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円卓
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円卓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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この本をごく簡潔に表すとすれば?と自問し、不機嫌な「ちびまる子ちゃん」と自答してみました。 渦原琴子、三年生。通称コッコ。 頑固でひねくれている。切れやすく、二言目には「うるさいんじゃボケ。」 孤独になりたく、不幸になりたく、同じ公団に住む同級生のぽっさんのドモりのリズムが素敵だと感じている。自分はとんがりたいのに、周囲からは猫かわいがりされる。それがまたウザく感じるコッコ。 物語のわきを固めるキャラも変わらず個性的。 渦原家は公団住まいにもかかわらず8人家族。祖父母に父母、そして三つ子の姉。 同級生、どもりのぽっさんは七福神の寿老人に憧れる。趣味が渋い。同じく同級のごっくんはベトナム人だが関西弁しか喋れない。朴君は父親が別居中とかいろいろ訳アリ。 超個性的な家族が一同に会する食卓である円卓(これはつぶれた中華屋からもらってきたもの)が題名になっていることからも、一つの家族を描写しているものと思われます。 特に大きなツイストがあるわけでもなく淡々と物語は進みます。ただ、作品終盤にかけてちょっとだけコッコが成長する?と言う感じなのかな? ・・・ 作者の西さんは言葉を紡ぐリズムに特徴がある気がします。ストーリー展開はどうにも煮え切らないものが多いのも特徴な気がします。そうした作風から考えますと、本作は言葉のリズムは従来どおりの西節?がさく裂、また展開も私が読んだ他の作品と比べるとすっきり終わった気がします笑 エンターテイメントという程面白みに特化しているわけでもなく、かといって家族の繋がりを強く全面に出すような教科書的なつくりでもなく立ち位置的には中途半端である気がします。子どもの素直さがちょっと残酷ですが、ユーモアあふれた楽しい作品だと思います。 | ||||
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西さんの中では普通でした。 好きなキャラは近所の男の子でした。吃るのに大人発言なところがイケてる | ||||
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一気に読めたコンパクトな作品でしたが、結局、何を表現したいのか分からないまま終了でした。この作品でも、個性豊かな人物たち、今回は主に小学生が登場していて、こういうキャラクター設定は非常に面白く脱帽でしたが。 | ||||
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子ども時代からあまりに遠のいた自分を発見した。子どもから大人になる頃の不思議な世界。 | ||||
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著者の作品をいくつか読んでいますが、関西弁といい、独特のリズムといい、言葉の繰り返しなど……今回は一味違って、川上未映子さんの「乳と卵」が読みやすくなったというイメージの文章でした。 小学三年生の女の子、こっこ(琴子)が主人公なので、単純明快な会話文も多く、文章自体は一文一文短いのですが、えせ関西人の私には(人生の半分以上は関西に住んでいますが)読むのにわりと時間がかかってしまいました。 小3のこっこの風変わりな気持ちもすっごく共感でき、また春から秋にかけてのこっこの成長もとても理解でき、どのキャラクターも個性的で面白いのですが、正直、「軽い」という印象でした。 ただのどたばたの軽いものとも違うはずなので、こっこの成長や人生の孤独がところどころにちりばめてあるだけにもったいないと感じました。 著者の他の作品「地下の鳩」が圧倒的な重さがあったので、好みかもしれませんが、あのような作品を期待しています。 | ||||
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