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空飛ぶタイヤ
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空飛ぶタイヤの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全699件 681~699 35/35ページ
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痛快社会派小説。財閥系エリート組織対中小企業の対決。小気味の良いストーリーの展開は、読者を飽きさせない。是非、お勧めの一冊。 さて、そこで意地悪な疑問。 この物語の舞台は、トラック80台、年商7億円、従業員90名の中小運送会社、銀行取引はホープ銀行のみで、借入残高3億円残高の赤松運送である。言い換えると、はるな銀行の資金的バックアップの果たした役割は大きい。そこで、現実に、赤松運送への融資は可能だったのだろうか? 取引先の紹介で、大口先の取引解消に伴う当座の運転資金3000万円を申し込んできた新規の客を銀行が相手にするだろうか? しかも、社長はあすにも逮捕されるかもしれない。事故の被害者から賠償額1億5千万の訴訟もある。肝心の売り上げもダウンして回復の見込みもない。 さて、はるな銀行の稟議書に進藤課長はなんと書いたのだろう? | ||||
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痛快社会派小説。財閥系エリート組織対中小企業の対決。小気味の良いストーリーの展開は、読者を飽きさせない。是非、お勧めの一冊。 さて、そこで意地悪な疑問。 この物語の舞台は、トラック80台、年商7億円、従業員90名の中小運送会社、銀行取引はホープ銀行のみで、借入残高3億円残高の赤松運送である。言い換えると、はるな銀行の資金的バックアップの果たした役割は大きい。そこで、現実に、赤松運送への融資は可能だったのだろうか? 取引先の紹介で、大口先の取引解消に伴う当座の運転資金3000万円を申し込んできた新規の客を銀行が相手にするだろうか? しかも、社長はあすにも逮捕されるかもしれない。事故の被害者から賠償額1億5千万の訴訟もある。肝心の売り上げもダウンして回復の見込みもない。 さて、はるな銀行の稟議書に進藤課長はなんと書いたのだろう? | ||||
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評判を聞き読み始めましたが、読み終わってから数ヶ月たってのレビューです。 どこか納得がいかないのです。 所謂ドキュメンタリーは沢山読んでいますが、企業小説というのは初めてでした。 平易な文体のためか、面白さからか、上下二段組など全く気にならず、 どんどん読み進めることが出来ました。 しかし最後の2章で明らかに変調を来し、評価を下げました。 著者自身これは創作小説であり、エンターティナーであると標榜し、特定の企業を 攻撃するものではないと語っています。 その割には著者自身発売当時本屋で目星を付けたカテゴリーでは本書を発見できず 文芸書のカテゴリーで見つかり意外性を記述しています。 しかし実際は系列カード会社が発行する雑誌から、本書を紹介するコラムが 掲載拒否されました。 私自身7年間某企業の車を所有し、納車時に全く直進性が無くクレームを出すと とんでもない言訳をしながら、戻ってくるとしっかり直進性が確保されていたり 車検から戻ってきた車両に見慣れないシールが貼付されていることを指摘すると 重要機能部品の改善を車検時に「ついでに」やっておきましたと平然と語られた 経験があります。 これらの経験と本書を読んだことにより、最近発売された国産唯一のワンボックスRV車 を買うのを中止しました。 団塊の世代が学生時代「この赤は民衆から吸い取った血の赤である。」と 語っていたのを思い出します。 連載小説がどのように変貌し、単行本になる時、どこまで書き直されたかを 見るのも楽しみの一つとして読まれることをお勧めします。 本来なら星三つであるが、素材と本書の存在理由で星五つです。 実際にとても面白いです。 | ||||
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作品中ではホープ自動車ということになっていますが、明らかに三菱自動車のリコール隠しを題材にした作品です。 今回の直木賞の候補作ということで、かなり読み応えがあります。(ボリューム的にも二段組で約500ページ) 主人公は、タイヤが外れて通りがかりの女性を死に至らしめ、その原因が整備不良ではないかという疑惑をかけられた中小の運輸会社の社長赤松徳郎です。 被害者からは門前払いをくらい、警察からは疑われ、子どもは学校であらぬ疑いをかけられ、挙句の果てには大口の得意先から注文の取り消しが届き、資金繰り面で行き詰まるといった大変な状況に陥ります。中小企業の経営の難しさが、手に取るように懇切丁寧に描かれてゆきます。 それに対して、大企業たるホープ自動車の傲慢な態度が対照的に描かれてゆきます。その大企業の会社の風土や体質に対する表現も見事です。中に「階級主義と選民意識」とか「銀行では規定がすべて」というような言葉が出てきて、サラリーマンをしている身としては、身につまされる部分も多くあります。 その中でも、ホープ自動車の販売部の窓口担当課長の沢田、ホープ銀行の営業本部の伊崎課長の企業の保身と本来すべきことの間で揺れる心は、我がことのように強く胸に響きました。 その他にも、マスコミも広告でなりたっているということで、本来のジャーナリストの機能を果たせない部分にも関心を持ちました。 | ||||
