しろいろの街の、その骨の体温の

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しろいろの街の、その骨の体温のの評価:

4.16/5点 レビュー 61件。 B ランク

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平均点4.16pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全122件 41〜60 3/7ページ
No.82
(4pt)

幸せさんになったもの勝ち 追記、、、性に関して

読み始めて最初、思春期の息苦しさ、学校での様子が事細かに描かれていて、表現力に感心した。もう私にとっては30年以上前のことなので、懐かしやら切ないやら。けれどしばらく読むと、なぜか息苦しくって。
ああ、思春期って息苦しかったな、と思い出したものの、半分近く読んだあとなかなかページを開く気になれず。
それは形は違ったものの、性に対するあり方がグロテスクでそれが一大事だったあの頃を、まざまざと思い出すのが少々こたえる、
そういう感じだったと思う。
もう充分おばさんになると、性はいつでも横にあるのは当たり前のこととして、日々生きていくことが精一杯で責任やらなんやらに注力しているんだということだろう。
もうずっと先のとこにきてしまった。
けれど我が家にはまだまだ思春期の子ども、これから思春期の子どもがいるので、あの頃の感触を思い出すのは大事だと思う。
それからもう少し読み進めてみて、この作品の登場人物はそれぞれに個性がデフォルメされている。され過ぎている。
そこがシンドくなる一因と感じる。
我が子を観察していると、こんなに偏った個性の人たちは少ないと思う。個性を際立たせることは、ひとつの作品に仕上げるためには必要なことなのかもしれない。しかし、現実は、そこまで悪くはないし、ひとりの人間の中に清濁合わせ持つもの、という気がする。
まあ、、、確かに、人間社会はどんな小さな集団でも階層化は避けられない、と大人になった今ひしひしと感じはする。
思春期、それに気がついた時には、尚更残酷で辛い世界だったなあ、と子どもたちが不憫でもある。
でも、今思うのは、その階層に組み込まれない生き方もあるんじゃないか、ってこと。
ここでは、幸せさん、と主人公が呼んでいるけど、いろいろわかれば、自分からあえて幸せさんになりに行く選択肢もあるのでは、と思う。いろいろわかるまでが大変で、それが思春期だなって思うけど。
大学からは、幸せさんになったもの勝ちって感じあったな。
自分の問題意識と能力を深められたもん勝ちっていうか。

これから最後の方読みます。

追記

最後3分の1読みました。
どなたか書かれていましたが、性をこんなに肯定的に捉えられるのは実際にはもうちょっと年齢いってからだと思う。
思春期後期、又はそれ以降も持て余しっぱなし、なのが実際のとこだと。
また幸せさんと言っても、ここまでお天道様を向いてる中学生男子っているのか。
またこの小説では、伊吹以外の男子は全て無神経で出来損ないだけど、実際にはもう少し可愛げがある。
これは女子目線の小説だから仕方ないのかな。
本当のこと、と比べ出すときりが無くて、ないない、と思ってしまうけれど。
女子の中のグロテスクさは、もしかするとこんなものかもしれない。性に関して。
あまり表沙汰にはならないけれど、女子が男子にいたずらする件を相談されたことがあり、男子母親としては困った覚えがある。
男子は女子を個としてみるより、まず性の対象一般として見るタイプが多いのかなと。
それに対して女子は、初潮後、早くもつがいになるべく相手を探し始める。
中学生くらいでは、女子の方がよっぽど成熟していて賢いため、男子は引き摺られる、、、そういう例をよく見聞きしてきた。
主人公もそれをよく知っていて、伊吹は私のことを好きだと思っているだけだ、あんなことしたから勘違いしてるだけだ、と。
そう考えると、女子目線ではすごくリアリティあるかもしれない。
それでも、、結局伊吹は自分にないもの、を主人公に感じ好きなんだ、と言う。
なんとも、、、そもそも恋愛ってなんだっけ、ちょっとした勘違いと思い込みの産物、としか感じられないおばさんになってしまい、
やっぱり遠い所に来たな、と思うのみだ。

