■スポンサードリンク
春琴抄
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
春琴抄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.53pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全85件 1~20 1/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
相変わらず谷崎潤一郎大好き 谷崎潤一郎のどうしようもない依存関係にある男女が大好き お互いの想いの強さがお互いをおかしくしていく感じ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
春琴抄は、究極の愛のかたちのひとつを著した傑作だと思う。最期まで夫婦なはならないが、遠くて最も近い絶妙な関係性。愛を貫くために余分なものを排除する潔さ。素晴らしいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
歴史的な背景を持ちつつ、SM的な変態性を持つという、谷崎って「変態やん」っていう作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて「春琴抄」を読んだのは確か中学の頃だった。当時は弟子の佐助の春琴への究極の愛だと解釈していた。それは当時、山口百恵と三浦友和で「春琴抄」が映画化されていたことも関係している。 しかし青年期以降、谷崎文学を読み続けて、耽美派小説(究極の美を追求する偏愛的な小説)を理解すると、女王様な春琴に仕えるマゾヒストな下僕・佐助のSM的な小説であることがわかってくる。 裕福な商家の娘ではあっても、盲人でサディスティックな春琴に、全身全霊で仕え、眼を針で突いて自身も盲人になるあたり、谷崎潤一郎だと震撼する小説なのである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
対等の関係を避け主従の関係や粗衣粗食を続ける佐助。師と同じ盲目になる行動が衝撃的。恋愛でここまでやるのかと思うが、恋愛でどう振る舞うのが心地よいかは人それぞれ。誰にも迷惑かけず2人が心地良いならそれでいい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
間違って購入しましたが、大変真摯に対応してくださいました。 本の内容については読むのが1番かと。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
でも美しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近の人工知能の進歩は素晴らしい。以前は日本将棋、囲碁といった分野で人間を超える成果を挙げ小説や漫画も上梓している。しかし、春琴抄は人間なればの作品、人工知能では五劫の先でも無理。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は谷崎潤一郎の春琴抄が1番大好きです。春琴とサスケの至上の愛とも言える絶対の愛は信仰にもにていますよね。身命を捧げていくサスケの愛は素晴らしい。そこに至上の愛があるように思われます。 @ウグイスの涙の氷柱打ち解けて古巣ながらや春を知るらん 谷崎潤一郎の好きな新古今和歌集ですウグイスは谷を越えて涙でさえずる声を春琴が琴のなかで奏でる調べは幽玄の世界を演出しているのではないでしょうか?、私は時々法然院の谷崎のお墓に参ります。その時は春琴の調べが聞こえそうで、佐助になったような気持ちがします。人生を全うした二人は仲良く、またこの春の凍れる涙のなかで春の琴の調べてを聴いていることでしょうね | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「耽美」はそもそも「美」を至上とするために道徳や損得勘定が劣後させられます。 言い換えれば「耽美」は本来的に反道徳的・反社会的・非合理的な性質のものです。 したがって「耽美」を描く場合、「こういうこともあり得るかな?」と読者を納得さないと 「あり得ない」「都合がよすぎる」「不道徳だ」と批判されます。 本作『春琴抄』はそれらの批判を回避する工夫が入念です。 一つが語りで、主人公は明治時代にすでに亡くなった過去の人物として提示されます。 語り手が、すでに亡くなった春琴と佐助を伝聞・資料に基づいて提示する体裁になっています。 また、時代背景や主家の娘と奉公人の関係性、師匠と弟子の関係性などを丁寧に描きます。 こうして春琴と佐助の関係の「いびつさ」を読者に受け入れさせる工夫をしています。 特に、主人公の春琴は気位が高く、気難しい、意地の悪い女性ですが、 そのような女性に佐助が隷属せずにはいられないような崇拝の念が生まれるプロセスを しっかり描くことで、登場人物の心情が納得できるようになっています。 さらに、奉公人・弟子である佐助の献身・忠節という「美徳」の表装をまとわせることで、 佐助の思慕の念の純粋さを際立たせるという効果をあげています。 一言で言えば、崇拝対象のために自己を犠牲にする異常性を当然のことのように思わせる構成が秀逸で 読者を作品の世界に引き込む仕方が非常に巧いと思います。 なお、句読点を省いた特徴的な文体、上方の方言、佐助が書いた資料からの引用という体裁で所々に 出てくる漢文訓読調の文…と、文章を音読するだけでも、 目で眺めるだけでも印象に残る作品で、作者の力量に圧倒されました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
