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闇の子供たち
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闇の子供たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全116件 81~100 5/6ページ
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聞いたことのある内容でも、この本を読んだら、大問題であることに気付き、自分を恥、そん事がまかり通っている社会か恐ろしく思えた。タイという国は腐っている。弱みにつけこんでいる先進国の私達もまた正常ではないのかもしれない。 | ||||
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どちらも衝撃的でした。映画の公開を知って映画を見る前に小説を読みました。何度も何度も胸が痛くなる・・目を伏せたくなる現実が今この時間も存在していると思うとやるせなく辛くなります。 人間は生きるために何でも出来る・・でも、でもこの小説にあるような事実は・・言葉になりません。このような現実があること、日本の子供達は知らないでしょうが・・私は知って欲しいと思います。そして生きると言うことの尊さを学んで欲しいです。今と昔の子供の価値観は違うと思うけど分かって欲しい。 罪のない子供達がオトナの勝手な欲望の道具に使われるなんて信じられない。 ココロが痛くなるそんな小説でした。 | ||||
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自分達にも責任のある惨状だと分かっているつもりなのに、どこか遠くで見ているような感覚でした。幼児売買、幼児売春、人海戦術による麻薬密輸、違法な臓器移植と、どれも目を瞑りたくなるような出来事ばかりでしたが、では「自分に何が出来るのか」と考えると耳を塞ぎたくなります。 有史以来人が人を支配し、経済のグローバル化によってその矛先が発展途上国に向かっているという事実。だからと言ってグローバル化を非難しても、その恩恵や利益を否定することは出来ないし、止めることも出来ません。何も考えずに裕福な暮らしをすることがいい訳はないけれど、では生活水準の高い日本に生きる私達は何をすべきなのでしょうか。生活水準を下げて貧困層に恵むべきなのか、NGOに参加して現地で氷山の一角の人々を救うべきなのか。考えても、所詮個人の力ではたかが知れてるし、根本的解決にはなりません。指を加えて見ているよりは、何かアクションを起こすべきだと思います。でも、現状を打破する方法が私には解りません。 何も出来ない自分が、変えられない現実がもどかしいです。人間は何て愚かで醜悪なのでしょうか。人間に対する絶望だけが残りました。 | ||||
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弱い者が強い者の餌食になるのは自然界では当たり前のことで、親が守ろうとしないなら、その子供がどうなろうと致し方ない。 そう割りきれたらどんなに楽だろうと、読書中何度も思った。 この作品はフィクションだけれども、幼児売春が行われていることは事実で、話半分に本の内容を捉えたとしても十分おぞましい。 需要がある限り供給は決して途絶えないなら、こちらで根絶すればあちらで発生し、幼児売春は続いていく。 買春する者は、日頃のストレスを発散する遊びくらいにしか考えてないのだろう。その軽さと子供たちの人生にのしかかっているものの重さがあまりにかけ離れていて、ただただ虚しい。 もっと虚しいのは、明日には自分の頭から本のことが離れて、特に思い悩むことなく日常に戻って行くことだ。 今だけは、来世というものを信じたい。この世で受けた屈辱をちゃらにしてあまるほどの幸せをどうか生きて欲しい。 | ||||
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「幼児売買春」「人身売春」「臓器売買」という事実があることを知っていても、その中身がどういうものかまでは知りませんでした。自分が空の上から一部始終を見ていたかのように錯覚してしまうほどの詳細な描写。買う側の大人は醜い私欲のために子供達を物として扱い、使い捨てることに微塵も心を痛めない。そして、売る大人(親)も貧しいのだからしょうがない、子供が働くのは親孝行という認識。その先に待っているのが売春やエイズ、死であることを知っていても。とても恐ろしい現実です。日本の日常からは信じがたい内容に、初めは(こんなことをして良いはずがない)、(なんてひどいことを)と思っていたが、読み進めていくうちに驚いたことに(これはフィクションなんだ)と思ってしまう自分がいた。だが、実際にアジアでは日常的に起きている問題であり、目を背けず現実として受け止めなくてはいけません。この本を読んでひとつ気がかりに思ったことは、世界各地にペドファイルが存在しているという背景があるなかで、これほど性的描写がきつい文章を読んだ隠れペドファイルの人が「なんだ、自分以外にもこういう人がいるじゃないか」と安心したり、幼児性愛に興味関心を持ち“新しい愛”に目覚めてしまう人もいるのではないかということでした。 個人的な感想としては、このような形で終わって良かったと思います。へたに終わりを与えてしまえば、著者が伝えたいことが嘘になってしまうように思います。音羽恵子は今やっと、彼女自身が戦いのスタートラインについたに過ぎません。闇の中にいるのは、子供達だけではなく彼女もなのです。そしてこれらの問題も。今夏、映画化された。それが日本での一過性のできごとで終わってしまうのではなく、アジアの国々の一般の人々の間でも認識され、人としてやってはいけないことであると意識が変わっていってくれればと切に願います。 | ||||
