はなとゆめ

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はなとゆめの評価:

3.39/5点 レビュー 59件。 E ランク

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平均点3.39pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全73件 61〜73 4/4ページ
No.13
(5pt)

枕草子って!

冲方さんてすごい。枕草子がこういう意味で書かれていたとは、まったく想像してなかった。清少納言の悔しさや苛立ちやそういうものが伝わってくる。
はなとゆめ (単行本) Amazon書評・レビュー: はなとゆめ (単行本)より
4041106044
No.12
(5pt)

やっぱり勉強しなくちゃ、ダメだね。

清少納言が仕え、心を通い合わせた中宮定子との宮中での華麗な日々と、
枕草子を書くことになった経緯を描く。

男に顔を見せないのが女のたしなみだし、恋の行方は歌のやりとりの出来次第。
今から見れば奥ゆかしいと思う反面、単なる決まり事、ただの手順であるなら
結果はお互いに見えているのでは?…なんて言うと、身もふたもないか。

宮中で生きてゆくために最も大事なものは、昔の有名な歌や漢詩や故事などの
教養だった。
「香炉峯の雪」は清少納言の機智をあらわす有名な話だが、ただの知識だけで
なく自由に縦横無尽に使いこなす機転と頓智こそが必要だ。
貴族社会の話だから庶民には無縁の「教養」だろうが、こういうのが文化という
ものなのだろう。
生活感はないけれど、厳しい政治の勢力争いがあり、身ひとりに一族の栄枯盛衰
を背負う。
貴族だからといって、のんびり遊んでいるわけではない。
一つ間違えれば首が飛ぶ、激しい競争社会であった実態もかいま見えた。
はなとゆめ (単行本) Amazon書評・レビュー: はなとゆめ (単行本)より
4041106044
No.11
(5pt)

最愛の方に最も愛されることを唯一の使命とした方の物語

本書は『枕草子』と同様に清少納言の一人称で語られる。不勉強な身としてはどこまでが『枕草子』に書かれていることで、どこまでが作者の脚色なのかはわからないが、本書は清少納言から見る主君定子の像と自分との関係性に焦点を絞って描かれている。一族の繁栄を一身に受け、天皇(一条帝)を愛し、愛されることを唯一の使命とした定子は、決して色褪せることのない華を示し続けなければならない。一方清少納言は若いころ(今で言う不倫関係のような)つらい恋を経て、思う人から、一番に愛されるのではなければ、憎まれたほうがまし、二番目、三番目なんて死んでも嫌だ。という心情を持っている。最愛の人に最も愛されることを自分に課した同志として自分を扱ってくれると悟った清少納言は主君の番人になろうと決意する。二人の絆は多くの政治的な苦難に見舞われても決して変わることがなかった。

清少納言というと、聡明で機転が利き、快活で何かにつけて定子を褒め称えるといった単純な像しかもっていなかったが本書を読み、主君を褒め称える背景を知ることができた。彼女は、ただの如才ないエッセイストなのではなく自分はどのように生きるか、また誰とともに生きるかを考える一人の女性として描かれている。そのことを、大胆に枝葉を切り落としシンプルに描ききっている作者の筆力に驚かされる。中世の史実に疎い読者であっても今を生きる者の糧となる一冊だと思う。
はなとゆめ (単行本) Amazon書評・レビュー: はなとゆめ (単行本)より
4041106044
No.10
(2pt)

真骨頂ではない…???

