しろいろの街の、その骨の体温の

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評判

しろいろの街の、その骨の体温のの評価:

4.16/5点 レビュー 61件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.16pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全90件 1〜20 1/5ページ
No.90
(5pt)

自分を生きるって

主人公の結佳の成長がとても大切に書かれている。社会の価値観で生きる人と、自分の価値観で生きる人。
自分に正直に生きるってこういうことだよなぁと考えさせられた。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.89
(5pt)

自分を生きるって

主人公の結佳の成長がとても大切に書かれている。社会の価値観で生きる人と、自分の価値観で生きる人。
自分に正直に生きるってこういうことだよなぁと考えさせられた。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.88
(5pt)

正解かは分からないが、唯一の対抗策を与えてくれる

開発途上のしろいろの街を舞台に、少女の成長を描く作品。その中で語られる最も重大なポイントとして私が思いますのは、どのように自分らしく生きるか? という最も根源的で、少女の頭の中を常に悩ませている、誰にとっても難しい問題です。
作品は客観的にも主題が繰り返し登場するという美しい構成になっており、ひしひしと張り詰める、主人公およびその周りの人物を囲む環境が、主観的な心情にも非常な没入感を与えてくれ、私は途中で何度も読む手を休めながら、そして時に考えながら、偶然ではなく自然によって問題の増幅する世界を、大変面白く味わいました。
小説は仮のケースにおける心理実験のように思いますが、この作品は学生時代苦い経験をした人にとって、(あくまで私の感想ですが)希望の持てる軌道へと次元的に乗せてくれるような物語であると思います。
また箴言も多く、人間が何を考えているのかという洞察も与えてくれます。
このお話の進む先が本当に正しいのか、そもそも正しいとはなんなのかと考えれば、きっと人によるだろうし、正解はないのかもしれない、と思います。
ですがこの世の中、それと相似の結佳の体験する抑圧的で陰惨な世界で、それでも私たちが生きなければならないとなったとき、どんな思いを抱えるのか、何を見つけ出すことができるのか…、これから読まれる方のためにそこは曖昧にさせていただきますが、私は読んでよかったなとつよく思える作品でした。
人生のうちでも特に好きなお話の一つになりました。
あの日々から得たものであるから、それは強靭な、世界へさえも振り向けることのできる光になったのだと、もう少し先の未来でも感じているに違いありません。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.87
(5pt)

正解かは分からないが、唯一の対抗策を与えてくれる

開発途上のしろいろの街を舞台に、少女の成長を描く作品。その中で語られる最も重大なポイントとして私が思いますのは、どのように自分らしく生きるか? という最も根源的で、少女の頭の中を常に悩ませている、誰にとっても難しい問題です。
作品は客観的にも主題が繰り返し登場するという美しい構成になっており、ひしひしと張り詰める、主人公およびその周りの人物を囲む環境が、主観的な心情にも非常な没入感を与えてくれ、私は途中で何度も読む手を休めながら、そして時に考えながら、偶然ではなく自然によって問題の増幅する世界を、大変面白く味わいました。
小説は仮のケースにおける心理実験のように思いますが、この作品は学生時代苦い経験をした人にとって、(あくまで私の感想ですが)希望の持てる軌道へと次元的に乗せてくれるような物語であると思います。
また箴言も多く、人間が何を考えているのかという洞察も与えてくれます。
このお話の進む先が本当に正しいのか、そもそも正しいとはなんなのかと考えれば、きっと人によるだろうし、正解はないのかもしれない、と思います。
ですがこの世の中、それと相似の結佳の体験する抑圧的で陰惨な世界で、それでも私たちが生きなければならないとなったとき、どんな思いを抱えるのか、何を見つけ出すことができるのか…、これから読まれる方のためにそこは曖昧にさせていただきますが、私は読んでよかったなとつよく思える作品でした。
人生のうちでも特に好きなお話の一つになりました。
あの日々から得たものであるから、それは強靭な、世界へさえも振り向けることのできる光になったのだと、もう少し先の未来でも感じているに違いありません。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.86
(5pt)

