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円卓
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円卓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 1~20 1/2ページ
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日常を生き生きと生きるエネルギーがたまらない。 あほがほんまにあほで、かしこはかしこで、中途半端がない。 皆好きなんですが、特に朋美と玉坂部長が好きです。 | ||||
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「関西弁」「おすすめ」「面白い」でググってみたら、その中の一冊にこの本がヒット。で、読んでみました。この作家の本を読むのは、これが初めて。 まず、からりと晴れた青空を仰ぎ見るような作品の佇まいが良かったですね。歯切れのいい文章のせいもあるのかな。 〈透明な哀しみ〉にも似た空気。あたたかな温(ぬく)もり。前向きの、〈生きるじたばた〉。 登場人物がしゃぺる関西弁がまた、とっても魅力的で。「生き生きしてて、めりはりが効いていて、カッコいい言葉だなあ。」思いました。 主人公の小学三年生、渦原琴子(うずはら ことこ)こと〈こっこ〉をはじめ、彼女の三つ子の姉さんたち(殊に、手芸部の朋美)、祖父の〈石太(いした)〉、同級生の〈ぽっさん〉、〈朴(パク)君〉など、登場人物それぞれのキャラも、生き生きとして個性的で。彼らが〈こっこ〉のこと、あたたかな眼差しで見守っている姿が、胸にじんわり染みました。 この小説を、あるいは〈こっこ〉のキャラを音楽でたとえるとしたら、うーむ、ロシアのムソルグスキーが作曲した「禿山(はげやま)の一夜」なんてどうだろ、てなこと考えたりもしたのですが。 特に気に入ったシーンは、次の二つかな。 中学校の昼休み、三つ子の姉たちが握り飯をぱくつきながら、祖母のプレゼントのことでわいわい言ってる場面。 朴(パク)君の家に見舞いに行った〈こっこ〉たち同級生と、朴君が会話する場面。 後者のシーンでは、〈ナム〉って名前の白猫も、いい味出してます | ||||
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読み始めて80ページぐらいで、本を置いて、しばらく離れる。 こ、濃ゆい……。登場人物ひとりひとりが、ことごとく濃ゆい……。 酔ったようになってしまった。 その濃さに慣れ、ずっとこのトーンでえんえんと、終わらない日常が続くのかと思ったら、 最後の20ページほどで、やられた~~。 全体を見ても、部分を見ても、すてきな小説です。 | ||||
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ぽっさんみたいな男の子、いそうでいないよ。 こっこのまったく知らない境地からやさしさをくれる、吃音の男の子。 | ||||
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「光溢れる感動傑作」? 最初から終盤までニヤニヤしたりときに笑ってしまったり。 独特の文体と人物描写そしてエピソードは秀逸。 何だどこが感動傑作じゃい、でもおもろいからまぁいっか。と思って読み進めた終盤から様子が変わってきます。 そしてラスト数ページで号泣。 この涙は何だろう。感動と言う一言では到底表すことができない感情の大波。 生きることと死ぬこと。人間の営み。 そんなことをものの見事に描いた「光溢れる感動傑作」でした。 | ||||
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エッジの利いた、孤独に憧れる八歳女子が主役のおもろい日常。中途半端なお利口度が笑いを誘う。クスクス。 金銭的には決して裕福ではないけれど、祖父母、両親、三つ子の姉たちは、こっこに愛情を注ぐ。そんな中でもとんがり続けるこっことの関係性に、ほのぼのとしたシアワセを感じてしまった。 変質者現る!等、日々の生活のちょっとしたエピソードも愉快。こっこの秘密のジャポニカ学習帳には、彼女の思いがきらきらと輝いている。 登場する少年少女たちの炸裂する個性にすっかりやらてしまった。お子たちよ!永遠なれ〜。 | ||||
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子供が主人公の小説は、時として作為が過ぎて、読みにくい小説になることがあるが、この円卓は決してそんなことはなかった。 主人公の女の子が最初から捻くれた子供、というのが入りやすかった理由かもしれない。 子供の世界から大人の世界へと、その境界を通り抜けようとするときに、捨てなければならないもの、身に付けなければならないものがそれぞれあるとしたら、そんな切なさを感動とともに味わわせてくれる小説だと思う。 特に、最後の数ページの表現は秀逸だ。図らずも落涙した。 | ||||
