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重力ピエロ
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重力ピエロの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全267件 221~240 12/14ページ
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ビックリしました!!この小説はスゴイ!! 伊坂さんの話は好きで結構読んでるんです。だから、この小説もいつものように面白いだろうなぁって思って読み始めました。 しかし、予想は大きく裏切られた。。。 予想より遥かに素晴らしい!!いつもよりパワーアップ!って感じ。なんで直木賞取らなかったんだろ?ボクが審査員なら間違いなく一票入れてます。 ボクはまず「ミステリ的な退屈な手続き」という章タイトルを読んだ瞬間バーっと鳥肌が立っちゃいました。好きだなーこうゆーセンス!! あと、お父さんが「おれ達は最強の家族だ」ってなことを言う場面では涙が出てしまいました。 ゴダールがところどころに顔を出したりするとこなんかも良い! 芸術・性・遺伝・家族・正義に関しての考え方もユニークで、色々考えさせられます。。。とにかくみんなに一度読んで欲しい!!伊坂作品の中でも傑作の部類に入るのではないでしょうか? この小説を読まないで人生が終わっちゃったらもったいないと思います(ちょっと言いすぎ?) | ||||
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この作者の描く登場人物は何てステキなんだろう!! 感心しきりです。 今まで読んだのは 『グラスホッパー』『ラッシュライフ』『死神の精度』 しか、ないのですが、どれも魅力的で特徴的な登場人物に引き込まれます。 分類はミステリではなくドラマかな。 商業オビなら 『連続放火事件を追う遺伝子ミステリ』 って、とこでしょうか。 初めての小説★5つですね。 文章やらミステリとして云々はさておいて とにかく、とても気に入ったから!! | ||||
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毎日ヤなヤツに頭さげて 理不尽なアホたち相手 やり返したくてもやり返せず 幼稚園からやり直せなヤツに 笑顔で仕事をこなす 心の中にイライラが積もる んな時に読んでみて下さい ハルは私のかわりに成敗してくれる きっちりスッキリさせてくれます | ||||
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お話としてはそれほどひねりはなかったのですが、キャラクターの強さが印象に残る作品でした。主人公の兄弟二人、そしてその父親です。設定はそれほど珍しいものではないかもしれません。ある種の天才性を抱えた「春」というアンバランスな弟と、特別な家庭環境の中でバランスを取ることに長けた兄。二人の関係に引っ張られるように話が進む中、きっとそうなんだろうなという結末であったにもかかわらず、後味の悪さは感じません。そして、いい味をみせるのが、二人の父親。題材の暗さの割りに、意外なくらいホームドラマです。 | ||||
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個人的に、文句なしです。 というか、私個人としては、伊坂さんの御本で嫌いな物等存在しない、 というぐらい私は伊坂さんにハマっています。 大好きなのです。伊坂さんの著した御本が。 伊坂さんシリーズは、まだ読んだ数は少ないのですが、中でもこれはすごく好きになれた作品でした。 全体的に緩やかな流れで上品にまとまっていて、結末も楽しめました。 最後はもう一捻り有っても良いかなぁ、という気はしましたが。苦笑 でもストレートに終わるのもそれはそれで素敵だったと思います。 “春”という登場人物は、私にとって一生忘れ難い、それぐらい印象強い、魅力的な人物でした。 これからもっともっと伊坂さんワールドに浸っていくつもりです。 | ||||
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彼が遺伝子を小説に盛り込んで、成功した例だと言えるのではないでか? ちょうど、遺伝子、ゲノム、遺伝・・・などが、大衆に知られるようになり、その前にもこれらの言葉と結びつくのは、一卵性の双子がのでてくる殺人事件・・・(結構な確率で犯人役)ばかりだったので、ようやく、伊坂幸太郎が違う道を切り開いてくれたように思えて、読んで良かったです。 レイプで生まれた子どもが【春】で、少し重い設定のように思えましたが、物語は春が美少年だったので万事、上手く行った様に思えます。男3人むさ苦しい様に思えましたが、結末は中々、いい後味でした。 遺伝子と事件との関連性も、上手く出来ていると思います。 | ||||
