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重力ピエロ
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重力ピエロの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全270件 61~80 4/14ページ
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| 著者:伊坂幸太郎(1971年千葉県生まれ、東北大学法学部卒) (H18.7.1 H20.4.10 17刷) 連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートが出現する。 そのグラフィティアートと「遺伝子」のルールが奇妙にリンクする。 兄は泉水、二つ下の優しい弟は春、彼らはその事件の真相を探っているうちに圧倒的な真実に辿りつく…溢れる未知の感動が味わえる小説。 自分が初めて読んだ伊坂幸太郎作品、友人には「教養はないけれど、伏線がすごい」と聞いていたので、満を持して読んでみた。 (これを書いている時は4冊読んでいるけれど)確かに伏線がすごくて、毎回読むのが楽しみになるくらい少ない合間にも読んでしまう。 本書でのキイワードはズバリ「頭文字」!これを意識して読めば少しは先が見えてくる…かもしれない。(意識していても難しいかも) 伊坂幸太郎は「生」と「死」を描きつつも、その重要性を読者に押し付けずに、朝起きて顔を洗うくらい普通の出来事で流してゆく。 だからこそ、それを自分に置き換えて考え込む瞬間もありました。 「重力ピエロ」、これがどういう意味なのか考えながら読んでください。 ───「不幸だとか、病気だとか、仕事が忙しいだとか、とにかく、自分が他の誰よりも大変な人生を送っている。そういう顔をしている。それに比べれば、あの鳩の方が偉い。自分が一番つらいとは思っていない。」「俺よりも、何倍も偉いよ」(春、p.187) 2014/08(08/112)★3.8 | ||||
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| 伊坂らしく読みやすく、ぐいぐい読ませる。 自分の出生のルーツと向き合った春とそれをサポートする家族の温かくも力強い物語。 レイプというテーマが重く感じた。いくら表面を軽い冗談で覆っても全体として重苦しい雰囲気が漂う。 癌もテーマなのか。死と生が対比されている。父親は死に、春は生きる。手術前の固い握手で父のやさしさ、芯の強さはしっかりと春に伝わった。 春のような苦しみを抱えた人間に対して本当に必要な父親、母親である。 自分も誰かにとってそのような人間になれるのだろうか。楽な解答に逃げていないか。 そう自問した作品。 | ||||
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| 映画ではよく意味が分かりませんでした。 でも、この本を読んで、改めて映画を観たくなりました。 そして、 「春が二階から落ちてきた」 は、なんとも素敵なエンディングでした。 作者はこういうところにまで気を配って小説を作り上げていくんですね。 | ||||
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| ここの評価を見て驚きました、伊坂作品の中でもこの作品を評価する人がここでは少ないようですね。 個人的には伊坂幸太郎作品の中では断トツ一位です。確かに重力ピエロは他の作品に比べてバックボーンが暗いです、しかしこの暗さが読んでる中で安心をくれました。 他の伊坂作品は明るいですが個人的にその明るさにかなり疲れてしまいます…そこまで楽観的に生きられないし仲間、同士、彼氏彼女もいない、楽しい青春も送ってこなかったし、ワイワイやってるのが楽しいと思えない、特別上昇志向も無いし、カッコつけたいとも思わない 何よりもこの作品の春という人物がとても魅力的に映りました、彼の性に対する病的な嫌悪具合と自分の出生に対する憎悪、しかしそれでも周りの人を大切にして悩みながらも前向き(なフリをして)生きている姿に心を打たれました。 この作品に対する文句はだいたい想像できますが、読んでない人にはまず最初のほうを読んでもらいたいと思います。春という人物に共感や好意を持つかどうかで180度この作品の評価が変わります。 | ||||
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| 子供の国語の宿題にこの本の読書があり、これをきっかけに購入しました。 内容も分かりやすく、宿題も完璧に終えることが出来ました。 | ||||
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| この一文で始まる、抑制のきいた、それでいて愛情と知性に支えられた家族関係が読み応えある。 | ||||
