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出世花
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出世花の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 41~44 3/3ページ
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| 「出世花」の冒頭から、長男を喪(なく)して湯灌した日の記憶が蘇り、通勤の電車の中で人目もはばからず泣いてしまいました。お縁のやさしい手の動きは、若かった頃の妻をなぜ好きになったのか、何十年も経った今、この小説が教えてくれたような気がします。もっともっと成長したお縁の姿をみてみたい。 | ||||
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| まだ、3冊しか本を出していない、新進女流作家の時代小説。 葬儀に当たって、遺体の湯灌を行う娘を主人公とした人情話。 映画『おくりびと』は観ていないけど、どのように亡くなった人を送り出すということが、どれほど残された人の心を癒すのか、心に沁みわたるような小説だ。 主人公の娘も魅力的だが、それを取り巻く人々も素敵だ。この人の本は、これから注目して読んでいきたい。 | ||||
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| 「出世花」は下落合からはじまる物語だが、「落合螢」「偽り時雨」「見送り坂暮色」と読み進み、主人公のお縁たちの出向く先が広がるほど、江戸の地図があったらなお嬉しという気分になった。内藤新宿、神田明神などの他に、なじみは薄いがなんともいい味の地名が顔を出し、お縁たちが暮らしあるいは事情があって出向いていく先々が、細やかに描かれている。草木や生き物からも、江戸やその周辺の四季を楽しませてくれる。 それにしても、お縁はかなり不思議なキャラクターだ。生地を離れ、父母ともまともな間柄ではない不幸な生い立ちである。武家の出だが、幼くして身寄りをなくして世話になった寺で、若い娘ながら自ら選んで遺体を清めて火葬する生業に就く。当時は火葬をつかさどるお寺の格式は低いもので、お縁たちは屍洗いと蔑まれる身分だったそうだ。多くの死と屍体を洗い清める場面が字数を尽くして描かれているにもかかわらず、この一連の物語は清清しく涼しい。心を尽くして看取り見送ることが、逝く者のみならず送る者を救うものだということをお縁の手と心が語ってくれている。 お縁は謙虚で聡明で無欲である。かといって醒めているわけではなく、繊細で素直であたたかい。世間知らずでおいおいと思うほどおっとりしているのだが、思うところがあると後へはひかない強さと行動力もある。こういうお縁に、自らの苦界に生きるよすがを語る娘や、誇りと哀しみや僻みを預けたりぶつけていく者たちを、 お縁は黙することで守っているようだ。 この一見、生き仏様のような娘は、その実大変食いしん坊である。お行儀がいいのが救いなのだが。 いずまいの美しい物語に出会えて嬉しいのだが、ただ一つ残念なのは、お縁の好物、桜花堂の桜餅がフィクションだということである! | ||||
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| 「心地よい」という言葉がぴったりの短編集。 江戸時代の下落合、死者を弔う墓寺が舞台という異色な作品なのですが、 奇を衒った感じがないのは作者の才能なのか、登場人物達の人徳なのか…。 舞台が墓寺なだけに人の死が題材になっているのに、読後感はどの作品も 本当に清々しいのが不思議な感じ。 食べ物や小道具の細やかな描写が心地よく、鄭重に選ばれた言葉が心に残る。 延々と執り行われてきた人生最後の儀式、葬儀。 江戸時代はこんな風だったのか、と、その辺もとても興味深く読みました。 | ||||
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