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アヒルと鴨のコインロッカー
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アヒルと鴨のコインロッカーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全259件 181~200 10/13ページ
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タイトルに書くと恐い本って感じだが。。 物語の途中に出てくる動物の描写が気持ち悪いと思っただけで、 気持ちの悪い小説ではない。 少しずつああなるんではないかと思い、実際そうだったときに恐いと思っただけで、 恐い小説ではない。 面白かった。 それがこの本の感想です。 きっとこうなるんだろうとは思ったが、まさかああだったとは。 予想は当たっていたけど、期待はいい意味で裏切られた。 こんなところでどんでん返しが。 驚いた。 現在と過去の話が交互に進むのだが、 いろんなところで繋がりが見えてくる。 ただ私が残念なのは河崎だ。 まだ彼を見たかったけど。。 人は生まれ変われる。 爽やかな話だと思う。 | ||||
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映画も観てきましたよ。 ミステリーというよりはヒューマンドラマ?って感じ? 正義感みなぎる女の子、外国人留学生、女好きの男に、主人公の冴えない男子、ぶっきら棒な女。 「動物虐待」「エイズ」と重いキーワード、、、っと! ここまで書くと今回の伊坂作品非常にわかりやすいです。 正義感=動物虐待みたいになるのですが、今、自分であらすじ書いてない?って気がしますのでほどほどに。 でも 最後に「信仰」と「神様」!いつも伊坂作品には「あんた今、心臓がキュンとなったで。」 って誰かに言われてます。 この時期、汗だくでシャツが張り付いていても、 夕暮れの風に気持ち良さを感じてほしい。 たまには、これぐらい解りやすい本もあっていいかと。 | ||||
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タイトルにひかれて読みたいと思いました。登場人物/ストーリー展開/感情描写と飽きさせない力を持った作品で、すごい!と思いました。 反面「ああしてやろう、こうしてやろう」って、考えながら書いているであろう人の顔がチラつく作品です。きっと器用で頭がよすぎる人なんじゃないかなと思います。 | ||||
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書店を襲撃して「広辞苑」を盗むという突拍子もない筋書き。間違えて盗んだのが「広辞林」というギャグ。などなど全てが複線でひとつにまとまるやっぱり楽しめる伊坂作品でした。二年前と現在を交互に進行させていく構成もある大きなサプライズのためだけでなく効果的でした。「オーデュボン」に比べて、内容的にあまり後味のいい作品とは思わなかったので星4つにしました。 | ||||
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物語が進むにつれてだんだんわかっていく感じでどんどんページをめくっていける感じで読めました。井坂さんの小説はこれがはじめてですがこれを読んでいくと違う井坂作品も読みたくなりましたので違うのも買いました!現在と2年前を交互に読んでいく形のこの本。最初はわからなっかたのだけれど、次第に意味がわかってくると面白いものです。アヒルと鴨のコインロッカー?意味がわからなっかったけれども、次々とわかってきてこの作家の独創的な表現には感無量しました。2回目に読んでみると、「だからこうだったのか!!」と感じることが多々あるでしょうね。本屋を襲いにいってみるというへんてこりんな、ぽんぽこりんな、梢リンな、考えに思わず頷くでしょう。この発想からわかる通り、若い作家ですんで表現がおもしろいよ。 | ||||
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過去と現在の2つの話が見事につながって1つの物語になっていく様子はさすが伊坂幸太郎としか言わざる得ません。ラストは涙が止まりませんでした。あと河崎が格好良すぎる | ||||
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「陽気な〜」シリーズ?と「グラスホッパー」を読み、この作品を読みました。 最初帯を見てまた同じようなストーリーかな?と思いましたが、今までのストーリーで ぐいぐい読ませるだけの感じではなく、結末を最初に与えておいてからのストーリーが 隙間を埋めていくように展開し、全体にただようせつない雰囲気を盛り上げます。 陽気な〜ももちろん好きですが、その展開の巧妙さをもちつつも深みのあるこの作品は これからの作者の作品をも期待させる良作だと思います。 ただ、祥子さんは‥‥‥。 | ||||
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一冊の広辞苑を奪うための書店強盗という突拍子もない始まりから、読み進め るうちにゆっくりと物語の全貌が見え始めてくる仕掛けに引き込まれます。 登場人物たちもそれぞれ魅力的。 洒落ていて軽快な文章でつづられる奇妙な日常の中から、二年前の事件が浮か び上がってくると同時に、びっくりするような事実も明かされます。 この作者の小説は、中盤からおもしろさが加速するような気がします。 | ||||
