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闇の子供たち



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【この小説が収録されている参考書籍】
闇の子供たち (幻冬舎文庫)

闇の子供たちの評価: 3.84/5点 レビュー 116件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.84pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全116件 21~40 2/6ページ
No.96:
(1pt)

偽善という言葉を使うこともおこがましい

まず愛人を作り妻子を捨てた野郎がこういうテーマの本を書いて歪められた結果としても評価されていること自体間違っている。こういうやつがどうしてのうのうと日本で執筆活動ができるのかと本当に腹立たしくなる。この本を読むと別の意味で情けなくて泣きたくなる。
闇の子供たち (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:闇の子供たち (幻冬舎文庫)より
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No.95:
(2pt)

駄作だよ。

◆注意◆ネタバレあり◆

最初の数十ページは、児童の人身売買をテーマにした幼児ポルノ小説。

登場人物の誰一人として人間的魅力無し(人物造形が甘い)。

前半の重要な登場人物が、後半でいつの間にか死ぬ(脇役のセリフでわかる)。

登場人物の視点があっちこっち行ったり来たり。神様視点?

私的には駄作と断定。
闇の子供たち (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:闇の子供たち (幻冬舎文庫)より
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No.94:
(2pt)

ホラー?

ショッキングなんだけど、ホラー的なショックさというか…。
もうちょっとドキュメンタリー的なものを勝手に期待していたので肩透かしをくらったような気がした。

国レベルの貧富の差ってものがこの悲劇の根底にあるんだろうけど、読後は、幼児愛好者に対する嫌悪感が飛びぬけてしまって、他の重大な問題がかすんでしまいました。

あと、この本を読んだタイの人はどう思うのだろう。
良くぞ、言いたくても言えないことを書いてくれた、と喜ぶのか、
暗部ばかりをことさら面白おかしく書きやがって、そんなにしょっちゅうあることじゃないよ!と憤るのか。どっちなんだろう。
どちらかと言えば後者のような気がする…。
闇の子供たち (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:闇の子供たち (幻冬舎文庫)より
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No.93:
(1pt)

現実とあまりにもかけ離れた話

実際のタイ人感覚とは異なる話
売春=悪というのは、労せず学業が出来て企業で働くことが出来る人レベル以上での話し
実際に働いている子達からしたら、楽に稼げて、親に仕送りできて感謝される
それが代々続いているだけの話

本当に底辺なのは、タイ国外から連れて来られてタイ人低所得者相手の売春させられている子
それでも大半は自国に居たときには出来ないような生活と、仕送りが出来ている現実

東南アジアは家に壁が無くても過ごせるため、バラックに住むことも日本で考えるよりは大変なことではない。 また田舎のものからすれば、米と野菜以外の食事ができることすら贅沢という地域格差がある。
ただし、それを問題とするのはナンセンス

全ての人類が日本人と同じ生活をしようと思ったら、ガソリンは足りないし、その他の資源も不足する。
つまりは、日本人が今の生活レベルから10分の1以下の極貧生活をしないと、世界平等にはなりえない。

ジェットに乗って旅行し、ホテルに泊まり、ステーキを食べ、多少の取材をして問題提起するのはいいが、問題だと言うなら記者の生活を改めることから勝手にしてくれと思う。
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No.92:
(4pt)

すごい小説。けど・・

映画を観て気になったので読んで見ましたが、かなり濃いです。
映画はどちらかというとショッキングな部分だけを強調していて、映画の限界を感じた作品でしたが、
こちらはボリュームありです。
最初はちょっとノンフィクションっぽいのですが、次第に物語的になっていき、普通に小説として読めるようになります。
これをノンフィクションかどうかで悩んでる人ってちょっとどうかなと。嘘には必ず一定程度の真実が含まれていると言われるように、完全なノンフィクションではなくても伝えたい部分は真実に基づいているだろうことは容易に推測できます。
かなり衝撃的な描写も多いですが、自分は結構慣れてるので気分が悪くなったりはしませんでした。
幼児売春というそれだけで重いテーマを扱いながら、それを含む構造的な問題をかなり深いところまでえぐりだしていると思います。