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我々がこの小説を読んだとき、あるいは映画を観たときに生じる「重さ」は何に由来するのか。直視することを拒むかのような少女売春の状況、エイズに冒された少女が運び込まれるゴミ捨て場、子供の臓器移植を希望する日本人の母親の、悲しいまでに美しい子供への愛情。 たしかにそれらは限りなく重く、グロテスクでさえあるが、しかしこの「重さ」はハリウッド映画を見終わった際に思わず発してしまう「ああ面白かった」という感覚とは異なると誰が主張できるだろうか。 どれだけ重く〈ても〉、あるいは逆に、絶望の底に突き落とすくらいに重い〈から〉こそ、我々日本人にとってこの物語は秀逸な「娯楽」であり続け、ある者は朝6時のマクドナルドでアップルパイと温かいコーヒーを啜りながらこの小説を読み、またある者は今し方読み終わったばかりのこの小説を都会のカフェで待ち合わせた友人に「重いテーマだけれどよかったよ」などという言葉と共に貸してやる。そこにある幸福な日常。 "泣きたくなったら「セカチュー」を" "カンドーが欲しければ「ショーシャンクの空に」でも" "そうして「コワイもの見たさ」って気分の時には「闇の子供たち」はいかがでしょう" タイの現状を茶化すつもりは全くない。おそらくこれがゲンジツであろう。 しかし私たちはこのゲンジツを知ったところで、やっぱり今日の晩ご飯の支度をしなければいけないし、明日になったらまた仕事もあるし、そういえば今週末には髪の毛も切りにいかなきゃならない。 文庫版の解説で永江朗が指摘していたが、我々日本人全員が加害者であるということを意識しなければならない。我々こそが8歳の少女を売春させ、そうしてエイズにかからせ、ゴミ捨て場に捨てたのだ。「問題意識」を持ちながらも、安全な日本に逃げ帰った「南部浩行」とは我々自身のことである。 | ||||
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きつい。8歳で人身売買され10歳でエイズに感染し焼き殺される子、幼児売春で穴という穴を使われた挙句に9歳で臓器売買のために新鮮なうちにマフィアと病院と警察ぐるみで、身体を解体される子(新鮮な心臓は、ニホンの裕福な家庭に生まれた、拡張型心筋症の子供に移植される)。都市バンコクで行われる幼児人身売買の実態に、遠慮なく踏み込み、ヤンソギル特有のデリカシーのない文体でガツンガツンと語る。話は小説じたてのフィクション形式。正直いって、あまりにもニホンの現状とかけ離れているので、どこまでが事実でどこからがフィクションなのか分からなくなる。しかしこれがまぎれもないバンコク、いわんや万国の本当の事実だとしたら。 話は、人身売買側(悪)と、それを阻止する国際NGO(善)側が交互に描写されて進む。 ラストシーンで、ニホン人記者男性が言う。「これは国家体制の問題なんだ。個人でできることは限られる。安全なニホンに帰って、組織として世論を動かすんだ!」対して、女性NGOは答える。「私はこの地にとどまって、個人としてできるだけのことをする。目の前の現実を見捨ててはおけない」 あなたの価値観はどちらだろうか? | ||||
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本作を映画化したものを観て、あまりの衝撃に帰りに本書を手に取りました。 映画の方が奇麗に纏まった物語のように感じましたが、 本書はストーリー運びが荒々しく、原作ならではの読み応えがありました。 以前、「少女売買」という書物を読んだときにも、その内容に驚きましたが、 少年少女関係なく実の親に売り飛ばされ、しかもエイズで死ぬか、 玩具あるいは臓器として売られるかするまで開放されないとは、 あまりにも酷い話です。 でもこういう不条理なこと、きっと本当にあるんでしょうね。 「カラマーゾフの兄弟」に子供が惨殺される話が出てきますが、 ドストエフスキーがこの話を知っていたとしたら、 きっとその物語に取り上げたのではないか、と思いました。 こういう子達の苦しみも、「真理を買うために必要な苦痛の総額の足し前」なのかと。 | ||||
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映画を観てから、 原作を読みました。 リアルで、 生々しい描写が、 読む側に迫ってきます。 前半では、タイの幼児売買、幼児売春の実態を、 後半では、それに関わる二人の日本人を描いている。 フィクションには違いないが、 しかし、 ここで書かれている社会背景、 犯罪、 実情に嘘はない。 この問題と、 この現実と、 この世界と、 僕らはどう対峙していくのか。 絶望的で、救いなんかないし、 無意識のうちに、 加害者の側に立っている。 ラストの恵子の選択が、 僕らの希望となることを、 祈るしかないのだろうか。 | ||||
