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カーブの向う・ユープケッチャ



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【この小説が収録されている参考書籍】
カーブの向う・ユープケッチャ (新潮文庫)

カーブの向う・ユープケッチャの評価: 4.50/5点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(5pt)

創作の種

数々の長編の元となった短編が収められています。
安部公房独特の不思議ワールドの迷宮に放り込まれます。
どの作品も魅力的ですが、どうやったらそんなことが思いつくのか。
その創作の種を知りたいところです。
カーブの向う・ユープケッチャ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カーブの向う・ユープケッチャ (新潮文庫)より
4101121206
No.4:
(5pt)

燃え尽きた地図の原型となったカーブの向こうetc.9編

長編「燃え尽きた地図」の原型となった「カーブの向(こ)う」 や
名作「砂の女」の原型となる作品など9編が納められていて、
解説付き安部公房短編集として 高く評価します。
カーブの向う・ユープケッチャ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カーブの向う・ユープケッチャ (新潮文庫)より
4101121206
No.3:
(5pt)

ユープケッチャ

最後を飾る作品「ユープケッチャ」は、「方舟さくら丸」の前奏曲となった作品です。この作品には、『不思議な昆虫ユープケッチャ、曰くありげな便器、そしてゴミの山』と云った”閉鎖された生態系”に関連する重要なファクターが織り込まれています。・・と、まぁ良く判ったような判らないようなヘタな能書きはこれくらいにして、兎に角興味深い。本来ならば、この作品が、「方舟さくら丸」の冒頭部になるはずであったのが、安部先生は、それをお止めになった。理由は、小生は知りませんが、この作品が冒頭として展開されるもう一つ「方舟さくら丸」も、是非読んでみたかった思う次第であります。・・それにしても、安部先生の「廃棄されたるもの」に対する並々ならぬ関心は、写真群を観ても、窺い知れます。廃棄されたるものをテーマした作品、是非にも読みたかった。
カーブの向う・ユープケッチャ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カーブの向う・ユープケッチャ (新潮文庫)より
4101121206
No.2:
(4pt)

シュルレアリスム的な。

F.カフカ的というのか、E.A.ポオ的というのか……ともかく日本文学ではあまり見ないタイプ。 立場の逆転や(カフカ『変身』)不条理な現実を突きつけられたり(カフカ『審判』)するところが似ているように思う。 ユーモアにも富んでいて中でも『完全映画』や『月に飛んだノミの話』は面白い。
カーブの向う・ユープケッチャ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カーブの向う・ユープケッチャ (新潮文庫)より
4101121206
No.1:
(5pt)

トタスコ

そもそも、あなたは今これからこの本を買おうかどうしようかとこのレビューに目を通している、か、既に安部公房愛読者であることに加え、暇と活字欲に身をまかせていたらたまたまここにたどり着いた、あるいはレビューなんかに一生懸命投稿している暇人を見物しているやはり暇人等々、いろいろかとは思いますが、そこはとにかく前者だとしてすすめます。加えて、安部公房未体験でその入口を探している、また、今の時点で、あなたがいわゆる文学好きの読書好き、と、いうほどでもない、とすれば話は尚すすめやすい。というのは、あなたの現時点にはついこの前の私と共通するところがあるからです。本作をきっかけに安部公房を読みはじめてちょうど一年程ですが、出版されている全作品のざっと9割程を読み終えました。さて、私の場合、本短編集に入るにあたり、雑誌をパラパラパラッと一旦全部めくってみて、何かしらひっかかりのあるところから入っていくというような感じに、順番に読まず、まず最初に『完全映画(トータル・スコープ)』(昭和35年の『SFマガジン』5月号掲載)から入りました。「前半はSF、後半は推理小説」という、二機能一体型の電化製品のような、わたしが読んだ安部作品のなかでもおそらく最も語り口の軽い、表面上の体裁としては通俗的とさえいえる作品です。漫画なみの、否、漫画以上の軽さです。しかし、先程改めて読みなおしましたが、やはり面白い。あえて俗に徹してさえも、SFや推理小説におさまりきらず(というか、SFや推理小説とははじめから似て非なるものですが)、はてまた、単なるパロディや風刺にとどまることなく、読み手の思考や「ことば」を誘発する、そこはちゃんと安部公房なのです。また、安部作品の入口として何故この短編集か、については、これから他の安部作品を読みすすめていかれた時に、とにかく、お気づきになるでしょう(あまり説明するのもあれかと思い)。
カーブの向う・ユープケッチャ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カーブの向う・ユープケッチャ (新潮文庫)より
4101121206

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