しろいろの街の、その骨の体温の
評判
しろいろの街の、その骨の体温のの評価:
4.16/5点 レビュー 61件。 B ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全122件 41〜60 3/7ページ
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4.16/5点 レビュー 61件。 B ランク
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ああ、思春期って息苦しかったな、と思い出したものの、半分近く読んだあとなかなかページを開く気になれず。
それは形は違ったものの、性に対するあり方がグロテスクでそれが一大事だったあの頃を、まざまざと思い出すのが少々こたえる、
そういう感じだったと思う。
もう充分おばさんになると、性はいつでも横にあるのは当たり前のこととして、日々生きていくことが精一杯で責任やらなんやらに注力しているんだということだろう。
もうずっと先のとこにきてしまった。
けれど我が家にはまだまだ思春期の子ども、これから思春期の子どもがいるので、あの頃の感触を思い出すのは大事だと思う。
それからもう少し読み進めてみて、この作品の登場人物はそれぞれに個性がデフォルメされている。され過ぎている。
そこがシンドくなる一因と感じる。
我が子を観察していると、こんなに偏った個性の人たちは少ないと思う。個性を際立たせることは、ひとつの作品に仕上げるためには必要なことなのかもしれない。しかし、現実は、そこまで悪くはないし、ひとりの人間の中に清濁合わせ持つもの、という気がする。
まあ、、、確かに、人間社会はどんな小さな集団でも階層化は避けられない、と大人になった今ひしひしと感じはする。
思春期、それに気がついた時には、尚更残酷で辛い世界だったなあ、と子どもたちが不憫でもある。
でも、今思うのは、その階層に組み込まれない生き方もあるんじゃないか、ってこと。
ここでは、幸せさん、と主人公が呼んでいるけど、いろいろわかれば、自分からあえて幸せさんになりに行く選択肢もあるのでは、と思う。いろいろわかるまでが大変で、それが思春期だなって思うけど。
大学からは、幸せさんになったもの勝ちって感じあったな。
自分の問題意識と能力を深められたもん勝ちっていうか。
これから最後の方読みます。
追記
最後3分の1読みました。
どなたか書かれていましたが、性をこんなに肯定的に捉えられるのは実際にはもうちょっと年齢いってからだと思う。
思春期後期、又はそれ以降も持て余しっぱなし、なのが実際のとこだと。
また幸せさんと言っても、ここまでお天道様を向いてる中学生男子っているのか。
またこの小説では、伊吹以外の男子は全て無神経で出来損ないだけど、実際にはもう少し可愛げがある。
これは女子目線の小説だから仕方ないのかな。
本当のこと、と比べ出すときりが無くて、ないない、と思ってしまうけれど。
女子の中のグロテスクさは、もしかするとこんなものかもしれない。性に関して。
あまり表沙汰にはならないけれど、女子が男子にいたずらする件を相談されたことがあり、男子母親としては困った覚えがある。
男子は女子を個としてみるより、まず性の対象一般として見るタイプが多いのかなと。
それに対して女子は、初潮後、早くもつがいになるべく相手を探し始める。
中学生くらいでは、女子の方がよっぽど成熟していて賢いため、男子は引き摺られる、、、そういう例をよく見聞きしてきた。
主人公もそれをよく知っていて、伊吹は私のことを好きだと思っているだけだ、あんなことしたから勘違いしてるだけだ、と。
そう考えると、女子目線ではすごくリアリティあるかもしれない。
それでも、、結局伊吹は自分にないもの、を主人公に感じ好きなんだ、と言う。
なんとも、、、そもそも恋愛ってなんだっけ、ちょっとした勘違いと思い込みの産物、としか感じられないおばさんになってしまい、
やっぱり遠い所に来たな、と思うのみだ。
それでも女性の性をこんなに明け透けに描いたものってあったか?しかも男性目線でなく、女性目線で。
念のため、これが全ての女性の性ではない、男性も性の捉え方に多様性があるように、女性も性に注力するもの、他に一生懸命なもの、嫌悪しっぱなしのもの、といろいろだから。
それで言うと、年齢的にはどうかと思うが、この物語は主人公が自分の性を肯定してゆく過程と見ることができ、1つの理想に達しているとも言える。