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何度も読み返す名作。 それが「円卓」だ! 言葉なんていらない! 読めばその意味がわかるのだから。 | ||||
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いやーーーーー、面白かった。凄く良かった。 8割ぐらい読んだ所まで星は4つかなぁ、なんて考えていましたが、終盤なんだか急にワァアァっと何かが私の胸の中に込みあがってきて見事なフィナーレ。 自分の子供のころの記憶とか、その頃から今でもある独特なにおいとか、そういうものなんだと思うけどなんか鼻の奥がツンとするような感覚と共に読み終えました。 最後の本全体に溢れる言葉、文字たちも実に良い。ずーーっとこのままなんだろうと思えた主人公こっこが変わる瞬間とか。とても感慨深かったです。 その上、初めから終わりまで唸るような上手い表現が至る所にちりばめられていてそんな文章に出会う度に、「また、やられた!!」という気持ちにさせられました。特に好きな言葉、『麻婆春雨茄子豆腐』と言うまるで、こっこの家族を表現したかのようなほどよく雑多な食べ物と、パトカーがー『偉そうな顔をしてゆっくり走り出す』と言った表現も気に入りました。 こんなに薄い本なのにたくさん出てくる登場人物のキャラもそれぞれ非常に味わい深かったです。こっこの三つ子の姉の一人、朋美が手芸部で選ぶ刺繡の題材の渋さとか、痺れるようなセンス。ジャポニカ学習帳の蟻の絵を見本にして刺繍した、水色のベレー帽って何??あぁ、面白い。 西加奈子さん、ほんと面白いですよね。センスが良すぎます。しいて言えば、関西弁にあまり免疫がないので恐らく言葉のニュアンスを100%理解しきれていないであろうところが少し悔しいですが・・・。 ちょっと時間をおいてまた読み返したいです。気になっている方は買いだと思います。おススメの1冊。 | ||||
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「サラバ!」で直木賞受賞、西加奈子の入門篇にして最高傑作がこれだ! と自信を持っておすすめできる物語です。なにしろ短くてテンポがよくて軽いのに深い。ちなみに自分は2番目に「きいろいゾウ」、3番目に「さくら」が好きですが、いずれもまあまあ長くて重ための話であるので、入門としてはおすすめできません。番外篇で「ミッキーかしまし」「ミッキーやかまし」が好きです。こちらはおもしろエッセイです。 「円卓」は、とにもかくにも登場人物がいきいきとしています。みんなの飛び跳ねているさまや、かけあい、円卓をかこむ様子などがありありと浮かんでは消え、めまぐるしく展開してゆきます。そのせいか、自分も童心に戻ったような気持ちになります。人によっては親の目線になるのかもしれません。そして夏休みに入り、とある出来事が起こります。 この作品をむりやり一言で述べるならば、こどもから見た「世界」の話、ということになるのでしょうが、とはいえ無邪気に遊んで暮らしているだけではなく、ときに不満や疑問と真正面から向き合い、考えます。しっかり悩んで考えてます。こういう人たちがふえれば世の中はもっといろどりが豊かなものになるし、また自分も悩んで学んで進んでいきたいなあ、けどそれは難しいなあと思う次第です。 | ||||
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西加奈子さんの作品を色々と読んできましたが、この作品が一番面白いです( ^ω^ ) 円卓の映画のDVDも早速観たくなりました | ||||
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最高に漫画的。最高の漫画的。ほめています。 テンポよく進む会話、コマワリまでうかんできそう。(くらもちふさこなどで) 私にとっては二冊目の西加奈子。 一冊目は「舞台」だったけど、簡単な文章で的確なことが書いてあって、文章に無駄がないなという感想。 (本当に頭の良い人は、人が良く分かるようにカンタンに話すことができる。というのを思い出しました。) 「円卓」はたくさんキャラクターがでてくるけど、過不足ない飄々とした筆致で、皆すべてキャラがたっているのがすごい。 ぽっさんは、じわじわきて、最後彼が泣くシーンで、一気に彼のことがすきになってしまった。 (彼の憧れの寿老人は吉田戦車の絵で浮かんでいます) エピソードひとつひとつは、ほほえましくて、愛らしい。 小さなジグソーパズルが、いつのまにか大きな絵になっているような物語。 