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火の中の竜 ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿



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火の中の竜 ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿の評価: 4.13/5点 レビュー 8件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(5pt)

最高の平成ネット史!

表紙がキラキラしいので、てっきり『ネウロ』のような「炎上案件を食う人外ダークファンタジー?」かと誤解しましたが、読んでびっくり、まじでただただネットの炎上案件に首を突っ込まずにはいられない「インターネットよろず相談所さらまんどら」の痛快事件簿でした。(タイトル通り)
その「さらまんどら」の美青年所長、Ω(オメガ)と、パソコン教室の弱腰先生がネットの深淵をいそいそ覗き込んだり巻き込まれたりなんかそんなお話です。
でもさすがは汀こるもの。話のテンポが良くてインターネッツネタ満載で面白い!これ、みんなわかるの?ってくらいマイナーなネタをブッコミまくってくれます。これは、今(少なくとも今年)読まないともったいないと思います。そして、ネット黎明期から数々の「炎上」を見守ってきた年代にこそおすすめしたい作品です。表紙で若者向けと見せかけて、まったく若者には分からないネタの嵐なので。
他にも女子高生や小学生など幅広い住人が出てきますが、メインは美青年とややイケメンふたりなので、女性向けかもしれません。とにかくテンション高めで、わたしは爽快な気持ちになりました。汀こるもの商業作品はすべて履修済みですが、割と明るいので入門編としても良いかもしれません。人物の背景は相変わらずドロドロですが、そこが良いです。昔HTMLを手打ちしてた貴女は読んだほうが良い。早く続編を読みたいです。
火の中の竜 ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿 (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:火の中の竜 ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿 (メディアワークス文庫)より
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No.7:
(5pt)

身近な(?)ミステリ

作者の汀こるものさんのtweetが面白く、著書も読んでみようと思って、購入。「炎上」のキーワードから、「わたしには関係ないこと」と思うかもしれませんが、実際のところ、「炎上」はそれを解決するコンサルタントが主人公、という設定以上のものではなかったように感じました。本書で描かれていたのは、人間の「生きたい」というなまなましい欲望で、とても好みでした。おすすめ。
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No.6:
(3pt)

疎外を巡るポップなお話

主人公達は、「さらまんどら」を名乗って、ネットで起こるトラブルを解決していく。今の問題を痛快に解決していく。

でも、その主人公達は、社会から疎外されている。その病ゆえ、その境遇ゆえ、その性格ゆえ。疎外された者どうし、シェアハウスで一緒に暮らしている。

エピソードの一つはサイトの炎上。炎上する書き込みの裏にいる一人一人の思い、その一つ一つはささやかな呟きに過ぎない。それがサイト上に集約されると、姿を変え、猛威を振るってイノセントな書き込みをした弱い者を襲う。弱い者を疎外する。阻害された弱い者を、疎外された「さらまんどら」が助ける構図になっている。

サイトを炎上させて溜飲を下げる人達って、リアルな世界での鬱憤をバーチャルな世界で解消しようとしてるのかも。そうすると、炎上の裏にいる人達もまた疎外された者ということになるのでは。

だからこの物語、疎外を巡る物語にみえてくるんです。疎外を巡る物語だから、痛快なエピソードなのに、どこか物寂しいトーンがあるんです。

それでも最後に、唯一普通そうにみえて、実は一番強烈に社会から疎外されていたパソコン教室の先生が、過去を乗り越えて行くところに救いが。。。。ああ良かった。

なんて書きましたが、重い話じゃありません。モバゲーかなんかから来てる新語、流行語も満載。時々意味がとれなくなるポップな作品です。

頭に軽く刺激を入れたい方、お勧めです。
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No.5:
(5pt)

ホームページという単語は懐かしい?危ないとこやー

「夢盗人」の人物特定シーンはとてもスリリングでした。流行りのドラマでも、純文学でも溶かせなかった私の心を解放してくれたのは、この小説でした!ネットに疎い私が想像していた「なりすまし」像や「ハッカー」像なんかと全然違いました。汀先生、ここまで調べるの大変だったでしょう。すごいです、ありがとうございました!でも「夢盗人」はまさにこの続きを読みたいですよー。
例えば「夢盗人」のタイトルを「火の中の竜」にして、盗まれた夢を幻想的に現実世界と絡ませつつ、ネット上の書き込みの時間や内容、種類から複雑な交友関係を洗い出して人物を特定していくシーンを、疾走感溢れるように膨らませて、彼らの人物描写もしつつ、ラストのどんでん返しの「その後」まで描くような、連続ドラマ化を希望です!
火の中の竜 ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿 (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:火の中の竜 ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿 (メディアワークス文庫)より
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No.4:
(3pt)

時代と寝る

メジャーからマイナーまで、ネット上で話題になる、なった題材をてんこ盛りにしてみました、といった作品。一読の価値はあり。
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No.3:
(5pt)

私たちの知っているインターネット

フィクションの中でリアリティの高い炎上を楽しめて良かったです。2018年現在の現実が色濃く反映されていますので、新鮮味が失われないうちに読むとより面白いかと思います。探偵の人物造形もたいへん好みでした。続編を待っています。
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No.2:
(5pt)

こるもの節、絶好調!

たぶん、3年後ならネタにもならないハズの、忘れ去れるであろう”今の”ネット関連スラング。
もう忘れ去られていたハズの、○年前をネタにした、モチーフになったあの人やこんな人。
このネタを100%理解出来る人は、多分、作者本人しかいない。

炎上したいろいろな案件の”スカッとした!”結末の酷い結末も含めて
自身のネット上での行動を色々と考えさせる。

ミステリとしては、帯を外すと○○○○になるのはどうかと思う。
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No.1:
(2pt)

感嘆符まみれの主人公が受け付けない

内容云々の前にその作風,特に感嘆符にまみれた主人公の言動がとにかく受け付けず,
一応の背景があるとはいえ,著者が頭に浮かんだことをそのまま垂れ流しているような,
本篇とほとんど区別の付かないキツい『あとがき』も,さらにその感情をざらつかせます.
(初めての方は,ネタバレもありませんので,先に『あとがき』を読むことをお勧めします)

また,語り部の青年も自らの暗部を語るものの,唐突な上に取って付けたように映り,
終盤,腹に一物を抱えた二人のやり取りは,結末もそうでしたが特別な何かまではなく,
そういう流れにするのであれば,もう少し二人の掘り下げに割いた方が良かったのでは….

『炎上事件簿』にしても,失言やパクりなど,巷でよく聞く事例が並んではいますが,
解決のために動き回るというより,「人間の本性を」と言うように人の方に寄っていて,
特別な技術や策など,ハッカー的なものを期待していると,違うと感じるかもしれません.

ただ,煽り,騒ぎ立てる連中が締め上げられる様子に,痛快な気持ちになったのも一瞬,
今の自分も『あちら側」と同じなのでは…と,思わずハッとさせられたのは印象的でした.
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