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大学進学で地方都市にいって、同じアパートに住む隣人に誘われ、本屋に強盗に行く。 その、現在と過去が、語られ、最後に結びつく。 著者はモザイク模様が、好きらしい。 ちょっとだけ、からみあう。多分、その加減が。 現実っぽさが、薄い。だから、ぐいぐいと引き込まれて読んでしまうのかもしれない。 びっくりするくらい、あっという間に読み終えた。 読み終えた次の日、等々力渓谷に散歩に行くと、しっぽの先が曲がった猫が寄ってきて、びっくりした。 | ||||
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物語は現在と2年前が交互に繰り返され進んでいきます。 それぞれの語り手は椎名と琴美。 現在の場面の冒頭で 椎名は進学のために引っ越してきたアパートで初対面の河崎に書店を襲う計画を持ちかけられます。 2年前の冒頭では琴美とドルジがペット殺しの犯人と遭遇する所から始まります。 一見まったく関連性のない2件の事項ですが、読み進めていくうちに深い関連性があることがわかります。(もちろんここでは書きませんが・・・) 伊坂幸太郎の作品を初めて読みました。読みやすい文体で、内容もよく練られていて飽きも来ず一気に読み終えました。 また好きな作家が一人増えました。 | ||||
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確かに面白い。間違いない。 その証拠にあっという間に読み終えた。 けど、違和感があったのは、 動物虐待のシーンや、その他犯罪のシーンの不愉快さと、 会話の軽快さのギャップ。 それが現実にはない、絵物語にしているんだろうけど、 現実にありそうな題材だから、そんなに軽くあしらうなよ。 と、思う場面もしばしば。 伏線がいっぱいあって、全てに繋がっているのも、 やや繋がり過ぎ。と思ったりもする。 これ、映画化されるんだよね。 どうやって映像にするんだろう。興味あり。 | ||||
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いきなり本屋を襲撃しようと持ちかけられて・・・。突拍子もないスタートから始まり、過去と現在が交互に進んでいく。随所に張り巡らされた伏線は後半一気に収束していく。登場人物たちの軽やかでありながら深いセリフも面白い。読んでいて全く飽きがこず、読後は爽やかな中に、何ともいえない切なさが。ミステリー初心者も手軽に手に取れて、十二分に楽しめる傑作だと思う。 | ||||
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最近妙に読書にはまり、手当たり次第に読んだ中の一つです。 印象としては、文体がかなり読みやすい。 内容も冒頭からどんどん引き込まれ、一気に読み終えました。 途中まではミステリーの要素があったが、最後には切ない、け れども爽やかな気持ちにさせられました。 またこの作家の他の小説を読んでみたいと思いました。 映画のキャスト、ほんと原作とぴったりですね。 | ||||
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現在の物語と、2年前の物語が、交互に進展していく。 お互いが、お互いの仕掛けになっている。 けっこう最後まで、作者の仕掛けがわからなかった。 出てくる登場人物が、それぞれ魅力的に描かれていて、不思議なタイトルとともに、ラストへの布石が秀逸。 【ネタバレ】 ただし、ペット殺しの描写の甘さと、河崎の自殺の動機の違和感。 そこがもう少し僕の好みと一致したら、☆5ツだったなぁ。 でも、 もう少し彼の作品を読んでみたいと思いました。 | ||||
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河崎「ようするにさ、授かった能力は使わなくちゃ駄目だってことなんだ。俺は見てのとおり外見に恵まれた。それなら、この世の女という女に声をかけて、可能な限りセックスをするべきだ。そう思わないか?」琴美「絶対に思わない」河崎「最近、俺はようやく大事なことに気付いたんだ。」琴美「何?」河崎「人の一生は短い。だから、できる限り出会いを大切にしていきたいんだよ。さっきの麗子さんもそうだ。」琴美「ようは会った女とは片端から抱き合っていく、ってことでしょ。」河崎「俺はね、付き合った女性の誕生日で、365日を埋めるのが夢なんだよ。元旦から大晦日まで、ありとあらゆる誕生日の女の子と交際する」琴美「意義ある夢だと思う」私は根負けして、やけくそな気分になった。クールで節操のない無茶苦茶なキャラです。話自体はそんなに心を打つものではないですが、爽やかに軽快で、ハマりました。今の所21世紀で最も印象的な小説。 | ||||
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物語は、現在(語り手:椎名)と二年前(語り手:琴美)の二つの流れが、並行して語られます。この二つの流れが、どう交わってくるのかがポイントです。 二年前の話では、ペット虐殺事件をバックに物語が進行します。現在の方は、河崎に椎名が書店強襲を依頼され、実行します。この二つの事件にどんな繋がりがあるのか。 アヒルと鴨は、「似て非なるもの」ということでしょうか。ここではブータン人と日本人です。これが、実は大きなトリックのヒントになっています。 ミステリーとして、非常に完成度の高い本ですが、同時に、同じ仏教国でありながら、ブータンのおおらかな考え方に、現代日本が忘れているものがあるように思いました。 | ||||
