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ラストワンマイル
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ラストワンマイルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 41~45 3/3ページ
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読み始めたとき、こう思った。 しまった、買ったのまちがいだったかな?と一瞬思った。 しかしそれは杞憂。本当に楽しめた。 それにしても、モデルになってる企業がバレバレなので感情移入しやすい。 | ||||
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新聞の書評に惹かれて読んでみたのですが、疾走感ある文章に一気に読み終わりました。楽天証券と、クロネコヤマト、TBSをモデルにした、経済小説ですというと、内幕もののように思えますが、これらの企業は、あくまで素材としているだけで、中身は、新しいビジネスモデル立ち上げを描いた、元気のでるガンバリ小説です。内幕もの的傾向のある高杉良よりも、堺屋太一的な感じがします。 IT業界はWeb2.0の時代に入ったとされていますが、Web2.0とは、既に社会的に確立された新しいIT基盤を元に、消費者と供給者の間での双方向ビジネスモデルの普及ということに他なりません。本書は、消費者への「ラストワンマイル」を握る物流業界の可能性を色々と示唆してくれ、新興ネット企業が既存体制を破壊することのそれなりの意義や、既存の放送業界の問題点や可能性も描かれています。IT技術は、1970〜80年代に企業と社会のインフラに導入されてきましたが、それらは、単純に人手に頼っていた既存業務をITで置き換えたものでした。90年代後半にインターネットに象徴される新しいテクノロジーによってIT技術は大きく変貌し、これらの技術がビジネスモデル自体を変えるところにきているとされていますが、実は新技術による新規ビジネス牽引の時代は既に終わっていて、今後はビジネス自体が、技術の生かし方を考え、必要な技術は開発すればいい、という時代に入っています。あえて残っている部分といえば、NTTのNGN計画に見られる、携帯・動画など全てのアナログ・デジタル情報を単一のIPネットワーク基盤に統合する、という点ですが、これは時間の問題に過ぎません。本書は新しいITインフラを活用してなにができるか、というWeb2.0の時代の小説の一つと言えるのではないでしょうか。 | ||||
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ネットとメディアの融合、シナジー、というあの当時題目のように連呼された言葉とその裏に隠された、メディアがもつ有形無形の資産を標的にしたマネーゲーム、というプロットがそのまんまなので読みやすい、、、と言うとまるで新鮮味がないようですが、某IT企業に事実上切られた宅配業者の課長サンがその某IT企業のビジネスを根底から揺るがすビジネスモデルを考案・・・というところでお話は俄然盛り上がります。そこがタイトルになっている「ラスト ワン マイル」。エンドに直接繋がる宅配業者は、ビジネスの枠組みそのものを決定するほどの影響力がある、ということをヒョンなことから絵に描いて見せた。 ネタばれになってしまうのでそのビジネスモデルには詳しく言及しませんが、言われてみれば・・・、というヤツです。件の課長氏の発案を口頭で聞いたときはニベもなかった上司の本部長氏も企画書に目を通した瞬間、アナを補うとともに企画のアイディアそのものの素晴らしさ・オリジナリティーが課長氏にあることを認め手柄を立てさせる、という管理者の鏡。後半のTV局との交渉・社内根回しで見せた本部長氏の見事な動きは「経営者・管理者かくあるべし」・何やら企業の管理職研修の様な様相を呈して参りますが、一抹の出来すぎ感はありながらテンポのよい筆致で最後まで引っ張る筆力は流石です。某IT企業マンも宅配本部長氏も座右の銘が「安定は情熱を殺し、緊張、苦悩こそが情熱を産む(仏哲学者アラン)」という設定。う〜ん。新幹線名古屋往復の友、くらいの軽いゴラクでどうぞ。 | ||||
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楡氏のこうした発想はどこから浮かんでくるのだろう。前著「再生巨流」でも感じたことだが、氏のビジネスセンスには感嘆の念を禁じえない。本書に書かれたことは長く膠着状態にある某テレビ局と某IT企業との買収攻防戦に決着をつけるとともに、買収をしかけたIT企業の息の根を止めてしまいかねない戦術としてそのまま応用できる。加えて物流業界というのは、いまだ未開発のビジネスチャンスが埋もれている大変な可能性を秘めた業界だということを改めて思い知らされた。本書に書かれている戦術の根底にあるコンセプトはシンプルなものだが、そもそも卓越した戦術・戦略というものはシンプルでなければならないのだ。そしてビジネスは貰いにいくものじゃない、創出するものだ、飯の種は発想を変えれば幾らでも転がっていると思わされる。ビジネスマン諸氏には自分の仕事を原点に立ち返り、改めて見つめ直してみる意味でも一読の価値がある一冊。 | ||||
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最近、楡さんは高杉良を意識しているのか、ビジネスの世界を舞台にした男たちの熱い闘いを描く小説が多い。「ラストワンマイル」という言葉はマーケティングの世界でよく使われる用語だが、要はB to Cマーケティングにおいて消費者に接続する部分であるサプライチェーンの最下流の部分をどう攻略するのかという話で、コンビニや宅配便がこの部分の帰趨を握っている。本書は、おそらくクロネコヤマトをモデルにしているのだと思われるが、コンビニとの宅配便受付に関する独占契約を郵政公社に奪われ、急成長のインターネット通販ショッピングサイトからも配送手数料のディスカウントを迫られた宅配業者が起死回生の一手として、自分たちの強みを再認識し、新しいビジネスモデルを構築していくストーリーである。ストーリー展開が安直すぎるような気もするが、テンポがよいのでどんどん読み進んでしまう。それなりに面白いが、一連の楡小説の中では中の下程度の位置づけ。ハードカバーとしては若干割高感があるか。 | ||||
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