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重力ピエロ
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重力ピエロの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全267件 41~60 3/14ページ
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舞台が地元なので風景を思い出して読んでいました。実写化よりこちらの方が好きです。 | ||||
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多くのレビューで批判されていますが、本書は様々な名言・格言の引用が頻出します。 しかし私は「引用」の多さこそが本書の重要な特徴だと思っています。 そもそも伊坂氏の他作品では、本作品ほどに多くの引用はありません。 つまり、本作では「あえて」引用を多用したということになります。ではその理由は何なのか。 それは本作における「引用」が「遺伝子」というものへの必死の抵抗の痕としてあるからです。 引用されるものは人類の文化・文明に貢献した偉人達の言葉です。 そしてそれを口にするのは「遺伝子」という抗い難い出生を「文化(=社会的な環境)」によって乗り越えたい、乗り越える事が出来る、という「祈り」から来るもののはずです。 しかしこれらの「引用」が話の本筋にあまり関係がなく唐突に出され、もはや空虚に響いてしまっているのは、 やはりその「引用」は「遺伝子」を前にして勝つ事が難しい、結局はそれらが登場人物たちの「強がり」に留まっている事の現れだと思います。 もしも本当に「引用」に登場人物たちが救われているのであれば、彼らはことあるごとにそれを必死に口にする必要はありません。 救われていないからこそ、強がりでしかないからこそ、彼らは必死にそれを言うのです。 引用が空虚で不自然だ、寒い、というのは、実は作中の登場人物たちが一番心の中では身に染みて分かってしまっていることなのです。 そして作者レベルでは、「衒学的で空虚な引用の数々」は、その引用が強がりでしかない事を表現するための、意図的な表現であるはずです。 引用が寒い、というのは、他人から見たら登場人物たちの強がりが痛々しい、という事なのです。 しかしそれに寄りかからなければいけない絶望感の表現。それこそが本書における「引用」の正体であり効果です。 そしてそんな空虚な引用は、やはり「遺伝子」の前に敗れ去ります。そう思っているからこそ、ハルは事件を起こします。 そして本書は「空虚な引用」から「自分で考えろ!」(父親が聞いたという神様の声)へ主人公たちが行動を起こしていく物語です。 事件の後には、もう彼らに空虚な引用は必要ありません。 だからこそ「楽しそうに生きていれば、地球の重力なんてなくなる」という彼らの家族オリジナルの名言こそが最後には彼らの信念となり得るのです。 個人的には本書は「引用」あってこその物語である、と感じます。 | ||||
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図書館で借りて読んで、欲しくなってしまいました。 今のところ、伊坂幸太郎さんの作品の中で一番好きです! | ||||
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とても安く購入できたので、もう2 冊購入。 それでも1 冊分の値段よりやすかったです。 満足。 | ||||
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伊坂幸太郎の本は色々読んでいますが 今回の作品も面白かったです 商品単価が安かったこともあり 満足できる買い物だったと感じています | ||||
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伊坂幸太郎さんの作品は初めてでしたが、心を打たれる場面がいくつもあり、読んでよかったなと思います。文体もとても綺麗で読みやすいなと思いました。特に冒頭部分で引き込まれました。歴史的偉人の名言や引用が多いことも興味深かったですし、勉強になりました。 | ||||
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ネタバレになるので細部は記入しませんが購入して損はありませんでした。 作者が好きな方にはお勧めします。 | ||||
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読みやすく面白い。 ミステリーとしての伏線よりも、人物描写に重点が置いてある。 その人物の背景を細かく描写して人物像を作り上げ結論まで繋げていく展開にストレスなく読める。 | ||||
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他のレビュアーの方も記載しているが、本書はミステリーというよりも家族の物語だろう。グラフティアートを描いているのも放火をしているのも犯人が早々に読めてしまう。だが、伊坂さんのユーモアがあって語り部の泉水の『自分突っ込み』もなかなか可愛らしい。伊坂さんの小説はこれで二冊目なのだがユニークさと可愛げは、やはり伊坂さんの人柄と才能の形なのだと思う。それとともに、春のユニークなキャラクター設定、父親は癌に犯されているにも関わらず謎解きに邁進する親子の姿も清々しいものがあった。 ストーリテリングの実力があっても作品にとりたてた個性が無く、『面白いんだけど好きになれないんだよなー』という小説はけっこうあるが、伊坂さんの小説はそこが違い、読み手を惚れさせる個性を持っている。今まで触手が動かなかったが、この本も友人の紹介だ。やはり自分の情報だけでなく意外なところから面白いものはやってくる。 久々に良作に出会えてよかった。そんな読後感が持てた。 | ||||
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ずいぶん前に購入して、積読ものだったが、読んでみた。 軽く読めるので、疲労感の強いときでも読み進められる。 仙台は、なじみ深い地なので、いろいろと想像を掻き立てられて余計によかった。 | ||||
