傷だらけのカミーユ

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評判

傷だらけのカミーユの評価:

4.30/5点 レビュー 64件。 A ランク

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平均点4.30pt

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全12件 1〜12 1/1ページ
No.12
(2pt)

男のロマンに振り回される読者

イライラしかない。イレーヌ、アレックスと読み、今作。このシリーズは毎度中盤までがダラダラ進み、非常にイラつかされるのだが、前2作は事件の核心に迫るにつれ、どんどん面白さが増すのに対し、今作は終始ダレっぱなしだった。

まずアンヌ。アレックスではすでに登場していたのに、今作では出会いの時期も出会い方も全く変わったものになっている。訳者が追記しているが、そんな高尚なものではなく、単にアレックス時点では脇役だったアンヌを、3作目の構想を練るときに急遽メインキャラに引き上げたためだろうと思う。
イレーヌでもアレックスでもそうだが、いつも細かいところの爪が甘く、設定が雑になるのを、大筋の面白さで誤魔化すのがルメートル流だが、今回はちょっといただけない。
カミーユに対してイライラしっぱなしで、もはやカミーユに正義の鉄槌がくだらないことにフラストレーションがたまるほどだ。男性作家の描く男性刑事物の多くに見られる傾向だが、読者は刑事小説ではなく、主人公の刑事の「男のロマン小説」につきあわされる羽目になる。愛と孤独と哀しみがこのシリーズのテーマだが、乱暴な言い方になるがイレーヌが殺されたのはカミーユのせいだし、今作でカミーユが全てを失うのもカミーユのせいだ。マレヴァルはクズだが、カミーユが警察に偽名を名乗り、職権濫用して捜査を掻き乱さなければ、ルイあたりが早々にアンヌを不審に思い、もっと早くにマレヴァルに到達していた気がする。

作者はこのシリーズで何を描きたかったのだろう。ラストシーンは確かにもの悲しく、哀愁と切なさの余韻を残す名シーンではあるが、結局カミーユはイレーヌやアンヌよりも母親の愛しか求めていない子供だったにすぎないのではないかとも感じた。アンヌが最後あっさり姿を消したのも、多少の肩透かし感は否めない。まあ仕方ないですよね…だってアンヌはカミーユのことなんてちっとも愛してないもん…。嫌いじゃないし、情はあるってだけで…。
まあひとつ腑に落ちたのは、カミーユがなぜ身長145㎝の小男として描かれたのかということ。低身長というコンプレックスの塊だったからこそ、なんでも自分が解決しないと気が済まない、独善的で、現実に目を背けがちな職権濫用刑事が誕生したのだろう。やはりコンプレックスは身を破滅させる。いい教訓になった。哀れ過ぎるラストだが、全てが自業自得すぎて何も可哀想と思えない。一番の被害者はカミーユのコンプレックスに付き合わされて、子供諸共無惨に命を奪われたイレーヌです。合掌。
傷だらけのカミーユ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 傷だらけのカミーユ (文春文庫)より
4167907070
No.11
(3pt)

愛の3部作に軍配あり!!

カミーユには申し訳ないが、いくら傷だらけになっても、同情すら想い浮かばなかったのです。太田愛の3部作3人組の前では手に汗、眼に涙さえ憶えた私には、イギリス推理作家協会が受賞作をお間違えになったとしか、言い様がありません。失礼ながらルメートル氏には、カミーユから女性を離して頂いた方が、良い物語が書けると思います。
傷だらけのカミーユ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 傷だらけのカミーユ (文春文庫)より
4167907070
No.10
(3pt)

残念

カミーユのチームはキャラがたっていて、とりわけアルマンとルイは読者として親しんでいた。
それが、アルマンの葬式から始まるのだからショックだ。
犯人は登場人物のリストを見ただけで多分と思っていたあの人。
ミステリーを読み慣れた読者にとっては割とあっさり想像ついてしまう。
二作目が良かっただけに、ちょっと残念かな。
傷だらけのカミーユ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 傷だらけのカミーユ (文春文庫)より
4167907070
No.9
(3pt)

少し無理があるかな

事件にしても登場人物にしてもカミーユがとった行動にしても無理があったかな。だから、犯人が起こした犯罪に対しての見返りがあわない。でも最後まで一気に読めました。
ただ、アンヌだけはアッサリしない。
傷だらけのカミーユ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 傷だらけのカミーユ (文春文庫)より
4167907070
No.8
(3pt)

ええことない

幼稚な読み方かもしれませんが、主人公が報われてほしいとか活躍してほしいとか、そういう願いが叶わないお話です。キャラクターたちが魅力あるだけに無念です。
傷だらけのカミーユ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 傷だらけのカミーユ (文春文庫)より
4167907070
No.7
(3pt)

ストーリーは面白いが細部が雑な気が……

三部作の中では一番ストーリーに捻りがないというか、
他の二作に加えて犯人の見当が簡単についてしまうので
犯人がわかってしまえばルメートルの叙述トリックも前二作に比べて「アッと驚く」ようなものにはなっていません。
それでもやはりあっという間に三冊読み終えてしまったので物語に引き込む力は相当だと思います。
『悲しみのイレーヌ』『その女、アレックス』を読んでいるのなら是非読むべきだとも思います。
だけど作者がミスリードを意識するあまりちょっと不自然に感じる箇所がちらほらと。
読み流せる程度のものなのですが細部まで緻密に、という作風ではないのかな、と思いました。
(その女、アレックスでも同じように不自然だなと思う箇所がありました)