ただ、そこまでやるなら、もう少しやって欲しかったなと思う部分もあります。
まず、妙に説教くさい場面が多いです。主として幼児売春の犠牲者である子供たちにフォーカスを当てているせいなのか、
なんだか大人が悪いみたいな単純な話に何度もなりそうになってます。
せっかく構造的な問題まで提示しようとしているのに、間にそれが挟まってくるから、うーんという感じ。
そこまでやるのって小説としてどうなのと自分でも思うのですが、やるなら幼児売買組織やペドファイルの外国人たちのことももっと深く掘り出して欲しかったです。なんか、「悪役」としての描かれ方が強すぎます。チューンという元児童売春の犠牲者であり、現在は売春組織メンバーの男性のエピソードが、わざと小さく扱われているように感じるのは、正義と悪という対立を強調しようとする意図からだろうなと。

冷静に読める人ならいいですが、そうでない人は、安易に児童買春反対を叫ぶ暴徒になってしまいそう。ここまでやらなきゃ日本人は目覚めないだろっていうのが作者の意図なら仕方ないかもしれませんが。。

そういうわけで、児童買春という普段は窺い知ることの出来ない世界を体感したい人にはオススメできますが、
あくまでもこれは物語であるということと、児童売買反対という主人公たちの立ち位置も「立場の一つ」でしかないことを念頭に置く必要があるかと思います。
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No.91:
(1pt)

吐き気をもよおす内容

こういった事が途上国では行われているのであろう事は、想像に難くないが救いがないし、子供相手の性描写が微に入り細に入りで吐き気がします。こう云うことを小説として書けるのは著者にも相当病的変態気質でも無いとできないのではと思わせる内容です。あと日本がタイで残虐行為を行ったような記述とかは、歴史の歪曲でさすが日本を貶めるためなら何でもする国民総反日の国の方だと思いました。色々あるけれどもK国を貶めるのが本意で無いのでもうやめときますが。
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No.90:
(1pt)

取るに足りぬ小説。

ヤンソギルの『闇の子供たち』は、人身売買や臓器売買を地下商売にしている大人、幼い子供を玩弄物の如く扱い、凌辱する、大人を、子供の透徹した視点で視ているような感じでグロテスクで汚ならしく描かれた小説であるが、そもそも何の為に、子供の肉体破砕の様をこんなに生々しく描写するのだろうか。社会的なメッセージあって、ジャーナリズム小説として、あえてこのような描き方をするならまだ分かる。しかし、ジャーナリズム小説として考えると、疑問点が多く散見され、真実、というか事実が描かれていない。取材不足、然も云われたり。タイ、バンコクが人身売買が盛んに行われている国であるか否かは別にしても、タイが悪い国だと、汚い国だと、誤見してしまう可能性も充分にある。これは、まずい。タイには、素敵なところが沢山ある。寺院、華麗なる寺院、荘厳で憂愁を感じさせる神秘的空間!まずい、私の、主観的な考えが入り過ぎた。ごめん。時に、もし仮に、この『闇の子供たち』なるわかりにくい小説が、ジャーナリズム小説ではなくて、単なる大衆小説だとしたら、と考えてみたら、評価出来るか。いや、出来ない。子供を凌ずる大人の残忍性を楽しむなんて読者はいないだろうから、素直に楽しめない。ということは、つまり、大衆小説としても、評価は出来ない。ただ、病める精神が、読んだとすれば、幼い子供を弄ぶ表現に勃起するやもしぬので、そういう病んだ、異常な人間が読者なら、大衆小説として、読めるのかもしれない。しかし、私もそうだが、普通の、まともな人間が読者なら、こういう小説を、大衆小説とは見なせない。では、この小説、一体、何なのだろう。ジャーナリズム小説でもなければ、大衆小説でもない。もちろん、寓意小説でもないし、文学なんぞでは絶対にない。わけのわからん小説。最早、読むに耐えない。読まないほうがいい。読んで、その時間を無駄にするな!もし、人身売買、臓器売買、ペドフェリアなど、真実を知りたくば、そんな本は探せば幾らでも見つかる。わざわざ『闇の子供たち』を読む必要なんてないのだ。安直に、事実を知りたいと考えて、この小説に手を出したなら、恥じ入るべきといって、言い過ぎではない。
闇の子供たち (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:闇の子供たち (幻冬舎文庫)より
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No.89:
(2pt)