清少納言、枕草子に文体を合わせたように思いました。
冲方丁にとって強烈に思いを込められるほど惚れ込んだ人物像ではなかったように思われます。
個人的な感想ですが、魅力的な人物が誰一人現れません…

時にハッとするような1文もありますが、1冊の本としては物足りないです。
作者の新たな挑戦かとも思われますが、今までの作品と比べると好みは分かれると思います。
はなとゆめ (単行本) Amazon書評・レビュー: はなとゆめ (単行本)より
4041106044
No.9
(4pt)

久しぶりの充実感

文芸書を読むことが段々少なくなり、買うのは漫画や実用書、自己啓発、ビジネス書がほとんどだった私が久しぶりに買ったのがこの本です。
元々、平安時代が好きで、平安文学は大好きでした。
 枕草子の訳とは違い、清少納言の定子の傍で仕えていた頃の回想という形でしたが、この時代の流れを知っていることもあり、読みやすく、読後の充実感は最近にしてみればこの上ないものでした。
 久しぶりに他の平安文学を読みたくなりました。
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4041106044
No.8
(4pt)

言はで思ふぞ

天地明察に比べるとかなり物足りないです。
この時代や枕草子好きから見ると削られたエピソードが多すぎると思ってしまう。
沖方丁が書くのなら、彰子と紫式部の物語にした方が「天地明察」のような話を
期待していた読者の受けはずっと良いはずです。
枕草子の小説なら、田辺聖子の「むかし・あけぼの」がある。こちらはずっしりと
長編だし、史実もふんだんに盛り込まれている。
「はなとゆめ」の内容では「むかし・あけぼの」に並ぶことはできません。
けれど、中学・高校の授業でしか「枕草子」を知らない層にとってはこのくらいが
良いのかもしれません。
藤原と源ばかりの男性陣、地名と官職名ばかりの同僚女房といった登場人物を大勢出して
細かいエピソードを描いても、まっさらな状態で読む人にとってはよく分かりません。
そういうエピソードは、その時代を書いた文献や小説をいくつも読み、繰り返し学習する
ことで自然と物事の繋がりを理解していくものだと思います。
「はなとゆめ」では、「むかし・あけぼの」とは違う清少納言の考え方・感じ方が書かれていて、
「一乗の法」のあたりなど、「こんな考え方もあったのか」と新鮮な感動がありました。
だからこそ読み足りないという思いもあります。積善寺の法要の箇所など、清少納言側の
視点しか描かれないのがもどかしいほどでした。
ここで道隆家の「華」しか書かないという選択には驚きです。
その気になればもっとエピソードを詰め込んでずっしり系の歴史物にできる題材で、作者には
その筆力もあるのに、あえて「書かない」ことを選んだような小説だなと感じました。
清少納言も道隆家の辛い日々は「書かなかった」のだし、「書かない」ことで伝わる思いも
あるのかなと思いました。
「言はで思ふぞ言うにまされる」ということなのかもしれません。
何年か経って読み返してみたら、新しい感動がありそうです。
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4041106044
No.7
(2pt)

後悔

期待して購入したのですが『枕草子』の良い部分を殺してしまっているような…中宮定子の人柄も丁寧に描かれていないし、何度も“華”と書いてあるにしては、華やかさが不足しています。有名なエピソードがぬけていたりと、ちゃんと『枕草子』を読んだ事のある人にはお勧めしません。
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4041106044
No.6
(5pt)

その人を、その人にしてくれる。

私の読書熱再燃のきっかけとなった「天地明察」。
 その後の「光圀伝」も読み応えがありました。
 次は、どんな作品を手掛けるのか……期待は膨らむばかり。
 半年くらい前でしたか、冲方丁氏が「清少納言」を題材に執筆しているという話を聞き、それは、それは、首を長くして、その発行を待っていました。
 前二作とは全く異なる雰囲気ですが、私は「序」から惹きつけられました。
 それは、作品全体を通し、現在の自分の気持ちを映し出すかのような、重なる箇所が少なからずあったからに相違ありません。
 序
 (略)
 「同じように、人の美しさ、栄光、誇りといった「華」もまた、いつか失われてしまうものならば、そもそも求めない方がよいのだと。
 そう考える人は多いでしょう。華が輝かしければ輝かしいほど、失われたときの空虚さは耐えがたいものとなるのですから。
 (略)
 かつて過ごした日々を思うたび、わたしは自分の幸運を噛みしめるのです。
 (略)」
 
