コンビニ人間
評判
コンビニ人間の評価:
3.99/5点 レビュー 1,008件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全749件 221〜240 12/38ページ
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コンビニ人間の評価:
3.99/5点 レビュー 1,008件。 C ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
1.5回読んだ。端数が付いているのは、1回目は途中でやめたからである。白羽を引き込んだあたりで、当然男女の関係になることを期待したが、ならない。それ以前に白羽に全く魅力がないどころか、嫌悪を催すような男であったから、嫌になって投げ出した。
その後、この小説の世間の評価が高いのを知ったのと、さらに最近どこかで著者のインタビュー記事かなにかを読んで、彼女が「クレイジー沙耶香」と仲間内で呼ばれているのを知って、作品中のエピソードの幾つかが彼女の実体験ではないかという気がしてきて、急に読む気が起きてきたのである。
社会不適合の主人公と、これまた同じく社会不適合の男と、それに対する周囲の反応と、その社会不適合が見かけ上一部解消されたときの周囲の反応を描いた本である。
主人公は子供の頃から、社会に適合させようとする家族や周囲の凄まじい圧力にさらされ、それらの期待に応えるためや、無用な摩擦を避けるためもあって、彼女は他人を真似ることを学ぶ。それは単に行動を真似るだけではなく、服装や靴に持ち物、そして喋り方までに及ぶのである。
そんな主人公が唯一適合できたのは、自身が店員として働くコンビニであった。コンビニの店内にあっては(そして外でも)、彼女にとって音が重要な意味を持つ。客の立てるわずかな音によって彼女はレジに立つべきタイミングを瞬時に判断し、ときには客の買おうとしているものさえも推測できる。「○○は如何ですか」と自身でも元気よく客に声をかけ、そしてまた、他の店員の「いらっしゃいませ」の声に意欲を掻き立てられ、ようやく世間の歯車のひとつになれたことに安堵するのである。
しかし、30を超えてなお独身の彼女に対する世間の圧力は凄まじく、言い訳することに疲れきった彼女は、ついに好きでもない白羽と言う男を自分の住まいに引き入れることになる。だが、世間には同棲と見えても単に同居していると言うだけで、男女の関係になる事は全くない。しかし、表面しか見ていない世間は彼女が結婚に向かって大きく踏み出したとして驚喜する。そして、なぜか彼女は長年勤めたコンビニをあっさりとやめてしまう。それとともに、彼女が社会の歯車の1つであり続けることが出来たことの原動力とも言うべきコンビニの音は耳の中で鳴ることをやめ、昼夜逆転の生活に落ちこむ。一方ヒモとして生きることに意欲満々な白羽は、彼女を新しい職探しに向かわせようとするが、偶然入ったコンビニで彼女はあの懐かしい音に遭遇して我を取り戻し、白羽と決別して再びコンビニ人間として生きようと決意するのである。
一口に社会不適合といっても、主人公と白羽とでは大きく異なる。彼女は勤勉であり、彼は怠惰である。彼女は他人の真似をしてでも社会の歯車のひとつになろうとするが、彼はそんなことはしない。たとえ、世間の圧力をかわす為だけであってもである。他にも色々ある。
ところで、教室でのニ、三のエピソードを除いて、それほど異常とも思えない主人公だが、ひとつとても恐ろしいことがさりげなく書いてある。
妹が泣き始めた赤ん坊をあやして静かにさせようとしているのを見て、
「テーブルの上の、ケーキを半分にする時に使った小さなナイフを見ながら、静かにさせるだけでよいならとても簡単なのに、大変だなあと思った。」という下りである。彼女の社会不適合の度合いは、私などが思っているよりはるかに大きいことを示唆しているのだろうか。
他の人の書評を読むと、きっと気後れして投稿出来なくなると思ったので、一切読まなかった。従って、思い違いやトンチンカンなところがあるかもしれない。乞御容赦。