小説なのかルポ的な読み物なのかはっきりしない

情報量は多いのだが、ワンシーンにおける描写が淡白で
小説が持つ内面の描写という醍醐味を感じられなかった。

テーマがテーマなだけに取材も念入りにおこなったであろう。
そこで見たこと、聞いたこと全てを詰め込みたい気持ちは
わからなくもないが、『小説』の読者は著者のレポートを
聞きたいわけではない。

娘を売る親の価値観や児童売買を黙認する街全体の空気が
羅列的にしか伝わってこなかったのでぺドファイルやバイヤー
の虐待シーンも正直淡白な感じがした。

ルポとして読むには他のレビューにもあったが事実や根拠が
不十分であるし、この量では収まらないだろう。

小説としてこのテーマに挑むのであれば、もっと人物や世界を
絞り、ワンシーンを大事にしてほしかった。
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No.88:
(4pt)

梁石日の思考の原点

乾ききった性描写が特徴の梁石日だが、これは酷すぎると感じる作品である。少年少女の年齢にすら達しない子供たちの売春シーン(彼等が金を稼ぐわけでないので性奴隷)が命ぎりぎりの極限まで書かれる。そして彼等業者と取引し黙認する官憲、軍、政府の実体が暴かれる。
 それに反して子供たちを救出すべく組織されているNGO「社会福祉センター」の非力さはどうだろう。職員たちの行動は激情に発しやすく方法論に欠け、読者が「それは危険だ、やめるべきだ」と思う方向にどんどん突き進んで自滅してしまうのである。
 しかし本作品を出来そこないの幼児売春撲滅キャンペーンと受け取るだけならば、あまりにナイーブであろうと考える。本当の読書家ならさらに踏み込まねばならない。
 ここに表出されているのは梁石日の世界観である。そしてそれは彼の出自である「在日」と切り離すことはあり得ない。本作品におけるタイの公権力を「日本帝国主義」に置き換え、虐待される幼児と無力のセンター職員を「植民地時代の韓国人」さらには「在日」に置き換えて見れば、作家の世界観は明瞭になる。
 「日本帝国主義」の韓国支配は、被支配民族から見れば言語を絶する理不尽な暴力であり、「在日」は今なお残るその後遺症である。「大日本帝国」のみならず全ての権力は、倫理の全く欠如した暴力的存在である以外にない。これが作家・梁石日の思考の原点である。そのことが、メタファーとして、幼児に対する目を覆わんばかりの無慈悲な残虐行為の示されているのである。
 そう言った仁義なき強権力に対抗する理知的な方法などは何もないと梁石日は考える。論理や方法などをいくら思案しても、受け止める気のない相手に対しては無駄なこと。本物語が書くNGO国際組織も、70年前に日本の暴力をとめようとしなかった国際社会の無関心を暗示しているといえる。
 だが孤立した状況の中でも人は何かしないではいられない。その抗議と抵抗は、センター職員のように、激怒、猪突猛進、自滅となって示される他にないのだ。
 音羽恵子が最後にタイに残ると決心する。それを唯一の希望とするロマン派的な見方もあるが、甘い甘い。彼女に残されているのは、多くの職員がそうであったように、やがて殺される運命でしかない。物語はあくまでも、「自滅的」なのであって、そこに巻き込まれた「覚醒する人間」の逃れ得ない運命なのである。
 もちろん私の考える梁石日は、インプライド・オーサー(作品を通してみる作家像)としての梁石日にすぎない。しかし「作家は所詮自分のことしか書けない」(新藤 兼人)のである。
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No.87:
(5pt)

色々と考えさせられました

児童買春に関してネットで調べていてこの小説を知りました。
フィクションと銘打ってますが、描写はまるで作者が見て来たんじゃ……というくらいに迫力があります。それゆえにところどころでページを捲る手を止め、調べてみたり、自分なりに考えてみたり、といったことを何度もしました。こんな風に本を読むのは初めてだったかもです。

肝心のストーリーですが、普段はミステリー・ライトノベルなどしか読まない自分でも、ページを捲る手が止まらなくなるくらいに牽引力があり、読みやすいです。視点の切り替えが多いので、あのキャラの出番はまだかな、○○はどうなったんだろう、など暗い話にもよらず、ワクワクが最後まで途絶えることはありませんでした。それもひとえにテーマや舞台設定が新鮮だったからですね。他ではなかなかお目にかかれませんよ、こういう本は。

児童買春や途上国に興味がある方は、ぜひ読むべき一冊かと思います。
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No.86:
(3pt)

