黒暗森林: 三体II

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評判

黒暗森林: 三体IIの評価:

4.30/5点 レビュー 268件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.30pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全474件 421〜440 22/24ページ
No.54
(3pt)

SFとしては穴がある.中国らしさは興味深い

地球を焼き払うのに下巻の宇宙戦艦のメインエンジンがあれば十分なのに何故特別な水爆等が必要なのでしょう?
一番の疑問は正体不明の推進手段を持つ智子があるのに三体艦隊の推進性能だけで三体世界の技術水準を評価しているのか疑問でした。
11次元?から三次元に投影された姿を見せることが出来,密閉空間への侵入もお手のものの智子だと,投影位置を切り替えてテレポートできる可能性さえあります。
智子に計算機やネットワークがハッキングされる可能性があまり論じられていないのも疑問です。
地球艦隊はちょっと言及される銀河英雄伝説のやられ役並でアホ。
面壁者というアイデアに中国らしさが感じられます。あと,政治士官が偉いのですね。
未来へ人材を送ろう→分かる。政治士官だ→「えっ?」
地球脱出計画など絶対成功しないと確信しているところはシニカルで,アメリカSF,特にクラークあたりのロマンと差を感じます。
細かい翻訳の問題かもしれない点として,マルビナス戦争で英国海軍の戦艦が,という部分,戦艦など現実にはいなかったと思いますが,中国では駆逐艦等も戦艦と言われるのですかね?
個人的には前作の智子建造シーンが一番ワクワクしました。
前評判での期待とお値段に対するコストパフォーマンスでマイナスがあり星3つです
三体2 黒暗森林 上 Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 上より
4152099488
No.53
(5pt)

人間は恐ろしい

宇宙社会学者の公理は残酷だけど、的を得ているように思いました。政府の役人などはかなりデフォルメされた感じですが、平和になると出てくる人間のいやな面が現れていると思いました。
三体2 黒暗森林 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124434
No.52
(5pt)

人間は恐ろしい

宇宙社会学者の公理は残酷だけど、的を得ているように思いました。政府の役人などはかなりデフォルメされた感じですが、平和になると出てくる人間のいやな面が現れていると思いました。
三体2 黒暗森林 下 Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 下より
4152099496
No.51
(4pt)

コロxウイルスのような..

今回の話である遺伝子を狙い撃ちできるためのウイルス ほとんどは軽い風邪症状という話 SFでもなく今の世の中もしやと思わせられる本当に小説書いた時点で現実なんじゃと
スリリング内容でした。
三体2 黒暗森林 上 Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 上より
4152099488
No.50
(5pt)

悲しく、暗い、でも一気読み

ストーリーが悲しく暗い。
定番の宇宙SFになることを想像していたが、見事に裏切られた。
三体Ⅰは前半が退屈だったけど、三体Ⅱは上巻から下巻まで一気に読めたので、星5
三体2 黒暗森林 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124434
No.49
(5pt)

悲しく、暗い、でも一気読み

ストーリーが悲しく暗い。
定番の宇宙SFになることを想像していたが、見事に裏切られた。
三体Ⅰは前半が退屈だったけど、三体Ⅱは上巻から下巻まで一気に読めたので、星5
三体2 黒暗森林 下 Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 下より
4152099496
No.48
(5pt)

ここまでくると読書もスポーツです、最高の読書体験

人類の科学的発展を阻害し、かつありとあらゆるコミュニケーションが筒抜けになってしまう圧倒的な優位者。それに立ち向かうために選ばれた4人の面壁者の活躍やいかに。

どうでしょう?もうこれだけでワクワクしませんか?面白い小説の条件の一つとして登場人物の名前のひねりがあると思いますが、それと同様に物語世界の独特な名称や用語も読者の興味を強烈に喚起します。この物語は元々が中国語のためかそれらの名称・用語が漢字表記されているのも独特の味わいですね。

劣勢から優勢、だましただまされた、負けたと思えば勝った、様々な要素が目まぐるしくかつ極端に振れていくのため、記憶や想像力を最大限に発揮しながら読み進めなければいけないわけですけどこれが本当に疲れる。間を開けてしまうと、そこまでの展開を確認するために頁を戻すことにもなりかねないので一気に読みました。こういう作品が読めて本当に幸せです。
三体2 黒暗森林 上 Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 上より
4152099488
No.47
(5pt)