それでも女性の性をこんなに明け透けに描いたものってあったか?しかも男性目線でなく、女性目線で。
念のため、これが全ての女性の性ではない、男性も性の捉え方に多様性があるように、女性も性に注力するもの、他に一生懸命なもの、嫌悪しっぱなしのもの、といろいろだから。
それで言うと、年齢的にはどうかと思うが、この物語は主人公が自分の性を肯定してゆく過程と見ることができ、1つの理想に達しているとも言える。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.81
(4pt)

幸せさんになったもの勝ち 追記、、、性に関して

読み始めて最初、思春期の息苦しさ、学校での様子が事細かに描かれていて、表現力に感心した。もう私にとっては30年以上前のことなので、懐かしやら切ないやら。けれどしばらく読むと、なぜか息苦しくって。
ああ、思春期って息苦しかったな、と思い出したものの、半分近く読んだあとなかなかページを開く気になれず。
それは形は違ったものの、性に対するあり方がグロテスクでそれが一大事だったあの頃を、まざまざと思い出すのが少々こたえる、
そういう感じだったと思う。
もう充分おばさんになると、性はいつでも横にあるのは当たり前のこととして、日々生きていくことが精一杯で責任やらなんやらに注力しているんだということだろう。
もうずっと先のとこにきてしまった。
けれど我が家にはまだまだ思春期の子ども、これから思春期の子どもがいるので、あの頃の感触を思い出すのは大事だと思う。
それからもう少し読み進めてみて、この作品の登場人物はそれぞれに個性がデフォルメされている。され過ぎている。
そこがシンドくなる一因と感じる。
我が子を観察していると、こんなに偏った個性の人たちは少ないと思う。個性を際立たせることは、ひとつの作品に仕上げるためには必要なことなのかもしれない。しかし、現実は、そこまで悪くはないし、ひとりの人間の中に清濁合わせ持つもの、という気がする。
まあ、、、確かに、人間社会はどんな小さな集団でも階層化は避けられない、と大人になった今ひしひしと感じはする。
思春期、それに気がついた時には、尚更残酷で辛い世界だったなあ、と子どもたちが不憫でもある。
でも、今思うのは、その階層に組み込まれない生き方もあるんじゃないか、ってこと。
ここでは、幸せさん、と主人公が呼んでいるけど、いろいろわかれば、自分からあえて幸せさんになりに行く選択肢もあるのでは、と思う。いろいろわかるまでが大変で、それが思春期だなって思うけど。
大学からは、幸せさんになったもの勝ちって感じあったな。
自分の問題意識と能力を深められたもん勝ちっていうか。

これから最後の方読みます。

追記

最後3分の1読みました。
どなたか書かれていましたが、性をこんなに肯定的に捉えられるのは実際にはもうちょっと年齢いってからだと思う。
思春期後期、又はそれ以降も持て余しっぱなし、なのが実際のとこだと。
また幸せさんと言っても、ここまでお天道様を向いてる中学生男子っているのか。
またこの小説では、伊吹以外の男子は全て無神経で出来損ないだけど、実際にはもう少し可愛げがある。
これは女子目線の小説だから仕方ないのかな。
本当のこと、と比べ出すときりが無くて、ないない、と思ってしまうけれど。
女子の中のグロテスクさは、もしかするとこんなものかもしれない。性に関して。
あまり表沙汰にはならないけれど、女子が男子にいたずらする件を相談されたことがあり、男子母親としては困った覚えがある。
男子は女子を個としてみるより、まず性の対象一般として見るタイプが多いのかなと。
それに対して女子は、初潮後、早くもつがいになるべく相手を探し始める。
中学生くらいでは、女子の方がよっぽど成熟していて賢いため、男子は引き摺られる、、、そういう例をよく見聞きしてきた。
主人公もそれをよく知っていて、伊吹は私のことを好きだと思っているだけだ、あんなことしたから勘違いしてるだけだ、と。
そう考えると、女子目線ではすごくリアリティあるかもしれない。
それでも、、結局伊吹は自分にないもの、を主人公に感じ好きなんだ、と言う。
なんとも、、、そもそも恋愛ってなんだっけ、ちょっとした勘違いと思い込みの産物、としか感じられないおばさんになってしまい、
やっぱり遠い所に来たな、と思うのみだ。