 この序文を何度も何度も読み返し、自問自答しました。
 答えは、清少納言と同じだと思います。
 
 また、
 「春は、
   あけぼのー」くらいしか知らない私にとって、清少納言が少し身近に感じられましたが、その時代に生きた人々の教養の深さにはため息がこぼれました。
 人を見抜き、導き、そしてその才能をその人自身に開花させるという、優れた君主の気風と知恵とを身に備えた「中宮定子」、その父「藤原道隆」のことももっと知りたくなりました。
 2013年の終わりを飾るにふさわしい本に出会えたことに感謝します。
 「はなとゆめ」。その時の、その人には、確かに「華」があり、「夢」という言葉を何よりも大切にされていました。
 
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4041106044
No.5
(3pt)

悪くはない

ただ むかし・あけぼの の 情感には やはり敵わない という感想です。
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4041106044
No.4
(2pt)

退屈です

期待していましたが、とっても退屈です。花も夢もない感じ。ギブです。
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4041106044
No.3
(3pt)

「誰にでも勧められるか」という点で☆3つ

私は個人的に、冲方さんの作品の魅力は以下の3点だと考えています。

1.重厚で味わい深い、非常に構成が練られた物語。
2.ライトノベルのようなテンポの良さと分かりやすさ。
3.独特で巧みな表現と言葉。

本作は、これらの魅力の中の1と2がやや欠如していると感じられました。
今までの冲方さんの作品は、気持ち良く人に勧めることができましたが、今作は少し億劫になります。

しかし、美しい表現、綺麗でアクセントにもなっているイラスト、随所のある詩を読むところ、主人公の深い愛、力強いテーマなど、魅力もたくさんありました。
主人公を忠実に再現するように、資料を読み込んだり、非常に努力したであろう冲方さんには、今回も感服しました。
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4041106044
No.2
(2pt)

少々期待はずれ

「天地明察」「光圀伝」で冲方先生を知り、今度は個人的に大好きな清少納言を描くということで期待したのですが、事件の羅列に終始してしまっていて正直新味がありませんでした。
清少納言や枕草子に興味がある人にとっては既によく知られた展開が多く、それも淡々と描かれているので退屈に感じてしまいます。
人物の捉え方描き方に多少の見どころはあるのですが……。
冲方先生のファンで、清少納言についてはよく知らない、という方なら楽しめるかもしれません。
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4041106044
No.1
(5pt)

この本自身が『枕草子』であるかのよう

12年12月から13年10月に渡り,地方新聞紙で連載されていた作品を加筆修正しての書籍化.
清少納言と呼ばれた彼女の一人称,女言葉で綴られ,時に語りかけるようなそれは柔らかで,
彼女のというよりは,その視点から見た内裏の世界,そして人生を捧げたあるじとの物語です.

まず何より,主人公を上回る存在感,『華』の象徴としても描かれるその女性が魅力的で,
歌を介し,直接的な表現こそ少なめも,主従の関係を超えた強い信頼関係が印象に残ります.

また,すべての出来事が清少納言の見聞きによる体で語られるため,劇的な動きはあまりなく,
彼女の身にも降りかかる,政や権力争いとった男社会での話も,どこか淡々にも見えるのですが,
じわじわと迫る『外』の様子,それ以上に女には女の世界があることを強調しているかのようです.

その反面,自伝や回想に近い形式のためか,先を意識させる表現がたびたびあるのが気になり,
歌を詠み,それを説明しつつの流れも,必要なのは理解しながらも,少し冗長に感じることも….

とはいえ,『枕草子』が記される『紙』へと託された思い,あるじという大きな華に魅せられ,
自らもそれを受け取り,そして大きく咲いていく姿は,その散り際までも立派で美しく映ります.
そして終章,序章での語りを改めて繰り返し,あの有名な出だしをもって閉じられていく最後には,
手にしているこの本自身が『枕草子』であったかのような,そんなすてきな余韻さえ残してくれます.
はなとゆめ (単行本) Amazon書評・レビュー: はなとゆめ (単行本)より
4041106044