(短編集)

特別料理

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評判

特別料理の評価:

4.00/5点 レビュー 14件。 B ランク

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平均点4.00pt

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1〜7 1/1ページ
No.7
(3pt)

後味の悪さを追求したエンタテイメント

このシリーズでフィニィやマシスンをまず読んだせいで、これは切れの良いオチのある洒落た短篇を書く作家を集めたシリーズ、という印象をもっていた。しかしエリンは傾向が違う(とても「異色」だから、シリーズコンセプトとずれてはいないのだが)。

 エリンは洒落たオチのある話も書けるし、ホラーも難なくこなす。
 例えば、「アプルビー氏の乱れなき世界」。実直な骨董店主アプルビーが金持ちのオールドミスと結婚し、過去6人の妻と同じ手法で7度目の殺害を実行しようとするが、その瞬間、新婦が意外な反応を・・・・という、オチが三重になった巧妙でとても面白いブラックなコメディだ。
 ごく普通のサラリーマンがチェスにはまり、日常がじわじわ狂気に侵されていく「好敵手」は、分裂した自分を相手にチェスを競い、その“好敵手”との会話で女房への憎悪を確認していく、巧くできたホラーだ。

 しかし、それ以外の短篇は、オチということでは何かヘンだ。
 ゴシック風味の「クリスマス・イブの凶事」は最後の2行でファイナルストライク的にオチが来るが、それがオチになっているのかどうか。「パーティーの夜」「専用列車」になると全体の雰囲気が重苦しくなり、オチがやはりオチになっていないという気がする。最後に載っている「決断の時」はさらに重苦しいストーリーのうえ、オチの直前でプツリと話が途切れ、読者は中途半端に放り出される。

 思うにエリンという人は、軽く洒脱なストーリーも書けるけれどそれには興味がなく、書きたいのはむしろ、重苦しくて不可解で救われない終わり方をするもの、つまり「後味の悪い」短篇ではないか。
 そう考えると、「特別料理」のトモグイに入り込みすぎた異様な感覚、「お先棒かつぎ」の、結末をとばしてその先を描き、それを疑似的なオチにするヘンな展開も理解できる。問題は、それがエンタメ小説で成り立つと作者本人が思っていることだ。

 エリンの思考論理とこちらのそれにはどうもずれがある ーー そんな読後感だったが、異様な作品を書く「異色作家」であるのは間違いない。
特別料理 (ハヤカワ・ミステリ文庫 36-6) Amazon書評・レビュー: 特別料理 (ハヤカワ・ミステリ文庫 36-6)より
415071956X
No.6
(1pt)

本の管理が杜撰

本の内容はとても良いです。
しかし、本のカバーに折り目がついており、傷もありました。雑に扱われていることがわかって憤りを感じます。丁寧に扱ってほしいです。
特別料理 (ハヤカワ・ミステリ文庫 36-6) Amazon書評・レビュー: 特別料理 (ハヤカワ・ミステリ文庫 36-6)より
415071956X
No.5
(1pt)

本の管理が杜撰

本の内容はとても良いです。
しかし、本のカバーに折り目がついており、傷もありました。雑に扱われていることがわかって憤りを感じます。丁寧に扱ってほしいです。
特別料理 (異色作家短篇集) Amazon書評・レビュー: 特別料理 (異色作家短篇集)より
4152087412
No.4
(1pt)

本の管理が杜撰

本の内容はとても良いです。
しかし、本のカバーに折り目がついており、傷もありました。雑に扱われていることがわかって憤りを感じます。丁寧に扱ってほしいです。
特別料理 改訂版 (異色作家短篇集 2) Amazon書評・レビュー: 特別料理 改訂版 (異色作家短篇集 2)より
415200102X
No.3
(3pt)

後味の悪さを追求したエンタテイメント

このシリーズでフィニィやマシスンをまず読んだせいで、これは切れの良いオチのある洒落た短篇を書く作家を集めたシリーズ、という印象をもっていた。しかしエリンは傾向が違う(とても「異色」だから、シリーズコンセプトとずれてはいないのだが)。

 エリンは洒落たオチのある話も書けるし、ホラーも難なくこなす。
 例えば、「アプルビー氏の乱れなき世界」。実直な骨董店主アプルビーが金持ちのオールドミスと結婚し、過去6人の妻と同じ手法で7度目の殺害を実行しようとするが、その瞬間、新婦が意外な反応を・・・・という、オチが三重になった巧妙でとても面白いブラックなコメディだ。
 ごく普通のサラリーマンがチェスにはまり、日常がじわじわ狂気に侵されていく「好敵手」は、分裂した自分を相手にチェスを競い、その“好敵手”との会話で女房への憎悪を確認していく、巧くできたホラーだ。