良かった

三体3の翻訳がいつ出るのか早く知りたいです。下巻を読む前から気になります。
三体2 黒暗森林 上 Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 上より
4152099488
No.46
(5pt)

明らかに上巻より下巻が良い

上巻のほうは、三体初刊を読み直さないと入り込んでいけなかったんですが上巻を読み飛ばして実は先に下巻を読んでしまったんですがこっちはなんというか上巻が上田早夕里氏の華竜の宮や深紅の碑文のような絶滅が確定した未来に向かってあがく人類の群像劇のようで、これはこれで良かったんですが

冬眠から目覚めた主人公が直面した未来の地球の描写が凄い! まるで三体問題が解決してしまったように自分自身も何故か安堵してしまってからの急展開、夜11時から12時の寝るまでの間に1時間づつ読もうって決めてたんですが11時から朝6時まで次が気になってまったく眠ることが出来ませんでした(笑)

最終巻が早く読みたくて英語版「Death's End」をkindle版で購入して翻訳しながら読んでます。 しかし呪文がああなるとはね~、宇宙は生命で満ちていたんだ!!
三体2 黒暗森林 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124434
No.45
(5pt)

ここで終結してもいいのに、一体、第三部はどうなるのか?

【さわりの部分までのネタバレあり】

第一部を読み直してから読み始めた。

第一部の舞台が中国と三体世界を模したシミュレーションゲームにほぼ限定されていたのに比して、第二部の舞台は200年先の未来、そして太陽系空間まで広がる。

三体世界は、三つの太陽を持つがゆえに、予測不能な太陽の動き(いわゆる「三体問題」)によって興隆と滅亡を繰り返す文明であり、4光年先に居住可能な地球があることをしって、400年かけて巨大艦隊を送りつつある。

その艦隊の到着に先んじて、「智子」という素粒子を地球に無数送り込み、量子のもつれ効果によってリアルタイムで地球の情報を得ている。

そればかりか、この智子が素粒子の基礎研究に介入することで、地球における物理学の基礎研究は完全に停滞してしまうのである。

ところで三体人にはある特質がある。

それは、彼らは脳から出る電磁波でコミュニケーションしているため、ウソを付けない、考えを隠すことができない、という特質だ。

そこで、国連は、人類から4人の「面壁者」を選抜し、彼らに黙考だけで地球防衛の戦略立案や準備をさせることを決定する。

面壁者は、どのようなことにでも膨大なリソースを活用でき、かつその理由を説明する必要がない。

それは、敵を欺くためのものでもあるかもしれないからだ・・・。

というように、この前半部の面壁人のところまででもかなり錯綜して複雑な構造を持っているのだが、後半になると作者の想像力はさらに飛躍していく。

そこでのキーワードは「猜疑連鎖」。

第二部の終末は、意外ではあるが、終末直前までのスペクタクルと比すと、かなりあっけない。

無理もある。

まあ、無理のないSFなどはないわけで、その無理をどれだけ感じさせないかというのが作者の筆力になるわけだけれど、世界でベストセラーになるだけあって、その筆力には感嘆させられた。

第三部『死神永生』は来年春ごろに刊行予定だという。

この第二部で物語は完結してもよいように思えるのだが、翻訳者のあとがきによれば、「実を言うと、三部作の中で個人的にいちばん好きなのがこの『死神永生』。21世紀最高のワイドスクリーン・バロック(波乱万丈の壮大な本格SFを指す)ではないかと勝手に思っている。お楽しみに」とある。

ぼくは、中学・高校・大学生時代にはSFを読み漁っていたが、今世紀になってからはわずかに『バビロニアウェーブ』『屍者の帝国』とこの三体シリーズくらいしか読んでいない。

しかし、いいSFはやっぱり面白いと改めて感じた。
三体2 黒暗森林 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124434
No.44
(5pt)

明らかに上巻より下巻が良い

上巻のほうは、三体初刊を読み直さないと入り込んでいけなかったんですが上巻を読み飛ばして実は先に下巻を読んでしまったんですがこっちはなんというか上巻が上田早夕里氏の華竜の宮や深紅の碑文のような絶滅が確定した未来に向かってあがく人類の群像劇のようで、これはこれで良かったんですが

冬眠から目覚めた主人公が直面した未来の地球の描写が凄い! まるで三体問題が解決してしまったように自分自身も何故か安堵してしまってからの急展開、夜11時から12時の寝るまでの間に1時間づつ読もうって決めてたんですが11時から朝6時まで次が気になってまったく眠ることが出来ませんでした(笑)

最終巻が早く読みたくて英語版「Death's End」をkindle版で購入して翻訳しながら読んでます。 しかし呪文がああなるとはね~、宇宙は生命で満ちていたんだ!!
三体2 黒暗森林 下 Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 下より
4152099496
No.43
(5pt)

ここで終結してもいいのに、一体、第三部はどうなるのか?

