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狭小邸宅
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狭小邸宅の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全88件 81~88 5/5ページ
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カバーに少々傷があるということでしたが、ほとんど気にならない状態でした。 | ||||
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「戸建不動産会社」に就職し営業職になると、こんな仕事っぷりであることが良く分かる。 誇張でもなんでもない。おそらくリアルであろう。いかにも“ありがち”である。 良いとか悪いとか、好きとか嫌いとかではなく、「しごと」とは「お客様にご満足を与え、社会に貢献する」ことだと知って欲しい。その結果が、報酬なのだと。 理不尽な上司のハラスメント、洗脳される営業たち、仕事への矜持、人との出会い、働く技術、「個客」への貢献、ワーク・ライフ・バランス、パートナーの大切さなどなど、職業生活の様々なことを知ることができる。 大学生にこそ、読んで欲しいと思う。そして逃げずに、自分の人生と向き合って欲しい。 | ||||
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私自身は現在経営者なので、ノルマを与えられる というよりはノルマを与える立場として、主人公とは 立場が違いますが、毎日数字を考えている という点では同じです。 この本に出てくる上司のように鬼のようなことはいいませんが、やはり会社は数字ありき。 どんなに快適なオフィスで、優しい上司、楽しい職場 でもつぶれてしまっては元も子もありません。 最近新聞などでも、長時間労働、サービス残業や厳しいノルマなどでノイローゼや自殺してしまう人が 増えているとの記事も多くありますが、この本はまさにそんな日本の厳しい職場環境の一部をリアルに読ませます。 ただ、世の中には本当に無理難題や、不条理なことが多いので、最初の会社や若いうちにこれだけ厳しい経験をしておくことは その後の社会人生活に役立つこともあるかと思います。 これから世の中に出て行く人には変に不安を与えすぎるかもしれませんが、社会に出る心構えとして読んでおいても損はないと思います! 最後は続編が出るような終わり方でもあり、この主人公がこれからどのような形で成長していくのかも是非読んでみたいと思わされました。 | ||||
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これは私の勝手な推測。 著者は慶応大学出身なので、本書の中の明王大学は慶応大学 モデルとなる企業は東京の城南地区に本社を構える最近非常に勢いが伸びている不動産販売会社であり、著者は大学時代の同級生に友人がいて、綿密に取材がなされている 多少の脚色がなされているが、昭和とも思えるこの体育会的な厳しさは、今の2013年にも間違いなく現存している 私の経験と被せて。 まさしく、モデルとなっていると思われる不動産販売会社を通して、この本のモデルと同じ城南地区に狭小邸宅を購入した 1年に渡り電話でのアプローチの末、城南地区に良い物件が出たということで、初めて案内をお願いする。当然、現地待ち合わせかと思ったが、本社の事務所に来てくださいという。自動車で来ても駐車場がありますので、専用車で案内しますとのこと。 とんでもない細長の土地 旗竿地の奥の旗竿地 クランクが多すぎて、到底車を行き着かせるとは思えない土地 駅からひどく離れた理想通りの南東向きで日当たりの良い完成物件 割安だが、隣地が林のようになっており、1階がほぼ真っ暗という完成物件 こうした物件を延々と連れまわされた。最初は、面白いものだと思っていたが、さすがに10件を超えると疲れてくる なかなかいい物件が出てこない 一軒だけ旗竿地だが良さそうな物件がある。これは、関連会社の物件であり、事実上自社物件である。 2棟売り出されているが、他の支店で明日にでもどちらかを決めてしまう客がいるという。担当は携帯電話をかけて状況を確認する。すぐにでも決まりそうな感じだという。片方は、精肉店に隣接しているので、そことは違う物件が少し高台にもなっているしお勧めだという。 嘘だとは分かっていた。しかし、物件自体が納得できる物件だったので、本社の営業所に戻り、課長に案内を引き渡され、最終的にはその日に即決した。もちろん、他の支店のお客は購入には至っていない。なぜなら、もともとそんな客はいないのだから。しかし、騙されたとは思っていない。物件自体が手抜き工事されているわけでもないことは、一級建築士を内覧会に立ち会ってもらい精査して確認した。窓枠が1mあたり0.8mmも傾いて取り付けられているという瑕疵は発見されたが、近日中に全面的な改修工事が行われる。 