内容紹介通り

とても丁寧に丁寧に文章が書かれている。
読んだ後の余韻が楽しめたのも良かった。
是非、何度も読み返したくなる。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.85
(5pt)

内容紹介通り

とても丁寧に丁寧に文章が書かれている。
読んだ後の余韻が楽しめたのも良かった。
是非、何度も読み返したくなる。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.84
(4pt)

作家が好きだから。

考えさせられた。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.83
(4pt)

作家が好きだから。

考えさせられた。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.82
(5pt)

そこに希望はある

死んだニュータウンで繰り返される、誰もが通る中学校の世界。誰かが上で、誰かは下で、目に見えない人間関係にしばられていく。
群れから離れないようという女の子のdnaに従いながらも、違和感はずっとある。上の者からの命令は絶対で、守らなければ今度は自分が標的となる。
同じ毎日、ずっと同じ風景。季節だけが流れていく。どこにも出口はないように見える。
でも、結佳は自分の中に希望を見いだす。落とされたことにより、価値観の転換、視線の放棄、あらゆる呪縛の解放が起きて、ただ自分の愛する人に想いを伝えることだけから逃げなくなる。
本当に大事なことをしない人たちは、まだあの教室で生徒ごっこを延々と続けている。私はそこにはもういない。
そして、希望はある。私の隣にいる人の手をもう離さない。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.81
(5pt)

そこに希望はある

死んだニュータウンで繰り返される、誰もが通る中学校の世界。誰かが上で、誰かは下で、目に見えない人間関係にしばられていく。
群れから離れないようという女の子のdnaに従いながらも、違和感はずっとある。上の者からの命令は絶対で、守らなければ今度は自分が標的となる。
同じ毎日、ずっと同じ風景。季節だけが流れていく。どこにも出口はないように見える。
でも、結佳は自分の中に希望を見いだす。落とされたことにより、価値観の転換、視線の放棄、あらゆる呪縛の解放が起きて、ただ自分の愛する人に想いを伝えることだけから逃げなくなる。
本当に大事なことをしない人たちは、まだあの教室で生徒ごっこを延々と続けている。私はそこにはもういない。
そして、希望はある。私の隣にいる人の手をもう離さない。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.80
(5pt)

すっきり浄化される読後感

かつて大嫌いな場所で、ありのままの自分でいられない10代の日々を過ごしたことがある人なら、主人公の姿に自分を重ねて、その頃の自分を記憶の墓場から掘り出して、熱く抱き寄せたり平手打ちしたりしたあと、もう一度受け止めることができるようになれる、そんなきっかけをくれる本だと思います。すっきり浄化される読後感でした。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.79
(5pt)

すっきり浄化される読後感

かつて大嫌いな場所で、ありのままの自分でいられない10代の日々を過ごしたことがある人なら、主人公の姿に自分を重ねて、その頃の自分を記憶の墓場から掘り出して、熱く抱き寄せたり平手打ちしたりしたあと、もう一度受け止めることができるようになれる、そんなきっかけをくれる本だと思います。すっきり浄化される読後感でした。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.78
(5pt)

ことの本質

大人社会は、きらいきらいは嫌いでしかなく、素直さは知性の足りなさ、正しさは悪ともなりかねません。その昔の発情が懐かしく恋しくもあります。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.77
(5pt)

ことの本質

大人社会は、きらいきらいは嫌いでしかなく、素直さは知性の足りなさ、正しさは悪ともなりかねません。その昔の発情が懐かしく恋しくもあります。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.76
(5pt)