【さわりの部分までのネタバレあり】

第一部を読み直してから読み始めた。

第一部の舞台が中国と三体世界を模したシミュレーションゲームにほぼ限定されていたのに比して、第二部の舞台は200年先の未来、そして太陽系空間まで広がる。

三体世界は、三つの太陽を持つがゆえに、予測不能な太陽の動き(いわゆる「三体問題」)によって興隆と滅亡を繰り返す文明であり、4光年先に居住可能な地球があることをしって、400年かけて巨大艦隊を送りつつある。

その艦隊の到着に先んじて、「智子」という素粒子を地球に無数送り込み、量子のもつれ効果によってリアルタイムで地球の情報を得ている。

そればかりか、この智子が素粒子の基礎研究に介入することで、地球における物理学の基礎研究は完全に停滞してしまうのである。

ところで三体人にはある特質がある。

それは、彼らは脳から出る電磁波でコミュニケーションしているため、ウソを付けない、考えを隠すことができない、という特質だ。

そこで、国連は、人類から4人の「面壁者」を選抜し、彼らに黙考だけで地球防衛の戦略立案や準備をさせることを決定する。

面壁者は、どのようなことにでも膨大なリソースを活用でき、かつその理由を説明する必要がない。

それは、敵を欺くためのものでもあるかもしれないからだ・・・。

というように、この前半部の面壁人のところまででもかなり錯綜して複雑な構造を持っているのだが、後半になると作者の想像力はさらに飛躍していく。

そこでのキーワードは「猜疑連鎖」。

第二部の終末は、意外ではあるが、終末直前までのスペクタクルと比すと、かなりあっけない。

無理もある。

まあ、無理のないSFなどはないわけで、その無理をどれだけ感じさせないかというのが作者の筆力になるわけだけれど、世界でベストセラーになるだけあって、その筆力には感嘆させられた。

第三部『死神永生』は来年春ごろに刊行予定だという。

この第二部で物語は完結してもよいように思えるのだが、翻訳者のあとがきによれば、「実を言うと、三部作の中で個人的にいちばん好きなのがこの『死神永生』。21世紀最高のワイドスクリーン・バロック(波乱万丈の壮大な本格SFを指す)ではないかと勝手に思っている。お楽しみに」とある。

ぼくは、中学・高校・大学生時代にはSFを読み漁っていたが、今世紀になってからはわずかに『バビロニアウェーブ』『屍者の帝国』とこの三体シリーズくらいしか読んでいない。

しかし、いいSFはやっぱり面白いと改めて感じた。
三体2 黒暗森林 下 Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 下より
4152099496
No.42
(4pt)

前巻を読み直してからこの巻を手に取らねば三体IIの下巻に至るまで時間がかかる

人間の記憶って非常に曖昧ですね。
三体の1巻、前巻の事ですがファーストコンタクト者が人類に絶望した人だったら?というアプローチ
中国近代史の珍しさも相まってページを捲る手が止まらないほどのめり込んだというのに
中国人の名前のせいなのか誰が誰だったかさっぱり思い出せず、寝る前に毎晩数ページしか進まなかった。

これじゃダメだと思って前巻を読み直して再チャレンジしたところ、降臨派と救済派はこういう対立軸だったなーとか
智子ってどういう仕組みだったっけとか、思い出しながら全体像が頭に入ってきて人間関係もはっきりと理解できました。

特に呪文パートに入ってからの次の頁を読みたくさせる筆力、圧が凄い。中国14億という巨大分母から出てきた天才ですよ著者は。
三体2 黒暗森林 上 Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 上より
4152099488
No.41
(5pt)

愛は即ち死

宇宙的な愛とは、善も悪もなく、是も非もない。愛によって三体世界と地球世界は生きるも死ぬのもありえて、死を招く愛もまた、純粋の愛そのものだろう。第三部「死神永生」に期待する。
三体2 黒暗森林 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124434
No.40
(5pt)