それでも女性の性をこんなに明け透けに描いたものってあったか?しかも男性目線でなく、女性目線で。
念のため、これが全ての女性の性ではない、男性も性の捉え方に多様性があるように、女性も性に注力するもの、他に一生懸命なもの、嫌悪しっぱなしのもの、といろいろだから。
それで言うと、年齢的にはどうかと思うが、この物語は主人公が自分の性を肯定してゆく過程と見ることができ、1つの理想に達しているとも言える。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.80
(4pt)

女子の階層社会に震えた

いわゆる小学校や中学校における女子のカーストをテーマにおく。
下から2番目あたりの層に属する女子が主人公。対人関係の複雑な心境と、未熟な性への目覚めなどが痛い。
男のカーストはわかりやすい。単純化すれば、「足が速い」が一番である。腕っぷしが強いなどもある。
どこまでも、フィジカルの強さしかない野生の世界である。
これはこれで、キッツイのであるが、女子のそれは複雑である。
端的に言えば、「かわいい」であるが、かわいいからと言ってトップには属せないところがありそうである。

本書の中で、ピュアな少年をおもちゃのようにする件がでてくるが、ここの絡みが物語にちょっとした面白さを与えていた。
それがなければ、ひたすらリアルな女子の階層社会の物語である。
なんだかよくわからない理由で最下層に落とされるあたり、江戸時代いや、奈良時代あたりの理不尽な古代制度のようである。
これを生き抜いている、女子という存在へ畏敬の念すら湧いてしまった。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.79
(4pt)

女子の階層社会に震えた

いわゆる小学校や中学校における女子のカーストをテーマにおく。
下から2番目あたりの層に属する女子が主人公。対人関係の複雑な心境と、未熟な性への目覚めなどが痛い。
男のカーストはわかりやすい。単純化すれば、「足が速い」が一番である。腕っぷしが強いなどもある。
どこまでも、フィジカルの強さしかない野生の世界である。
これはこれで、キッツイのであるが、女子のそれは複雑である。
端的に言えば、「かわいい」であるが、かわいいからと言ってトップには属せないところがありそうである。

本書の中で、ピュアな少年をおもちゃのようにする件がでてくるが、ここの絡みが物語にちょっとした面白さを与えていた。
それがなければ、ひたすらリアルな女子の階層社会の物語である。
なんだかよくわからない理由で最下層に落とされるあたり、江戸時代いや、奈良時代あたりの理不尽な古代制度のようである。
これを生き抜いている、女子という存在へ畏敬の念すら湧いてしまった。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.78
(4pt)

途中から夢中に

スクールカーストの描写が本当に秀逸。
よく描けてるなぁと思う。
ラストが難しかったんだなぁと思う。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.77
(4pt)

途中から夢中に

スクールカーストの描写が本当に秀逸。
よく描けてるなぁと思う。
ラストが難しかったんだなぁと思う。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.76
(2pt)

疲れ果てた。。。順番間違えた

コンビニ人間は衝撃的で、丸の内魔法少女ミラクリーナ、殺人出産、続けざまに読みましたが最後にこの作品をチョイスしたのが失敗でした。
前3作品はまだクスっと笑える箸休め的な要素がありましたがこの最も鮮烈な作品は真っ向からの力わざで作者の力量にもたれ気味の脳は完全に消化不良をおこしてしまい軽い吐き気さえ催す始末です。
2番目くらいに(体力のあるうちに)この作品を読めばよかったとつくづく後悔しています。
見事な筆致と正直で真っ直ぐな感性、疑う余地もない文学性は読む者にもそれなりの体力を要求するなぁと疲れ果てた頭で思っています。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.75
(2pt)

