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リボルバー・リリー
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リボルバー・リリーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 21~40 2/3ページ
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悪い奴しか狙わない近接戦闘と拳銃の名手いえば、マーク・グリーニー「暗殺者グレイマン」でしょうか。そんな名手が日本にいた。ただ、この人は群衆のなかで目立たないグレイマンとことなり、白地や紫地に花の刺繍のドレスがすきな美形の暗殺者。拳銃の百発百中はスティーヴン・ハンターのボブ・リー・スワガー軍曹にも匹敵しそう。下手すれば荒唐無稽になる登場人物たちを踊らせ、読者をぐいぐい引っ張る作者の力量に目をみはります。即、映画化、それも綾瀬はるか主演になるのも、もっともです。 | ||||
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関東大震災から1年後の、秩父での息をするのが苦しくなるような少年二人の生活から、恐ろしい惨劇。 そして舞台を東京に移し、台風の銀座から日比谷公園を経て霞が関へ、少年と美しき女諜報員の、軍に追われ、ヤクザに追われる疾風怒濤の命がけの壮絶な逃亡劇。 息をつめて、一気に読んでしまった。 関東大震災から間もない大正時代の、耳にするのも懐かしい玉ノ井や下町の浅草、そして2人が駆け抜けた銀座から今も変わらぬ皇居までの行程は、とても興味深かったが、こちらの読書も疾走状態だったので、一度読み終えてから、またゆっくり味わおうと思った。 | ||||
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この夏、公開される映画「リボルバー・リリー」の原作。 主人公・小曽根百合は映画では綾瀬はるかさんが演じるんですね。 小説はとにかく、ほぼ全編がアクションで、迫力あるカーチェイスシーンも出てきます。まさにアクション映画を文字で読んでいるかのよう。「007」「ボーン」シリーズや「ミッション・インポッシブル」が文字化されたような小説です。なので映画化が検討されるのは当然なのですが、どう考えても大変な予算がかかりそうで、ハリウッドならともかく、日本での映画化は果たしてどうなるのか、非常に興味深いです。 さて、中身は・・・ほとんどの部分が逃亡劇。百合と少年・細見慎太を陸軍とヤクザがひたすら追いかける、その壮絶な追いかけっこが延々と続きます。 同じようなシーンが繰り返されるので、正直飽きてきます。頭はそれほど使わなくてもいいので途中からは惰性で読んでいる感じでした。もう少し中盤が短ければ良かったような気がします。 あとは百合があまりにも超人過ぎて、これだけの人数で囲まれて脱出できるのかというところでも逃げ切ってしまう、そういう場面が連続すると、リアリティという点でやや疑問も感じました。 この作者の作品は最近の「アンダードッグス」「プリンシパル」を読んで、これが3冊目だったのですが、やはり「リボルバー・リリー」はまだ粗削りで勢いで書いている、一方で最近の2作は構成やギリギリのリアリティというところで、かなり洗練されてきているように思いました。 関東大震災後とか第二次大戦後、中国返還前の香港など興味深い時代・地域設定を繰り出してくる長浦京さん、今後の作品にさらに期待したいです。 | ||||
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映画化ということで読んでみた。ハードボイルドかつ時代背景の設定も詳細で読み応えがある。ただ、かなりバイオレンスな描写が多く含まれるので、映画化の際には抑えめにしていただきたい。 | ||||
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600ページ以上ある大長編小説なのですが、スラスラ読めました。 | ||||
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この人の本は2冊目。裏切りが多いのだけど、そこが人間臭くていいんだよなあ。。お気に入りに追加。 | ||||
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この本は小説の皮を被った関東大震災後の東京案内だ。話としては基本追っ手を倒しつつ東京(最初の方は群馬・埼玉だけど)をひたすら逃げまくるというもの。ほんとにずっと逃げてるだけなので、飽きてくる。 舞台となる東京については、この通りを曲がるとこれがあって、その先を行くとどこそこに着くといった説明が随所にあり、ある程度東京の地理を知っていると何となくイメージは沸くが、そうでない人は置いてけぼりになるので注意されたい。また、そうした昔の東京ならではの事情が話の筋に大きく絡むわけではなく、基本的には単に情景描写をされるだけなのが残念。もう少し当時ならではの事情を話に絡ませても良かったのでは? | ||||