思春期の心に、時計の針を戻してくれる作品

主人公は谷沢結佳。小学4年と中学2年の頃のエピソード、二部構成。思春期の混乱や葛藤を主観的に描いている。

正直、主人公へはなかなか好感が持てなかった。異性への好意の示し方は乱暴だし、同性に対するまなざしも厳しい。それは自分自身に対しても同様に。
素直になれないお年頃であっても、自分や周りの子達を心の中でズタズタに切り裂いていたら身がもたないよーと、読んでいて苦しかったし、切なかった。
でも振り返れば、私だって10代の心と体の変化には、混乱と恐怖と淡い期待がごちゃ混ぜで苦しかった。そしてそれを表面的には見せないようにやり過ごしてきたじゃないか…。
私も結佳のように、恋心に気づく前に性愛が溢れ出てきてしまったら、訳もわからず行動を起こしたり、苦しんだりしたかもしれない…。
そんな風に、共感の難しい主人公と自分とを重ねてみたり、時に応援したりしながら、1日であっと言う間に読み終えた。

よくもまぁこんなにも思春期の頃の体験をありありと思い起こし、この時代特有の複雑な感情を言語化できたものだと、心の底から感心した。性描写も生々しくて、大人な私でもドキドキしてしまった。少女の性体験は、はじめての事わからない事のオンパレード。だけどわかってる風に背伸びしてしまう、そんな心の揺らぎも繊細に描かれていた。

実際には思春期真っ只中の当事者がここまで自分の思いを言葉にするのは難しい。
でもだからこそ、この作品は素晴らしい!
思春期の心に時計の針を戻してくれる、そんな読書体験だった。

読み手を選ぶ作品である事は間違いない。
でも私はこの小説に出会えて良かった。
なぜなら、自分の思春期を相対化して見る経験が出来たからだ。そんな力のある作品には、そう簡単には出会えない。
他の作品も読んでみたくなった。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.75
(5pt)

思春期の心に、時計の針を戻してくれる作品

主人公は谷沢結佳。小学4年と中学2年の頃のエピソード、二部構成。思春期の混乱や葛藤を主観的に描いている。

正直、主人公へはなかなか好感が持てなかった。異性への好意の示し方は乱暴だし、同性に対するまなざしも厳しい。それは自分自身に対しても同様に。
素直になれないお年頃であっても、自分や周りの子達を心の中でズタズタに切り裂いていたら身がもたないよーと、読んでいて苦しかったし、切なかった。
でも振り返れば、私だって10代の心と体の変化には、混乱と恐怖と淡い期待がごちゃ混ぜで苦しかった。そしてそれを表面的には見せないようにやり過ごしてきたじゃないか…。
私も結佳のように、恋心に気づく前に性愛が溢れ出てきてしまったら、訳もわからず行動を起こしたり、苦しんだりしたかもしれない…。
そんな風に、共感の難しい主人公と自分とを重ねてみたり、時に応援したりしながら、1日であっと言う間に読み終えた。

よくもまぁこんなにも思春期の頃の体験をありありと思い起こし、この時代特有の複雑な感情を言語化できたものだと、心の底から感心した。性描写も生々しくて、大人な私でもドキドキしてしまった。少女の性体験は、はじめての事わからない事のオンパレード。だけどわかってる風に背伸びしてしまう、そんな心の揺らぎも繊細に描かれていた。

実際には思春期真っ只中の当事者がここまで自分の思いを言葉にするのは難しい。
でもだからこそ、この作品は素晴らしい!
思春期の心に時計の針を戻してくれる、そんな読書体験だった。

読み手を選ぶ作品である事は間違いない。
でも私はこの小説に出会えて良かった。
なぜなら、自分の思春期を相対化して見る経験が出来たからだ。そんな力のある作品には、そう簡単には出会えない。
他の作品も読んでみたくなった。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.74
(4pt)

まるで亡霊怪獣シーボーズ、異常なタイトルが内容と現代を象徴化

まず、こういうタイトルを付けようとする、神経の普通じゃないところに着目して欲しい。
 仲間内たちから、“クレイジー沙耶香”と呼ばれているのは、流石、伊達じゃない。