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きっかけは映画「闇の子供たち」を観て原作に興味を覚えたからです。 たまたま初日で舞台挨拶もあり、出演者たちの挨拶も聞きましたが、 運動の主体にならないように言葉を選んだ発言でした。 小説と謳うことで公表できた事実ではないでしょうか。 フィクションという言葉や韓国の人が書いたということで 思考を止める人は日本の近代現代史をもう少し調べてください。 そこには本書とほとんど変わらない底辺史があります。 内容は映画と異なり、己の抑圧した部分が呼び覚まされるのではと 思う程に緻密に描かれています。 私は作者のことを知らないが、NGOの本質を捉え、人権や子供を守るという 自ら狭い範囲にとどまろうとする人々を描き、その先にある南北問題を 提起しているのではないかと、読後感を持ちました。 日本においても人身売買は近代まで見られたのですから、高みに立たず 具体的な事例に囚われることなく、普遍的問題提起として読まれることをお勧めします。 長編ですが平易な文体とテンポで読みやすく、小説としても完成されています。 | ||||
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あまりにも辛い内容に途中何度も本を閉じました。でも読み終えた今、途中放棄しなくて本当に良かったと思います。 作者の訴えたいことは(解説にも書いてありますが)ラストシーンにあると思います。南部のかざした手に対し、音羽恵子の取った行動。 「私の居場所はここです」 児童買春、臓器売買に問題意識を持つ日本人は多いでしょうが、ほんとうに向こう側に立てる人間は多くない。殆どが「南部」です。 それを表現するには「小説」という形式を取らなければ成り立たなかったでしょう。 | ||||
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今作を映画化した阪本順治の最新作は、間違いなく今年の日本映画のベストワンになりえる傑作だ。よくある社会派良心作に流れる安直なヒューマニズムを排したその視座と志に深く感動してしまったのだが、原作の方は好きな作家によるものにも拘らず未読、急いで一読した。このレビューを読まれるのは、映画を鑑賞された方も多いと思うので、以下、小説と映画の相違点を見ながら触れてみたい。 まず、小説では、タイの劣悪な環境、空気、土地勘がより分かりやすくなっている。そして、タイだけでなく、カンボジアやラオス、ミャンマーなど辺境地区から連れられてきた国籍のない幼児売買、買春の惨澹たる実態、相場などについても詳細に記述され、政府や警察も腐敗し、まるで頼りにならない事実が語られる。幼児性愛者たちのおぞましい行為についても執拗に描かれているだけでなく、彼女たちを売り飛ばした親たちのエゴ、強いてはこの過酷な現実を生んでいる社会情勢にも言及されている。正に、“人間が人間に加えてきた残虐行為の極北、これはある種の戦争状態”との劇中語られるこの言葉の意味は重く、“部外者”を決め込む我々にも、容赦なくのしかかってくる。 後半は、NGOの地道な運動と、政府や警察、マフィアの弾圧ぶりが交互に描かれ、否応なしにより“政治的”な視野が入ってくる。音羽恵子の目線で物語は進むので、生体臓器売買については傍流でしか語られない。 読み終えて、改めてショッキングなテーマに踏み込んだ骨太の力作との印象を持ったが、やや硬直感が過剰な告発ドラマの小説より、南部浩行の過去を変え、彼の贖罪感と自虐感をラストに持っていった映画での、阪本順治の“思い”こそ共感と熱いモノを感じる。 | ||||
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この手の話は聞いたことがある。 場所はカンボジア、タイ、インドなど。 カンボジアでは2000年頃までに某村が売春村として機能していた。 そこで働くのは戦争孤児などの少女。 1回300円〜1000円でアメリカ人や日本人の中年親父に買われてゆく。 10歳前後でやってきて10代後半までいる。 エイズになる確率が非常に高く7,80%はエイズだとか。 少女が多いのは買い手の商人人が扱いやすいから、そしてそちらの方が 買春する奴に人気があるからだそうだ。 インドでは70年代以降ずっとあると言うし、大昔から世界中に娼婦がいることを 考えても「その行為」自体を否定するべきではないとも思う。 重要なのはオランダやドイツのようなきちんとしたシステムを確立することだと思う。 日本人も他国のことだと言って笑ってられない。 買春する側と言うだけでなく、自国でもそういう状況がある(自己責任とかそういう言葉で済ませられる)からだ。 インドでもタイでも騙されるのは外国人、田舎者や貧乏者ばかりだ。 臭い者にフタをする環境がこのような状況を生んでいる。 | ||||
