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ウルトラ・ダラー
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ウルトラ・ダラーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 1~20 1/2ページ
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当時、北朝鮮から水産物を輸入していた者として、「外務省筋は、北朝鮮の偽ドル造りと流通を、もう少し深堀しているだろう」と、思っていたのですが…。 | ||||
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著者の筆力と扱うテーマ的に、小説ではなくルポルタージュにすれば面白いかもと感じた。 余計か話題も盛り込まれ、本題に集中しきれていないように思える。 | ||||
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国際情報の最前線はこんな感じなのかな〜と想像して楽しめる小説でした。 | ||||
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本書を読んで、全体の感想と良否を下記にまとめてみました。 ジャーナリストである元NHK局員が書いた本としては、400ページを超える大作で、尚且つ「インテリジェンス」の知見も散りばめられており、なかなか評価できる小説であると思います。 実際、読んでいて「なるほどなあ」と思う場面や国際情勢の見方に関して新たな発見もありました。 ただ、読み物としての完成度で言えば、前半はともかく結末?がなんとも中途半端で、尻切れトンボのような感が否めません。 無意味な虚飾や脚色は不要ですが、“画竜点睛を欠く”点がプロの作家にはない甘さとも言えます。 導入部や前半の構成が良かっただけに、後半の構成の拙さが際立ってしまいました。 【良い点】 ・「インテリジェンス」の意味するところが少し垣間見える ・複雑な国際情勢に対する見方が変わる 【悪い点】 ・読後感がすっきりしない(「えっ、これで終わり?!」と思いました) ・全編を通じて深まっていく「謎解き」がほとんどなく消化不良の感じ | ||||
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私は「スギハラ・ダラー」(駄作)の方を先に読んでいたので、本作の出来には驚いた。物語性を極力薄くして、作者の持つ情報収集・分析能力を散りばめた物語風に仕上げた所が成功の要因であろう。結局は、東アジアにおけるアメリカのプレゼンスの低下を憂慮した(それに対する日本の対策を喚起した)内容だが、現在の北朝鮮問題をある程度予測している点が評価できる。 作中に登場するアジア太平洋局長は、とかく噂のあった某氏をモデルにしていると思われるし、誰でも知っている金正男の(見掛け上の?)ディズニーランド訪問計画等、必ずしも作者独自の"インテリジェンス"ばかりではないのだが、紙幣印刷技術等の独自の"インテリジェンス"も披露してくれている。 しかし、幾ら意図的(?)とは言っても、発端の「ウルトラ・ダラー」出現から結末まで、謎が全て自然に(あるいは偶然に)解けて行ってしまい、物語としての起伏が全く感じられず、小説としての読み応えにはやはり欠ける。特に、人物描写に関しては作家としての資質の欠如を強く覚えた。何故、小説という形式に拘るのか良く理解出来なかった。 | ||||
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北朝鮮による拉致から偽造米ドル、核兵器に纏わる近未来小説だ。 出足は面白いが話がどんどん発散し焦点が拉致、核兵器とエスカレートしだんだん面白くなくなった。 気になっている拉致された人々日本のハイテク技術の行方など話を盛り上げて最後は無しの礫になっている点が残念。 一般文学通算974作品目の感想。2013/04/05 15:50 | ||||