 大江健三郎は自らの文学的課題を、“日本語の可能性を突き詰める実験”と称したが、それに近いものがありそうと書けば、褒め過ぎだろうけど。

 大手デヴェロッパーが開発を手懸けて癌細胞のように増殖、ある通過点から嘘みたいに停滞する新興住宅地を舞台とし、社会的動物である人間の子供たちがお互いに探り合うような過酷なマウンティングを行う。
 無機的な街と有機的なヒト族の成長と頭打ち、街の基調色彩“シロ”が巨大な外骨格動物の“ホネ”のようであり、その中に寄生して暮らし、常に外から侵入して来る微生物のような移住者たちを警戒しながら共存する住民、その複雑で捻じくれた関係が、少女の性と変調を通して不気味に描かれるという、まさに表題を反映した内容。

 餓鬼大将及び幹部数名と家来たちが男子小中学生のシンプルなヒエラルキーなら、それと似て実は微妙に異なる少女同士の陰険、かつ凄まじくどろどろした確執と権謀術数、天真爛漫で無害な“幸せさん”男の子を自分の玩具にする設定なんか辟易させらるが、居心地の悪さを突き付けて退屈な日常に罅を入れる、何かを深く考えさせる純文学の役割を果たそうとする意気込みとも受け取れる。

 村田さんの中では良質な部類であると思えるものの、問題作『変半身』は未だに首を捻らざるを得ず、こちら側の読み込みが足りないんだろうなあ。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.73
(4pt)

まるで亡霊怪獣シーボーズ、異常なタイトルが内容と現代を象徴化

まず、こういうタイトルを付けようとする、神経の普通じゃないところに着目して欲しい。
 仲間内たちから、“クレイジー沙耶香”と呼ばれているのは、流石、伊達じゃない。

 大江健三郎は自らの文学的課題を、“日本語の可能性を突き詰める実験”と称したが、それに近いものがありそうと書けば、褒め過ぎだろうけど。

 大手デヴェロッパーが開発を手懸けて癌細胞のように増殖、ある通過点から嘘みたいに停滞する新興住宅地を舞台とし、社会的動物である人間の子供たちがお互いに探り合うような過酷なマウンティングを行う。
 無機的な街と有機的なヒト族の成長と頭打ち、街の基調色彩“シロ”が巨大な外骨格動物の“ホネ”のようであり、その中に寄生して暮らし、常に外から侵入して来る微生物のような移住者たちを警戒しながら共存する住民、その複雑で捻じくれた関係が、少女の性と変調を通して不気味に描かれるという、まさに表題を反映した内容。

 餓鬼大将及び幹部数名と家来たちが男子小中学生のシンプルなヒエラルキーなら、それと似て実は微妙に異なる少女同士の陰険、かつ凄まじくどろどろした確執と権謀術数、天真爛漫で無害な“幸せさん”男の子を自分の玩具にする設定なんか辟易させらるが、居心地の悪さを突き付けて退屈な日常に罅を入れる、何かを深く考えさせる純文学の役割を果たそうとする意気込みとも受け取れる。

 村田さんの中では良質な部類であると思えるものの、問題作『変半身』は未だに首を捻らざるを得ず、こちら側の読み込みが足りないんだろうなあ。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841
No.72
(5pt)

気持ちが悪い

人間というのは心底気持ちの悪い生き物だ。

「他人のため」と言いつつも、結局は全ては自分のための行為、オナニーに過ぎない。

だけど、その気持ち悪さから逃げて、知らない振りをしてやり過ごすことは、もっと気持ちの悪いものだと思う。

「私」はその気持ち悪さから逃げずに、しっかり向き合い、そして言葉でその気持ち悪さに輪郭を描いた。

美しい、と思った。
しろいろの街の、その骨の体温の Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温のより
4022510110
No.71
(5pt)

気持ちが悪い

人間というのは心底気持ちの悪い生き物だ。

「他人のため」と言いつつも、結局は全ては自分のための行為、オナニーに過ぎない。

だけど、その気持ち悪さから逃げて、知らない振りをしてやり過ごすことは、もっと気持ちの悪いものだと思う。

「私」はその気持ち悪さから逃げずに、しっかり向き合い、そして言葉でその気持ち悪さに輪郭を描いた。

美しい、と思った。
しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: しろいろの街の、その骨の体温の (朝日文庫)より
4022647841