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本書を読むということは、まるで自分の中に潜む悪魔と向き合うことのようでもあり、手に取るまでにも相当の勇気が要った。人間はここまで残酷になれるものなのか?野獣以下の描写の嵐には悪夢にうなされるほどだった。私達があまりにも無知だったこと、メディアが機能していないこと、全てが狂い出していること・・その闇の深さに今、気の遠くなるような息苦しさを感じている。何も知らずに、知ろうとせずに、海外の繁華街で、チャラチャラとお金をバラ撒いていたかつての自分が恥ずかしい。まずは「知ること」から最初の一歩が踏み出せると信じて、今後もこの問題に関心を持っていきたい。 | ||||
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タイと日本を舞台に、幼児を売り買いしては性の道具として使い捨て、 あるいは生きたままその臓器を摘出して売りさばく闇の世界と それを阻止しようとするNGOの戦いを描いた小説。 人物造形は単純だし筋立てもありがちなものだから、二度三度読む価値はないかもしれない。 しかし一度目に読むときのショックは計り知れない。 児童売買において、子どもは愛玩動物扱いですらない。 膣を切り裂かれ、男性器にホルモン剤を注射され、道具として使い捨てられる。 または健康な子どもであれば、臓器摘出の対象にすら数えられる。 その凄まじさを、著者はこれでもかとばかりに抉り出してみせる。 仮に細部のリアリティに問題があるとしても、児童売買は現実のものなのだ。 そしてそれはほんのわずかな金の為に、時には親孝行の名のもとにすら行なわれている。 十歳で売春窟で客を取らされ、揚句の果てにエイズに感染して父親に焼き殺されたヤイルーン。 その炎を見ながら長老が言う「ヤイルーンは神様のところへ行った」この一言に 大人社会の欺瞞が凝縮されている。 こんな大人どもに囲まれて、誰にも知られずに死んでいく子どもたち。 彼らは何のために生まれてきたのだろう?そんな切ない疑問がこみ上げてくる。 ラスト、自分の手を握り締める子どもたちの手のぬくもりに 「自分はここに残って活動を続ける」と決意する音羽恵子の姿すら、救いには感じられない。 ただ戦いが続く。救いのありかは分からない。それだけだ。 決して救いのあるラストではないが、それこそが現実なのかも知れない。 | ||||
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日本の子供は平和ですね〜 リアルにこのようなことが行われているのか? 調べてみたら、リアルのようです。。。呆然 | ||||
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全てこれは現実にある事なのです。幼児相手にヒワイな事をする性欲男、臓器提供のためのパーツ扱いの子供…もう書くのも辛い…みなさん、本当に本当に現実に起きている事なのです!単なる観光旅行で綺麗な上っ面しか見れない他国。タイだけじゃありません。飢えて死ぬ、じゃなく!物扱いされている子供達がいる事を受け止め、海外に出た時は是非証拠写真などを残し全世界の普通の市民(政治家もグルです)に伝えて下さい! | ||||
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私は現地でかなり近い状況を何度も見聞きした。私は幼児性愛者を心底憎んでいるから見るに聞くに耐えなかった。泣き叫ぶ幼児の性器をナイフ等で切り裂き笑いながら性交をする鬼畜な欧米人らの中に日本人も混じっている事は有名な話。タイだけではなくカンホジアやベトナムでは更に安く売買されていて多くの鬼畜らが求めに行く現状。この作品を単なるフィクションと目をそらし非難するのは個人の自由だが現実身近で確実に行われている。子供らは万が一助けられ逃げれても家族から見放され売春宿へ戻って行く子もいた。この訴えが一人でも多くの方の胸へ届く事を天の星に願う。 | ||||
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内容は・・重い。 タイの児童買春や臓器売買のおはなしです。 現実にこれに近しい出来事があるのだろうっていうだけに読後、ズッシリきます。 自身の無力に。 なんとも立ち行かない現実がソコにはあるのだなぁと。 自分がぬくぬくと生活しているだけに。 こんな現実はないほうがよいのだろうけれど、 そんなことさえ軽はずみに言うコトはなんだか はばかられる感じ。 「グッ・・」ってなった。 | ||||
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タイという微笑みの国の暗部を垣間見た思いだ。臓器売買や幼児売春など人間の振幅の巾を見せてくれる。モラルという歯止めを失ったときに人間はその本性を剥き出しに自分のエゴのみに突き動かされる。日本の報道では過酷な幼児労働の実態を報告してくれるが、ここで取り上げられる子供達は親の手元を離れた瞬間に家畜レベルの扱いを受ける。お客を喜ばせる為に薬漬けされる少年や少女。様々な病気の温床である売春宿でエイズに罹った少女はゴミ同然に捨てられる。それでも最後は母親の元で死のうと生まれ育った村に帰るが、あまりに変わり果てた姿に火で焼き殺されてしまう。小説とは言えあまりの展開に唖然としてしまう。 | ||||
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