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| 他の作品同様、サクッと読めます。 会話のテンポもよく難しいことを考えずに入っていけるし、登場人物に、好感もてます。 | ||||
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| 抜群にハマる言い回し。 冴える複線。 流れるように美しいストーリー。 それらだけでも、私にとって充分満足できる本でしたが、なにより今作はテーマがいい。 親子とは?兄弟とは?家族とは? そんなありふれたテーマで、これほど重々しい設定の物語を、これほど爽快に読ませる作者は、なかなかいないだろう。 あらすじを読んだ時は、「重い雰囲気の話がずっと続くんだろうな」と思っていたが、とんでもない! タイトルの「重力ピエロ」 物語も、テーマも、本の雰囲気も、全てはこのタイトルに収束されるだろう。 家族とは? 本書で描かれているその問いの答えは、少々押しつけ感もある。 しかし、それも一つの答え。そしてそれは、嫌らしくもなく、軽くもなく、力強い。 | ||||
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| 筋書きが読めても引き込まれていく。最後の一行がとっても美しい。 | ||||
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| 惹きつけられるストーリーとセンスある会話。 テンポ良く読めて、読後も清涼感あります。 連続放火事件を舞台に兄弟と親子の絆をテーマに した作品です。素晴らしかった。 | ||||
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| 初めて伊坂作品を読みました。 内容はともかく、私は文中に散りばめられた雑学が楽しかったです。 特に、ネアンデルタール人とクロマニヨン人の関係は興味をそそられました。 半分血の繋がった兄弟・・・弟「春」と兄の「和泉」 そして、素敵な父と美しい母 この四人の関係はとってもいい感じでした しかし、腑に落ちない点も・・・ ある、最悪な事件によって、春を妊娠してしまうことになったわけなんですけど 常識的な判断としたら産まないだろうな〜 しかし、これを否定してしまうと、話は始まらないわけで・・・ | ||||
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| 内容も面白かったですが、ひとつひとつの文章が良かったです。 素敵な文章は何回も読み直したくなりました。 魅力的な登場人物が多いという点もこの本の良さのひとつだと思います。 | ||||
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| 兄弟と父親と母親との相互の思いがテンポ良く書かれ爽やかな読後感が残りました | ||||
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| 私はとても爽やかな読後感を味わえました。重い話なのに軽い文章、良くて悪いこと、『矛盾』とは人間が白か黒かで物事すべてを割り切れないから生まれたのだと思わせてくれるようでした。ミステリーとしては途中で犯人や事件の真相が文章の流れからだいたい想像できてしまうので、告白シーンでの驚きはありません。読者に罪や罰について考えるよう強要してくる話でもないと思います。ただ、シンプルだけど心がほっこりする爽快なお話でした。両親が少し出来過ぎの人間に感じられましたが、それはそれで魅力的だったと思います。現実ではありえない話かもしれないけれど、だからこそ小説のおもしろいところ。矛盾があるから人生も小説もおもしろい。 | ||||
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| 重みのある言葉や 考えかたが 随所に 散りばめられていた気がします。 病室に居るのに 生気を失わない お父さん。 きっと辛い思いをして行きぬいたであろう お母さん。 どこか奇妙な振る舞いをするけれど 鋭い弟。 そして 伊坂さんの作品に共通して出てくる どこか 気弱だけど真っ直ぐ物を見る語り手。 そして ストーカーの女の子…。 冒頭から引き込まれ ラストで 舌唇をかむ 切ない泣きそうな気になりました。 伊坂さん大好きです。 | ||||