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テーマは兄弟愛! 兄弟愛というテーマは何か重いような気もしますが、意外と面白可笑しく読めました。 前作品の『陽気なギャングが…』に続いて笑える作品です。 血の繋がっていない兄妹がそれをどう思うか、と言った非常に考えさせられる作品です。 私もこれを読んでいる間自分の兄弟のことを考えましたが、ハッキリ言ってこの作品に出てくる兄弟と比べると、クズ、です。 そう思ったことを伝えたら、「お前が原因でこの様な良い兄弟になれないんだぞ」と言われました。 違うぞ、私は良い弟だ! 弟最高!といつか言わせてやる。 と決心した今日この頃。 この作品の悪い点を挙げるとしたら、 280 century agoと言う英文が出てくるのです、がそれは間違いです。 正確には280 centuries agoです。 後、芸術に対しての見方が好めません。 一応芸術を学んだ私からしてみると色々な点が「間違って」いました。 まあ、これは人それぞれですから別に大きな問題はなかったのですが、私には耐え難い言い方をされました。 春を目の前にしていたらジョーダンバットで殴っていたでしょう。 そう、上品に。 結論から言って、面白いです、最高です、是非読んでください! 読書嫌いな方でなければ楽しめると思います。 | ||||
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テーマが重いなぁと思って今まで読んでいなかった作品。でも、読まず嫌いせずに読んでみたら、この重さをあたたかな包容力で包み込んでしまう。血の繋がりだけが家族じゃないんだ。何が正しいのだろう。誰が正しいのだろう。誰か正しいのだろうか。春のしたことに、賛否両論あると思う。でも、私は「間違い」ではなかったと思う。「正解」なんてないから。答えはいつもひとつじゃないから。春にはしあわせになってほしいなぁ。 | ||||
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ミステリーにありがちな手続きも煩わしくなく、スルスルと、読めてしまいます(果たしてこれがミステリーなのかということは置いておいて)。ただ夏子さん抜きで親子3人で話を進めてしまってもヨカッタのではないかと思います。でも星は5つです。だって面白いんだもん。 | ||||
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いつもの伊坂作品らしくテンポのよい軽快な会話で何度か声を出して笑ってしまいました。いつものようにそのままサラっと読み終わり、「あー楽しかった!」と終わるのかと思っていたら…ほろっときちゃいました。完全にやられました。2003年「このミス」3位だけなの?この作品が何の賞もとってないのが不思議です。好みの問題もあるでしょうが、2004年「このミス」2位の『アヒルと鴨のコインロッカー』より断然心に残る作品でした。 | ||||
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そう思える作品に出会えるのはなかなか難しいですが、出会ってしまった時の感動といったら・・最高です。まだ読み終えたくないのに先が気になってどんどん読み進んでしまう本でした。伊坂さんの小説は何冊か読んでいて、その度に登場人物魅力の虜になってしまうのですが、今回もまさにそうでした。物語の骨組みとなる事件は本当に重苦しく悲しい事ばかりなのに、当事者たちの前向きな姿勢やお互いを思う気持ちでとても暖かな作品になっています。主人公の「兄」が何度となく夢の中で母親をレイプする犯人を殺そうとしますが、殺してしまうと大事な弟「春」が生まれてこないのだという・・相反する感情の中で苦しみます。何が正しいのか・・そんなことは誰にも分からない。「自分で考えろ」というメッセージが心に響きました。そして兄と弟、そして父の漫才のような掛け合いがこの小説を一層面白い物にしているのは、間違いないでしょう。。 | ||||
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「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」「人間の原罪」「運命と自由意志」という重いテーマを背負った作品でありながら、作品全体を包み込むようなやさしさに充ちています。これこそが伊坂ワールドの魅力でしょう。気の利いた会話の数々。常識や世間のルールに囚われず、自分の考える生き方を自然にそして胸を張って生きる魅力的な登場人物たち。世間の決めつけや偏見、運命や血の束縛。そうした重たいものから解放され、自分の信じた道を軽やかに歩んでいく。「自分で考えろ!」何が正しいかは、僕たちひとりひとりがきっと分かっているはず。そんな素敵な気付きを与えてくれる作品。 | ||||
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本屋で立ち読みしてて、気付いたら80P位読んでたんで、そのまま買いました。外の方のレビューにもあるように、この人の人をひきつける文章は抜群にセンスいいです。颯爽としてて知的で、リズムがある。ただミステリーとして読むとしたら正直、浅いです。まぁ、わけ分からないどんでん返しされるよりいいですけど。外の作品もドンドン読んできたいですね | ||||
