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空飛ぶタイヤ
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空飛ぶタイヤの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全699件 641~660 33/35ページ
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2002年1月に発生した横浜市の親子死傷事件(三菱自動車のリコール隠し)をモデルとした小説。 あくまで、フィクションであると理解しながらも、本書に登場するホープ自動車の対応について憤りを感じる。 2009年から2010年にかけてのトヨタ自動車のリコール問題でも言える事だが、「欠陥を出さないこと」はもちろん重要なことではあるが、「欠陥を出したことに対して、どのように対応するか」が重視される時代になってきている。 本書では、リコール隠しを行った社内の各組織や個人の判断や事故を起こした運送会社の苦難をストーリー立てて紹介しており、読み手にとってとてもわかりやすい内容となっている。 | ||||
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三菱自動車リコール問題を題材としたフィクションの下巻。 主人公の運送会社社長の苦悩とさまざまな状況において、中小企業の社長として、父親としての判断力を本書を読みながら勉強させてもらった。 本書は、次第に状況が好転していくように書かれているが、現実は、好転する場合も悪循環に陥り倒産する場合もあるだろう。 中小企業の経営とはこんなに大変なことなのかと、改めて思い、我が父への感謝と尊敬の念をいだいた。 | ||||
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大変、感動いたしました。 まるでノンフィクションのような内容ですね。 私も自営ですので 大企業の対応、又、銀行の対応については身につまされます。 寝る間も惜しんで読んでしまいました。 | ||||
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作者の池井戸潤氏は元銀行マンで、金融系を中心とした企業もの小説の 著書が多い。 なんとなくメルヘン的なタイトルと表紙のデザインから「あれ、池井戸 氏にしては珍しくファンタジー系の小説なのかな?」と思って読み始め ました。 結果は大ハズレ。 誰もが知っているM自動車の不祥事をテーマにした骨太な社会派ドラマ でした。 そして、本作は池井戸氏の小説の中で間違いなく最高傑作でしょう。 これまで氏の小説は2〜3冊ほど読んだことがあり、いずれもサラリー マンの私にとっては身近なテーマが取り上げられていることもあって そこそこ面白くは読めたものの、ストーリー構成やセリフまわしになん とも言えないシロウトっぽさがあって「う〜ん、イマイチ(3点)」と いう感じでした。 テーマの切り取り方が秀逸なことも大きいですが、作品全体のつくりが 作家として「一皮むけた」よなあ、と唸らされました。 従業員数万人規模、日本を代表する大企業と、吹けば飛ぶような小さな 運送会社。 主人公の赤松は「自分は間違ったことをしていない。」という信念だけ を武器に、圧倒的な敵を相手に闘いを挑みます。 赤松と彼を取り巻く会社や家庭という「小さくてリアルな世界」と、敵 役として描かれるホープ自動車やそのグループ企業の「大きくてダイナ ミックな世界」が、どちらもバランス良く描かれており、最初から最後 まであっという間に読み終えました。 個人的には赤松が「一億円」を、悩んだ末に蹴るシーンが一番心に残った かな。 このストーリーにおいて、一番の被害者でありながらややもすれば忘れ去 られそうになりがちな「死んでしまった母親の息子」の無垢な一言が、 最後に赤松を動かすという構成が絶妙でした。 赤松と、対照的な存在として描かれる沢田の姿を通じて「我々はいったい 何のために働くのだろう。」ということを、読みながらしばし考えずには おれませんでした。読んで損なしの一冊。 | ||||
