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ウルトラ・ダラー



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【この小説が収録されている参考書籍】
ウルトラ・ダラー
ウルトラ・ダラー (新潮文庫)

ウルトラ・ダラーの評価: 3.49/5点 レビュー 130件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.49pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全70件 41~60 3/4ページ
No.30:
(4pt)

ノンフィクションの旗手がフィクションを!!

手嶋さんは「たそがれゆく日米同盟] 「1991年日本の敗北(文庫本で外交敗戦と変更)」とその米国内部の政治にかかわる人々を類まれな取材力に基づき生き生きと書かれており昔からのファンでした。今回フィクションということですが、ひょっとしてノンフィクションと思わせる緻密さで、スリリングな一冊です。今後の北朝鮮や極東の報道の裏側をのぞかせてくれること間違いなしです。
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No.29:
(5pt)

「インテリジェンス」から流れてきました

佐藤優氏との共著「インテリジェンス」を読んでから、

こちらの作品に流れてきました。

いや、読ませる、読ませる。一気に読めました。

情報の交換に、かなりの想像力を必要とするような

間接的な話法を使っているところが、

プロフェッショナルな感じでリアリティを感じました。

英国人の主人公が日本の洋食屋へ招待される、という件は、

佐藤氏の「自壊する帝国」の中に出てくる

ロシアへ日本の某洋菓子をお土産にすると喜ばれる、

という逸話に似ていて、面白かったです。

外国人と付き合いのある人は、参考にできそうですね。

インド人に日本のカレーを食べさせるのは、NGですが。
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No.28:
(5pt)

お勧めの1冊です

元NHKワシントン支局長の手嶋龍一氏による著。拉致や紙幣偽造、兵器などをキーワードに、フィクションに事実を絡めながらストーリーが進む。

とても読み応えがあります。著者ならではの話の筋、リアリティですね。お勧めの一冊です。
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No.27:
(4pt)

キャラ萌え小説

ノンフィクションもどきとしては面白いが人物造形がちょっと・・・

というご意見が多いようですが、私はキャラの立ち具合がすばらしい

と思いました。

とくに霞ヶ関の女性キャリアとか最高で、これを読んで以来柿の種を

絶やさないようにしたほどです。

田中均さんがBBC特派員を「ニッポンの洋食」に招待する場面とかも

しびれました。

本当はリアルじゃないのかもしれませんが、高杉良とかの小説に出てくる

マンガチックな会社員に比べれば、怖くなるようなリアリティーを

感じました。この作品の登場人物が今回限りなのはもったいないです。

テッシー、次作をお願い!
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No.26:
(4pt)

インテリジェンスを学んだ。

この作品は小説として読めば評価は高くないかもしれませんが、手嶋氏が得たインテリジェンスを小説風にして著したと考えると良く出来ていると思います。実話がちりばめられている作品として私は読みましたので、手嶋氏の得たインテリジェンスのセンスを評価したいと思います。

 このコメントは、「国家の罠」の著者の佐藤優氏が手嶋氏のインテリジェンスを誉めていた影響が大きいのですが。
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No.25:
(4pt)

偽札小説としては星5つ、女性の描写は星2つ

オープニングから拉致にいたるまでの経緯は面白いのだけれども

、ヒロインの描写が和風なキーワードを羅列しただけで深みが無い。

ヒロインへの疑心暗鬼を表現したいならもっと女性の底知れなさを

出した方が良かった。偽札小説としてはとても面白かったですよ。
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No.24:
(5pt)

報道の最前線にいた人の書く報道テキスト、として読んでみました

911の際有名になった話題の人の本ということで詠みたいと思っていたのですが、結果から言うと少し遅れて読んだのがタイミングとしてちょうど良かった気がしています。北朝鮮の核に関して述べられており、報道の最前線にいた人間は北朝鮮の核実験は既にするかしないかと言う問題ではなく、時期だけの問題だったのかという気にさせられます。
イラン、中国、北朝鮮の関係、背後で動いている人々が垣間見れ、現在起こっている国際関係の報道を見るのに非常に参考になる本です。

内容に関しては折り紙つき、逆にこの人が仮にどこかのスパイで我々に情報操作をしていたら怖いなあとふと思ったりして。。。

同氏はつい先日までNHKの社員をされていたのですから、話しの面白さにおいて他の語り口豊かな作家と較べてはいけません。ある意味一級の資料として読むべき本です。

スリルとサスペンスを感じたいならもっと適した本はあります。その点は次作に期待です。
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No.23:
(4pt)

目に見える物、見えない物。

本作品に触れてから、現在に至りました。筆者は佐藤優氏との対談で、日本もCIAのような機関設立に尽くすべきだと述べておられました。以前に町村前外務大臣も同件に触れておられましたが、どうしても日本が国連加盟に於けるツールでしかないのでしょうが、いかがでしょう?。勿論、こういったことが失礼ならば仕方のないことでしょう。しかし、東西冷戦時から続く全世界におけるCIAの齎した弊害は筆者も御存知のはずです(その最たる例が何であるかも)。当のCIA上級職員ですらも、しっぺ返しに晒されているのです。未だにイラクに住む人々が「イラク人」と呼ばれている日本の民族感覚で上手くいくのでしょうか?。本書の偽造紙幣流通に関しても、アメリカが自ら地均して招いた物なのではないのですか(事実、その機関は公にそうしているのです。)?。現実的に見ても、現在の経済状況からしても〈それどころではない〉というのが実情なのではありませんか?。何れにせよ、日本もその弊害から脱出するのが最優先だと思いますが、いかがですか?
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No.22:
(4pt)

これは虚構それとも現実!?