ほっとしたい人はこちら…

児童書ですが、読めると思います。

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No.85:
(4pt)

世界は変わらないと気づかされた

本書の内容はあまりに生生しく、グロテスクで何の救いもありません。
確かに本書を読むと、その残酷で救いがたい現実を知ることができます。
小説ゆえの脚色はあるでしょうが、おおわく、現実もこのようにマフィアは暗躍しているのだと思います。

本書の特色は何の「意見」もないことです。
「ひどい世の中」というのが唯一のメッセージ。
登場人物の言動から何かを共感したり、教わったり、導かれたりすることはありません。
ただただ、酸鼻な現実が続くばかり。
これを小説としての構成としてみるか、単なる放棄と見るかは読む側の判断に別れると思います。
好き嫌いの分かれる物語ですし、★4つ。
闇の子供たち (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:闇の子供たち (幻冬舎文庫)より
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No.84:
(5pt)

世界の現実に目を向けようと思いました

梁石日(ヤン・ソギル)さんの作品です。この方の本はかなり深い意味で読者である私に疑問を投げかけてくれるます。

今回のこの作品は最近読みましたが、タイを舞台にしています。映画化されたこともあるそうですが、私は映画は見ていませんし、この本を読んだ後、見る勇気がないというのが本当の気持ちかもしれません。

タイ北部の山岳地帯で日常的に子供の売買が行われ、まるでそれは単なる商品のように、もしくはそれ以下に扱われていきます。

センターの人たちはそういう子供を少しでも救いだし、また教育や生活の面倒を見ようとします。しかし、それはまるで砂漠にまく水のように効果はありません。日本から自分の子供を助けるために臓器移植の親子がやってきます。しかし、臓器提供者側の子供はやはり人身売買された子供でもあるのです。

世界各地から性交渉の目的で買春をする人間も後を絶ちません。そういう人たちに奴隷のように扱われていく子供たちの現実をリアルに描き出します。

またタイならではの警察権力や闇の組織の存在などが見え隠れします。

センターに勤める主人公の音羽恵子は最後の最後まで自分の意思を貫き通します。この結末には著者から一撃をくらったように感じました。自分が同じ立場なら、このように判断できただろうか、それが腹の奥底に疑問としていつまでも残りました。

ガラパゴス化が顕著であると言われる日本人が少しでも他の国に目を向けていく必要があると感じさせられた一冊です。興味のある方はご一読ください。
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No.83:
(5pt)

児童虐待のメカニズムが見えます

タイでの児童売春・児童臓器売買の実態を描いた小説です。

この小説では、児童売春の際の性描写が非常に事細かにリアルに描かれています。その描写を読んでいて感じたのは、読んでいても全く欲情しないことでした。ただただ、強姦されても抵抗することも許されない子供たちの無言の悲しみが心に響いてくるだけです。

そして、分かったのは、児童買春する大人たちの心理です。子供は、体力的にも社会的にも、傷害を伴う強姦に対して全く抵抗できません。また、買春宿に監禁されている子供たちは、世の中から隔絶された無法地帯の住人なので、後腐れが生じるようなこともありません。いわば、性の使い捨ての玩具として子供たちを扱うことができるのです。

もちろん、子供時代に性的なトラウマを背負っていて、それが原因で児童愛好者になっている大人もいるのでしょう。しかし、この小説を読んでいて、性の使い捨ての玩具として子供たちを利用している大人たちが存在することを知りました。前者については精神療法のような対処が必要なのでしょうが、後者に対しては、単に児童買春取締りを強化すれば、リスクを回避して他の手段を探るようになるように思います。

今まで、自分自身が児童愛好者でないために、その心理がよく理解できませんでした。しかし、本書でその心理の一端に触れることができ、また、子供たちがどんなに絶望的な状況に置かれるのかも強く伝わってきました。

本書を読んで、この世から児童売買春がなくなることを益々強く望むようになりました。
(by JIN@<おとなの社会科>)
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No.82:
(3pt)