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作者の池井戸潤氏は元銀行マンで、金融系を中心とした企業もの小説の 著書が多い。 なんとなくメルヘン的なタイトルと表紙のデザインから「あれ、池井戸 氏にしては珍しくファンタジー系の小説なのかな?」と思って読み始め ました。 結果は大ハズレ。 誰もが知っているM自動車の不祥事をテーマにした骨太な社会派ドラマ でした。 そして、本作は池井戸氏の小説の中で間違いなく最高傑作でしょう。 これまで氏の小説は2〜3冊ほど読んだことがあり、いずれもサラリー マンの私にとっては身近なテーマが取り上げられていることもあって そこそこ面白くは読めたものの、ストーリー構成やセリフまわしになん とも言えないシロウトっぽさがあって「う〜ん、イマイチ(3点)」と いう感じでした。 テーマの切り取り方が秀逸なことも大きいですが、作品全体のつくりが 作家として「一皮むけた」よなあ、と唸らされました。 従業員数万人規模、日本を代表する大企業と、吹けば飛ぶような小さな 運送会社。 主人公の赤松は「自分は間違ったことをしていない。」という信念だけ を武器に、圧倒的な敵を相手に闘いを挑みます。 赤松と彼を取り巻く会社や家庭という「小さくてリアルな世界」と、敵 役として描かれるホープ自動車やそのグループ企業の「大きくてダイナ ミックな世界」が、どちらもバランス良く描かれており、最初から最後 まであっという間に読み終えました。 個人的には赤松が「一億円」を、悩んだ末に蹴るシーンが一番心に残った かな。 このストーリーにおいて、一番の被害者でありながらややもすれば忘れ去 られそうになりがちな「死んでしまった母親の息子」の無垢な一言が、 最後に赤松を動かすという構成が絶妙でした。 赤松と、対照的な存在として描かれる沢田の姿を通じて「我々はいったい 何のために働くのだろう。」ということを、読みながらしばし考えずには おれませんでした。読んで損なしの一冊。 | ||||
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弱き者である中小企業親父が、 横暴で傲慢な財閥大企業を叩きのめすという、 勧善懲悪の、最後は手放しで歓ぶことが出来る気持ちの良い小説。 そのためには中小企業に降りかかる、理不尽とも言える災難をしっかりと読まないといけない。 それは企業vs企業だけでなく、主人公の子供が通う学校での批難にも形を変えるのだが、 そこを読むときはかなり頭に来て、本を放り投げたくなるかも知れない。 だがそう言った箇所があるからこそ、最後の場面が壮快に読めるのは言うまでもない。 ただ、その為に意外感は少ない。 全ては、めでたしめでたしの結末に繋がるべく物語が推移するし、 コイツは一体何なんだというような人物も登場しない。 全てが決まり切った方の中で、懲罰まで持っていく展開でもある。 そう言った点で、実質3.5点くらいが妥当かも知れない。 | ||||
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圧倒的な筆力で書かれたフィクション(ノンフィクション?)企業小説。もしくは中小企業社長ハードボイルド小説と言うのがふさわしいのでしょうか。 財閥系大企業に整備不良という無実の罪を着せられる中小運送会社社長ですが、同時に学校においてもPTA会長として、子供のいじめと今風に言うモンスターペア ントと闘う事になります。まさに四面楚歌、会社存亡の危機を、信念に基づいて切り開いていくその精神力、それを信じて支える家族、社員達、支援の手を差し伸べる 運送会社社長と新規取引銀行。これほど主人公を応援しながら手に汗握って読める小説はなかなかありません。 そして感動のラストでは、人として絶対に守らなくてはいけない物を気づかせてくれます。仕事をしてる人全員に読んで欲しい本です。 今回も池井戸潤は直木賞を受賞できなかったが、これを読んだら「なぜ?」とどうしても疑問に思えてしまいます。 スポンサーの関係でTV関係者は黙殺する作品でしょうが(小説中でも出版社が記事を潰されますが)、そういう社会を変だと気づかせてくれ人間の生き方を問う作品 としてもっと売れてもいいと思います。こういう本にこそ賞を与えないで何が文学賞なのだろうか。 | ||||
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中小企業である運送会社の社長を主人公に、製品の不良を認めず 死傷事故の責任を運送会社になすり付けようとする巨大企業との闘いを描いた作品。 某財閥系自動車会社のリコール事件をモチーフにした小説です。 内容は面白かったですが、よくこれを実際に出版することができたなとも思いました。 何せ作中で財閥系企業とされるホープ自動車はかなり醜悪な描写をされていますから。 モデルになった会社からクレームは付かなかったのでしょうか。 また、著者の他の作品(例えば『シャイロックの子供たち』)に比べて、銀行(作中善玉的な はるな銀行だけではなく、財閥側の東京ホープ銀行含めて)が割合ポジティブに描写されている点も印象に残りました。 | ||||