過去に文庫本で購入しましたが、句読点が極端に少ない上、字が細かく、非常に読み難かった為、実は1ページ目で挫折していました。 最近、無性に当作品を読みたくなり、PCやiPadでなら表示されている文章を拡大して読むことが可能なので、再購入して読むことにしました。 佐助が自分の目を針で突くシーンが生々しく、実は私自身、緑内障を患っているので、痛々しさを自分のことのように感じられました。 春琴の佐助に対する仕打ちも結構キツイところがありますが、雲雀の描写の部分が私には一番印象が強かったです。 短い作品ながら内容が凝縮された代表作だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
盲目の春琴は弟子の佐助に「衣装の着付けも入浴もあん摩も上厠(トイレ)も」佐助にやらせたというから、単なる手曳き(介添え)以上の関係が生じていたと考えるのはふつうだろう。たとえば嗜虐的性癖など、変質的な妄想を逞しくしてしまうのは、下世話な趣味だからだろうか。とにかくこの小説は最後まで春琴と佐助の秘密のエロスを暗示させるので、目が離せなかった。 佐助自らも盲目となり、春琴とおなじ世界に住むことができた悦びを噛みしめた。「佐助は現実の春琴を以て観念の春琴を喚び起す媒介としたのであるから対等の関係になることを避けて主従の礼儀を守った」これは愛か宗教か、常人の感覚では崇高すぎる。 古くは盲目であっても、検校や勾当といった役職が与えられ厚遇されていたことを知った。いまなら障害者として一括りにされるところだろう。その点で当時は不具者であっても地位が与えられたのだから、まっとうな世の中であったのではないか。さまざまな人間の心理の奥深さを感じて興味深かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
眼が見えるのに春琴と同じ世界にいく勇気が凄いと思った。普通ならばその様な事は出来ないと思う。それだけ思っていたのだと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
男は愛し 女は愛されの 究極 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
芸術性の高い作品で、面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
平成生まれの私にとって、この小説はとても新鮮でした。こんな愛の形があるということを知りました。少し怖いなと思うところもありました。こんな真っ直ぐに愛し合える関係は素晴らしいのですが、どこか自分たちの世界に入り込んでいるような気もするし。だけど、私は主人公に惹かれました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
政宗白鳥が、実話と信じたほどの迫真の物語。 盲目の春琴と佐助の至高の愛のあり方は、今日においても 大きなテーマを投げかけている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ただ一人の人間を愛すること。 その美しさと残酷さをこれほど単調な文章で取り扱った作品があるだろうか。 子どものことを「二人の愛の結晶」などとよく称するが、本作品はそれに全く逆の価値を与える。 愛する対象と一つになること、その営みは常に残酷さをも孕んでいる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
純文学に造詣が深いわけではないないですが、かなりすらすらと良いテンポで読めました。句読点が少ない独特な文体で織りなされる春琴と佐助の2人だけの愛の形は古い時代の雰囲気も相まって恐ろしくも感じましたが、なにより常人にはたどり着けないであろう美しさがあります。谷崎潤一郎を代表する作品ですので一読されることをお勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
"お師匠様私はめしいになりました。もう一生涯お顔をみることはござりませぬと彼女の前に額ずいて云った。佐助、それはほんとうか、と春琴は一語を発し長い間黙然と沈思していた"1933年発表の本書は改行、句読点などの記号文字を極力使わない実験的な文体で描かれた美の陶酔的一冊。 個人的には映画の方を先に観ていたのですが、そう言えば?原作を読んでいなかったな。と、今回はじめて手にとりました。 そんな本書は『鵙屋春琴伝』という実在の三十枚程の小冊子を基に、著者が【解説を加えながら脚色も加えて】栄えていた大大阪時代の道修町を舞台に盲目の三味線師匠春琴、そして彼女に仕える佐助の献身的な愛を描いているわけですが。独特な文体であっても【予想以上に流れるように読みやすい】読後感で驚きました。 また、映像では春琴と佐助の間の耽美的、被虐的なイメージが強かったのですが。文章で読むと佐助の【献身的、純粋さが美しく】際立って心に残ります。 消えゆく大阪商人たちの船場言葉を感じたい方へ、また献身的な愛の姿に癒されたい方へもオススメ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!