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晴れた空
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晴れた空の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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戦後の孤児の思いがすごく伝わり、考えさせられる小説です。 | ||||
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電子書籍版は上下二巻に分かれていて、上巻が「前奏」、「第一部」、「第二部」。 下巻が「第二部」、「第三部」、「第四部」、「第五部」の構成。 上巻の最後と下巻の最初は同一ではないのに、この構成は、いったい何だろう? | ||||
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冗長がすぎるとはいえストーリーはそこまで悪くないのに、何故著者本人の政治思想を無理やりぶっこんでくるのか。そのせいですべてが白けてしまう。純粋に物語として書いてくれれば星3つはくれてやったのになあ。残念。 創作物としては駄作。 | ||||
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石川サブロウによるコミカライズがとても良かったので、原作も読んでみた。 上下巻合わせて1500ページ近い大著だ。 どこが端折られ、どこが単純化されているのか。 そんなところを比べるのも面白いものだ。 下巻は、マンガ作品とはかなり違った。 八人の元浮浪児たちの「お母さん」は、戦前の亡霊のような黒幕に、孤児たちを守るために抱かれ、モルヒネ漬けにされ、亡くなった。 私が一番感情移入した元特攻兵の死に損ないの前田の死ぬ理由も、もっと重い。 半村良が亡くなって15年ほど経つ。 SFから人情ものまでこなす、嘘の魔術師みたいな作家らしい。経歴もまた、変わっている。 彼が書き残したかったものはまだまだある。 これから見届けよう。 | ||||
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半村良の作品はほとんど持っているが、紛失したものが再度手に入り喜んでいます。 | ||||
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紛失したものが再度手に入り喜んでいます。半村良の作品はほとんど持っているが、紛失したものが再度手に入り喜んでいます。 | ||||
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上・中巻は美貌の戦争未亡人である「お母さん」吉野静子と戦災孤児たちのサクセスストーリーで、 お母さんと孤児たちが戦後の混乱を様々な僥倖に助けられながら果敢に突破していく物語が語られたが、 下巻は次第に雰囲気が変わり、「お母さん」を影で支援していた黒幕「重藤」が ついにその黒い本性を現し、静子を麻薬で我が物にすると孤児たちの作り上げた財産を 根こそぎ奪い取ろうと画策してくる。 「お母さん」を愛しつつ彼女の力になってきた特攻帰りの前田も手をこまねいている間に 静子は麻薬中毒の廃人となってしまう。 …という筋書きなのだが、しかし上・中巻から読んでくると 「何やってんだ!前田ァ!」って感じです。 上巻で結城組に拳銃持って殴り込んで「お母さん」救ったこともあるだろ。 全員で特攻してお母さん救い出せよ!ってつい思ってしまいます。 勧善懲悪の娯楽小説だったら、そうなりますよね。 しかし作者としてはやはり「大人には大人の責任」というものがある、と言いたかったのかも。 孤児たちには罪は無いけど大人は戦争の責任を背負うべきだ、ということでしょうか。 だから「お母さん」は廃人となり「重藤」は没落し「前田」は最期、重藤に特攻して爆死。 みな非業の最期を遂げることになります。 いずれにしてもなかなか重い後味を残す作品でありました。 | ||||
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作者の体験をも彷彿とする終戦直後の上野のヤミ市。そこで知り合った天涯孤独の少年たちの成長期です。今はもう戦争の記憶を語ってくれる人も少なくなったし、今の教科書にはホントの事なんか全く書かれていないので、自分で探して追体験し、自分なりの戦争感を持つしかないのだ。闇市でGI相手にこすっからい商売をして生き延びてきた父親の思い出話を知っていただけに、当時の情景が懐かしいもののように感じられた。この作家にはもっともっと長生きして欲しかったです。 | ||||
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戦争孤児たちが、上野を舞台に戦後の厳しい時代をたくましく生き抜いてゆく感動長編です。 半村良と言えば、「黄金伝説」をはじめとする伝説シリーズが有名ですが、この「晴れた空」は、本当に同じ作者が書いたのだろうかと思わせるほど、その趣が異なっています。 とにかく面白く(面白いという表現はあまりにも陳腐ですが)、物語の中に引き込まれて行き、いつの間にか、登場人物たちと一体になって、苦しみ、喜び、悲しんでいる自分がいました。 いつかまた読み直したい、と思う小説が僕には何冊かありますが、この「晴れた空」は、そんな中の一冊です。心に深く深く残る半村良渾身の名作だと思います。 | ||||
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