終りし道の標べに
評判
終りし道の標べにの評価:
3.89/5点 レビュー 9件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21〜27 2/2ページ
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終りし道の標べにの評価:
3.89/5点 レビュー 9件。 C ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
始めは「T……」の、他人にとっては何ともないであろう、しかし何があるか分からない「秘密」を巡る、推理小説のような展開をしていく。
そして、読み進めるにつれて、明らかになる「秘密」の各所に散りばめられた、雪のような思弁、思索を見出すことだろう。
それが「終りし道の標べに」だ。
それらは《斯く在らねばならぬ》という「存在」、「物」、「存在象徴」といった形而上学的問題から「愛」、「友情」、「安らぎ」、「憎しみ」など人間の根源的な感情等々、多彩な領域を有する重厚なサスペンスのように、事を織り交ぜながら書かれていく。
ここには、確かに「一つの世界」が開かれている。安部の言葉のように「非小説」的な「一つの世界」が広がっている。
また、埴谷がこの作品に何かしらの予感を感じたのだとしたら、それは、彼の言うところでの「自同律の不快」がその文章、その行間から醸し出され、感じられる点があるからであろう。
それにしても私は、一体、何を書いているのだろう。
この「小説」に「解説」めいたことなど必要ないのに…。
何が私をして、このようなレビューを書かさせているのか…。
精神分裂病者のようだ。
ああ、名も分からぬ声たちよ…。
最後に、読者として言えることは、この「一つの世界」をそれと共に生きた、存在感覚を感じたということだけだ。
安部の出発が始まった幻の処女作長編…。
安部ファンならば必読の書と言えるだろう。