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魔導の黎明
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魔導の黎明の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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これまでの登場人物がもれなく活躍する最終章。終わってしまうのが惜しいけど、読み進めずに入られませんでした。この先もぜひ読みたいものです。 | ||||
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『魔導の黎明 〈真理の織り手〉シリーズ』は、魔導士たちの複雑な心情や成熟への道のりを緻密に描いたファンタジー小説の金字塔です。本書は、このシリーズの集大成とも言える最終巻で、内乱の影響が色濃く残るラバルタ国を背景に、魔導士たちが迫害や禁術の謎に立ち向かう姿が鮮やかに描かれています。 この作品は、魔法や異世界の冒険を愛する読者だけでなく、人間の心の葛藤や社会の矛盾に興味を持つ方々にも心からおすすめしたい一冊です。シリーズを通じて、魔導士としての誇りや使命感を胸に秘めるレオン、そして仲間たちとの絆を大切にするカレンスやアニエスといった、魅力的で深みのあるキャラクターたちが織りなす物語は、読者の心を強く引きつけます。彼らは様々な困難や試練に立ち向かいながらも、仲間との絆や信念を失わず、成長の道を歩んでいきます。物語の中で触れられる魔導士たちの差別や迫害、禁術の危険性やその背後にある倫理的な問題は、現代社会の問題とも重なり合い、読者に深い共感や考察の余地を提供しています。 特筆すべきは、シリーズを通じて散りばめられていた伏線や謎が、この最終巻で巧妙に回収されている点です。レオンの師がかつて研究していた禁術と、〈真理の織り手〉という存在との深い関連性が明らかにされ、それがラバルタ国での数々の事件の背後にある真実であることが描写されます。レオンは自らの運命や使命と向き合いつつ、禁術の力を手に入れようとする者を止めるために行動を起こします。物語のクライマックスでは、〈真理の織り手〉としての運命に立ち向かい、壮絶な戦いが繰り広げられます。佐藤さくら氏の筆致は、細部にわたる描写や意外な展開、そして感動的な場面を鮮明に浮かび上がらせています。 『魔導の黎明 〈真理の織り手〉シリーズ』は、魔導士たちの冒険と感動、そして真実を追い求める心の物語として、ファンタジー文学の中でも特別な位置を占めています。本書は、そのシリーズの中でも特に完成度が高く、読者は魔導士たちの運命や世界の真実を深く感じ取ることができるでしょう。この作品は、ファンタジーの名作として、これからも多くの読者に愛され続けることでしょう。 | ||||
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とても面白かったです。 最初は我慢して読むと中盤から一気に面白くなる小説は多々ありますが、 この先生は1巻から読者を引き込む才能があると思います。 全体を通して作品の仕上がりもよいと思います。 もっと知名度があってもいいくらいです。 ただ、あっさり4巻でまとめすぎなのがもったいないです。 これだけ登場人物もいるわけで、もっと丁寧にそれぞれのシーンを 描けばさらに長編の作品になったと思います。 引き込まれた読者は次の巻はまだかまだかと待ちわびるような作品に。 長ければよいというものではありませんが、長くてもその世界に引き込む才能がある先生だと 思いますので今度は大作を期待しています。 先生の作品の知名度がもっと上がってくれますように。 あぁ、しかしもう少しこの世界に浸っていたかった。 | ||||
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ヨーロッパの中世をイメージさせる、魔導と呼ばれる異能の才能を持って生まれた者は差別される文化の国々が多数派を占める世界のお話。 登場人物の心情、暮らしぶり、たわいもない会話がいい塩梅に書かれていて、クスッとさせられたり、涙腺が緩んだり。 シリーズ最初の巻の主人公、レオンは淡白すぎてもどかしいし、大体が野盗が蔓延るような治安の悪い地域に暮らす人々メインのお話なので、きらびやかな印象もあまりない。華々しいファンタジーが好きな人は物足りないかもしれない。 だけどそこに慣れてくると、小説の文体もしっかりしていて癖なく砕けすぎず、読みやすい。 