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神子上典膳
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神子上典膳の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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小野派一刀流の開祖小野忠明の前の名は神子上典膳と名乗っていたらしい?まだ読んでいる途中なので読み終わったら内容を変更します、 | ||||
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面白いか、面白くないかと言ったら、断然面白いです!! 常に主人公は、ピンチの連続で、終盤には「剣豪」として 致命的な負傷までしてしまいます。 読んでいて、グイグイ引き込まれ、本当に「主人公は生き残れるのか?最後は相打ちで護衛をした姫が弔いをしていたシーンで終わっていまうんじゃないか?」と思い、途中で結論を先に読んでしまったくらい、ハラハラ、ドキドキの連続です。 では、なぜ、5点満点にしないのかと言うと、主人公以外は殆ど、架空の人物でした。 この物語りもとても面白いのですが、私は神子上典膳がどのように歴史とかかわったということを 作者のフィクションも含めて知りたかったので、そこが唯一のマイナス点です。 | ||||
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下野国で、重臣による謀反の難から逃れた領主の娘・澪姫と小姓が追手に囲まれた時、黒い長羽織姿で長身痩躯の男が二人を助ける。男の名は神子上典膳、剣聖・伊藤一刀斎より印可を受けた一刀流の達人。逃避行を続ける典膳らに絶体絶命の危機が迫る! | ||||
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スピード感すごい。息つく間もなく展開して、おもしろくて、最高!でも登場人物が「るろうに剣心」に出てくるキャラクターと被ると思うのは私だけ('_'?) | ||||
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大分短いのもあるとは思いますが、機龍警察の出来には程遠いです。 下克上、生き延びた姫、それを助ける謎の剣士、と時代物では良くある設定の中、登場人物にそこまでの吸引力がないので、深みが感じられません。 悪役にも深みがなく、細切れのアクションを無理やり繋いだような展開が続きます。 技の名前を言い合って切りあうだけで、ハラハラするようなリアルさも感じられず、総じて思ったのは、時代物には向いてないんじゃないかと。 個人的な感想ですが、機龍警察があんなに面白いので、そちらをもっと書いて貰いたいところです。 | ||||
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時は秀吉全盛の頃。世にその名がとどろき渡った剣豪神子上典膳が、偶然出会った婦女子のため、満身創痍となりながら戦い抜く...という、実在の人物を主人公(?)にした剣豪小説。はたまた、剣豪ミステリだろうか。 著者らしい流石のアクションシーン満載だが、些か、現実離れしているだろうか。所々緻密さが欠如しているためか、名人がうっかりぽっかりしすぎ!と読み進めながら脱力気味になってしまった。 ヒーローものにしても、何故、そんなに頑張るの?が、つきまとう。そこは、最後にえーっ!となるんだね。タイトルにやられてしまった。 | ||||
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やはり月村了衛は一級のストーリーテラーである。 既に『土漠の花』や『機龍警察』を読んでいるが、この小説で力量を再確認した思いだ。 今回の驚きは、しかし本書がこれらとは別ジャンルの時代小説であるということで、 ジャンルが違っても語りの見事さは何ら変わらない。 あるいはリアリティにこだわる読者は、この話があまりに荒唐無稽と感じて不満を覚えるかもしれない。 私自身『土漠の花』の場合は、重々しい設定だけにその点に引っかかりを感じたのだったが、 しかし時代小説という、より自由な舞台を得ると、その点も問題にならない。 作者ははなから、リアリティというよりは、 多少突飛でも、ただひたすら面白い小説を構築しようとしたように見える。 そのために自由に想像力を発揮しているように見えるのだ。 そしてそれは見事に成功している。 かと言って軽いだけの能天気な小説ではない。 月村了衛のトレードマークともいえる、人物の心の闇や葛藤はここでも健在。 全体に、罪と償い、という一本の太い芯が通っていて、すっきりまとまっていると思う。 すっきりということでいえば、 最初からいろいろ謎も用意されているのだが、 それが最終的に、あたかもジグソーパズルのように細部までパチパチと収まる様は見事というしかない。 どんでん返しもあって、謎解きやら意外性の妙とか、ミステリーの魅力も備えていると言っていい。 展開が奔放自由で、途方もなさの興奮があり、 それでいて描き方などはしっかりしていて、納得できる手応えがある。 そういう物語を、私は痛快時代小説と呼びたいと思うが、 その名にふさわしい物語ではないかと思う。 | ||||
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重臣による裏切りで主君が殺害される中、なんとか生き残った主君の娘・澪姫と小姓の小弥太。だが、すぐに追っ手にかけられ絶体絶命のところ、黒い長羽織姿で長身痩躯の男が現れ二人を助ける。男の名は神子上典膳、一刀流の達人である。 物語の序盤から、一気に展開が動いて楽しめた。神子上典膳だけでなく、敵の白木蔵人、黒蓑右門、左京次兄弟の個性も際立っており、敵味方双方の駆け引きや、心理描写も見事に描かれていた。 物語の終盤には主人公の苦悩や償いなどの因果が明らかになっていく。心の闇を抱えた男がどうなっていくのか、最後まで飽きることなく一気に読ませる。 | ||||
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剣豪時代小説。単なる時代小説と思ったら大間違い。月村了衛らしい仕掛けがある。 重臣の謀反により、追われる身となった澪姫と小姓の危機を救ったのは、一刀流の達人・神子上典膳だった…勧善懲悪、正義の味方と思われた神子上典膳だが… | ||||
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密かに逃走しようとする姫君と小姓を、追っ手の者共が取り囲む。絶体絶命の危機に、行き掛かりの痩躯の牢人が助勢する。これが滅法強いのだ。 しかし追っ手も腹黒い。長い策略と逃走の物語がはじまる。 ただ助けを求めただけの者を身の危険を冒して守る。見返りは求めない。口数は少ない。気難しい。秘密を隠しているようにも見える。主人公の牢人はどこか謎めいている。 逃走の戦略的な駆け引きのうちに、また人物像のうちに、謎と伏線が緻密に仕組まれていて、読み進むほどに緊張感が高まっていく。 主人公はめちゃくちゃ強いのであるが、緊迫の立ち会いのたびに傷も負う。それも、とことんやられるといった方がいいくらいだ。これはもうダメではないかなんて思ってしまう。 物語を通して何か、説明しがたいが、世の構造的な何かが、大規模な崩壊を起こしている。崩壊させたのは主人公である。主人公の精神の中の、何かだ。憎悪、不信、怒り、自嘲、投げやり、無償性。正確にはそのどれでもないが、そのどれをも含んでいる。 そういうわけだから、物語を通して謎解きが存在する。 主人公を突き動かすその何かは、不条理に満ちた人生で自分が壊れずに生き得るための、ぎりぎりの解ではなかったか。しかるに澪姫の人生も、小弥太の人生も、それぞれに苦を抱いている筈。主人公のその「何か」には普遍性があるのだ。「二人には姫の言っていることがよく分かる。人が己の生を生きるために、必ず踏み越えねばならぬ何かのあることを。」(237頁)。 終盤の逸話は重要だ。主人公の心はどこまでも暗く深い。読後感はずっしりと重い。 本書は2012年に単行書で出た『一刀流無想剣 斬』を加筆修正、改題したものだと、巻末にある。 | ||||
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