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全体的に軽快なテンポで描かれている。放火事件の謎解きの面白さだけではなく、親子、兄弟のほのぼのとした関係も読んでいて好感が持てた。泉水と春。二人は父親違いの兄弟だ。しかし、育ての父と春の間には、血のつながりを超えた絆があった。だが一方で、遺伝子レベルでのつながりを断ち切れない春。そこから起こる事件。そして結末。ラストへの持って行き方が見事だ。「重力ピエロ」という題名に託された作者の思いが、しっかりと伝わってくるのを感じた。 | ||||
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伊坂さんの著書って独特のキレイ感があり、とっても大好きです。本作も放火事件をバックヤードに家族愛を感じる素敵な物語です。金城さんの著書など好きな人は、この作者の本も楽しく読めると思います。ミステリーという要素は本格系と比べて弱いので、去年のこのミスNo.1である「生首に聞いてみろ」系が好きな人には、ライト過ぎてつまらないという感じがしてしまうかも知れません。 | ||||
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私にとって二冊目の伊坂さんの本。まず、出だしにやられました。すぐに引き込まれます。そしてやっぱりこの方は心理描写が上手い作家さんだなと思いました。キャラも魅力的で、ちょっとした行動の裏に見える人物像にすごく好感が持てます。今回1番好きだったのは、お父さんです。平凡なサラリーマンでこれといった特徴もなく…、といった人なんですが、ちょっとした言葉にすごく重みがあってじんとさせられます。妻がレイプされてできた息子に対する愛情。このお父さんはすばらしいです。家族愛が好きな方にはとくにお勧めしたい一作です。 | ||||
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とても繊細なお話でした。突拍子も無いようなことばかりする弟と振り回される兄。テーマは帯に書いてあった通り本当に重かったのですが、でも笑ってしまうようなところもあり、面白かったです。初めて伊坂幸太郎作品を読みましたが、これからどっぷりハマりそうですvト書きも台詞もどこかスマートでどこか素敵☆若い人が好きそうだなぁと思います。 | ||||
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この話の主要な登場人物の二人―血(遺伝子)の半分しか繋がっていない兄弟―私と弟の春。この二人の関係性がものすごく好きです。あっけらかんとしているようで、互いを深く信頼しきっている。私は兄で、春が弟というのがお手本のような兄弟である(想う兄と想われる弟)。それを眺める父親もなんだか温かい。話の筋は温かいものでは決してない。でも、登場人物の生き生きとした存在感がこの話に一種の爽快感を付与している。やはり伊坂幸太郎は巧いなぁと思わせてくれる。村上春樹の作品の中に流れる雰囲気を「村上ワールド」と呼んだりするが、もはや伊坂も「伊坂ワールド」を確立しつつある。 それだけではなく、多く出てくる引用、遺伝子の知識など、よく考えてあるし、センスも良い。ゴダールの映画の退屈な感じ。あれは、僕は好きだけど、好き嫌いが分かれるだろうなぁ。物語とは関係ないけど多く出てきたので・・・。 これからいくらでも成長できそうな作家であることは間違いないでしょう。今のうちに読んでおいて損することはないです。 | ||||
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おもしろかったですよ、ええ。でも、同著者の「チルドレン」を読んで結構おもしろくて期待してただけにちょっぴりがっかりでした。チルドレンは短編、本書は長編。この本、少しだらけてしまいます。先読めるし。さらっと暇つぶしに楽しむにはいいかもしれませんが、購入しておいて何度も読みたいタイプの本ではないかなという感じ。・・・高いしね;笑 | ||||
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ユーモア溢れる台詞、軽快なテンポ、あらゆる文献や映画からの著者独特の引用、と確実に自分の世界を構築している伊坂幸太郎さん。この小説もそんな彼の世界が充分に堪能できる、傑作ミステリー(やはりミステリーでしょう)。 彼の面白さはなんといっても登場人物の魅力。今回の春の魅力は読んだ人すべてが認める、伊坂作品でも5本の指に入る、好キャラクターでしょう。さらにおなじみの"黒澤"も登場して、面白さに拍車をかけています。 ただし今回はややテーマ性が重く、謎解きの難解さもあって、なんとなく哲学書的な雰囲気もあります。なのて「陽気なギャングが地球を回す」のような爽快感は少し薄れています。もともと著者の作品の根底には重いテーマが見え隠れしており、今回はそれが前面にすこし出てきているイメージです。それにもかかわらず、面白くかつ読後の爽快感は筆者の並々ならぬ力量の現れ。間違い無く今後の日本小説界を支える一人となると思います。 | ||||
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