続きが気になり、あっというまに4冊読み終わってしまった。 異能、民族(国籍)、性別、身分、有能か無能か、他所者、子供、色々な 差異と差別が提示され、迫害や人間の悪意、逆殺もしっかり言及されている。 でも抑え気味に描かれているので、最後まで読めるし、読み返したくなると思う。 個人的に生々しいのが苦手なので。 夕日の光景から始まり、夜明けの光景で締め括られる、美しい物語だと思う。 ネタバレですが ↓ あと、シリーズ中、犬が死なないのは好感度爆上がりでした。 どんなに名作でも動物が主人の身代わりになってしまう話は読み返す気にならないので、そこは安心して読めますよ | ||||
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面白かったです | ||||
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アシェッドとイーディスの二人組がすごく良いなぁ……このシリーズで一番気に入りました。というかそこにアシェッドの祖父やセロが加わるのも見たかった! 良い友達というのは、別々のことやってても一緒にいるだけで嬉しいものだよなと改めて考えさせられました。 禁術のシーンはレオンとゼクスが収めるのかなぁと思っていたのですが、どちらかというと力不足で中途半端に終わったのが少し拍子抜けでした。でも佐藤先生は一巻からそういう部分を読者の期待通りには書かない節がある(笑) 嫌いじゃないです。 あとがきにもある通り、「もがきながら生きていく人間」を描くのがこの作品の目的で、必ずしも歴史が綺麗に気持ち良く終わるわけではないんですよね。そういう意味ではどこか純文学っぽさもあるような。 最後にロザリンドが出てきてレオンと言外の挨拶を交わしたり、セレスの墓参りに来たレオンが自分の弟子をセレス師に引き合わせたかったと言うところは思わず目頭が熱くなりました。 レオンとガトーの再会も! レオンよりずっとコミュニケーション能力の高そうなガトーですら、本当に友達と言えるのがレオンしかいないかもしれない、というのは意外だけれど素敵です。 シリーズを読み始めた時は世界観の設定が多少安っぽいなと思っていたのですが、読み進めるうちにだんだん気にならなくなってくるというか。作品の長所を損なわないまま巧くなっている、しかも結構なスピードで。 第一回創元ファンタジイ新人賞の選評で、『魔導の系譜』を推した三村さんが「拙い部分はあるけれど、これだけのものを書ける将来性を買った」というようなことを仰っていました。分かる。面白い話を一つ書けるだけならアマチュアで十分だと思います。でも佐藤先生は心の内に抱えるものを次々に物語として昇華できる才能をお持ちで、それはプロとして必要なものの一つではないかと思うのです。 もうすぐ次回作が刊行されるとのことで、そちらもとても楽しみにしています。佐藤先生にはぜひ、三村さんの予言通り、デビュー作から応援していたことを自慢できるような作家になってほしいです。 | ||||
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完結しました。 国の情勢の変化の中、主人公たちが魔導に関係する 様々な事件にかかわっていくのですが・・・ んー色んな時系列の1つ1つは楽しませていただきました。 ただ、骨子となるなぜ魔導が迫害されたのかといった謎は ファンタジー小説らしく謎のまま、あくまで魔導の真実の一端が 垣間見れた?という形です。 もう少し同じ世界観で見てみたい気もしますが…。 | ||||
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シリーズ4冊目にして最終巻。1巻と並べて表紙を見比べると、一層、感慨深い。 レオンは40代、ゼクスは30代になった。相変わらず、じっとはしていられない二人だ。 物語はラバルタとエルミーヌの二つの国を行きかい、『系譜』『福音』『矜持』の登場人物たちが次々と登場する。 魔導士を弾圧するようになった国で、そこで生きるしかない人々が抵抗と反乱の狼煙をあげて10年。 さらなる差別、さらなる暴力が、人を追い詰めていく中で、希望を見出すことはできるのか。 もしも、自分の生きる価値がわからないとか、自分はだれにも必要とされていないと悩む人がいたら、このシリーズと出会ってほしい。 この作者の紡ぐ物語と出会ってほしい。生きていいんだよね、と。 | ||||
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