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スギハラ・ダラー
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スギハラ・ダラーの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 41~46 3/3ページ
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| 手嶋龍一氏の小説第2弾だ。 前作の"ウルトラダラー”もそうであったが、物語の基本の背景はすべて外交的な事実からなっている。 フィクションと事実をうまく織り交ぜて物語りは進んでいく。 スギハラダラーのスギハラは、もちろん杉原千畝氏のことだ。 彼からビザを発行されたユダヤ人は、シベリア鉄道を経由して日本に入り、あるものはアメリカ、あるものは、上海に行った。 その中の人物たちが織り成す物語だ。 それに現在のブラックマンデイや、9.11テロ、リーマンショックなどを絡めていく。 主人公は日本人ではなく日本の心をもったイギリス人諜報部員スティーブンだ。 日本人以上に日本を愛して、物事に精通している。ただ情報に対しては人一倍敏感だ。 日本人が主人公だと、成立しない物語だと思う。 前作はアクション中心だったが、今回は静かに謎解きが進む。 細かい描写にちょっとしたインテリジェンスを感じる作品だ。 前作ウルトラダラーに感じられた文章の稚拙さについては本作ではそれほど感じない。 読み出したらとめることのできないよい作品だと思う。 | ||||
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| 手島龍一さんはNHKニュース番組でのアメリカからの中継でしか見たことはありませんが、穏やかな口調で話され説明もわかりやすく好印象を持った記憶があります。新聞・雑誌などへの寄稿・書評を読んでもその印象は変わりません。しかし、小説を読むと何か違和感を感じてしまいました。9/11アメリカ同時多発テロ、リーマンショックなどに関心が無いからではなく、登場する人物に人間味が感じられなかったからかなと思います。取材されたことを小説とは違う形で読んでみたいです | ||||
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| ちりばめられた小ネタをひろっていくだけでも楽しめる。緻密さでは「ウルトラ・ダラー」よりもやや大味。各組織の質感の違いなどがもっと読者に伝わればより一層楽しめるはず。また、本書ではイギリス人が主人公だが、このような情勢下で試行錯誤する日本人主人公にも今後機会があったらお目にかかりたいと思う。 | ||||
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| 手島龍一氏の新著ということで待望の一冊だったのですが、 「ウルトラダラー」に続く小説としては、少々期待を裏切られたような気がしました。 いや、面白かったのは、面白かったのです。 土日の二日で一気に読みきったのですから。 それでも、やはり全体的に作り物っぽい違和感を感じてしまったのは、 少々残念な感じをぬぐえませんでした。 | ||||
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| 最高に面白かった! 期待を裏切らない手嶋龍一氏である。 あらためて手嶋氏の情報力の凄さを実感した。 彼でなければこれを書けなかったであろう。 杉原千畝と金融インテリジェンスを結びつける発想力。 一度でいいから、手嶋氏と酒を飲み語り合いたい。 | ||||
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| 世界情勢に関するウソかマコトか分からない雑学が満載で、その部分は陰謀論的面白さがある。「真実」かどうかを真面目に論じるのは野暮というもの。素直に「インテリジェンスオフィサー」気分を味わうのが正しい楽しみ方であろう。この「インテリジェンス」部分の価値だけで星5つ。 だが、どうにも戴けないのは小説部分だ。 天才的な頭脳と最高級のインテリジェンスを持つはずの主人公が「S&P500」について友人から事細かに説明を受ける下りなど(友人の「君ほどの人物が知らぬはずあるまいが、念のため説明しておこう。何をたくらんでいるんだい?ふふふ」というような、しょうもないフォローがあることはあるのだが)、思わず椅子からずり落ちそうになってしまった。 読者のための説明だということは痛いほど分かるのだが、「痛いほど分かる」ことがそもそも問題だ。著者には、自然な背景説明に関し天才的技巧を持つのJ. K. ローリング女史の爪の垢でも煎じて飲んで頂きたい。 良くも悪くも「ウルトラ・ダラー」と同程度のデキ。私と同様「ウルトラ」が楽しめたご仁は、本書も同じくらい楽しめるはずである。だが、著者の小説的技巧がもう少し向上していれば、この題材はもっと楽しめたはずだ。残念でならない。 本書は、さながら最高のエンジンを搭載し、安売りタイヤを履いたスポーツカーといった風である。タイヤが気になっていまいち乗りきれないし、実際ときどきズッコケる。 著者の小説技術改善を切に祈り、叱咤激励の想いを込めて最終的な星は3つとした。 | ||||
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