疲れ果てた。。。順番間違えた

コンビニ人間は衝撃的で、丸の内魔法少女ミラクリーナ、殺人出産、続けざまに読みましたが最後にこの作品をチョイスしたのが失敗でした。
前3作品はまだクスっと笑える箸休め的な要素がありましたがこの最も鮮烈な作品は真っ向からの力わざで作者の力量にもたれ気味の脳は完全に消化不良をおこしてしまい軽い吐き気さえ催す始末です。
2番目くらいに(体力のあるうちに)この作品を読めばよかったとつくづく後悔しています。
見事な筆致と正直で真っ直ぐな感性、疑う余地もない文学性は読む者にもそれなりの体力を要求するなぁと疲れ果てた頭で思っています。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.74
(3pt)

結佳の一皮向けたその後の物語が読みたかった。

2020年31冊目/5月1冊目/『しろいろの街の、その骨の体温の』(朝日文庫)/村田 沙耶香/P.320/2015年/★3.3 #読了 #読了2020

あとがきでは西加奈子が傑作だとコメントしている。『マウス』と似た展開が多いが、本書は中学生時代がメインで、最後も中学三年生の始業式で終わる。結佳の一皮向けたその後の物語が読みたかった。村田沙耶香の描く小中学校の女子同士で起こるヒエラルキーの機微、そういった女子からみる男子像は興味深い。個人的には信子を応援したい。また、「洋服は情報だ」(p172)という言葉はユニクロも掲げている。この頃の女子にとっては洋服は着ること以上の様々な意味がある。私の娘が大きくなったら、是非読んで欲しい作品の一つです。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.73
(3pt)

結佳の一皮向けたその後の物語が読みたかった。

2020年31冊目/5月1冊目/『しろいろの街の、その骨の体温の』(朝日文庫)/村田 沙耶香/P.320/2015年/★3.3 #読了 #読了2020

あとがきでは西加奈子が傑作だとコメントしている。『マウス』と似た展開が多いが、本書は中学生時代がメインで、最後も中学三年生の始業式で終わる。結佳の一皮向けたその後の物語が読みたかった。村田沙耶香の描く小中学校の女子同士で起こるヒエラルキーの機微、そういった女子からみる男子像は興味深い。個人的には信子を応援したい。また、「洋服は情報だ」(p172)という言葉はユニクロも掲げている。この頃の女子にとっては洋服は着ること以上の様々な意味がある。私の娘が大きくなったら、是非読んで欲しい作品の一つです。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.72
(4pt)

気持ち悪いと思われてもいいじゃないか

よくわからないタイトルのとおり、独特な表現や比喩が多くて、読みづらさは否めない。
加えて、生々しいスクールカーストや、思春期の少女の鬱屈した感情の描写が物語の9割くらいなので、読んでる途中は暗い気持ちになります。
ですが!残りの1割でそんな気持ちを吹き飛ばしてくれる開放感といいますか、爽やかさを与えてくれます。
ぜひ、最後までじっくり読んでほしい。

生きづらい世の中で生きる希望を与えてくれる作品だと思います。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.71
(4pt)

気持ち悪いと思われてもいいじゃないか

よくわからないタイトルのとおり、独特な表現や比喩が多くて、読みづらさは否めない。
加えて、生々しいスクールカーストや、思春期の少女の鬱屈した感情の描写が物語の9割くらいなので、読んでる途中は暗い気持ちになります。
ですが!残りの1割でそんな気持ちを吹き飛ばしてくれる開放感といいますか、爽やかさを与えてくれます。
ぜひ、最後までじっくり読んでほしい。

生きづらい世の中で生きる希望を与えてくれる作品だと思います。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.70
(5pt)

しろいろの街の、その骨の体温の

とにかく、本が面白かったです!!
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.69
(5pt)

しろいろの街の、その骨の体温の

とにかく、本が面白かったです!!
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.68
(3pt)

「きもぉーい……」

良い意味で、悪い意味で、こんなにも消化不良を起こした作品は初めてです。彼女の作品は、人間の本質を掘り下げた内容のものが多い(というか全てそう)なのですが、この本は、読んでいて胸をギュッと掴まれるような、息ができなくなるような、そんな作品でした。