一人でも多くの人に、早くこの三部作を体験してもらいたい

Ⅰの後、待ちきれず英語で続きを読んだ。Ⅱは2週間、Ⅲは3週間かかったけど、Ⅱの日本語版は上下1日ずつで読了。やっぱり細かい描写の頭への入り方がダイレクトで、きわめて自然に感情移入できる。太陽系から遠く離れた宇宙戦艦内で、艦長含む上層部が猜疑連鎖にかられるシーンの焦燥感・緊迫感は日本語ならではだった。
 数々の決断を強いられ、激動の紀元を重ねる人類の行く末を、時間的にも空間的にも、とてつもない所にまでもっていくⅢは、Ⅱのさらに上をいく濃密な読書体験とカタルシスを約束してくれる。読み終わって1ヶ月以上経つが、いまだに三体病にとりつかれ放心状態である。1年後、同様の読者が多数出ることであろう。
 しかし、中国での三部作出版後10年、英語版出版から4年、ヒューゴー賞から3年経って、ようやく日本語訳が始まったのは何故なのか?中国産ということで無視していたのか?韓国ではヒットしなかったらしいが、そのせいもあるのか?出版者なら、一度英語版を読んでみれば、このシリーズが歴史に残る作品であることはすぐに分かったはずだ。おかげて、こんな一生ものの読書体験のできる小説が世に出るのが、こんなに遅れてしまった。日本の出版業界に猛省を望み、Ⅲの日本語訳をなるべく急いでいただき、その後文庫本化も遅滞なくお願いしたい。
三体2 黒暗森林 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124434
No.39
(5pt)

愛は即ち死

宇宙的な愛とは、善も悪もなく、是も非もない。愛によって三体世界と地球世界は生きるも死ぬのもありえて、死を招く愛もまた、純粋の愛そのものだろう。第三部「死神永生」に期待する。
三体2 黒暗森林 下 Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 下より
4152099496
No.38
(5pt)

一人でも多くの人に、早くこの三部作を体験してもらいたい

Ⅰの後、待ちきれず英語で続きを読んだ。Ⅱは2週間、Ⅲは3週間かかったけど、Ⅱの日本語版は上下1日ずつで読了。やっぱり細かい描写の頭への入り方がダイレクトで、きわめて自然に感情移入できる。太陽系から遠く離れた宇宙戦艦内で、艦長含む上層部が猜疑連鎖にかられるシーンの焦燥感・緊迫感は日本語ならではだった。
 数々の決断を強いられ、激動の紀元を重ねる人類の行く末を、時間的にも空間的にも、とてつもない所にまでもっていくⅢは、Ⅱのさらに上をいく濃密な読書体験とカタルシスを約束してくれる。読み終わって1ヶ月以上経つが、いまだに三体病にとりつかれ放心状態である。1年後、同様の読者が多数出ることであろう。
 しかし、中国での三部作出版後10年、英語版出版から4年、ヒューゴー賞から3年経って、ようやく日本語訳が始まったのは何故なのか?中国産ということで無視していたのか?韓国ではヒットしなかったらしいが、そのせいもあるのか?出版者なら、一度英語版を読んでみれば、このシリーズが歴史に残る作品であることはすぐに分かったはずだ。おかげて、こんな一生ものの読書体験のできる小説が世に出るのが、こんなに遅れてしまった。日本の出版業界に猛省を望み、Ⅲの日本語訳をなるべく急いでいただき、その後文庫本化も遅滞なくお願いしたい。
三体2 黒暗森林 下 Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 下より
4152099496
No.37
(5pt)

真実の劉は、人類の「猜疑連鎖」を断ち切ることを主張したかったのだ

先遣の三体兵器到着。太陽系スケールでの舞台で地球艦隊の瞬殺。三体星人兵器による一方的破壊シーンは圧巻。面白過ぎて唖然とする。直後の心理サスペンス、映画「レッドオクトーバーを追え」を彷彿させるが、映画では信用し合って成功するサスペンス。劉にも「信頼連鎖」で物語を書いて欲しいものだ。さて、生存のための艦隊の旅立ちも、読者には衝撃的。艦隊殲滅後は絶望的事態なのである。何かを伝える信念が無い物語作家は、ドヤ顔でSFをここで完結させるであろう。しかし、劉はここから物語を始めるのだ・・・、作家魂が見て取れる。劉は絶対に伝えたい強い信念を持っている。3部作と言うのは最後作がキモだが、本シリーズも例外ではない。物語は人間の知恵だけで、圧倒的な軍事力を前に立ち向かい勝利するのだ。2021年の3部目が楽しみだ。