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中小企業の運送会社社長が、大手企業のリコール隠しにより人身事故が引き起こされてしまうというような作品ですが、その中にサラリーマンとして、男として、考えさせられる事が幾つもある本だと思います。 ぜひ、読んでください。 面白すぎる! また、文中の会社は三菱だと思いますが、実際にあそこの人間はあんな感じですね・・・未だに変わってないかと、特に役職の肩書きの人は。 中にはいい人もいますが。 それを踏まえて読んでいただきたいです。 この本を読んで、技術屋としても仕事を考えさせられました。 | ||||
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星を10個つけたいくらいの最高評価の本です。単行本が発刊された時にタイトルからして面白いに違いないと思っていましたが、待望の文庫版が発刊されてすぐに買いました。内容は期待を全く裏切らないものでした。ご存じのとおり三菱自動車のリコール隠し事件を題材にしたものですが、三菱グループという超大財閥企業と中小企業の運送会社との闘争という構図になっています。本書は直木賞と吉川英治賞の候補にあがった本ですが、もしかしたら三菱グループから圧力があったことで受賞できなかったのではないかとさえ疑わさせるほどリアリティがあります。筆者は人の命よりも社内的な保身のほうが重要な大企業の体質を痛烈に批判しており、大企業内で常識が世間の非常識となっていることにも言及しています。一例として出版社にも対しても広告費の削減を盾に報道をコントロールする実態なども明かされています。実際に本書もテレビドラマ化されていますが自動車業界からCMが取れなくなる可能性があるため地上波放送ではなくWOWOWでの放送でしか放映でえきなかった事実があります。それくらいショッキングな内容であることは確かです。ここ数年間に読んだ本の中で間違いなくベスト3に入る本です。 | ||||
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まさに一気に読んでしまいました。 ボリュームとしては、結構あるのですが、先に進まずにはいられない・・・著者の筆力を感じさせる作品です。 某自動車メーカーのトラックのタイヤがはずれて母子が死亡した事故(事件?)に想を得たこの作品ですが、事故を起こした主人公の赤松社長に気持ちが完全に寄りそってしまい、あがってはおちる・・・ 用事を先延ばしにしてでも、睡眠を削ってでも、読み進まずにはいられない作品です。 WOWOWでドラマ化されDVDも出るとのこと、こちらも併せてみようと思っています。 今のところ、池井戸作品読み漁ってます。 | ||||
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まさに一気に読んでしまいました。 ボリュームとしては、結構あるのですが、先に進まずにはいられない・・・著者の筆力を感じさせる作品です。 某自動車メーカーのトラックのタイヤがはずれて母子が死亡した事故(事件?)に想を得たこの作品ですが、事故を起こした主人公の赤松社長に気持ちが完全に寄りそってしまい、あがってはおちる・・・ 用事を先延ばしにしてでも、睡眠を削ってでも、読み進まずにはいられない作品です。 WOWOWでドラマ化されDVDも出るとのこと、こちらも併せてみようと思っています。 今のところ、池井戸作品読み漁ってます。 | ||||
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寝不足になるほど集中して読み終えてしまいました! リアルな社会を連想させる内容を、 人の感情に対する描写の細かさに引き込まれました。 運命ってときに残酷なこともあり、 社会では、哀しいことが起きてしまう事もあるということを 痛感させられるストーリーです。 組織で働くことの素晴らしさも不気味さも両面を見つめながら読み進みました。 自分が変われば未来も変わる、と思った清々しい読後。 池井戸さんの本を読むのはこれで2冊目でしたが、 非常に魅力ある作品だと思いました。 | ||||