 しかし、それ以外の短篇は、オチということでは何かヘンだ。
 ゴシック風味の「クリスマス・イブの凶事」は最後の2行でファイナルストライク的にオチが来るが、それがオチになっているのかどうか。「パーティーの夜」「専用列車」になると全体の雰囲気が重苦しくなり、オチがやはりオチになっていないという気がする。最後に載っている「決断の時」はさらに重苦しいストーリーのうえ、オチの直前でプツリと話が途切れ、読者は中途半端に放り出される。

 思うにエリンという人は、軽く洒脱なストーリーも書けるけれどそれには興味がなく、書きたいのはむしろ、重苦しくて不可解で救われない終わり方をするもの、つまり「後味の悪い」短篇ではないか。
 そう考えると、「特別料理」のトモグイに入り込みすぎた異様な感覚、「お先棒かつぎ」の、結末をとばしてその先を描き、それを疑似的なオチにするヘンな展開も理解できる。問題は、それがエンタメ小説で成り立つと作者本人が思っていることだ。

 エリンの思考論理とこちらのそれにはどうもずれがある ーー そんな読後感だったが、異様な作品を書く「異色作家」であるのは間違いない。
特別料理 改訂版 (異色作家短篇集 2) Amazon書評・レビュー: 特別料理 改訂版 (異色作家短篇集 2)より
415200102X
No.2
(3pt)

後味の悪さを追求したエンタテイメント

このシリーズでフィニィやマシスンをまず読んだせいで、これは切れの良いオチのある洒落た短篇を書く作家を集めたシリーズ、という印象をもっていた。しかしエリンは傾向が違う(とても「異色」だから、シリーズコンセプトとずれてはいないのだが)。

 エリンは洒落たオチのある話も書けるし、ホラーも難なくこなす。
 例えば、「アプルビー氏の乱れなき世界」。実直な骨董店主アプルビーが金持ちのオールドミスと結婚し、過去6人の妻と同じ手法で7度目の殺害を実行しようとするが、その瞬間、新婦が意外な反応を・・・・という、オチが三重になった巧妙でとても面白いブラックなコメディだ。
 ごく普通のサラリーマンがチェスにはまり、日常がじわじわ狂気に侵されていく「好敵手」は、分裂した自分を相手にチェスを競い、その“好敵手”との会話で女房への憎悪を確認していく、巧くできたホラーだ。

 しかし、それ以外の短篇は、オチということでは何かヘンだ。
 ゴシック風味の「クリスマス・イブの凶事」は最後の2行でファイナルストライク的にオチが来るが、それがオチになっているのかどうか。「パーティーの夜」「専用列車」になると全体の雰囲気が重苦しくなり、オチがやはりオチになっていないという気がする。最後に載っている「決断の時」はさらに重苦しいストーリーのうえ、オチの直前でプツリと話が途切れ、読者は中途半端に放り出される。

 思うにエリンという人は、軽く洒脱なストーリーも書けるけれどそれには興味がなく、書きたいのはむしろ、重苦しくて不可解で救われない終わり方をするもの、つまり「後味の悪い」短篇ではないか。
 そう考えると、「特別料理」のトモグイに入り込みすぎた異様な感覚、「お先棒かつぎ」の、結末をとばしてその先を描き、それを疑似的なオチにするヘンな展開も理解できる。問題は、それがエンタメ小説で成り立つと作者本人が思っていることだ。

 エリンの思考論理とこちらのそれにはどうもずれがある ーー そんな読後感だったが、異様な作品を書く「異色作家」であるのは間違いない。
特別料理 (異色作家短篇集) Amazon書評・レビュー: 特別料理 (異色作家短篇集)より
4152087412
No.1
(1pt)

どうか、新しい翻訳で・・・

一冊目の「13のショック」で敷石を体に詰められ、二冊目の本書で
安田講堂の前庭に埋められてしまいました。
「異色作家短篇集」が、団塊世代向けの「あの懐かしいミステリーよ
ふたたび」シリーズであった事を知らずに、既刊14巻全冊を購入し
てしまった己の未熟さを呪ってます。
たとえば本書、本来ならば別次元の出来映えの作品なのに、前時代的
な邦訳と、論旨が凡庸で要領を得ない解説文のおかげで、随分色褪せ
たものになっています。
仕事でかの世代の方々の情緒と想念に振り回されっ放しの私としては、
「オフの時くらいは勘弁して下さい」とお願いするしかありません。
特別料理 (異色作家短篇集) Amazon書評・レビュー: 特別料理 (異色作家短篇集)より
4152087412