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「わが国に初めて誕生したインテリジェンス小説」、なのだそうだ。 作者は長年NHKに勤めた外交ジャーナリストの手嶋龍一氏。 インテリジェンスか何か知らないが、小説として面白いかどうかは 別物である。 視点が定まっていない箇所がある。時系列が判り難い。伏線が 未消化で登場人物がいつの間にか消えている等、小説としての 基本的な書き方が未熟なのである。新人賞の最終選考に残るか どうかといったレベルではないだろうか。 作者は経験豊富な外交ジャーナリストだけあって、北朝鮮の偽札 作りを軸とした国家の外交戦略や官僚の駆け引き、諜報活動など 惹かれる部分はあるのだが、エピソードの羅列のようになった感も あり、ラストも締りが無い。 本書には真実が散りばめられているのかも知れないが、例え 嘘っぱちでも、クリエーターとしてのプロである作家が書いた作品 の方が、小説としては面白いのではないか。もっとも、そういう 作品は本当に数少ないのではあるが。 | ||||
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読む前は、NHK元ワシントン支局長が書いたということで、報道関係者しか知り得ない情報が詰まった限り無くノンフィクションに近いものだろうとワクワク期待していました。 前半までは、偽札疑惑の舞台裏にどんどん踏み込んで行く面白さで引き込まれるのだけど、どうも人物がイメージ画像として頭に浮かんで来ないので、途中から読むのが疲れてきます。 拉致被害者の方々の帰還にまつわる話は実際にあったことなのに、関係者の人物設定がやり過ぎのような。重要人物の外務官僚の生い立ち設定や、浮気をネタに脅される下りには、ちょっと引きました…。こういう設定を使いたいのだったら、完全なフィクションにすればよかったのにと思いました。 話の大部分が情報のやりとりで進んできたのに、終盤の片付け方は肩透かしじゃないでしょうか。インテリジェンスがテーマだと思ってたら、いつの間にか活劇になってて。うーん…って感じです。 | ||||
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単行本がかなり高い評価を受けていたので、文庫本を期待して読みました。 が、いつまでたっても盛り上がりや危機感がなく、そのまま事件の背景や黒幕が明らかになり、それでいて結末は不明というのが正直な読後感です。 2005年くらいまでの実際の出来事を基にしてフィクションを構築しているので、自由に展開できなかったのか、あるいは単行本として世に出た2006年3月と現在とのギャップなのかもしれません。 | ||||
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小説としては全くの未完だとは思いますが、 著者ならではのキラッとする部分がもちろんあります。 だからこそ、最後まで、面白く読めました。 日本の外交政策等を考えるきっかけとして 一読の価値はあります。 ただ、本当の小説家が書いたら、この10倍は面白く出来たと思う。 | ||||
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内容や中心となる時代背景はかなり最新のスパイ小説。 歴史も立ち返りつつ、現在発生する事象の裏づけを組み立て、構築していく経緯も読みやすく、楽しめる。 ただ、男女の人間関係(だけが)が紋切り型で時代がかっていると感じさせ、小説全体の味わいを損なってしまった気がした。 他が素晴らしいだけに、そこが非常に残念な部分だった。 この部分と、自分がこの小説を読み返さないと思うのとで、星は三つとした。 とはいえ、娯楽として読むには耐えうる、それなりに素晴らしい小説だった。 | ||||
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「日本初のインテリジェンス小説」というのがこの本のウリ。 「インテリジェンス小説」とは、解説の佐藤優によれば「公開情報や秘密情報を精査、分析して、近未来に起こるであろう出来事を描く小説」だと定義されている。 流石にそのように称されるような小説であるから、物語中描かれている、秘密情報を相手から聞き出したり盗んだりする手口は興味深く、「情報入手のためなら手段を選ばない」というインテリジェンスオフィサーの特徴がよく表れており、その点は非常に勉強になる。 ただし、本書は小説としては全く楽しめるものではない。 ストーリーはつまらない、オチはくだらない、そして何より数多い登場人物の中で魅力的なキャラが全くいないのは辛い。 魅力を全く感じないのに、魅力を持たせようとしている箇所があちこちにあるのがわかるだけに、余計滑稽に感じる。 インテリジェンスについて学ぶなら同じ著者の『インテリジェンス 武器なき戦争 』(幻冬舎新書)を読んだ方がはるかに勉強になるし、面白い小説を読みたいのであれば他を当たった方が良いと思う。 | ||||