「フィクション」ならば価値は低い

これは小説。フィクションである。
 書かれている内容は、ノンフィクションであってこそ読む価値のあるもの、知る価値のあるものだと思った。読んでいて、実際に取材したのではないかと思われる部分もあるけれど、どこにもそうは書かかれていない。あくまでフィクション。そういうことにしておかないと都合の悪い事情があったのかなとも思う。実際、これに近い話は週刊誌で読んだこともある。少し前の日本でも、貧しい一家が生きるために幼い娘を売るのは珍しい話ではなかった。現代日本を舞台にした山岸涼子「テレプシコーラ」にも児童ポルノに小学生の娘を出演させる母親が出てくる。
 人権もフィクションであり、それを学んだ人の頭の中にしか存在しない。また、相手に感情があることも、だから「かわいそう」と感じることも、自分の都合で無視することに慣れてしまえば無視しているのが当然になる。どこまでエスカレートしても不思議ではない。だからそれ「だけ」の話をわざわざフィクションで読みたいとは思わない。この作品は小説としての価値は低いと思う。ただ、これは実際に取材された事実ではないのか?という疑問を持って、こういう問題をもっと正確に知ろうとするきっかけになる。
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No.81:
(5pt)

ショック!!

「闇の子供たち」では人タイでの人身売買の実情を描いている。
もちろん誇張している箇所もあるとは思うが、かなりのショックを
受ける。

まさに絶望的な状況で生きていかなければいけない子供たち、殴られない
ためには兎に角命令に従うしかない。反抗すれば死あるのみ。そして
臓器売買。
小さな子供が大人達のおもちゃにされる。
それを目的にタイを訪れる客もいる。

そのような現実を諸外国に知ってもらい、人身売買をなくそうと命を懸けて
懸命に活動するNGOメンバーたち。
感情移入というより、考えさせられながら読み進む小説。

このような事が現実にある。その描写はリアリティがある。
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No.80:
(4pt)

正しく、タイトル通リ、闇・・・。

タイの幼児売春、買春の実態を描く、衝撃の内容。

いくら活字だからと言って、酷すぎて、顔をしかめたくなるような、描写が多く、あまりの悲惨さに涙が滲んでしまう箇所もあった。

あくまでも小説なのだから、フィクションは盛り込まれているだろうが、この作家は、表現力が卓越していて、まるで実際に観てきたかのようなリアリティがある。

それは、今作に限らず、「血と骨」、「睡魔」、「夜を賭けて」などでも顕著だ。

面白い小説ではない。
だが、生ぬるい描写を嫌う僕からすれば、梁 石日の小説から暫く離れられなそうだ。
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No.79:
(2pt)

以下の記事により、ある意味事実なのでしょう。

554人分の子ども手当申請=養子縁組の韓国人男性−兵庫・尼崎
4月24日12時16分配信 時事通信

兵庫県尼崎市在住の50歳代の韓国人男性が、
タイで養子縁組したという554人分の子ども手当(年間約8642万円分)を
同市に申請していたことが、24日明らかになった。
市は「支給対象にはならない」と判断し、受理しなかった。
同市によると、男性は22日午前、担当窓口を訪れ、
妻の母国のタイで孤児院などの子ども554人を養子縁組したと説明し、
公的機関が発行したという証明書を持参した。
しかし、市が厚生労働省に照会したところ、「極端に人数が多い」などの理由で
支給対象にならないと回答があったため、受理しなかった。

上のニュースを見る限りタイでは子供売買のブローカーが存在しているようです。
この本ももう少し突き詰めて、
子供売買をしている人間の国籍、そのシステムを追求して欲しかったですね。
そうすれば、こんな事件も起こらなかったでしょう。

以上、上記のニュースを読んで思った感慨です。
闇の子供たち (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:闇の子供たち (幻冬舎文庫)より
4344405145
No.78:
(3pt)

安易に点数をつけられない

安易に話を終えないところが問題の根深さを感じさせますね。

久々に社会派〜な話を読みました。
そしてリアルタイムのニュースと併せて
色々考えさせられるものがありました。
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4344405145
No.77:
(4pt)

二度は読めない。。。

本当にあることなのか。。。?
いやいやフィクションの部分も多聞に及ぶはず。。。
とその真偽は不明であるものの、本書の人身売買や小児性愛など
あらゆる描写のリアルさには驚きを隠せません。

本書に対しては、色んな意見があるのは理解できますが、
どこか遠い出来事と感じていたこういった出来事を、
以前より近くに感じざるをえません。

二度は読めない本作品、少し気分は悪くなるかもしれませんが、
一言一言をかみ締めて読み進めて欲しい。
是非、ご一読を。
闇の子供たち (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:闇の子供たち (幻冬舎文庫)より
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