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人の運命はすでに決められているのでしょうか。 生物には遺伝子と呼ばれる設計書が備わり、それは当然人間にもあるもの。 だとすれば、人の運命は、この遺伝子によってすでに決められているのかもしれません。 「人間は遺伝子に操られているんだろ?」 弟・春(ハル)のセリフは、この作品のテーマを象徴しているかのようです。 しかし、物語を読み進めていくうちに、それは決して抗えないものではないというテーマに発展していきます。 "重力"のように万人の身に降りかかる深刻な問題やしがらみ。 ただそれは、意識することで忘れることもできるのではないでしょうか。 あたかも、サーカスの"ピエロ"が陽気に空中ブランコを飛ぶとき、観客が皆、重力のことを忘れてしまうかのように。 「ふわりふわりと飛ぶピエロに重力なんて関係ないんだから」 深刻なことを陽気に伝えるピエロのように振る舞えば、そのうち重力は消えてなくなるのかもしれません。 | ||||
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この本に出てくる本を全部読みたいと思いました。設定に唸り、あと何かがあったらものすごい傑作になったと思いながら、その何かが何なのかわかりません。物足りないわけではないのですが…。その何かがあったら「春」に続く物語は誰にとってもこの本になったかもしれないと思いました。 | ||||
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最後のほうの、父親の一言に感動して思わず涙が出てしまいました。 そして、すべてが終わったあと、兄が弟に言う言葉にも。 人間には善悪を超えた選択があり、それを社会はゆるさずとも、家族は認める。 そんなテーマも心に染みました。 | ||||
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おすすめのミステリー小説とあったので買った小説なので、それ目的で読んでいましたが。 そんな目的を忘れて読み耽ったし性とはを考えさせるきっかけになった。中学生男子とか読んだらどうなるのかなーなんて思った。 春視点での話もまた気になります。俗に言う不思議ちゃんなのもあるけど、当事者にしかわからない内側にある爆弾みたいなモノや家族への思いを深く除くと、また違った考えをしたりできたかなあ。 | ||||
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ミステリー作品の範疇とされているなら そもそも不幸。 ジャンル別というのは おおまかな目安でしかない。 ミステリーファンにすれば 謎解きエンタメ小説としては、物足りなく感じるのではないか。 所々に光りのある作品。 | ||||
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欲しいモノがすぐに手に入り 痛みも少なく 安く 早く届く 便利で 最高です 今後ともよろしくお願いします | ||||
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内に黒いものを秘めながらもそれを隠しながら生きてきた弟、そしてそれに気づきながらも温かく見守る兄。二人の、そしてこの家族の絆を描いた作品です。しかし他の伊坂作品同様、軽快なストーリー展開ではあるの読み終わったあとに何かモヤモヤが残ってしまった。二回読み返してもやはりモヤモヤ、なんだろうかこの感覚は。。 | ||||
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問題なし問題なし問題なし問題なし問題なし問題なし問題なし問題なし | ||||
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著者:伊坂幸太郎(1971年千葉県生まれ、東北大学法学部卒) (H18.7.1 H20.4.10 17刷) 連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートが出現する。 そのグラフィティアートと「遺伝子」のルールが奇妙にリンクする。 兄は泉水、二つ下の優しい弟は春、彼らはその事件の真相を探っているうちに圧倒的な真実に辿りつく…溢れる未知の感動が味わえる小説。 自分が初めて読んだ伊坂幸太郎作品、友人には「教養はないけれど、伏線がすごい」と聞いていたので、満を持して読んでみた。 (これを書いている時は4冊読んでいるけれど)確かに伏線がすごくて、毎回読むのが楽しみになるくらい少ない合間にも読んでしまう。 本書でのキイワードはズバリ「頭文字」!これを意識して読めば少しは先が見えてくる…かもしれない。(意識していても難しいかも) 伊坂幸太郎は「生」と「死」を描きつつも、その重要性を読者に押し付けずに、朝起きて顔を洗うくらい普通の出来事で流してゆく。 だからこそ、それを自分に置き換えて考え込む瞬間もありました。 「重力ピエロ」、これがどういう意味なのか考えながら読んでください。 ───「不幸だとか、病気だとか、仕事が忙しいだとか、とにかく、自分が他の誰よりも大変な人生を送っている。そういう顔をしている。それに比べれば、あの鳩の方が偉い。自分が一番つらいとは思っていない。」「俺よりも、何倍も偉いよ」(春、p.187) 2014/08(08/112)★3.8 | ||||
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伊坂らしく読みやすく、ぐいぐい読ませる。 自分の出生のルーツと向き合った春とそれをサポートする家族の温かくも力強い物語。 レイプというテーマが重く感じた。いくら表面を軽い冗談で覆っても全体として重苦しい雰囲気が漂う。 癌もテーマなのか。死と生が対比されている。父親は死に、春は生きる。手術前の固い握手で父のやさしさ、芯の強さはしっかりと春に伝わった。 春のような苦しみを抱えた人間に対して本当に必要な父親、母親である。 自分も誰かにとってそのような人間になれるのだろうか。楽な解答に逃げていないか。 そう自問した作品。 | ||||
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