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ヘブンメイカー: スタープレイヤー2
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ヘブンメイカー: スタープレイヤー2の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 41~46 3/3ページ
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どんな願いも叶えることができるスタープレイヤーの生き様を描いた第二弾。 相変わらずおもしろかった。今回はスタープレーヤー同士の抗争は多くないが、その分どうやってスターを使っていくか、使い方に深みが増していたと思う。 スターを使い自分を増殖したり、死んだときのために保険をかけたり、スターボードそのものに機能を追加するといった発想はユニークで楽しめた。 また、描かれている世界観が壮大で、階級や身分による民族間の紛争、過去の罪に対する償い、新たな社会をつくっていく冒険など、これぞ小説の楽しさという内容が満載だった。 サージイッキはどうなるのかは元より、弟子のトビとカインクロウ、亀のニッカ、ヘブン住民となった鐘松孝平など、様々な視点からの物語が存在し、これらが見事に1つにつながっているのが素晴らしかった。個人的には、自分の身分をわきまえて主に尽くし決して高望みしないレビが好きだった。 | ||||
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久しぶりに本の中にどっぷりはまりました。前巻のスタープレイヤーが余りにも面白かったので、次が気になって図書館に行ったら、借りられてたのでAmazonで即買いしちゃいました。良い買い物をしました。作者に永遠の感謝。感動をありがとうございます。 | ||||
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主人公は、佐伯逸輝。大学生。 彼は、ある日、砂浜で出会った奇妙な男に勧められクジを引く。 その後、気が付くと異世界に居る。 そして、どんな願いでも10個叶えることが出来る、 スターボードを手にする。 スターボードを手にしたことで、彼はスタープレーヤーとなる。 前作、「スタープレーヤー」に続く2作目。 しかし、前作を読んでいなくても、全く問題なく楽しめる。 前作との直接的な物語のつながりはないが、 前作の登場人物や噂話が出てきたりする。 前半の彼は、願いを自分のために使う。 故郷を再現したり、好きだった女性を生き返らせたり・・。 中盤になり、様々な出会いと別れを経験する。 異世界での旅路や先住民達との関わりが、 彼を少しずつ変えていくこととなる。 後半の彼は、願いを基本的に他者のために使う。 (自分のために使うこともあるが・・。) 罪なき死者を甦らせたり、罪人に罰を与えたり・・・。 彼は、前半に「そんな人生楽しいわけ?あなたのしていること、 結局は、全部ズルじゃん」と言われる。 その際は、言い返せずに項を垂れるだけであった。 しかし、最後には、「頭のてっぺんから足のつま先まで楽しい」と 思えるようになる。 彼は、決して聖人ではない。 しかし、自らを「インチキ聖人」と呼び、 自分がしてきたことを肯定できるまで成長した。 彼の功績は、何世代にもわたり、 異世界で語り継がれていくことだろう。 | ||||
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ホラー小説大賞受賞時からファンだったが、少しずつ作風が変わってきたことに最初は戸惑った。 「夜市」から「南の子供が夜いくところ」あたりまでは恒川ワールドを堪能できた。 その後の「金色――」2作はあまり楽しめなかった。なんというか、異界の魔力が薄まっていくように感じて・・・・・・。 そして「スタープレイヤー」の出現で、もう恒川さんとはこれっきりかなとさえ思った。 ところが今回の「ヘブンメイカー」で、私はやっと”ファンの壁”を乗り越えたことに気がついた。 この人は深化している、それも読者の期待をはるかに凌駕する力量でもって。 物語はまだまだ続くのだろうか。いつまで夢を見させてくれるのだろうか。 恒川光太郎という作家と出会えてほんとうによかった。 | ||||
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楽しみにしていた新刊! 最初の頃の日本昔話のダークバージョンみたいな小説も大好きですし、 今のrpgゲームのようなもどちらも現実世界から恒川光太郎が、創り出した独特の世界に連れていってくれる素敵な作家。 苦心して創られているだろう新たな世界の2巻目、というか二人目? 個人的には華屋さんの不信感や怒りは、分からないではないけれど、何だか嫌な感じがしてしまう。 早く次のプレイヤーに会いたいです! | ||||
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前回は恒川光太郎氏らしからぬRPG的な世界観やスタープレイヤーなる存在とルールに戸惑い、付いて行くのがやっとで物語の意図がさっぱりわからず困惑するばかりだった。 このままどんどん宮部みゆき化していくのかな…と思っていたが、ルールと世界観が少し頭に入っていたせいか二作目にしてやっと素直に楽しめた。 前作でちらりと触れられていた複数のスタープレイヤー達が運営する大都市国家『ヘブン』の創造と突然地球から召喚された「死せる人々」がこの世界の謎を解こうとする(今後のストーリーを左右する重大な疑問も提示されているように思う) この物語もまた氏がずっと語ってきた現実の「彼岸」と「此岸」の狭間、「あわい」をさ迷うことになった傷付いた魂の物語であったのだとやっと納得がいった それにしても現実では身勝手で暴力的な男がさしたる反省も無いのにどんどん純粋で善良な人物のように描かれ、純粋で真っ直ぐな少女が嫌味で多情な女に描かれるようになっていくのには他の男のものになろうとする女に対する男の憎しみが壮絶で普遍的なものである象徴であるように思う | ||||
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