※以下ネタバレ含みます。

1.悲しみのイレーヌで三作目の主要人物の年齢は26歳だと書かれています。
その女、アレックスはその四年後、本作はその翌年という設定なので31歳という事になると思うのですが看護師がアンヌの弟から電話があったというシーン。
40歳くらい、弟にしては声が老けていた云々というのはちょっと無理があるのではないのでしょうか。
どのみち弟が知る筈ない、という事から犯人が狙っているという流れになったのだし別にここ要らないよなあと思います。

2.アンヌをアトリエに移した事を強盗犯が知っていた事でカミーユは
「俺がここに連れてくる事を予想できる人物、つまり親しい人間の誰か」
と疑い始めるのですがその中に彼が含まれているのは?
確かにイレーヌ事件の前には訪れた事があるのでしょうが、その後ここでカミーユの妻子は殺されたわけで。
そしてその事は彼もまた知っている筈の事で、それで妻子が殺された場所に連れて行く筈って普通考えますかね。
改装した後、頻繁にここを訪れている事を知っているル・グエン達を疑うのならわかるのですが、その時にはもう連絡とってないわけでしょ。
彼女に話していて、彼女が犯人に情報を流していたって考えるのが筋なんでしょうけど
この時点でカミーユはその事を知らないのでルイやル・グエンを疑わずに(そうミスリードはさせたいのでしょうが)そっちを疑うってのもなー?となんかしっくりきませんでした。
傷だらけのカミーユ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 傷だらけのカミーユ (文春文庫)より
4167907070
No.6
(3pt)

うーん残念

1作目・2作目の緻密で粘り強い内容が、全くない。どうしてカミーユがこんなに無鉄砲な捜査に突き進んだのか。せめて信頼できる部下と相談して、協力しながらも超法規的な方法しかなかった、というような進め方はできなかったのか。
傷だらけのカミーユ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 傷だらけのカミーユ (文春文庫)より
4167907070
No.5
(3pt)

これで終わってしまうのかと思うと少し残念です

「その女アレックス」「哀しみのイレーヌ」と読んできて、その独特なストーリー展開というか人物描写に惹かれていたので、ヴェルーヴェンシリーズがこれで終わりかと思うと少しさびしいです。
傷だらけのカミーユ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 傷だらけのカミーユ (文春文庫)より
4167907070
No.4
(2pt)

作者は女性ぎらい?

「その女アレックス」も「悲しみのイレーヌ」も本作も、とにかく女性に対する暴力的描写が多いと感じる。「その女アレックス」は構成の妙もあって、前半で描かれたことが後半鮮やかに反転するカタルシスに目を奪われて、さほど女性に対する暴力描写にひっかかりを感じることはなかったが、イレーヌ、本書と続けて読むと、そこまで女性に残虐なことをしなくてもいいのでは?と感じるようになった。目を引くストーリーにするためなら、女性を暴力の対象にすることに何のためらいも感じないようだ。女性を暴力の対象とした事件を扱い、そうした犯人に猛然と立ち向かう…というストリー展開(例えばスティーグ・ラーソン「ミレニアム」シリーズ)ならまだしも、ただストーリー展開のために女性が暴力を受けるという感じがぬぐえず、読んで不愉快な印象を受ける。読後感がよくない一作だった。
傷だらけのカミーユ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 傷だらけのカミーユ (文春文庫)より
4167907070
No.3
(3pt)

おもしろいけど3部作の中では一番出来が悪い

『悲しみのイレーヌ』がすごく好きなのでおもしろく読んだけど、
『その女アレックス』ほどの描写のエグさもなく…
とくに前半はじりじりとした展開で少し地味。
カミーユが幸せになれないのがつらいし、ルイや仲間たちもあまり活躍しないのが残念。
傷だらけのカミーユ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 傷だらけのカミーユ (文春文庫)より
4167907070
No.2
(3pt)

ヴェルーブェンを巡る"愛と孤独の物語"で、残念ながらミステリ的には凡庸な出来

(邦訳順は逆だが)「悲しみのイレーヌ」、「その女アレックス」に続くヴェルーブェン警部シリーズ三部作の最終作。先の二作(特に「その女アレックス」)が傑作だったので、本作にも期待したのだが、先の二作の様な卓越した構想・トリックは見られず、ミステリ的には凡庸な出来。

表題から明らかな通り、ヴェルーブェン自身の物語なのだが、事件の構造はかなり早い段階で分かってしまう(犯人の動機は使い古されたものの上に、冒頭の記述はややアンフェアだろう)ので、上述した通り、ミステリ的興趣は薄い。強いて言えば、ヴェルーブェンを巡る"愛と孤独の物語"であり、その愛に翻弄されるヴェルーブェンの悲哀を描いた作品である。ヴェルーブェンに対して個人的思い入れを持つ方にとっては読める(泣かせる)作品かも知れないが、練りに練った構想やトリックの冴えを期待する方にとっては落胆しか感じないだろう。三部作の最終作と言う事で作者も感傷的になったのかも知れない。

三部作はこれで終了だが、個人的には「その女アレックス」の様な卓抜した作品をこれからも読みたいので、作者には心機一転、新たな構想の作品の発表を期待したい。
傷だらけのカミーユ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 傷だらけのカミーユ (文春文庫)より
4167907070
No.1
(3pt)

3部作は難しい?

やはり3部作をすべて同じクオリティで仕上げるのは、1流の作家にとっても難しい作業なのでしょう。
1、2作目と比べるとやはりだいぶ質が落ちます。
3部目をしっかり書ききって価値のです3部作ですので、非常に残念です。
傷だらけのカミーユ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 傷だらけのカミーユ (文春文庫)より
4167907070