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多くの方が書いておられるので余りコメントしませんが、インテリジェンスとは何か、の 描写は優れていますが、小説としては3流でしょうね。冒頭で色々と種まきがされるのです が、待てど暮らせど実を結びません。 また、インテリジェンスについては、知識がそれ程無いので判断できないですが、作中に 出てくる競走馬の名前「サイレントギャラクシー」「サイレントディテクター」。競馬を やる人ならば常識だと思うんですが、中央競馬に登録できる競走馬の名前は「9文字」まで なんで、上記の2頭は存在出来ません。どうでも良い事かも知れませんが、自分の知っている 領域でいい加減な仕事をされると後の部分まで信じられなくなり、正直白けました。 | ||||
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(そういえば現在は休刊中の某月刊誌に指摘もされていた)見事なまでの上から目線の 貫徹と、それに合わせた(「新手」にルビを振るレベルの)丁寧さ、元職場の別チャンネルの ように排除された濡れ場、それにラストも読者の想像に任せたのかやっつけ仕事にな ってしまった感もあり、また急にアクション物になっちゃったりと、いまいち の点も正直、多いです。 でも、最後まで読み切ってしまいました。筆力はたしかにあります。今後、「国 際ジャーナリスト」になるかどうか、著者の行く末が楽しみです。 | ||||
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かなり話題になっていたし、 「今、読みたい新潮文庫2008年」と真っ赤な帯も付いていたし、 思い切って手に取ってみました。 面白かった・・・確かに楽しめました。 でも。 うーん、「インテリジェンス」って・・・? 本書の中でも主人公が恩師にこんな風に聞いている。 「先生、われわれはインテリジェンスという言葉を、情報や諜報という意味で いともたやすく使っていますが、ほんとうは何を意味するのでしょうか」 (中略) 「・・・知性によって彫琢しぬいた情報。 それこそ、われわれがインテリジェンスと呼ぶものの本質だ」 分かったようで、分からない・・・。 そんな感じでした。 そして、最終場面。 二人はどうなるの? 彼女はほんとうに裏切っていたの? さまざまな謎をわたしに残して、物語は幕を閉じました。 うーん、やっぱり消化不良なんだよなぁ・・・。 | ||||
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本書は、元NHKワシントン支局長としてTVにも登場した手嶋龍一による、わが国初のインテリジェンス小説として、’06年にベストセラーとなった。 主人公は在日英国情報部員スティーブンである。彼の元へ「新種の偽百ドル札(“ウルトラ・ダラー”)がアイルランドのダブリンにあらわれた」という情報が入るところから物語は始まる。 この北朝鮮製とみられる“ウルトラ・ダラー”の謎解きを軸に、拉致問題、ハイテク企業の陥穽、外交官の暗闘など、あらゆる問題を巻き込んで、それこそ世界を股に駆けた北朝鮮をめぐる物語が展開されるのだ。 「なにをもってインテリジェンス小説というのか」という疑問を持って読み始めたが、どうやら今のわが国が抱えている政治・外交・諜報の諸問題の情報を十分に精査・分析して書かれた近未来・問題提起小説のようである。であれば手嶋龍一のような経歴と交友関係を持った人が情報を収集しなければこのような小説は書けないであろう。 本書は、問題が多岐に渡りすぎてポイントがつかみ辛かったり、登場人物が多すぎたりと、物語小説としては未熟の部分があるが、上述のようなインテリジェンス小説という観点からすれば、その目的は充分達成した作品といえるだろう。 | ||||