本書の内容は、北朝鮮が日本人を拉致し、偽米ドル札を作らせ、その紙幣をマネーロンダリングによりきれいにし、ミサイルを手に入れようとする。この背後には中国の影が…。というものである。

 読み進めていくうちに、この内容は虚構か真実か迷ってしまうぐらい、完成度の高い作品だと思う。主人公をイギリス人としたところに、内容の客観性が生まれてよかったと感じた。
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No.21:
(4pt)

どこまでが真実なのか?

異色の外交官、佐藤優氏が推薦していたので手に取ってみた。

ここに書かれていることのどこまでが真実なのか

素人の私には判然としないが、

本書を読んでいる最中に北朝鮮からミサイルが発射され

こんな情報戦も、もしかしたら私たちの見えないところで

繰り広げられているのかもしれないと背筋が寒くなった。

エンターテイメントとしては、

女性の造型にやや画一的なものが見られる点は残念。
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No.20:
(4pt)

「そげな話、誰が聞いちょるかい。」

本作品は、著者でなければ描き出せない知識や情報が盛りだくさん。だけど主要な登場人物(これホント…)はエリートや、今時のVシネにも出てこない殿さまヤクザな奴ばっかり・・・・。参考に「仁義無き戦い−広島死闘篇」でも見てほしい(現在はテレビ東京の「シネラ・バンバ」でなきゃ観れないけれど、例の名言(?)はレンタル・ビデオでもカットされてるハズ・・・・)。千葉真一サン演ずる大友勝利のインパクトには関根 勤サンでなくても、ノック・アウトされること請け合いである(とは言いながらも、個人的には全ての意味で、千葉サンの方がスゴイと思う・・・・・)。無理だな、ヤッパリ・・・・。
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No.19:
(4pt)

情報戦を理解するにはいい本か

外交の情報戦を理解するにはいい本ではないか。

本書ではBBCの日本特派員がいわゆる諜報員という事であるが

実際にも表面上とは異なる業務をしている日本に住む外国人は

結構いるんじゃないかなぁ、と感じる。

普段我々がマスコミ等から伝えられる一つ裏を感じることが出来る。

さすが元NHKの一流特派員だけのことはある。。

文章としては、本書の冒頭は話があちこちに飛んですっと話に

入っていけないような感じがする。中盤からは華やかな雰囲気も

手伝い、勢いがついてきて一気に読めるように思う。
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No.18:
(4pt)

中国怖い。。。

この本の登場人物に出てきそうな仕事をしている先輩に偶然にも再会したので、思わず買ってしまいました。

GWのエンターテイメントとしてオススメです。

昨日読んだ孫文の時代の清の外交の無策さと、この本に出てくる中国の外交の戦略性にあまりに開きがあるのが対比として面白かったです。
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No.17:
(4pt)

「小説」と言うよりも一定程度の知識吸収のための本?

NKフリークである会社の大先輩からの紹介で手にしました。

「作」者の職歴からも様々な知見にあふれた上質な読み物で

あると感じました。

「ここまで真実ばらしたらやばかろう」と言う部分(あるのか?)

に近づいたら、やたら非現実的な展開に持っていくところに聊か

虚をつかれますが、それはそれでどこまでが現実なのかフィクション

なのかを熟考したくなる楽しみもありますね。

全体の印象としては、本当にフィクションと現実の狭間の世界を

感じさせる力作だと思うし、現実の裏面を知ったつもりになれる

方に若干重きを置く筆者としても楽しめました。

ただし・・・最後の数ページの展開はいただけませんなぁ・・・

現実に京都にそんなところがあって、そんな展開があるなら、

びっくりします・・・その部分だけで☆1ツ減ですね・・・
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No.16:
(4pt)

外交版「麻生幾」の出現!

手嶋氏のドキュメンタリー作家としての手腕は、処女作「ニッポンFSXを撃て」から明らかだった。「1991年日本の敗北」にも唸らされた。日本の外交についてのドキュメンタリーで彼の右に出るものはいないだろう。

本書は、その彼が放つ小説。彼のドキュメンタリーに慣れ親しんだ長年のファンからすると、もちろん事実ではない分だけ隔靴掻痒感が否めないが(それが☆1つ減点の理由)、それを補ってあまりある興奮を本書はもたらしてくれる。おそらく、これが小説というかたちをとったのは、小説という前提にせざるを得なかったからだろう。素直に本書の出版を感謝したい。麻生幾の外交版の出現だ。
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No.15:
(4pt)

ドル札を印刷する2つの国

世界にはドル札を印刷し、核ミサイルを手に入れている国が2つあります。

1つはアメリカ合衆国であり、もう1つは北朝鮮です。

体裁は007のようなスパイものです。

ただスパイものにしては、思い切りさが少し足りないけど、

ノンフィクションだと思えば俄然おもしろくなります。

北朝鮮は日本製のニセ札検知器を通ってしまうほど

精巧なニセドル札「ウルトラ・ダラー」の大量生産に成功し、

世界中にばらまいていきます。

その目的は何か?通貨テロルか?なぜ日本人は拉致させたのか?