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| “Spring has come”. 「春がきた」。 確か中学生の時に現在完了形を学ぶため使われていた例文。何故か、この一文が頭に浮かびました。 主人公の兄弟の名は、「和泉」と「春」。両方とも英語にすると「スプリング」。英米文学科を卒業したというのに、今の今まで全く気付きませんでした。不甲斐ない話です。 春も泉も、閉ざされた事象から一気に噴き出す感じがあるから、英語では“spring”なのでしょうか? ラスト近く、春の気持ちが、ようやく、暗く、長かった閉塞感から開放され、スッキリしたように書かれていましたが、作者は、もちろん、その辺りも織り込み済みで二人の名を付けたのだろうな……作家というのは、やっぱりすごいなぁ、と感心しました。 「春が二階から落ちてきた」。この書き出しに魅かれ、一気に読みました。 どんなものにでも意味を見つけようとする兄・和泉と、それを否定する弟・春。 でも、父の回復を願い、一見何の意味もなさない外国の偉人の名をノートに繰り返し書いた春は、それを意味ある行為だと言い、和泉は無意味だと否定する。 春の行為は、良くて、悪いこと。 うまく感想を伝えることができず、もどかしいですが、世の中は、白か黒で割り切れない灰色の部分が大半で、意味がありそうで無意味なこと、そして、無意味なことのようで、意味があることが交錯しているのではないでしょうか。 人間は重力に支配され、ピエロは、その重力を忘れさせるために、空中ブランコで優雅に空を飛ぶ。 伊坂幸太郎という作家の名を初めて知りましたが、来年は、他の作品も是非読んでみたいです。 この作品で、今年の読書は終わりです。 2012年から2013年へと架かる橋、作家の一人になりました。 私の映画の師匠KIMさんは、お読みになったでしょうか。 オススメです。 | ||||
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| 血は水よりも濃いけれど 血よりも濃い家族の関係もあると 気づかさせてくれた小説です。 家族同士のお互いに思いやる姿に 感動しました。 | ||||
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| まず、文章の言い回しが最高過ぎる。 お洒落で、知的で、ユーモアがあり、引き込まれる。 内容も、飽きない。また、ラストもセオリー通りではない。 伊坂作品は、陽気で軽い中にも一種の残酷さが見られ、そこが、魅力的だ。 また、リアルティがないというかたに、申し上げたい。 アガサの そして誰もいなくなった の前書きにも書いてあるが、リアルティなない設定は、なんらその作品の緊張感を損なうものではないと。 そして、あくまで私の持論だが、小説にリアルティを求めなくてよいではないが。 なぜなら、私達は作者の想像力をよみにきたのだから。 | ||||
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| 少しの解放感と、やりきれなさが残った。 こういうアメリカンジョークを聞いたことがある。 「嘘つきを殴るという奇妙なマシンを父が買ってきた。そこで息子が『僕はエロ本を持ってない』と言ってみると即座に殴られた。それを見た父が『父さんが若い頃は勤勉でそんなもの持ってなかったぞ』と叱ると激しくぶん殴られた。それを見た母が「あらあら、やっぱり親子ね」と笑った瞬間母も殴られた。」 (Twitterのアメリカンジョークbotより引用させて頂きました) この小説は、似たような状況をもっと深刻にし、でも深刻感を無理矢理はぎとったようなものだ。 他の方のレビューにもあるように、この小説には派手な謎解きも、大どんでん返しもない。 起こる事件もそれほど目新しい、特に刺激的なものではない。 そのようなものを求めている方は、他の小説家の作品を読んだほうが良いだろう。 むしろ、私がこの作品(を含む伊坂作品全般)に魅力を感じるのは、ひとつひとつは些細とも言える、なにげないエピソードを積み重ねていくところだ。 それらのエピソードひとつひとつが具体的でありながら、同時に、寓意が含まれているように感じられる。 それは、人生には諦めなくてはいけないこともあるということだったり、自分の身は自分で守らなくてはいけないということだったり、自分で分かっていてもやめられない癖ってあるよなあってことだったりする。 現実も同じようなものだ。 坦々とした日常の出来事の中にこそ、キラリと光るユーモアも、些細なことに対する大きな喜びも、割り切れなさのような曖昧なものもある。 日常の中でそういったものを見つけることに喜びを感じる方は、きっと楽しめる作品(作家)だと思います。 ひとつ細かい指摘をさせて頂くならば、細胞の寿命と個体としての生存はイコールではないということ。 テロメアが伸びると細胞が分裂できる回数は増えるが、それが個体の生存にプラスにはたらくかというと、決してそうではない。まさに癌がそうなのだから。 そこを混同している点が、玉に瑕ではある。 | ||||
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