担当者と課長の役割が本書と寸分も違わぬので、その後実際のその課長さんが悪人に見えて仕方ない。 「蒲田の家が売れたときは泣いたほどである」という角田光代氏のコメントは、私には誇張しすぎ。中盤でその場面が訪れるが、売れる時は勝手に売れるんだという程度。寧ろその後、移動先の課長に実質的に認められ、マンツーマンともいえるOJTを受けて急速に営業担当者として成長していく主人公の姿が印象的である。 丁度この本を読んでいる時期にイチローのインタビュー記事を新聞で読んだ。「愛工大名電付属高校時代の合宿所の2年半の経験は理不尽であり、二度と経験したくないし、思い出すのも嫌である。しかし、そのおかげで今の自分があるということは否定もできず、今持ってあの不幸な経験をどう総括するか結論が出ていない」というような内容であった。 私自身、社会人生活の中で、理不尽だとも思える時期が三分の一くらいはあるような気がする。思い出したくもない。参考にもならない。しかし、今後どんなことが起きようとも、あの時の嫌な気持ちに比べればましだし、何とかコントロールできる自信があると思える。これを成長とか、役に立っているというのだろうか。 主人公は、生活はぼろぼろで、いずれ体を壊すだろうし、同棲していた彼女も事実上フェードアウトした。 社長が全社員集会で語った下記の言葉は、余りにも乱暴な物言いだが、重たい。営業担当はタフな仕事だが、やりがいがあると言える意味のある仕事だというのが今の時点での結論だ。 →いいか、不動産の営業はな、臨場感が全てだ。一世一代の買い物が素面で買えるか。客の気分を盛り上げてぶっ殺せ。いいな、臨場感だ、テンションだ。 →お前らは営業なんだ、売る以外に存在する意味なんかねぇんだっ。売れ、売って自己表現しろっ。こんな分かりやすく自己表現できるなんて幸せじゃねえかよ。 他の部署を見てみろ、経理の奴らは自己表現できねぇんだ、可哀想だろ。 売るだけだ、売るだけでお前らは認められるんだ。こんなわけのわからねえ世の中でこんなにわかりやすいやり方で認められるなんて幸せじゃねえかよ。最高に幸せじゃねえかよ。 | ||||
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最初の1ページ目から物語に引き込まれ一気読みしました。 正直こんな会社が今でもあるのかと疑う程、主人公の勤める不動産は世間で言うブラック企業。 毎日辞めたいと考えていながら、曖昧な気持ちのままで仕事を続け、 上司の怒号を聞きながら、なんとかしがみつき、もがき、そして逃げてしまう。 復帰して1つの物件が売れてからは、自身も周囲の反応も変わっていき、それとは逆に私生活は上手く行かなくなってしまう…。 好成績を残すその先はまた下降線を辿って行くかもしれない。 でも目の前にある事にすべてを捧げてでも目標を達成する凄まじい主人公の執念に惹かれたのだと思います。 最後まで息つく暇もありませんでした。 とても面白かったです!次回作、楽しみにしています。 | ||||
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1人も客を取れなかった建売住宅の営業マンが、 1つの物件を売却したことで、 「何で自分が売れないか真剣に考えたことがあるか」と説く上司の言葉が理解できるようになる。 誰でもできる不動産の営業だからこそ、 深い洞察なくしては秀でた成績は残せない。 しかし、好転した営業成績も、 なんの保証があるわけではない。 主人公の破滅が待ち構えているような予感を与える。 この作者の2作目、3作目が楽しみです。 | ||||
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不動産営業の世界が人材流動性が高いのは、けっこう言われている話で、 その裏には、こんな厳しい状態があったんですね〜、という業界内幕小説です。 ただ、私は、まさに、予算に限界があるからペンシルハウスを買わざるを得ない 消費者の立場から、何か、お得な情報がないかと思って読んだのですが、 その点では、別に実用書にはなっていませんでした。 (業者が「まわし」をするっていうのも結構良く言われてますよね。) しかし、東京の不動産の値段ってびっくりするようなレベルですね。 地方都市から考えると信じられません。 主人公の上司となる駒沢支店の課長のキャラクターがいいですね。 あと、前半に出てきた顧客の妖艶な資産家女性もいいですね。 職業人としての、主人公の成長物語のようでもあり、日本の社会への 告発のようでもあり、なんか、ちょっと考えさせられました。 しかし、この小説を読んで、不動産業界への就職をためらう若者が 多くならないといいですね。 | ||||
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不動産購入の裏側ってこうなっているんですね…よく大変だって聞きますが、まさかここまでとは。社畜化する主人公がリアルすぎて恐ろしかったです。面白い!!おすすめ。 | ||||
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