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映画化されるということで書店に平積みされていたので、なにげなくこの本を手に取りました。 さほど期待もしていなかったんですが、電車車内で読み始め、降りる駅に着くまで読み続けてしまいました。 ラストまで読んでみた感想としては、推理小説としてはやや不満。 途中、180度見方を変える設定がありますが、それも少し無理があるかなぁと思いました。 ただ、私が伊坂幸太郎を気に入った理由は、独特な言い回しにあります。 小説だからと文学し続けず、日常私たちが使っている言葉などを不快にならないように、上手くおりこんであると思いました。 それと、映画化にあたりメインのキャストが瑛太と濱田岳なんですが、この2人が本当にぴったりだと思います。 小説を読みながら頭の中で、この2人で具体的にイメージすることが出来ました。 | ||||
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単行本が発売されたときには、「普通」な印象しか残らなかったこの本。 さして読み返すこともなかったんだけど、 今回文庫本が出たということで読み返してみると、印象は激変、 「この本、こんなおもしろかったっけ?」 と1度読了しているにもかかわらず、次はどうなるんだっけ?と 読む手が最後まで止まりませんでした。 それほどおもしろい! 物語は本屋襲撃やペット殺し事件とミステリー小説を匂わせているが、 これは青春の苦悩や憧れや恋愛を描いた、れっきとした純文学である。 読み終えたあとの切なさこそ、伊坂幸太郎の持ち味ではないでしょうか。 是非、予備知識なしで読んで欲しい。 伊坂幸太郎の最高傑作だと思う。 | ||||
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この物語は"椎名"と"琴美"2人の視点から描かれていくのですが、2年という時間軸の行き来を何度もさせられている内に読んでいるこっちの頭がぐちゃぐちゃになって、大げさに言えば一種のトランス感覚さえ覚えるような展開で一気に最後までもつれ込みます。 終盤に向けての激しく繋がりあう展開も去ることながら、作中読んでいてドキっとする場面もあり。 例えば、椎名が思う「僕はいかにも自分が主人公であるような気分で生きているけれど、よく考えてみれば、他人の人生の中では脇役に過ぎない。」というくだり。 本を読んでいる、という無防備な状態でこんな風にごく当たり前と思っていたことを文面化されるとこんなにもドキっとしちゃうのか〜と、伊坂さんには哲学的な感心も寄せてしまいました。 そしてなんと言っても、出会う筈のない、接点がある筈のない椎名と琴美が繋がっていく快感と椎名が真実を理解していく毎に読み手も落胆や悲壮の混じった、さも自分が椎名になっているような疲労感。やられた! そしてこの一見謎なタイトルにも、読み終えるとニタリとしてしまう。。 伊坂ファンになってしまいそうだわ! | ||||
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物語は現在と過去(2年前)の2つの時間軸で進んでいきます。 現在の主人公、椎名くんはどこか「はっきりしない」感じの人です。 また、現在の物語もちょっとぼやけたように話が進んでいきます。 「なんで本屋を襲うの?」 「なんで広辞苑なの?」 など、はっきりとした理由がわからないまま物語は進行します。 対して過去は主人公、琴美さんのはっきりした性格のおかげか、物語がくっきりと描かれて進んでいきます。 過去の物語は「猫殺し」の3人組動きによって、だんだんと緊迫感を帯びてきます。 ところが、過去の物語は最初くっきりとしていたピントがだんだんと霞んできます。 どこかもやのかかったような展開で物語が進行していくことになるのです。 どこか「はっきりしない」のに、物語を先に先に読ませるのはこれ、筆者の腕でしょうか。 現代のファジーな感じと、過去の緊迫感の緩急の付け方も手伝って、「どうなるんだろう」と思いながら思わずページが進んでしまいます。 物語は、ブータンからの留学生“ドルジ”と美青年“河崎”の関係が明らかになったところで、一気にピントがあい、視界がくっきりと開けます。 現在はカラー写真のようにくっきりと。 過去はセピア色の写真のように憧憬的に。 今まで「はっきりしない」と思っていた物語は、事情を知る登場人物たちの「はっきりとさせたくない」という気持ちからだったんだ、ということに気づきます。 ラストは物悲しい雰囲気がただよいます。 まるで住み慣れた街を引っ越すときのような、 ボブディランの「風に吹かれて」のような。 「なんて素敵な話の進め方なんだろう」っていうのが読後の素直な感想です。 物語の構成力もさることながら、霧の中で手を引かれるように、押し付けがましくなくてやさしい感じの吸引力! 「伊坂幸太郎は天才だなぁ」っと一読者ながらに思います。 | ||||
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