あらすじを端的に説明してしまうと、「カーストにしばられた少女が年月と共に精神的に成長していく」といったありふれたストーリーなのですが、ありふれた作品ではないのです。
いじめのターゲットにならないよう目立たないよう行動する主人公、皆に愛されていていじめというものが存在することさえ気づかない男の子、ターゲットを徹底的にいじめ倒すクラスメイト、いじめられたまま何もできないクラスメイト、必死にいじめに立ち向かう女の子、見て見ぬ振りをするクラスメイト、クラスのボス、ボスに媚び諂う取り巻き………
この本の中に、絶対にあなたはいるはずです。

だからこそ、苦しい。

私はまさに中学の頃、クラスのボスに媚び諂い、地味な子とは関わりを持たないクラスの一人……「若葉ちゃん」でした。そしてある時は、いじめのターゲットにならないよう かつて仲の良かった友達と距離を置く、主人公の「結佳」でした。
私は中学時代、カーストに縛られて、ちっとも楽しくなくて、苦しくて、いじめられたくなくて、大事な友達を失いました。
もっと、もっと、他に大切なことがあったのに。目を向けるべき人が、ことが、あったはずなのに………。

その点、この小説の主人公「結佳」は私とは違いました。最後に気がついたのです。大事なものは何か、何をするのがいちばん大切か、見なければいけなかったことはなんなのか。

「小学生の頃の若葉ちゃん、いつもきらきらしてた。あの頃、私、ずっと若葉ちゃんみたいになりたかった。でも今、昔と違う気がする。ずっと思ってた」

「井上くんの、そうやって冗談にして誤魔化したりするところ、井上くんが格好良いと思ってやってるいろんなオナニーが、私にはすごく気持ちが悪い。私も信子ちゃんも気持ち悪いけど、井上くんも気持ち悪い」

「私、このしろい街で、信子ちゃんが一番綺麗だと思う。それは私の価値観だから、撤回できない」

涙が止めどなく溢れ出ました。
なんで私にはできなかったんだろう、気づけなかったんだろう、いつから盲目になってしまったんだろう……そう考えて、胸が苦しくなりました。

この作者、ほとんどの作品は爪が甘いんですよ。
「コンビニ人間」は短編なのでありきたりではありましたが上手にまとまったものの(だからこそこの本で有名になれた)、ほかの全ての作品に関しては、情報てんこ盛りandラストがめちゃくちゃです。「地球星人」の時は特にそう思いました。
しかし、こちらの「しろいろの街の〜…」は内容が上手くまとまっていて驚きました。

ひとつ難を挙げるとすれば、伊吹(結佳の想い人で、昔から両想い)が結佳に向けられている周囲からの強烈ないじめに気がついた後で、ずっと見て見ぬふりをしていたことに納得がいきません。
どうして結佳が表立って伊吹と付き合えなかったのか、どうして学校で話しかけられるのを嫌がったのか、全て分かったはずなのに、どうして?

とは言え、ラストに伊吹はまっさらになった結佳の気持ちを受けいれ、ハッピーエンドで終わったのでホッとしました。
ここで「大嫌い」と言われて二人がお別れしていたなら、私はしばらく立ち直れなかったことでしょう。

読んで良かったとは思いますが、人間の内面があまりにも深く描かれていて、読んでいてメンタルが抉られました。二度読みたい作品ではありません。
早くこの本の内容を忘れたいですが、脳内に色々な言葉が張り付いて離れません………
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.67
(3pt)

「きもぉーい……」

良い意味で、悪い意味で、こんなにも消化不良を起こした作品は初めてです。彼女の作品は、人間の本質を掘り下げた内容のものが多い(というか全てそう)なのですが、この本は、読んでいて胸をギュッと掴まれるような、息ができなくなるような、そんな作品でした。

あらすじを端的に説明してしまうと、「カーストにしばられた少女が年月と共に精神的に成長していく」といったありふれたストーリーなのですが、ありふれた作品ではないのです。
いじめのターゲットにならないよう目立たないよう行動する主人公、皆に愛されていていじめというものが存在することさえ気づかない男の子、ターゲットを徹底的にいじめ倒すクラスメイト、いじめられたまま何もできないクラスメイト、必死にいじめに立ち向かう女の子、見て見ぬ振りをするクラスメイト、クラスのボス、ボスに媚び諂う取り巻き………
この本の中に、絶対にあなたはいるはずです。