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トレーラーから外れたタイヤが歩道を歩いていた主婦を直撃。死亡事故となる。 メーカーは整備不良が原因と発表し、警察は運送会社の社長・赤松を立件しようとする。 赤松は銀行からも取引を断られ、小学生の息子までもが、いじめの対象にされる。 だが赤松は車両自体に欠陥があったと信じ、名門自動車会社に挑んでいった。 大財閥の内幕を、臨場感たっぷりに描く社会派サスペンス。 | ||||
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トレーラーから外れたタイヤが歩道を歩いていた主婦を直撃。 死亡事故となる。 メーカーは整備不良が原因と発表し、警察は運送会社の社長・赤松を立件しようとする。 赤松は銀行からも取引を断られ、小学生の息子までもが、いじめの対象にされる。 だが赤松は車両自体に欠陥があったと信じ、名門自動車会社に挑んでいった。 大財閥の内幕を、臨場感たっぷりに描く社会派サスペンス。 | ||||
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作品中ではホープ自動車ということになっていますが、明らかに三菱自動車のリコール隠しを題材にした作品です。 今回の直木賞の候補作ということで、かなり読み応えがあります。(ボリューム的にも二段組で約500ページ) 主人公は、タイヤが外れて通りがかりの女性を死に至らしめ、その原因が整備不良ではないかという疑惑をかけられた中小の運輸会社の社長赤松徳郎です。 被害者からは門前払いをくらい、警察からは疑われ、子どもは学校であらぬ疑いをかけられ、挙句の果てには大口の得意先から注文の取り消しが届き、資金繰り面で行き詰まるといった大変な状況に陥ります。中小企業の経営の難しさが、手に取るように懇切丁寧に描かれてゆきます。 それに対して、大企業たるホープ自動車の傲慢な態度が対照的に描かれてゆきます。その大企業の会社の風土や体質に対する表現も見事です。中に「階級主義と選民意識」とか「銀行では規定がすべて」というような言葉が出てきて、サラリーマンをしている身としては、身につまされる部分も多くあります。 その中でも、ホープ自動車の販売部の窓口担当課長の沢田、ホープ銀行の営業本部の伊崎課長の企業の保身と本来すべきことの間で揺れる心は、我がことのように強く胸に響きました。 その他にも、マスコミも広告でなりたっているということで、本来のジャーナリストの機能を果たせない部分にも関心を持ちました。 | ||||
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かなりページ数が多いため最初は読破できるか心配でしたが、全く問題ナシ! 最初から最後まで一気にぐんぐん読めてしまいます。 「明日も朝早いから寝ないと…」と思いつつ、夜更かししてまで読み進めてしまう… 久しぶりにこんなドキドキできる本と出会えました。 主人公はじめ登場人物はみんなリアルで、ごく身近にいそうです。 ケンカがべらぼうに強いとかハードボイルドな過去があるとか、そんな非現実的な設定に 飽きている読書好きさんに「空飛ぶタイヤ」はぴったりだと思います。 毎日一生懸命お仕事されてるサラリーマンの中高年の方にも、 私のような人生経験浅いヤングにもみんなに読んでいただきたい。 額に汗して働くことがどれほど立派か、信念曲げずに生きてくことがどれだけカッコイイか しみじみ感じられます。私は何度か涙ぐんでしまいました。 リコール隠しというまさに今日的な問題を扱ったこの作品。 私は父に薦められるままこの本を読みましたが、本当に面白かったです。 どうか本の分厚さにしり込みせずに、ぜひぜひ読んでみてください。 きっといろんなことを考えながら胸が熱くなると思います。 | ||||
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かなりページ数が多いため最初は読破できるか心配でしたが、全く問題ナシ! 最初から最後まで一気にぐんぐん読めてしまいます。 「明日も朝早いから寝ないと」と思いつつ、夜更かししてまで読み進めてしまう 久しぶりにこんなドキドキできる本と出会えました。 主人公はじめ登場人物はみんなリアルで、ごく身近にいそうです。 ケンカがべらぼうに強いとかハードボイルドな過去があるとか、そんな非現実的な設定に 飽きている読書好きさんに「空飛ぶタイヤ」はぴったりだと思います。 毎日一生懸命お仕事されてるサラリーマンの中高年の方にも、 私のような人生経験浅いヤングにもみんなに読んでいただきたい。 額に汗して働くことがどれほど立派か、信念曲げずに生きてくことがどれだけカッコイイか しみじみ感じられます。私は何度か涙ぐんでしまいました。 リコール隠しというまさに今日的な問題を扱ったこの作品。 私は父に薦められるままこの本を読みましたが、本当に面白かったです。 どうか本の分厚さにしり込みせずに、ぜひぜひ読んでみてください。 きっといろんなことを考えながら胸が熱くなると思います。 | ||||