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ほんと荒唐無稽、つまらなかったです。こんな女性いません。せめて男性が主人公なら面白かったかもね。 | ||||
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時代を関東大震災のあたりに設定して当時の風俗を丁寧に描写しながら語られる物語には興味をひかれました。ただ、細かな点でどうしても心にひっかかるものがあって不満も残りました。 追っ手を足止めするために釘や石鹸を使って罠を仕掛けるシーンがあります。でも、ふつう釘はただ撒いても倒れてしまうので足に刺さることはありません。また、石鹸を刻んで撒いても都合よく敵がそれを踏むとは限りません。仮に踏んでも滑って転ぶとも限りません。そして建物に侵入するシーンでは、静かにガラスを割ったとありますが、どうすれば音を抑えて割ることができるのか説明がないのです。この他にも「どうやるのだろう」と気になってしまう場面が多々あって集中できませんでした。 次に人物描写についてです。主人公の百合は幣原機関で養成されたテロリストで、他人の死に躊躇せず、自分の死には恐怖を覚えないという特異な人物です。そうした人物が、あるきっかけによって情をもつ人柄に変化します。そのエピソードは八章の「硝煙の百合」で語られます。ところが、それを具体的に場面を描いて読者に提示するのではなく、百合の過去を知る人物の単なる報告によって紹介されるだけです。そのため臨場感が少しもなく、読み手の心に訴えるものがありません。 最後に文体についてです。この作品はたいへん描写が丁寧で好感がもてます。ところが、日常の場面だけでなく戦闘の場面でも同じように丁寧に描いています。そのためスピード感が失われ、緊迫感が感じられないのです。ハードボイルドの作品としては致命的ではないかと思います。 批判的なレビューになっていますが、それでも背景をきちんと調べた上で丁寧に書き上げようとする作者の姿勢には好感をもっています。長浦京さんの経歴を見ると、作家としてのデビューは遅く、まだ作品数も少ないようです。これから書きつづけるうちに、どんどん質の良い作品が生まれるのではないかという予感がします。 | ||||
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とても綺麗な状態で満足です。 | ||||
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エンターテイメント小説。アクション映画みてるような感覚になった どこに行っても追手に見つかり、炎の市街戦をきりぬける。 映画の脚本を小説にしたのかなというようなストーリー展開だった。その割に重厚な描写と筆力は素晴らしい。ストーリーさえ、もう少し練られ、文章の無駄をなくせば、より良い作品になったと思う | ||||
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P191「フライの香ばしい匂いとデミグラスソースの甘い匂いが絡まり、天ぷら屋からも軽やかな菜種油の匂いが流れてくる」を読んで、上手だなあと肯いた。でも、P320「水道で体を流し、太巻きを食べ、扇風機を浴びながら」には首を傾げた。だって、扇風機は浴びないよ。扇風機からの風、あるいは扇風機が放つ風なら浴びるだろうけど。 ともあれ、さすが大藪賞受賞作。これだけの力作に出会えて感謝です。面白かった! 購入は2017年5月30日。読み始めは2020年2月8日。ずっと積んで置いたことを後悔した一冊です。 | ||||
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まるで漫画。表面だけをツルツルとなぞっているうちに最終頁となってしまいました。 主人公のスーパーウーマンぶりやプロットは荒唐無稽で、有り得ないほどのご都合主義にはむしろ感嘆するほど。 初めて手にする作者の最初に選択すべき作品を間違えたか、他の作品も読んでみたいという気にはなりません。 ただし、正確な時代考証と歴史考証には敬服いたします。 | ||||