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本書は、元NHKワシントン支局長としてTVにも登場した手嶋龍一による、わが国初のインテリジェンス小説として、’06年にベストセラーとなった。 主人公は在日英国情報部員スティーブンである。彼の元へ「新種の偽百ドル札(“ウルトラ・ダラー”)がアイルランドのダブリンにあらわれた」という情報が入るところから物語は始まる。 この北朝鮮製とみられる“ウルトラ・ダラー”の謎解きを軸に、拉致問題、ハイテク企業の陥穽、外交官の暗闘など、あらゆる問題を巻き込んで、それこそ世界を股に駆けた北朝鮮をめぐる物語が展開されるのだ。 「なにをもってインテリジェンス小説というのか」という疑問を持って読み始めたが、どうやら今のわが国が抱えている政治・外交・諜報の諸問題の情報を十分に精査・分析して書かれた近未来・問題提起小説のようである。であれば手嶋龍一のような経歴と交友関係を持った人が情報を収集しなければこのような小説は書けないであろう。 本書は、問題が多岐に渡りすぎてポイントがつかみ辛かったり、登場人物が多すぎたりと、物語小説としては未熟の部分があるが、上述のようなインテリジェンス小説という観点からすれば、その目的は充分達成した作品といえるだろう。 | ||||
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最近興味のある、北朝鮮もの。北朝鮮が「ウルトラ・ダラー」なる贋金を刷り始め、それをヒーローたちが阻止しようとする、という話。 かっこいいスパイものというと 007 の名前があがると思うが本作もイギリス人のイケメンスパイが日本とヨーロッパとアメリカで活躍するという話であり、かつ「現代の秘境」北朝鮮が悪役であって、つぼをきちんとおさえたスパイものと言える。エキゾチックな日本人美女が恋人役で登場するのも、007 的話型をよくなぞっているだろう。最後陳腐な恋愛小説みたいになっていくのはいただけないが。この人は恋愛小説みたいなのは書かないほうがよい。 しかし、佐藤優先生との対談「インテリジェンス武器なき戦争」では、本書には多分に「嘘のような本当」がまぶされているということが語られていたが、どこがほんとか分からんが、半分事実に基づいた話と思って読むとすごい。いろいろ制約があったのだろうが、ノンフィクションで出して欲しかったなあ。 | ||||
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北朝鮮が作ったとされる精巧な偽米ドル札をめぐる国際謀略(インテリジェンス)小説。 BBCの東京特派員、実は英国情報機関のエージェントで、流暢な日本語を話し、浮世絵や和楽器への造詣も深いというイギリス人が主人公。が、どうも感情移入するには無理があり、日本の風景の中で縦横無尽(?)の活動をさせるには違和感が強い。 辣腕の女性官房副長官、外務省局長とその妻、偽札チェック機で財をなしたベンチャ企業オーナーと多彩な人物を配している割に、実は彼と彼には因縁があってとか、誰それは愛人関係にあるとか相関図がこぢんまりとして、作られ感ありあり。また出てくる人物という人物が食べ物や芸術のうんちくを語るのだが、いかにもおしゃれすぎて、一昔前のトレンディドラマのキャラクターのように地に足がついていない印象だったのも気になった。 昭和40年代の初めに腕が良く若い印刷工が行方知らずとなるという冒頭部あたりはおおっと思わせ、高村薫ばりのスパイ小説か!と期待するのだが、スケールの大きな話だろうと思わせる割にスケール感やストーリー展開のスピード感がないままに遅遅としたまま終盤に向かっていく・・・。 元NHKということで色眼鏡で見るわけではないが、同じ国営放送であるBBCの記者を主人公にするあたり主人公の思い入れがあったのかなとか勘ぐってしまう。 外交や軍事といった事柄だけがインテリジェンスの標的なのではなく、普通の技術者などもその対象となりえるのだという点に気づかされる事。また部屋の監視カメラによりパソコンのパスワード入力を監視されるといった点などが妙にリアルだった。 | ||||
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結構面白くて、2日で読めた。元NHK政治記者だけあって、日本の官僚、インテリジェンスのことなど、それっぽく書いてある。 でも、やっぱりこれは小説。この本の帯巻きに見られる「衝撃のドキュメンタリー・ノベル これを小説だと言っているのは著者だけだ!」という文句はあまりに大げさ。MGBを乗り回すBBC在京特派員をはじめ、お洒落な人物を何人も登場させるのはまだしも、男女の関係をこの小説にしつこく持ち込む必要はあるのだろうか。「ドキュメンタリー・ノベル」なのであれば、ちゃらちゃらした部分は省き、もっと真相を究めるのが本筋だと思う。 | ||||
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