だからこそ、苦しい。

私はまさに中学の頃、クラスのボスに媚び諂い、地味な子とは関わりを持たないクラスの一人……「若葉ちゃん」でした。そしてある時は、いじめのターゲットにならないよう かつて仲の良かった友達と距離を置く、主人公の「結佳」でした。
私は中学時代、カーストに縛られて、ちっとも楽しくなくて、苦しくて、いじめられたくなくて、大事な友達を失いました。
もっと、もっと、他に大切なことがあったのに。目を向けるべき人が、ことが、あったはずなのに………。

その点、この小説の主人公「結佳」は私とは違いました。最後に気がついたのです。大事なものは何か、何をするのがいちばん大切か、見なければいけなかったことはなんなのか。

「小学生の頃の若葉ちゃん、いつもきらきらしてた。あの頃、私、ずっと若葉ちゃんみたいになりたかった。でも今、昔と違う気がする。ずっと思ってた」

「井上くんの、そうやって冗談にして誤魔化したりするところ、井上くんが格好良いと思ってやってるいろんなオナニーが、私にはすごく気持ちが悪い。私も信子ちゃんも気持ち悪いけど、井上くんも気持ち悪い」

「私、このしろい街で、信子ちゃんが一番綺麗だと思う。それは私の価値観だから、撤回できない」

涙が止めどなく溢れ出ました。
なんで私にはできなかったんだろう、気づけなかったんだろう、いつから盲目になってしまったんだろう……そう考えて、胸が苦しくなりました。

この作者、ほとんどの作品は爪が甘いんですよ。
「コンビニ人間」は短編なのでありきたりではありましたが上手にまとまったものの(だからこそこの本で有名になれた)、ほかの全ての作品に関しては、情報てんこ盛りandラストがめちゃくちゃです。「地球星人」の時は特にそう思いました。
しかし、こちらの「しろいろの街の〜…」は内容が上手くまとまっていて驚きました。

ひとつ難を挙げるとすれば、伊吹(結佳の想い人で、昔から両想い)が結佳に向けられている周囲からの強烈ないじめに気がついた後で、ずっと見て見ぬふりをしていたことに納得がいきません。
どうして結佳が表立って伊吹と付き合えなかったのか、どうして学校で話しかけられるのを嫌がったのか、全て分かったはずなのに、どうして?

とは言え、ラストに伊吹はまっさらになった結佳の気持ちを受けいれ、ハッピーエンドで終わったのでホッとしました。
ここで「大嫌い」と言われて二人がお別れしていたなら、私はしばらく立ち直れなかったことでしょう。

読んで良かったとは思いますが、人間の内面があまりにも深く描かれていて、読んでいてメンタルが抉られました。二度読みたい作品ではありません。
早くこの本の内容を忘れたいですが、脳内に色々な言葉が張り付いて離れません………
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.66
(5pt)

ジャンル

この作家のストーリーが好きです。次回作も期待してます。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.65
(5pt)

ジャンル

この作家のストーリーが好きです。次回作も期待してます。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.64
(3pt)

好きとか嫌いとか綺麗や醜いの曖昧さに気付く

思春期に誰もが意識せざるをえないクラスのヒエラルキーや生き方について丁寧に描かれた書籍。
純粋だった頃からみんないつのまにか偏見にまみれた世界に苛まれてうまく生きるための価値観だけに飲まれていくのだろう、自分だけの価値観を捨ててでも。
真っ直ぐ正しく生きるというのはとても難しいことなんだなぁと改めてふと思うようなそんな作品でした。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.63
(3pt)

好きとか嫌いとか綺麗や醜いの曖昧さに気付く

思春期に誰もが意識せざるをえないクラスのヒエラルキーや生き方について丁寧に描かれた書籍。
純粋だった頃からみんないつのまにか偏見にまみれた世界に苛まれてうまく生きるための価値観だけに飲まれていくのだろう、自分だけの価値観を捨ててでも。
真っ直ぐ正しく生きるというのはとても難しいことなんだなぁと改めてふと思うようなそんな作品でした。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110