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マーダーズでこの作家を初めて知りました。マーダーズがあまりに面白かったので、ここでも評価の高い本作を読んでみることに。 巻末の参考文献の量にも驚かされましたが、歴史考証がなされており、リアリティーあるドラマとなっています。主人公の女性もかっこいい。ゴルゴ13、ジェームズボンドを彷彿させる銃さばきで、次々と敵を倒します。文字だけでこれだけの息つかせぬ展開を描く力量は見事と言うしかありません。一気に読んでしまいました。 先が気になって仕方がないので、細かなところはすっとばして読んだりしてしまいましたが、人物関連図などを書きながら、2回目、3回目を読もうと思っています。おすすめ。 | ||||
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松岡圭祐さんの『高校事変』の後に続けて本作を読んだのですが、同種の「期待してたのとちょっと違う」な読後感でした。 長浦さんの本は、本作といい『マーダーズ』といい、あらすじを見るともの凄く面白そうなんですよね。 月村了衛さんの本のような、シンプルな無双感&爽快感。 あるいは深町秋生さんの本のような、ハードなんだけどエンタテイメントなノワール感。 そういう面白さが堪能できそうだなと、期待せずにはいられない。 ですが、そんな作風を期待して読むと・・・予想外の「えらい本格的というか正統派というか。エンタテイメント小説というよりは文学?」な文章にびっくりします。 間違いなく面白いんですよ。小説としての完成度はもの凄く高いんだろうなと思うし、本作が何かメジャーな賞を獲っても普通に納得です。 でも堅い。 主人公は魅力的、脇のキャラも魅力的、戦闘シーンも迫力あり、先が気になる展開、そしてバタバタと死ぬ主要キャラ&かなり絶望的なラスト(まるで全盛期の馳星周さんの本のよう)。 でも堅い。 読んでいてちょっと疲れます。 ただでさえ、ページ数も多いし。 この「まっとうな文学っぽい本格臭」がぷんぷんする堅さに、むしろ魅力を感じる人も多いでしょう。 ですが、個人的にはそこがマイナス要素でした。 というわけで、星三つとさせていただきます。 | ||||
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舞台は大正時代。 関東大震災を経たあとの東京。 文庫本656ページがノンストップ・アクション。 すごい文字のパワーを感じる。 1000人という帝国陸軍と反社会勢力との市街戦をたった二人で。 圧倒的な迫力。 躍動感がみなぎっている。 めちゃくちゃかっこいい。 百合のような白いワンピースにリボルバー。 大正浪漫を感じるヒロイン。 レトロな雰囲気に包まれたハードボイルド作品。 ハラハラドキドキでストーリーに引き込まれていく。 これは映画化したらおもしろくなりそう。 | ||||
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老いも若きも。男も女も。善人(ここでは少数派)も悪人も。 登場人物ほぼ全員カッコイイ! その中で主人公は多分この2人。中学生男子と、美貌の元・諜報員。 まわりには、弁護士・ヤクザ・売女に軍人・日本狼も。他にもまだまだ。 うち4人くらいはピンで主役張れるくらいの存在感があり、キャラ立ちスゴイ。 なのに一番気に入ってるのは主役でも彼らでもなく渡瀬…地味だけど好きなんですよ。 その次が岩見と武統。南も…まぁ、あれはあれでいっか(笑)。 それはさておき主役の2人。 時代背景は関東大震災の後。 ある理由で追われることになった慎太を、ある理由で百合が守りながら、一緒に逃げる話。 この2人のしぶといこと諦めないこと! 一息もつかせぬ応戦の連続に、読んでるこっちはジリジリあせり。 それがいつの間にか血沸き肉踊りっぱなしに(笑)。 オチがまるで予想できず、最後までハラハラドキドキ。 家族愛・義理人情・お国の為・私利私欲。理由はそれぞれの命がけバトル。 本が出てから何回読み返したことか。その度にまだ面白くてワクワクしてます♪ もうこれ断言してもいいな。この本、大傑作! | ||||
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good | ||||
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陸軍とヤクザに追われながら、逃げる少年と女テロリストの話です。 強烈なキャラクター、綿密な情景描写、ふたりに次々とふりかかる危機。 「この先どうなるの?」という興味が最後まで続き、したがって次々とページをめくらされました。 いやあ、堪能しました。 ただ、ヒロインがテロリストですから、逃亡の間中人を何人も殺します。 そこが受け入れられない、という人がいるかもしれませんのでご注意を。 | ||||
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この商品は面白く読ませて貰った。次も同じような作品が読めることを期待しています。 | ||||
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