なぜ検知できない精巧なニセ札が作れたのか?アメリカはどう動くのか?

地政学的に現代的なテーマなだけに、興味深く手に取れます。
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No.14:
(5pt)

期待通りの面白さと、不気味さを持つスリラー

北朝鮮が密かに印刷を進める精巧な偽100ドル札、通称「ウルトラ・ダラー」。その製作には日本から拉致された印刷工や密輸された印刷機器が絡んでいる。BBCの東京特派員スティーブン・ブラッドレーは、日本の外交当局や米国諜報機関と連絡をとりながら、偽米ドル札の背後にある陰謀を追うのだが…。

 元NHKワシントン支局長が書いた政治スリラー小説です。

 今から10年以上前に同じ著者の「一九九一年・日本の敗北」(新潮社)を読みましたが、湾岸戦争をめぐって関係者たちがいかに行動したのか、NHKも含め通常のメディアではなかなか明かされそうもない裏舞台を描いていて、そのあまりにも緊迫感に満ち満ちた内容に驚嘆と興奮を強く覚えたものです。あの本はノンフィクションとして出版されたものでしたが、にわかには信じがたいような裏事情にまで踏み込んで書かれていて、時に眉に唾しながら頁を繰ったものです。

 今回は最初からドキュメント・ノベルと銘打ち、香港やシンガポール、ジュネーブやパリなど世界各地に舞台を移しながら、中国やウクライナまで巻き込んだ壮大な諜報合戦が繰り広げられます。

 書かれていることの多くにはモデルとなった現実の事件や企業があることが透けて見え、小説とはいえ現代国際政治の妖気ただよう様がひしひしと伝わってきます。一気呵成に読みました。

 小説は「ウルトラ・ダラー」という偽札工作の裏に、東アジアの安全保障がかかわっていることをやがて指摘していきます。北朝鮮がなぜ偽ドルを大量に刷るのか、そのドルで購うものが何なのか、そして北朝鮮がそれを買うことを密かに後押しする第三国とは。

 そのスケールの大きさと、その不気味な国際社会の中で暮らさざるを得ない我が身を思い、背中に冷たいものが流れる思いがしました。
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No.13:
(4pt)

コロンブスの卵

小説が先か、事実が先か? 読み進めるほどに混沌としてくる。

しかしながら、妙に納得できてしまう。させられてしまう1冊でした。

それだけに、終わり方が勿体ないかなと感じます。

まあ、最後までアノ路線で行ったら“小説”ではなくなってしまう心配も・・・
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No.12:
(4pt)

ハリウッドで映画化されないかな‥。

北朝鮮の偽ドル作りの目的は何なのか?必要な資材、技術者を、手段を選ばず

調達して印刷された、限りなく本物に近い偽札“ウルトラ・ダラー”をめぐる

諜報戦を描いた意欲作。

 舞台は日本の他、英・米・韓・中・露・仏と、世界をまたにかけたスケールの

大きいミステリーになっている。

 BBCの特派員・スティーブンを主人公に各国スパイが暗躍する、冷戦時代

さながらの虚虚実実の駆け引きは、なかなか読ませてくれる。

 日本人を主人公にしなかった理由はいろいろあるのだろうが、それによって、

在日や日朝関係など微妙な問題を、いわば客観的に見せることに成功していると

私は感じた。

 一方、浮世絵、篠笛など文化、芸術に関しての薀蓄あふれる描写が、日本的な情緒を

醸し出してはいるが、やや上滑り気味で散漫な感じがする。

 ストーリーは面白いが、小説としての厚みに欠ける感じがするのは否めない。

 元NHK記者の著者だけあって、極端な暴力行為や性描写がないせいだろうか(例えばだが、)。

 もうちょっと、筆に遊びがあってもよいのではないか。

 それはともかく、この作品、映画にしたら007ばりの面白い映画になるだろう。

映画化に期待。そして次回作にも期待したい。
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No.11:
(4pt)

闇は何処までも深くなり

このお話の何処までが「真実」なのか?

正直、私には分かりません。

 ただ、何故に偽ドル札を作るのか?

作った偽ドル札を何に使うのか?

皆疑問に思うだろう。

 例えその答えが「フィクション」だとしても

読み手を作者の世界に引き込んでいる時点で

成功だと思います。

 闇は何処まで深くなり、そしてその深くなる闇の

何処まで我々は手が届くのだろうか?

そんなことを考えさせられた一冊です。

 

 本当は星5つでも良いんだけど・・・最後の

オチが(これは好みの問題です)後一歩なので

敢えて星4つにしました。

でも、買って読む価値有りますよ。
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