わからないことは、わからないままにしておくのがすばらしい。 チープな結論、言葉にしていないところが、とっても良かったと思う。 だからさいご、言葉にはならないのですが、つくえのなかから小さな紙がたくさんでてくる下りで、なぜだか、なみだが止まりませんでした。 言葉のひとつひとつを、思い出しても、どうしてだか、泣けてきてしまうのです。 この気持ちを、言葉にするのは、無粋な気がしてしまう。 この最後のシーン、やはり小説であって、よかったと思います。 この本で、わたしの好きな作家に西加奈子さんが加わりました。 こっことぽっさん、この二人がどんなふうに、中学生になって高校生になって、大人になるのか、見せてほしいなあ。 続編熱烈希望。 | ||||
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子供のようで子供でない、そんな感じです。頭の良い子供たちがとても面白いです。子供の人間関係、?大人では気づかないような事が書かれています。はっとしますよ。 | ||||
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傑作です! 子どもたちに読んでほしい。 大人たちに読んでほしい。 西加奈子の多文化体験のたまものなのか? 吃音があっても 難民であっても 不登校になろうとしていても あほ(笑)でも 登場する人全員の生が肯定されていることに,感動する。 それも,何の説教臭さもなく,すんなり心に落ちてくる。 鼠人間でさえも,こっこは受け止めようとしている。 私は子どものころ,よく「死にたい」と思っていた。 死を恐れたことなんか一度もなかった。 終盤のこっことぽっさんの会話には泣かされる。 「100万回生きたねこ」を思い出した。 大人になって,今は,死ぬまでは生きようと思っている。 最後の3ページが,またダメ押し的に秀逸である。 | ||||
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独特の文体で語られる、小学3年生こっこの日常。全然知らない子だけど、自分のことのような気になって物語の世界に入っていった。 時折大人の目で物語を見ている自分に気がつき、戻れない時を憂いだり、あの頃のことがフラッシュバックしたり、そんな物語です。 | ||||
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もう最高!! 超笑った。 そうそう!いたいた!こんな奴・・・ ああ、そんな事考えてたよね・・・みたいに 誰もが子供だった事を思い出させてくれる、そんな1冊 ジャポニカ学習帳を買いに行きたくなった | ||||
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子供のころのいろんなことを思い出しました。ぽっさんの「ひ、ひとりにして、す、すまんかった。」に大泣き。 この作品は、私が生きていく支えになる作品です。 | ||||
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帯を書いた津村さんはゲラゲラ笑って、と書いていたが私は泣けてしかたなかった。こっことぽっさんのやりとり。悲しいとか淋しいとかではない。何故か自分でもわからない。夕焼けや鹿、うさぎ、石太、円卓・・・わからないけど、自分の中の何かが甦ったような感覚。そしてふたりに会いたいと不可能なのに全身全霊で思った。 | ||||
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作者の全作品を読んだわけではありませんが、これは私にとって最高傑作でした。 「ふくわらい」がたいそう面白く、「漁港の肉子ちゃん」はタイトルだけが面白く、「こうふく あかの」は今ひとつと、主観的にはずいぶん評価の上下があります。 「円卓」は、ひとつひとつの単語に対して、主人公の女の子と同じ感覚を持っていないと書けない小説です。なんでもない単語や文節が、思い入れ一つで宝石のようなきらめきを放つ、その変化に心を奪われました。脇役もひとりひとり個性が際立っており、特に、おじいさんの石太が黙って和英辞典をめくるシーンを読んだときには、この作者は天才だと思いました。 読書の楽しみを堪能させてくれた一冊でした。 最近、アマゾンの利用が多いのですが、直木賞受賞後の新聞コラムを読んで、本屋さんに足を運んで買いました。 | ||||
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名作です! でも、うさぎには肉球はないんですよ! 名作なのに。 編集者は、、、? | ||||
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