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人間小唄
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人間小唄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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復讐しているのに、全体的にどこかリラックスしている復讐者が魅力的でした。万人に受けそうな当たり障りない内容では全くないです。自分の中の常識を全てOFFにして、楽しもうというモードで読まないといけない本だと思います。そういう種類の本を書くのってなかなか勇気がいるんじゃないかな、とも思い、それを堂々とやってしまう作者を尊敬します。 | ||||
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昔からパンクが好きで、フェイクが多い世界を嫌うように生きてきた道外れな自分には最高に爽快な小説。 ぶっ飛んだ小角の言葉や思弁はギャグとして捉えて。意味じゃなくて語感でいい。 町田康の素晴らしいのは自己投影させないところ。高橋さんとか佐藤さんと言った名字名前も絶対使わないし(自分と同じ名前の人が出てきたらその時点でもう読みたくないもん)、常人ではありえない着眼点も「自分には全くない思想」で感情移入出来ないのがホント素晴らしい。それが優しさとも感じる。 15回位読み返してる。町田康の作品で一番好き。文学として、とかカッコつけて読むなよ。これは最高の復讐コメディ。ふぁきゃきゃきゃきゃきゃ。 | ||||
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ピース又吉さんオススメの本なので読みました。ツツもたせにだまされて捕らえられて、どおやったら解放されるかという話で、なかなかおもしろい設定でした。読みやすい内容でした。 | ||||
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解説が糞ださいので星一個マイナス。もうちょっとマシな人はいなかったのでしょうか。 | ||||
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鵜呑みにして、町田康を読むのが悪い。町田康のオフィシャルサイトに、日記があるから、それを読んでつまらないと思ったら、小説も読まなきゃ良いと思います。ファンからしたら、最近、最新のレビュー読むと、すごく面白いです。町田康は、そーゆー作家なんです。『告白』にしろ、『パンク侍~』にしろ。 | ||||
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気持ちのいい町田康が理不尽に蹂躙されるちゅう意味でほんま革命的。 川の流れは涅槃へと伸びやかに。 | ||||
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THIS IS パンク小説。 町田康さんの小説は近年の作品ほど、よりパンクに、音楽的に、言いかえれば難解になってきている気がする。 デビュー作である「くっすん大黒」を中島らも氏は「全く役に立たない小説」として高評価した。 町田さんの小説は、無意味に意味を置くことでパンクな世界を生みだしてきた。 やがて、社会の不条理と戦うアナーキズムをもって、天下無敵のパンク文学を確立し、それは歴史的名作である「告白」に結実したように思う。 本作は、その延長線上にある作品だ。 だけど、どこかで、一般読者の理解する範疇を超えてしまっている。線は同じなのだけど、点が行きすぎてしまったような感が否めない。しかし、それはきっとわざとなのだろう。 思えば、「きれぎれ」もそうだった。 町田さんはきっと故意に、ギターのフレットを操作するように高音と低音を使い分けているのだと思う。 そういう意味で、先日出版した「残響」ほどではないが、これはかなり高音に近い作品だ。 | ||||
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まずは本書から私が授かった教訓、感想、印象、そんなところを本文より引用しながら紹介したいと思う。 ◆正直に生きるのは、大事◇ (前略)ただひとつ。そう思った、すなわち、自分がノートちゃん、と思ったのにもかかわらず、そんなことを言ったら莫迦だと思われると思って、体面を取り繕い、ノート、と云ひ替える文学者を私が軽蔑していることを申し添えておく。 ◆猫は周りよりも少しでも高いところにいたがるらしい◇ 猫の毛のつきたる衣服の下腹の腹の丸みをいまは撫でている。 ◆無駄な時間、と思われている時間を、すてき、に活用するのは、粋◇ 俺は団子型の携帯電話ができないものか、と思った。(中略)そんなものができるわけがない、という考えと、いや、いまある現実に縛られていては新しいものは生み出せない、という考えを竜虎、頭のなかで闘わせていると、突然、隆子という見知らぬ女が現れて、すべてを台無しにしてしまおうかな、なんて呟いている。撲殺しようかな、と思っていると、ようやっと、未無と糺田両奴が村ヒョゲの部屋に入ってきた。 ◆誰かを侮辱する行為は醜いが、それをガラス越しに眺めるとき、それは滑稽に映ることもある◇ 「土下座。そんなものこっちがしてやるよ」/そう言って俺は土下座し、ふたりは相対して土下座をする恰好となった。ずっと額を地面にこすりつけていると、やがて糺田がゆっくり頭を上げたので俺も上げて、二人は土間に正座して向かい合う恰好になった。 ◆ふざけ切った文章の中から、ときどき、まっとう、な言葉の連なりが姿を現す◇ 「ああ。なんでこんなことになったんだろう」/糺田はそう言って頭を抱えた。/私はそれこそが神に与えられた修行であると思う。それをきわめていけば次第に願いがかなったり、人に思いやりが持てるようになってくる。思いやり。これが一番大事なことだ。人を思いやるということは自分を思いやるということにひとしい。 ◆しゃしゃっ、として、ぽぽっ、として、ぽわっ◇ 日本人というのは即興が好きである。ずっしりしたものを構築するよりは、仮の廬、しゃしゃっ、と仮設したり、ぽぽっ、と添えたりして、それが、ぽわっ、とたまたま決まるのが好きである。 つぎに清水次郎長傳‐虎造節、外国映画orドラマの吹き替え節でのやりとり、どちらかが「箱」と言えば、もうひとりが「館」と答えるなど(ほかにもヴァリエイションがある)、蘇我臣と未無との掛け合いが、私にはおかしかった、と述べて、私のレヴューはおしまい。 | ||||
