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(短編集)
赤い刻印
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赤い刻印の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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私は長岡弘樹の短編集「傍聞き」を非常に質の高いミステリーだと思っている。本書「赤い刻印」は表題作で「傍聞き」で 主人公を務めた母娘が再登場する。この表題作だけでなく、本書に収められた4作品とも長岡らしい綿密なストーリー 展開と十分な意外性を持た結末で読む者を驚かせるはずだ。巻末の解説にも触れられているように、この4作品には シングルマザー、自殺、不治の病、老々介護など現代日本が抱える社会問題を背景にしながら、幸せから見放された 人々に対する長岡のあふれんばかりの愛情が注がれた作品群となっている。作品の中で散りばめられた伏線が 最後に見事に結びついてくる快感と驚きは最上級のエンターテインメントである証左である。珠玉の短編集と言っていい。 | ||||
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以前、著者の「傍聞き」を読んで推理小説なのに全く憎悪とか恐怖感などがなく爽快な作品である、と強く印象に残っていた。 本作品(短編集)も恐怖感などは全くないながらも、十分に推理・ミステリーファンである私を楽しませてくれる作品であった。今後もこうした作品を描き「怖くないミステリー」を読みたくなった際に楽しませて欲しい。 | ||||
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長岡弘樹に読みきりやすい推理短編集を書かせたら最高です。 あっという間に読み切ってしまいます。 | ||||
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短編ミステリー。医学知識盛り沢山だが、決して嫌みはなく、巧みにミステリーと絡め物語を展開する。冒頭の「赤い刻印」は読み終わりに心穏やかにさせてくれる。秘薬はストーリーとしては面白いが薬学知識がなければ答えには絶対に行き着かないが、それはそれでありかも。 | ||||
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長岡作品は初めて読んだが、文体は平易で非常に読みやすい。但し、淡々とし過ぎるきらいもあるので、もう少しミステリ度を深化させれば、さらに良い作品ができると思う。今後に期待したい。 | ||||
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「長岡弘樹ワールドは続いています」ということに尽きます。少し哀しく、どこにでもありそうな日常に起こる非日常。過剰な描写のない淡々とした語り口が、読者の心の深いところにまで染み込んでくる。よく考えるとあり得ないことなのに、自然と受け入れていることに気が付きます。よくできたストーリーが味わえます。 ただ、2編目「秘薬」の仕掛けは作り物の感が強く、4編目「手に手を」は要介護者の母と知的障害がある弟と暮らす主人公の葛藤が重く、その割に仕掛けが軽くてミスマッチではないかと感じられます。 また、4編で1冊というのは少し物足りない。6編は欲しいところです。出版社の都合なのでしょうが。 | ||||
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「傍聞き」で、なんてすごいと思い、「教場」で、うまいなあ、と思った長岡弘樹氏。 かなりな期待で購入したのだが、若干、期待が大きすぎた。 練りこまれているのだろうが、中編の仕立てでは、うまくこなし切れていない気がした。 ・赤い刻印 ・秘薬 ・サンクスレター ・手に手を いずれも、どことなく悲しい切ない人生を感じられたが、満足感は少しだった。 赤い刻印は、もう少し広げながら書きこみ、長編にしてもよかったかもと思った。 | ||||
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この作者の作品はほとんど読んできたし、凡百のミステリーを超える独自の世界を構築していることは認めるけれども、その半面、あの『傍聞き』で受けたような衝撃は、それ以降の作品のどれからも感じられない。評判を呼んだ『教場』からでさえ。次はぜひその「独自の世界」の殻を打ち破るような作品を読みたい。そして、あの衝撃を再び味わいたい。 にしても、冒頭の表題作。惹句にいわく「長岡ミステリー史上、最も巧緻な伏線と仕掛け」――それがあまりにも巧緻であるゆえか、頭の悪い自分には伏線がどのように回収されたのか、仕掛けとやらがいったいどれを指すのかがよくわからない。胸の内にもやもやした霧のような疑問符がいつまでも漂っている。 | ||||
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