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読んでいて腹立たしかった。大企業とはこんなものなのか。人が犠牲になっても、 決してその責任を認めようとはしない。考えることは、保身や、自分のプライドの ことばかり。自分たちにとって不利益なものは徹底して隠そうとする。そのやり方は、 悪質で卑劣だ。消費者の信頼があったからこそ、会社が大きくなってきたのではない のか?そのことを忘れ、消費者のことなどどうでもいいと思ったとき、企業は手痛い しっぺ返しをくらう。消費者をなめるな!そう叫びたい。孤軍奮闘の赤松。事故の ことが原因で子供たちもいじめにあう。会社も倒産の危機に。だが、決してあきらめ ずに突き進む姿は感動的だった。家族や仲間の絆も、読み手の胸を熱くさせる。 ラストもよかった。一人でも多くの人に読んでもらいたいと思う作品だった。オススメ! | ||||
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直木賞最終2作に選ばれながら、惜しかったーっ。三菱のリコール隠しを素材にした分、デリケートな作品だったのかも。巻末に参考文献が挙げられていないあたり、主に作者の体験が基になっていると推察できる。大企業関係らしい経歴が、緻密な取材と結びつくと、もっと凄いものになったかもしれない。面白いのにね。 でも、基本的には赤松社長のど根性小説だった。痛快だし、真面目な者が損を見ない。小説は虚構なんだから、もうひとつ作者の描きたいドロド大企業社会世界を見たかった。もっと不愉快な現実を強調するとかね…。でも、真っ当に経営してきた運送会社零細社長が、次々に見舞われた苦難に立ち向かう姿に共感した。結局、後味はさわやか。 | ||||
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人それぞれ好みは違うので、あくまで「感動、家族愛、ストーリ展開、勧善懲悪、ハッピーエンド」が好きな私には、ピッタリの本だった。 昨年、一昨年と300冊以上の本を読んだが、その中でも、ベスト5に入るような自分好み(全然タイプは違うけど、浅田次郎、松岡圭祐ファン)の作品だった。 2段組、489ページのボリュームに、最初はちょっと退いてしまったが、読み始めたら止まらないリアリティな展開と、随所に盛り込まれる主人公一家の家族の絆(息子のいじめに関する箇所は、ちょっと上手く行き過ぎな感もあるが、個人的にはそこがまた感動)が、同世代の父親として胸が熱くなった。 ノートに書き留めた、指針にしたいような言葉も散りばめれて、(1人の中年の親父が)何があっても決して諦めずに(家族や周りの人々に励まされ力を合わせながら)前に進む姿が、 自分自身の勇気を呼び起こし、新年のスタートに相応しい読了感を味わえた。 | ||||
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人それぞれ好みは違うので、あくまで「感動、家族愛、ストーリ展開、勧善懲悪、ハッピーエンド」が好きな私には、ピッタリの本だった。 昨年、一昨年と300冊以上の本を読んだが、その中でも、ベスト5に入るような自分好み(全然タイプは違うけど、浅田次郎、松岡圭祐ファン)の作品だった。 2段組、489ページのボリュームに、最初はちょっと退いてしまったが、読み始めたら止まらないリアリティな展開と、随所に盛り込まれる主人公一家の家族の絆(息子のいじめに関する箇所は、ちょっと上手く行き過ぎな感もあるが、個人的にはそこがまた感動)が、同世代の父親として胸が熱くなった。 ノートに書き留めた、指針にしたいような言葉も散りばめれて、(1人の中年の親父が)何があっても決して諦めずに(家族や周りの人々に励まされ力を合わせながら)前に進む姿が、 自分自身の勇気を呼び起こし、新年のスタートに相応しい読了感を味わえた。 | ||||
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読んでいて腹立たしかった。大企業とはこんなものなのか。人が犠牲になっても、 決してその責任を認めようとはしない。考えることは、保身や、自分のプライドの ことばかり。自分たちにとって不利益なものは徹底して隠そうとする。そのやり方は、 悪質で卑劣だ。消費者の信頼があったからこそ、会社が大きくなってきたのではない のか?そのことを忘れ、消費者のことなどどうでもいいと思ったとき、企業は手痛い しっぺ返しをくらう。消費者をなめるな!そう叫びたい。孤軍奮闘の赤松。事故の ことが原因で子供たちもいじめにあう。会社も倒産の危機に。だが、決してあきらめ ずに突き進む姿は感動的だった。家族や仲間の絆も、読み手の胸を熱くさせる。 ラストもよかった。一人でも多くの人に読んでもらいたいと思う作品だった。オススメ! | ||||
