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夏の終わりに君が死ねば完璧だったから
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夏の終わりに君が死ねば完璧だったからの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 21~21 2/2ページ
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「私が死ぬまでに私に勝てたら私の死体に国が支払う三億円の受取人を君にする」 という条件で余命幾ばくもない女性・弥子と少年・エトがチェッカーに興じる。 本作はそういう物語です。 作中では「正解がある(完全な最善手が解明されている)ゲーム」であるチェッカーと人生が対比されますが、ルールも勝利条件も定まらない人生での正解とは恐らく「納得できること」なのだろうと思います。 この物語の目的が語り手のエトが正解を得る≒「自分の弥子への思いが三億円目当てではないと自分自身に証明すること」だとしたら、それは果たされずに終わります。 また、彼女にとっての「正解」を得ていたらしい弥子も、それが具体的にどういった心境だったのか、彼女が死の直前にしたある選択の意図は何なのかはわからず終いです。 エトは弥子を理解できないまま、彼女のいない人生を生きていくことになります。 敢えてモヤモヤしたものを残したのはもちろん意図的なのでしょうしその意図もなんとなくはわかりますが、人によって評価の大きく分かれるところかもしれません。 私はそんなに好きなタイプではないです。 それでも、「正解」できていないエトがこの先の人生で正解を得るべく、弥子との日々を胸に抱いて生きていこうとする姿はベタですが美しかったと思います。 | ||||
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