ただ、羅輯が三体星人に立ち向かう「黒暗理論」は甚だ薄弱。宇宙の文明間での相互理解・信頼は本当にできないのかどうか。愛のある地球人は例外であるとすると、「黒暗理論」は成立しない。少なくとも日本人では成立しない(だろう)。また「猜疑連鎖」も猜疑の連鎖は確実ではない。つまり本書を成立させる理論根拠は無い。
劉は、人類間ではコミュニケーションで「猜疑連鎖」は片付くと簡単に書いている。現実は全く違う事を知っていて、さらりと書くのだ。国際紛争は少しも減っていない。このことが劉と劉の祖国の不安の根源にある。人類の陥る「猜疑連鎖」の解消を本当は主張したかったに違いない、連鎖は止まりうる、止まるのだと。SFファンの好奇心とSF作家の才能と歴史・哲学が、劉一人の脳にて集結して、国家と国家間の在り方を対象として、劇的化学反応を起こしている。触媒は祖国愛。劉は21世紀の屈原に値する。

なお、各1名による巻末の「解説」と「訳者あとがき」がプロの流石の文章で、明解で分かり易い。第三部でも巻末にても記念碑的SFに相応しく「解説」と「訳者あとがき」に渾身のページを割いて頂きたい。今から伏してお願い申し上げます。
三体2 黒暗森林 下 Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 下より
4152099496
No.36
(5pt)

真実の劉は、人類の「猜疑連鎖」を断ち切ることを主張したかったのだ

先遣の三体兵器到着。太陽系スケールでの舞台で地球艦隊の瞬殺。三体星人兵器による一方的破壊シーンは圧巻。面白過ぎて唖然とする。直後の心理サスペンス、映画「レッドオクトーバーを追え」を彷彿させるが、映画では信用し合って成功するサスペンス。劉にも「信頼連鎖」で物語を書いて欲しいものだ。さて、生存のための艦隊の旅立ちも、読者には衝撃的。艦隊殲滅後は絶望的事態なのである。何かを伝える信念が無い物語作家は、ドヤ顔でSFをここで完結させるであろう。しかし、劉はここから物語を始めるのだ・・・、作家魂が見て取れる。劉は絶対に伝えたい強い信念を持っている。3部作と言うのは最後作がキモだが、本シリーズも例外ではない。物語は人間の知恵だけで、圧倒的な軍事力を前に立ち向かい生存するのだ。2021年の3部目が楽しみだ。

ただ、羅輯が三体星人に立ち向かう「黒暗理論」は甚だ薄弱。宇宙の文明間での相互理解・信頼は本当にできないのかどうか。愛のある地球人は例外であるとすると、「黒暗理論」は成立しない。少なくとも日本人では成立しない(だろう)。また「猜疑連鎖」も猜疑の連鎖は確実ではない。つまり本書を成立させる理論根拠は無い。
劉は、人類間ではコミュニケーションで「猜疑連鎖」は片付くと簡単に書いている。現実は全く違う事を知っていて、さらりと書くのだ。国際紛争は少しも減っていない。このことが劉と劉の祖国の不安の根源にある。人類の陥る「猜疑連鎖」の解消を本当は主張したかったに違いない、連鎖は止まりうる、止まるのだと。SFファンの好奇心とSF作家の才能と歴史・哲学が、劉一人の脳にて集結して、国家と国家間の在り方を対象として、劇的化学反応を起こしている。触媒は祖国愛。劉は21世紀の屈原に値する。

なお、各1名による巻末の「解説」と「訳者あとがき」がプロの流石の文章で、明解で分かり易い。第三部でも巻末にても記念碑的SFに相応しく「解説」と「訳者あとがき」に渾身のページを割いて頂きたい。今から伏してお願い申し上げます。
三体2 黒暗森林 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124434
No.35
(3pt)

1よりはハマりませんでした

1が面白くてハマっていたので、上下ともに発売日に購入。読み始めたけど上が面白くなく途中から義務感で読んでいた。

下は物語も進み興味持って読めるようになるので下だけ読みたかった。でも上読まないと内容わからないか、、、
三体2 黒暗森林 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 三体2 黒暗森林 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150124434