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直木賞最終2作に選ばれながら、惜しかったーっ。三菱のリコール隠しを素材にした分、デリケートな作品だったのかも。巻末に参考文献が挙げられていないあたり、主に作者の体験が基になっていると推察できる。大企業関係らしい経歴が、緻密な取材と結びつくと、もっと凄いものになったかもしれない。面白いのにね。 でも、基本的には赤松社長のど根性小説だった。痛快だし、真面目な者が損を見ない。小説は虚構なんだから、もうひとつ作者の描きたいドロド大企業社会世界を見たかった。もっと不愉快な現実を強調するとかね。でも、真っ当に経営してきた運送会社零細社長が、次々に見舞われた苦難に立ち向かう姿に共感した。結局、後味はさわやか。 | ||||
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これは面白かった。この間読んだ「ザ・リコール」と同様にリコール隠し問題を題材とした小説で、三菱自動車の事件をモデルとしているようだ。中堅の運送会社の保有するトラックのタイヤが走行中に突然外れ、そのタイヤが飛んで、運悪く歩行者に当たり死なせてしまったことが物語の発端。トラックの整備不良を主張する財閥系自動車会社と、主人公である運送会社の社長との間の闘いを詳細に描写しているのだが、警察を含め世間が味方するのは当然ながら自動車会社の方で、誰にも信じてもらえない絶望感に何度も苛まれながら自動車会社のリコール隠しの証拠を探す主人公がかわいそうで、つい感情移入をして読んでしまう。この作品が「ザ・リコール」よりも優れているのは、単に自動車事故の責任問題の帰趨にとどまらず、主人公の日常生活への影響、自動車会社の社内政治やそれぞれのメインバンクとの関係などについても本筋とシンクロさせながらきちんと描写し、小説としての厚みを何重にも増している点だろう。経済小説が好きな人にはぜひお薦めである。 | ||||
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これは面白かった。この間読んだ「ザ・リコール」と同様にリコール隠し問題を題材とした小説で、三菱自動車の事件をモデルとしているようだ。中堅の運送会社の保有するトラックのタイヤが走行中に突然外れ、そのタイヤが飛んで、運悪く歩行者に当たり死なせてしまったことが物語の発端。トラックの整備不良を主張する財閥系自動車会社と、主人公である運送会社の社長との間の闘いを詳細に描写しているのだが、警察を含め世間が味方するのは当然ながら自動車会社の方で、誰にも信じてもらえない絶望感に何度も苛まれながら自動車会社のリコール隠しの証拠を探す主人公がかわいそうで、つい感情移入をして読んでしまう。この作品が「ザ・リコール」よりも優れているのは、単に自動車事故の責任問題の帰趨にとどまらず、主人公の日常生活への影響、自動車会社の社内政治やそれぞれのメインバンクとの関係などについても本筋とシンクロさせながらきちんと描写し、小説としての厚みを何重にも増している点だろう。経済小説が好きな人にはぜひお薦めである。 | ||||
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銀行を舞台にした作品が多い著者ですが今回は、自動車会社・運送会社・銀行それぞれで働く人たちを書いています。 発端は走行中のトラックのタイヤが外れて歩行者を直撃!というどこかであったような事件。 そこからこれまたどこかであったような、大会社のリコール隠しとそれによって一方的に加害者に仕立てられ窮地に陥る運送会社、そこに自動車会社運送会社それぞれに絡む銀行。 大きな壁に阻まれる零細企業に悲哀は身につまされるけど、でもそれだけでは終わらないのが池井戸流。 紆余曲折はあっても読後感はスッキリでいつも通り【人間って捨てたもんじゃないよなあ】と思わせてくれます。 会社に疲れてどんよりしてるとき、これを読んだらもうちょっとがんばってみようって思えるかも。 | ||||
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銀行を舞台にした作品が多い著者ですが今回は、自動車会社・運送会社・銀行それぞれで働く人たちを書いています。 発端は走行中のトラックのタイヤが外れて歩行者を直撃!というどこかであったような事件。 そこからこれまたどこかであったような、大会社のリコール隠しとそれによって一方的に加害者に仕立てられ窮地に陥る運送会社、そこに自動車会社運送会社それぞれに絡む銀行。 大きな壁に阻まれる零細企業に悲哀は身につまされるけど、でもそれだけでは終わらないのが池井戸流。 紆余曲折はあっても読後感はスッキリでいつも通り【人間って捨てたもんじゃないよなあ】と思わせてくれます。 会社に疲れてどんよりしてるとき、これを読んだらもうちょっとがんばってみようって思えるかも。 | ||||
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