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D坂の美少年



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【この小説が収録されている参考書籍】
D坂の美少年 (講談社タイガ)

D坂の美少年の評価: 3.80/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

自他ともに認めるクズであるこの私に、清き一票を!

私、瞳島眉美はこの度、指輪学園の次期生徒会長に立候補することになりました!
 自他ともに認めるクズであるこの私に、清き一票を!
「…………………………………………」
 どうしてこうなった!

 なんか、球磨川禊の再来のような、詐欺師以上に物騒な輩が登場。現実主義と平等主義の塊である無個性による個性の駆逐? 数巻に渡って対決しそうな流れだけど、終わりは美しく閉じられるのか、それとも…?
 そして、過去の全てのシリーズで描かれているテーマ「成長」と「変化」がついに今巻で登場。
 人は常に変わる。いつまでも今のままではいることはできない。だからこそ、過去を美しい思い出として振り返るために、今を美しく生きる。後悔しないように。
D坂の美少年 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:D坂の美少年 (講談社タイガ)より
4062940655
No.1:
(3pt)

いつか『美しい思い出』として語る日のために

シリーズの六作目は,生徒会長選挙という,学園ものならではのイベントを中心に据え,
そこにひき逃げ事件を絡めた流れとなり,その謎解きが尻すぼみだったのは否めませんが,
荒唐無稽や強引な展開は抑えめで,ますます調子(?)に乗る主人公も楽しませてくれます.

また,で意味深に匂わされた人物の登場は,場面自体はわずかとなっていますが,
自分たちと同じ夢を見ていたはずが,それらを過去とし,今と未来だけを見ている姿に,
どこか『』でも感じた,過ぎていく時間と大人になることへの寂しさを漂わせます.

そして,ラストでは主人公もそれを意識,訪れるであろうその時を意識はしながらも,
いつか『美しい思い出』として語れるよう,未来のために今をという思いが印象的です.

何よりの見せ場は仲間による応援演説で,彼女は彼らが,彼らは彼女が支え,補う.
一時は『呪いの言葉』で弱気になった美少年たちが,彼女に気付かされた大事なこと,
彼女の全てを応援したいという,彼らの,チームの熱のこもった言葉がただただ素敵で,
それを受け,自他ともに認めるクズな彼女の,星屑を目指す誓いが何とも新鮮に映ります.

その一方,シリーズ開始時に騒がしかった謎の組織は,何度か名前が出てくるだけで,
まるで覚え書きのような扱いが続く状態は,いい加減にどうにかしてほしいところです.
D坂の美少年 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:D坂の美少年 (講談社タイガ)より
4062940655

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