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夜空の呪いに色はない
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夜空の呪いに色はないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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答えのない問題を考えたり人間関係に傷ついたり人のために行動したり。今の社会では当たり前でないことがこの小説では当たり前のように描かれています。既存の思想や宗教よりも考えさせられる話ですね。今の社会につける薬はありませんが、安心するのはこういう小説を読んでいる時くらいですね。 | ||||
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時任さんは絶対キーパーソンだとは思っていました。結果やっぱりそうでした。 そろそろクライマックスやなと思います。 今回もとても面白かったです。こういう青春恋愛ミステリー系は最近になってどんどん出てきています。そんな中でも埋もれることなく異彩を放ち続けているこのシリーズは本当にすごいと思います。サクラダリセットとはまた違った群青色の深くて青い物語です。こういう恋がしてぇーなぁーと痛烈に感じました。 だからこの本はそういった''群青色''な恋を欲している人におすすめです。 | ||||
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魔法によって「純粋で愚直な美しさへの信仰」を捨てた少年、「正しさへの純粋な愚直さ」を捨てた少女、何も捨てないための魔法で「ゴミ箱の中の楽園」を守り続ける魔女。捨てられた信仰と愚直さと魔女の魔法が目指し続けるそれぞれの理想。社会における人間の根源的な矛盾を「呪い」と言い切り、彼らの葛藤を残酷なまでに美しく、優しく描き出す。 青春ミステリーなどという枠を超え、物語自体をある種の美学や哲学へまで昇華させた作品と言っていいかもしれない。子供から大人への過渡期にある少年少女が読んでも、大人になった(なってしまった)人が読んでも、この物語の中に投影できる自分がいるのではないか。自分と自分が向き合うための勇気をくれる作品だった。 | ||||
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まるで箱庭のように堀と一から階段島を構築した七年前の自分と統合した七草。 七草と真辺が互いに惹かれていながらも魔女の座を争う七草・堀と真辺・安達という構図になると思いきや、 相原大地の件については、なぜ彼が母親を嫌うようになったのか、そしてそもそもなぜそのような 親子関係になったのかという理由を探っていく話とが並行して進みつつも、時折それらが交差していく さまが描かれている。 理想とするのは現魔女である堀が構築する、捨てられた人々が否定されることなく共存共栄である一方、 異性としては互いに惹かれていながらも、かつて堀と魔女の座を争った安達を味方につけ、 魔女の座を奪おうとする側である真辺由宇に対する複雑な感情を抱く七草もさることながら、 何故柏原『第二』高校なのかという理由も込みで大地の母親に隠された秘密や先代魔女であるとある女性の 姿を通じ、『何でもできること』は『何でも解決できること』とはイコールではないということを示唆する 寓話のようなエピソードが展開されている。 | ||||
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次の新刊にも期待できるような素晴らしい作品でした。色んな謎がわかって、面白かったです | ||||
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人は、大人は、現実世界において様々な諦めや妥協に侵食されながら生きている。そしてそれを誤魔化しながら、得られたささやかな幸せにほっとしたりするのだ。階段島の物語は、そんな我々に、普段目を逸している「純粋であること」の大切さを教えてくれるように思う。 時任は、歳を重ね、経験を重ねることが大事なのだ、と言う。しかし、彼女の言葉は、子供であり続けようとする堀と真辺の強さを前にしてどれほどの説得力を持つだろうか。魔法を愛し続ける堀は夢見がちな少女かもしれない。正義を追い求める真辺は物知らずの少女かもしれない。しかし、彼らの純粋さは見ていて胸のすくものがある。時任は歳を重ね、経験を重ねることで弱くなってしまったのではないだろうか。それは我々に重なるように思える。そして、「何も捨てずに」堀と真辺のどちらにも寄り添って階段島を守っていこうとする七草は安達の言うような幼稚な理想主義者ではあるまい。七草が大地に「成長すること」について説く場面があるが、胸に迫るものがあった。 本巻は丹念に練り込まれていて、実に読み応えのある一冊だった。階段島はどうなるのか。少年少女はこの島で何を見つけるのか。大地は幸せになれるのか。次巻で完結とのことだが、首を長くして待ちたい。 | ||||
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あんまりだったと言う方がいらっしゃるようですが私はとても作り込まれていて帯の題の通りまさに「心を穿つ青春ミステリー」だと感じました。 前作から長い時間が経過しての5作目ということで読むのをためらう方もいるかもしれませんが、作者の方もこの5作目の本を執筆するのに相当苦労されたらしいです。作者の方のツイッターを見ると本来ならもっと早く出ていたはずなのですがキャラクターの成長や特に七草の成長をどう描くかについて苦心したと言う旨のツイートを見ました。 本当に作り込まれた青春ミステリーがより際立ち次作の最終巻が本当に待ち遠しく感じます。迷っている方やこのレビューを見て興味を持った方は是非。 | ||||
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高校生が物語の中心にいたこれまでとひと味違い、トクメ先生や時任の言葉に、はっとさせられます。 いよいよ完結が見えてきたシリーズ、最後まで楽しみです。 | ||||
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