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芥川賞作品である『きれぎれ』にみせるような凝った悪文は、現在では簡略化されているというか、熱を感じなくなった。 個人的な感想をいえば、『きれぎれ』では熱がありすぎて、少々私にはこってりしすぎたものの、その後ファンからは名作と謳われた『告白』では、やはり見事なバランスであった。 この『人間小唄』だが、やや尻すぼみの感は否めない。 凝った文体を練り上げる作業が億劫にでもなってしまったのではないかなどとも訝ってしまう出来。 しかしながら、この作者は『既存の洒落た文学へのアンチテーゼ』なるものを抱えているようにも思われるので、このお粗末な文章、排他的な独自の言語と言うのは、町田氏なりの一つの形なのかもしれない。 物語としては、特筆すべき点はないかと思われる。 よく言えば町田流、悪く言えば行き当たりばったりの何でもアリストーリー。 幻想的な世界観に嵌め込んでしまえば、強引な展開にも納得はいく。 逆に言えば、現実と非現実の狭間のような、この幻想世界を理解できない方には全く魅力を感じ取ることが出来ないかもしれない。 装丁はすばらしい。 所有することに、喜びを素直に感じられる出来。 | ||||
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爆笑のうちに一気読みしてしまった。死ぬほどおもしろかったです、これ。 そこそこに売れていると思われる作家・糺田両奴が、若い男・蘇我臣傍安(筆名)に誘き寄せられ、悲惨な目に遭う……という小説を、死ぬほどおもしろいと言うのもちょっと憚られるけど。糾田がラーメン屋をやらされて、案外楽しそうにやってるあたりは笑いが止まらなかった。 これってそもそも、傍安が、有名な作家である両奴に嫉妬と言うのか、何様?みたいなむかつく感情を抱いたことから話が始まったと思われるのだが、その傍安と両奴が、「暗殺」のターゲットとして選ぶ猿本丸児が、どう見ても秋○康のことなのが笑える。人気のアイドルグループをプロデュースし、多大な影響力を持ちつつ政府系機関の主催イベントの主題曲を書いたりもして、「人々が、だいたいこういうことを言われたらうれしい、というアンケート調査、世論調査に基づいて」プロデュースしたいいかげんな作品の発散する「自分を大事にしろ」みたいなメッセージが、「修身・道徳」みたいに浸透していき、世の中を破壊する……その例として挙げている歌詞が、どう見ても「○の流れのように」のもじり。……確かに町田さんの読者は秋○康的感覚から外れた人かも。絶対的多数からは外れているのだ。 最終的には糾田は事故(?)で脳を破壊され、滅茶苦茶な小説を書きながら、なぜか文学賞を受賞したりもして、傍安の策略は実ったのかどうかよくわからないのだが、町田さんが、自分をモデルにしたのかとも思える両奴に、俗物的な言動をさせたり、次々に陰惨な目に遭わせたりしているのはどうしてだろうな、と思いつつページを閉じた、その数日後……某お嬢様系ファッション誌上にて、村ヒョゲ滝麻みたく、和服着て焼きものしてる町田さんを見た!……うーん、やや自嘲気味? 毎度ながらヒロインが魅力的。傍安とともに悪事の限りを尽くす未無ちゃんが超かわいいです。 | ||||
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あーゴメンゴメン。はじめてなのよこの人の本読むの。 けどこれハズレやったら他の町田作品どうなっちゃってんの、どんだけ面白いのっていう面白さ。 ラーメン屋開業のあたり、畳を転げまわって笑った。 この人に対してパンクとかさあ、そういうカッコ的なおっしゃれな期待は捨てていいんじゃないのもう? だいたいクソしてセックスして眠ってんだからさ、パンクだのロックだの言わしといてもたかが青年の主張やん。 おもしろおかしく生きるにはそういうカテゴライズっつーか差別化っつーか、錯覚が大事なんだろうけどさ。 まあなにより町田康自身のプロフィールにパンク芸人って書いてあるのが悪いんだけどもさ。 自らを含め、権威と名のつくものを徹底的にこき下ろす姿勢は小気味いいけど、どこかで芸術の至上性を信じてるのはかっこわりいね。自称芸術なんてヒマつぶしだろ。言い切っていいっつーの。まあこの話、自称芸術の域にすら達してねえかもだけど。例えばさ、コレしか読んでねえけど技巧の稚拙さ痛々しいほど胸に迫るわけ。キャラの書き分けとか全く出来てねえじゃん。登場人物は、全部おんなじ町田康内の一人格まるだしじゃん。 けどあれでしょ?読者らしき人々が求めてるのは、要所要所でズバッと切り裂き、ほろっと零れ落ちる、ワンフレーズ、ワンセンテンスでしょ? だからいーの、キャラがおんなじでも、ストーリー破綻してても。オレもそれでいー。いーなら言うなよ。 あー疲れたまあいいや。 その半端加減、適当さ加減に文句なしの☆5つ也。 | ||||
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町田康の昔みたい 情熱だよ やむにやまれぬ情熱だよ ちう、帯の言葉にビビビときましたが、 決してここにあるのは情熱などちう真っ直ぐなもんじゃあなく、 ここちよーく捩れて歪んで かつて中島らもが、何の役にも立たない小説と絶賛したころの 町田康っぽいぽい とはいえ、金言もちらほら イマジンに触れた2,3行はかなり重要なことをぉ、言ってる サラリと脱線した言葉なのにね 最後のぐちゃりと救われない最後 | ||||
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