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出世花
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出世花の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 41~49 3/3ページ
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| 連作短編4本を収録 「出世花」 本作で第二回小説NON短編時代小説賞奨励賞を受賞 タイトルから、下級武士が出世する話かなと思っていたが、全然違いました 行き倒れのところを、江戸の近郊の寺で助けられた少女・お艶 この寺は特定の檀家を持たず、葬儀のみを執り行う「墓寺」であった この寺で、お艶は安らかに浄土へ旅立てるよう骸を清める役を務めるようになる また、名もお縁と改名する 傍からみれば、蔑まされ、しかも(精神的に)過酷な作業 お縁は、その様な作業を慈しみの心を持って勤めあげる その他にも、親子の情も絡まりあい、感涙の傑作でした 「落合蛍」 前話は、特殊な業界と少女の成長を描いた話だった 本話は、「髪切り」という事件を軸に話が展開する 正縁は請われ、某藩主の下屋敷に湯灌に訪れる 舞台が墓寺だけに留まらず、広がりが出た感じだ また、新宿小町と評される娘を巡る「髪切り」事件は、解決(?)をみせます しかし、その他の「髪切り」については明確には語られ無いままで、少々残念かも 「偽り時雨」 本話では、正縁は岡場所へ女郎を看取りに訪れます 町中へ出て行くことで、正縁の視野が広がりを見せていきます また、毒殺事件がひとつの軸となっています サスペンス色が少し濃くなってます そこが少々残念な気もします 「見返り坂暮色」 実はとある藩主の子であった正念 そんな正念の生母が最期の時をむかえようとしていた しかし、正念は出家し、縁を切ったと会おうとしない 主人公・正縁は武士の父の面子の為、放浪の旅にで、その末に三昧聖なった そして、正念も武士故の事情から、母を想い出家したのであった 上手い、ラストであった | ||||
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| みをつくしシリーズを読んでから、この作品を手に取りました。 かなり期待して読んでいたのですが、短編連作なのに、統一感がない印象を受けました。作品ごとの完成度は決して低くないのに、 艶、縁、正縁を名を変える(ここが、この作品のテーマのはず)主人公が、全て別人のように思えて、ちぐはぐした印象を抱いてしまいました。 みをつくしシリーズでふんだんにちりばめられていた、食と人という縦糸と横糸、複雑に絡まりあったものを、主人公が解きほぐしていくという、あの読後の爽快感がみられず、大変に残念でした。 表題作の短編をシリーズ化したとのことですが、メディアミックス等を意識した結果なのでしょうか。映像化しやすい作品であることはたしかですが、もっともっと練りこんでいただきたかった。 「おくりびと」とはまたちがった視点で、描けたでしょうに。 | ||||
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| 帯のタイトルにあるように「涙しながら、一気によみました。」高田 郁さんの大ファンになり、みおつくし料理帳3冊も一気読みしましたが、涙を流しながら読んだ本はこのデビュー作の「出世花」でした。短編4つの筆致と構成があまりに見事でここ最近の最高時代小説でした。この作家の次の作品を心待ちにしています。それにしてもすばらしい才能が楽しみです。「おくりびと」よりも泣けました。 | ||||
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| レビューで『銀二貫』の方がいいと有りましたが、私は『出世花』の方が好きです。 みおつくし→出世花→銀二貫 の順番で読みましたが、 銀二貫は主人公の性別が男性だからか、イマイチ感情移入出来なくて・・・プロジェクトXっぽいです。男性は好きかもしれませんが。時代物の風情やちょっとクセの有るキャラなどは出てきません。 出世花は女性にとてもおすすめです。 | ||||
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| 「みをつくし料理帖」シリーズと「銀二貫」がとても良かったのでこの作品も読むことにした。 だが途中で読むのを止めた。何だかとても気持ち悪くなって・・・。 「おくりびと」の二番煎じであるし、主人公に全く感情移入できなかった。 前述の「みをつくし料理帖」と「銀二貫」の方がずっと面白いし、感動的である。 「出世花」を読んで、この作者を嫌いにならないでほしいと願ってやまない。 | ||||
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| 「出世花」の冒頭から、長男を喪(なく)して湯灌した日の記憶が蘇り、通勤の電車の中で人目もはばからず泣いてしまいました。お縁のやさしい手の動きは、若かった頃の妻をなぜ好きになったのか、何十年も経った今、この小説が教えてくれたような気がします。もっともっと成長したお縁の姿をみてみたい。 | ||||
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| まだ、3冊しか本を出していない、新進女流作家の時代小説。 葬儀に当たって、遺体の湯灌を行う娘を主人公とした人情話。 映画『おくりびと』は観ていないけど、どのように亡くなった人を送り出すということが、どれほど残された人の心を癒すのか、心に沁みわたるような小説だ。 主人公の娘も魅力的だが、それを取り巻く人々も素敵だ。この人の本は、これから注目して読んでいきたい。 | ||||
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| 「出世花」は下落合からはじまる物語だが、「落合螢」「偽り時雨」「見送り坂暮色」と読み進み、主人公のお縁たちの出向く先が広がるほど、江戸の地図があったらなお嬉しという気分になった。内藤新宿、神田明神などの他に、なじみは薄いがなんともいい味の地名が顔を出し、お縁たちが暮らしあるいは事情があって出向いていく先々が、細やかに描かれている。草木や生き物からも、江戸やその周辺の四季を楽しませてくれる。 それにしても、お縁はかなり不思議なキャラクターだ。生地を離れ、父母ともまともな間柄ではない不幸な生い立ちである。武家の出だが、幼くして身寄りをなくして世話になった寺で、若い娘ながら自ら選んで遺体を清めて火葬する生業に就く。当時は火葬をつかさどるお寺の格式は低いもので、お縁たちは屍洗いと蔑まれる身分だったそうだ。多くの死と屍体を洗い清める場面が字数を尽くして描かれているにもかかわらず、この一連の物語は清清しく涼しい。心を尽くして看取り見送ることが、逝く者のみならず送る者を救うものだということをお縁の手と心が語ってくれている。 お縁は謙虚で聡明で無欲である。かといって醒めているわけではなく、繊細で素直であたたかい。世間知らずでおいおいと思うほどおっとりしているのだが、思うところがあると後へはひかない強さと行動力もある。こういうお縁に、自らの苦界に生きるよすがを語る娘や、誇りと哀しみや僻みを預けたりぶつけていく者たちを、 お縁は黙することで守っているようだ。 この一見、生き仏様のような娘は、その実大変食いしん坊である。お行儀がいいのが救いなのだが。 いずまいの美しい物語に出会えて嬉しいのだが、ただ一つ残念なのは、お縁の好物、桜花堂の桜餅がフィクションだということである! | ||||
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| 「心地よい」という言葉がぴったりの短編集。 江戸時代の下落合、死者を弔う墓寺が舞台という異色な作品なのですが、 奇を衒った感じがないのは作者の才能なのか、登場人物達の人徳なのか…。 舞台が墓寺なだけに人の死が題材になっているのに、読後感はどの作品も 本当に清々しいのが不思議な感じ。 食べ物や小道具の細やかな描写が心地よく、鄭重に選ばれた言葉が心に残る。 延々と執り行われてきた人生最後の儀式、葬儀。 江戸時代はこんな風だったのか、と、その辺もとても興味深く読みました。 | ||||
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