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善人長屋
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善人長屋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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「善人長屋」の異名を持ちながら、全員がやましい「裏稼業」持ち。そこにお人よしでお節介の「ホントの善人」が紛れ込んで…。 の短編連作。 加助のトラブルメーカー的行動に苛々しましたw皆頭使って身体使って、お前の後始末してるのに、何で邪魔ばっかするんだよ!って感じでw 登場人物が全員「ちょっと後ろ暗い所あるけど、基本的に善人」「小悪党の倫理」みたいなモノを持って、明るくしゃらっとリズム良く案件処理していくのを楽しみました。 | ||||
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この人は、設定がうまい。ちょっと面白いシチュエーションをもってくる。本作もそうだ。その設定の妙を生かすことで、不自然さをカバーもできる(逆も生ずることは否めないが)。 次はどんな手でくるか、楽しみである。 | ||||
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連続ものでないわりに、久々秀逸な時代小説。ひとりひとりの設定がわかりやすく、ひねりがある。ただ、善人といわれる人物は、すこしいらだつくらい、そうそうそういう人たまにいるよね、と思い、ほかの長屋の人たちへの同感がひろがった。 | ||||
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まず,世間からは善人たちばかりと評判の『善人長屋』が, 実は裏の仕事では「悪党」たちだったというのが面白い。 ただ,「悪党」とは言っても,それぞれに「仕事」の美しさや こだわりを持った,凄腕の者たちの集まった長屋。 裏の顔を持つ者たちだからこそ,表では良いことをしている 内についてしまった「善人長屋」という通り名。 そこに,手違いで,錠前職人である加助が住み込むことになる。 誰もが,加助を「表では錠前職人で,裏では錠前破りの男」と いう同業者だと思っていたのだが…… 実は,加助は…真っ当な堅気で,しかも本物の根っからの善人だった! 加助を「裏の仲間」だと思っていた長屋連中が,妙に会話が 噛み合うようで噛み合わないことに戸惑う様子が可笑しい。 しかも,加助は実に善人で,次々と他人の面倒ごとを背負い込ん でくる。 面倒ごとを引き起こさず大人しくしていたい悪党長屋に,である。 「俺たちは,本当は悪党なんだぜ」とばらすわけにもいかず,渋々 ながら長屋住人たちは相談を始める。 それも… 「自分たちが裏稼業をもつ『悪党』であることを,加助に知られずに 解決する算段」である。 そうして,裏稼業の腕を振るい,鮮やかに難問を解決していく…… 時代物はあまり読まない私だったが,読後感もよく非常に面白かった。 何か,面白い本を探しているのであれば,お薦めしたい一冊である。 | ||||
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本当の名前は千七長屋というのだが最近誰もそう呼ばないで人呼んで「善人長屋」。困った人は見過ごせない、人助けが生き甲斐のお人好し錠前屋の加助がたどり着いたのがこの長屋。表稼業の温厚篤実で気持ちのいい善人ばかりが住むという評判とは裏腹に、実は表店は質屋の差配も店子も裏稼業の凄腕たちばかり、その世界では一目置かれた悪党揃いなのだ。裏事情の正体をそうとは知らずに加助が持ち込む人助けという名の悶着、厄介ごとで、次から次への難問題。しぶしぶ店子たちは闇の稼業で鳴らした腕を使って何とかしてしまう。「あやめ横丁」(殺め人が住む)とちょと似てるが大悪処を懲らしめる展開は仕事人風で痛快だ。その中の中心が長屋の質屋の十七歳の娘「お縫」というのがいい。 『悪い運にはどこかに必ず、良い巡り合わせもついてくる。それをすくうことができるか否かは、その人次第だ。』(238P) 『悪いことは良くない。・・・この世はもっと混沌としていて、善悪の区別もまた、まっすぐな一本線で分けられるものではなく、ちょうど溶け合った蝋のように判別のつき辛いものだ。 世間には、法に触れない悪事もたんとある。もっとも恐ろしいのは、決して縄をかけることのできない、人の悪意だ。・・・人を傷つけ、殺すことさえ厭わない畜生に変えてしまう。』(216P) | ||||
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