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寝不足になるほど集中して読み終えてしまいました! リアルな社会を連想させる内容を、 人の感情に対する描写の細かさに引き込まれました。 運命ってときに残酷なこともあり、 社会では、哀しいことが起きてしまう事もあるということを 痛感させられるストーリーです。 組織で働くことの素晴らしさも不気味さも両面を見つめながら読み進みました。 自分が変われば未来も変わる、と思った清々しい読後。 池井戸さんの本を読むのはこれで2冊目でしたが、 非常に魅力ある作品だと思いました。 | ||||
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最初から最後まで赤松社長のぶれない誠実さには心がうたれます。物語が急展開を見せても、長い戦いの末の安堵の瞬間が訪れる時も変わることのない強さは読後半年以上経っても自分にとっての良いお手本となっています(現実、自分の心意気は他の登場人物の方が近いのですが)。 感情移入しすぎで途中読み進めていくのが本当に苦痛で長く感じましたが読んでよかったと心底思います。 | ||||
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最初から最後まで赤松社長のぶれない誠実さには心がうたれます。 物語が急展開を見せても、長い戦いの末の安堵の瞬間が訪れる時も変わることのない強さは読後半年以上経っても自分にとっての良いお手本となっています(現実、自分の心意気は他の登場人物の方が近いのですが)。 感情移入しすぎで途中読み進めていくのが本当に苦痛で長く感じましたが読んでよかったと心底思います。 | ||||
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この本が気になってる人は、是非読んでもらいたい1冊です。 グループ企業の汚さは、どこの業界も一緒・・・ 「この後はどうなるの??」と気になりページをめくる手が止まりませんでした・・・ 是非気になってる人は読んでください。 後悔しない一冊になる事間違いなしです。 | ||||
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この本が気になってる人は、是非読んでもらいたい1冊です。 グループ企業の汚さは、どこの業界も一緒・・・ 「この後はどうなるの??」と気になりページをめくる手が止まりませんでした・・・ 是非気になってる人は読んでください。 後悔しない一冊になる事間違いなしです。 | ||||
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死亡事故も起きたトラック製造メーカーのリコール隠し事件をテーマにした作品。被害者、加害者、関係者、傍観者と、一つの事件を巡って様々な人が関わっていく群像劇になっている。かといって話が散らばることなく、軸がしっかりしているのがすごい。 死亡事故を起こしてしまった運送会社の社長が中心人物。被害者遺族から責められ、社会のバッシングを浴び、経営も苦しくなっていく。だが、整備不良ではないとの信念から、隠された真実を見いだそうと懸命になっていく。そこに立ちはだかるのが”一流企業”のトラック製造メーカー。彼らは自分達に非があるなどとは絶対に認めないのだ。真実を明らかにすることはできるのだろうか。。。 重いテーマで、読み応えもあるが、堅いだけではないバランスの良さがある。タイトルがちょっと軽すぎるのだけが難点かも。 | ||||
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上場企業で働く者のひとりとして、赤松社長というよりは、沢田課長に感情移入しながら 読んでしまった。ホープGほどではないにしろ、他では通用しないような組織の論理は、 多かれ少なかれ、どのような企業にも存在する。幸いにも、今までのサラリーマン人生の 中で社内の不正を目にしたり耳にしたことはないが、自分だったらどうしただろう、世間 を欺かずに、毅然とした態度を取ることができるだろうか、と自問自答しながら読んだ。 現在、多くの企業でコンプライアンスに関する教育がなされていると思うが、恐らくは、 どれも表面的なものなのではないだろうか。人材育成を担当する身としては、この本こそ、 「もしも自分ならどうするか」と考える格好の材料になりえるのではないかと考えている。 様々な組織で働く登場人物たちの苦悩を読み進めるうちに、あっという間に時間は流れた。 特に、中盤以降はページを開くたびに涙があふれてきた。一人でも多くのサラリーマンに、 真の意味で「組織を守る」とはどういうことが考えてほしい、と自戒も込めて思った。 | ||||
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