を敷いて、空間を把握しようとします。 イリサはビジュアルで思考して、警視はロジックで推理して、謎の少年イライジャは、とある事情で現実と空想の境目にいる。そんな感じのミステリーサスペンスです。 訳者あとがきにもありますし、本文中にも出てきますが、『ヘンゼルとグレーテル』がモチーフです。ゆえに、少女と少年が『イリサとイライジャ』で似た名前になっている。そして犯人はイリサに「食事が欲しければ働け」と命じてくる。 チェス盤とグリム童話。そして少女イリサのかしこさ。 500ページ以上ある長編小説ですが、いざ物語が本格的に動き始めると、ページをめくる手が止まらなくなります。 (ところどころ実在の映画を引用するのですが、本来であれば小説として文章で描写すべき人物像を引用で片付けてしまうときがあります。少女イリサのチェスの師匠を『ジュラシック・パーク』のイアン・マルコム博士のような人という表現で片付けてしまう。「ああ、ああいう感じの人なのね」と分かればいいですが、当該映画を見たことがない人もいるわけで、小説の描写としては安易でしょう)(映画の引用で片付けてしまう癖が、物語の展開全体にも波及していて、この小説のストーリーは2017年5月日本公開のあの映画のパクリでは? となってしまいます)(『ヘンゼルとグレーテル』というモチーフ自体をその映画監督が過去作で用いていますし) 事件そのものに対する嫌悪はあって当然ですし、絶望的な状況がずっとつづくのですが、後味は悪くありません。 | ||||
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とにかく読者をひきつける展開が魅力です。 読み始めると時間も忘れ惹きこまれていってしまいました。 個性的な登場人物たちの性格も一筋縄でいかず本当に面白いです。 かなりのボリュームがありますが全然苦じゃないですね・・・。 最後の最後までドキドキ感があって楽しめました。 読後感もなかなかで、いい時間をすごすことが出来ました。 | ||||
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あまりにもスリリングな展開と緻密な描写、圧倒的な仕掛けで最後まで一気に読ませてくれました。訳も素晴らしいと思います。邦題が何故か「チェス盤の少女」となっています。ペンネームのサム・ロイドがチェスパズルで有名になった同名パズル作家に因んでいるのでしょうか?原題は「The Memory Wood」、こちらの方がしっくりくるような気がしました。サバイバルスリラー系が苦手な人にはオススメ出来ません。それほど凄い作品です。 | ||||
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あまり面白くない。 読み切るのに苦労した。 ☆設定は面白い ★無駄な記述が多い ・チェス盤を思い浮かべながら色々思考することにどんな意味があるのか、わからなかった。 ・女の刑事が妊娠しているという設定は本当に必要だったのか。 ★情報が少ない ・犯行の目的や方法は、詳しくは明かされない。 | ||||
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途中、後味の悪い終わり方をするのかと思わされた。 その時点で作者の意図どおりに読まさせられたのかもしれない。 自分はできれば平和に終わってくれるミステリーが好きなのだけど、まあ、そうなったのかと思う。 犯人が誰かを、推理する物語ではなく、次々と展開される流れを楽しむ小説だと思います。 そういうのは頭を使わず気楽に読めるので良いのですが、後味悪いとあまり楽しくないので、この小説の終わり方は良かったです。 | ||||
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実はミステリーは殆ど読んだことがないのですが、読み始めから引き込まれて、 結局は最後まであっという間に読んでしまいました。なかなか予測できない展開 なのが面白かったです。どことなくグリム童話を彷彿される描写が多く、 全体的に流れる雰囲気もダークで少し不気味でありながら、美しさも感じます。 チェスを理解していると更に楽しめると思います。 | ||||
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読み始めはまるで児童文学を読んでいるよう。 この本の冒頭はほぼ少女もしくは少年の目線で語られるから余計かもしれないが そう難しい文体ではないので読み進めるのは楽かと。 内容は、チェスの大会から誘拐される少女イリサ、 誘拐され監禁されているイリサの元へなぜか訪れる少年イライジャ、 そして女性捜査主任3人の視点から事件が描かれる、ダークミステリ。 この物語の肝はやはり誘拐される少女イリサのその知性の高さと 生き残ろうとする姿勢だろう。非常に凛としていて子供ながらにかっこいい。 実際にあるんじゃないかと、そんな気にさせるため 読んでいて怖かった... w また、映像化しやすそうなので、そのうち映画化されたりしないかな? | ||||
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さくさくよめてこの時期の読書感想文にも 向いてるのではないでしょうか。 とりあえずゆったりと話を楽しんでいきます。 角川さんは全体に装丁がおしゃれなのもよいですね。 | ||||
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