ブレイブ・ストーリー

評判

ブレイブ・ストーリーの評価:

4.10/5点 レビュー 261件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.10pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全328件 241〜260 13/17ページ
No.88
(4pt)

長い・・・。

映画となって、面白そうだなあ、と思って買ったのですが、幻界にいたるまでが長いですね。
私はよくファンタジー小説を読みますが、ほとんどが前置きもそこそこに、一気にファンタジーという感じなので、こちらもそのような感じかなあ、と思いました。
しかし、予想とは違い、ワタルが幻界に行く理由の土台をしっかり書いてありました。しっかり書くのはいいのですが、しっかり書きすぎ・・・?というのが正直な感想。
しかし、その両親の離婚話なども、泣けるシーンが多々あり、すらすらと読んでいけました。
ぶっ続けで読むことは少ないのですが、1巻を6時間ぶっ続けで読み終わりました。
飽きにくい人だったら子供でも大人でも面白いかと。実際義務教育終えていない私もかなり楽しめました。
★4つなのはとりあえず前置きが長すぎた、というところから。
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.87
(3pt)

少し冗長では?

宮部さんのファンのつもりなのですが、なぜかこの作品は読むのが苦痛な部分が多かったです。どうでもいい部分の描写がやたら饒舌なのがその理由かも。必要最低限の描写だけにしてキビキビと話を進めてくれた方がよかったのにと思いました。
幻界の設定がご都合主義のような気がしてリアリティに乏しく、キ・キーマやミーナといった幻界の登場人物にどうしても感情移入ができませんでした。
主人公のワタルには感情移入できるのですが、彼よりもミツルの方が魅力的に思えます。ミツルが早く出てこないか、読んでいてそればかりが気になりました。
それにしてもワタルもミツルも小5って……あり得ない。自分の子どもと比較してみても、彼らの使っている言葉は11歳の子どもの使う言葉じゃないだろとか、この洞察力はどう見たって高校生以上だろと感じることがしばしば。そういう点でも無理が目立ちました。
テーマはいいし文章はうまいのですが、ゲーム好きの作者の趣味の延長というか、同人誌みたいなノリで書かれたような気がしてしょうがないです。
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.86
(4pt)

ひとあじちがう

第一部をケイタイで読んだところ、なかなかおもしろく、続きが気になったので購入してみました。が。ケイタイではスラスラ読めたのですが、本になると少々読みにくいかんじが・・・本の厚みにビックリ。“普通のコドモが、ある日突然ヘンな生きものと出会って旅に出る” というようなお気楽ストーリーではなく、両親の離婚・不倫相手の出現など、かなりヘビィな内容です。 逃げ出してしまいたい。 だけど、自分の大切なものを守りたい。・・・だから、戦う。決して楽しさ全開で読める本ではないのですが、たまにはこんなファンタジーもいいかな?
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.85
(3pt)

宮部みゆきがブレイブ!

社会派作家 宮部みゆきが描くファンタジーはどんな物語だろう? 
と大なる興味のもとに読み進めたのですが、正直、ぶっ飛びました。
なんと、そのまんま社会派ファンタジー(笑)。
今まで、だれも読んだことのないファンタジー-宮部式ファンタジー-が
長大な分量で展開されているのが本書です。
ファンタジーは「子供向けで読みやすく」、「夢のある展開が必要」など
という世間一般の縛りにはまったくとらわれていません。
「小説は現実からの逃避ではなく、現実を見つめる力を読者に与えるもの」
というような、宮部さんらしい高邁な主張がファンタジーでも炸裂しています。
(ファンタジーという形式であるため、逆に強化されている)
こんな風に世間や読者に迎合することなく、独自の主張を貫く姿勢は作家として立派でしょう。
昨今巷で大ヒットを飛ばす○カチュー(ピじゃないよ)のような
-むしろこちらの方が子供向けファンタジー-小説の作家たちと
宮部さんが大きく違うのは、こういう一本筋の通った姿勢にあるのでしょう。
ただ、小説としての完成度はどうだと考えると、
子供にはかなりヘビーな展開、大人にはRPG的ストリーがつらいと、
「いったいどんな読者を想定しているの?」という編集者のような疑問が、
一読者の私ですらも浮かびます。
(この点、角川書店もブレイブ!なんでしょう)
ファンタジー的なファンタジーを期待する読者には×かも知れないが、
小説好きな方には一読の価値あり、かと。
 
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.84
(2pt)

残念

映画化すると聞いて期待して読んだけど残念な内容でした。
特にファンタジーらしいファンタジーを望んでいる人にはオススメしません。
ストーリーは主人公の少年ワタルが、
離婚や父の別居など、悲しい現実世界を変えるため
「幻界(ビジョン)」と呼ばれる世界に旅立ち、
願いを叶えてくれる女神様に会うため運命の塔を目指す。というもの。
主人公ワタルの成長を描いた物語です。
さて、
個人的に評価できない点は下記3つ。
1.展開の遅さ
 ⇒ 主人公がファンタジーの世界に旅立つまでなんと350ページ(全体の25%)。しかも、父親が離婚して家を出て行った事実以外の意味をなさない。
2.驚きのない展開&ストーリー
 ⇒ 剣が出て、魔法が出て、竜が出て。世の中のファンタジーのイメージをそのまま書いただけの内容。ピンチになったら新しい必殺技が現れるご都合主義。
3.世界観が出来ていない
 ⇒ ファンタジーでもっとも大事な世界観の構築が出来ていない。伏線を張りすぎてご都合主義で解決した部分が多すぎた。
というわけで全1200ページを読み終えるのは、若干苦痛でした。
1200ページ読んで得た結論が「自分が変わらなければ世界が変わらない」なんて、ありふれたメッセージだけなんてちょっと辛すぎます。
もうちょっと世の中のライトノベルでも読んでファンタジーを勉強して欲しいと思いました。
ところどころの表現は文学作家らしい、気持ちよい部分もあるので。。。
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.83
(5pt)

ワタルがどんな子か・・・

映画を観てから読みました。ファンタジーというのには、長い現実世界の描写ばかりですが、
どうしてワタルが幻界(ヴィジョン)へ行く事になるのかと、彼の周りの人物の言動がとても
細かく描かれていて、映画であまりの急展開についていけなかった人にとっては納得のゆく内容
ではないかと思います。子供向けというにはあまりに人間くさい登場人物達のもどかしいほどの
現実と日常。リアルな人物像は、映画でのヒーローっぽいワタルよりも親しみが湧きました。
ただ、この一冊だけでは、ファンタジーではないので、続きも購入・読破する事をお勧めします。
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.82
(5pt)

映画を観てから読みました

上巻は、ほぼ現実世界のお話です。家族の崩壊というのでしょうか、上手くいかない、みんな何となく空々しい、そういう雰囲気が家族の間で徐々に広がっていくのですが、大人は何とかそういうのを隠そうとするんですよね。かえってそんな中で主人公ワタルは徐々に息苦しさを感じて・・・ 
最初から、ぱっと冒険にでることができる既存のファンタジーと違うのがこの上巻の部分です。正直長いかな?と思わないでもないんですが、ここがあるからあとが効いてくるんだと思います。また、映画では出てこない、おばあちゃんやおじさんも登場するので、ワタルとその家族の生活がよく分かります。そういう点でも、映画を楽しんだひとなら読んで損はないと思います。
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.81
(4pt)

ストーリーより文章がすき

ストーリーはまだ現実の世界がほとんどですが、文章がすきです。
なんていうか亘の今考えていることとか気持ちとかが上手に書かれていて読んでいて面白いですよ。
2冊目からはストーリーも楽しみです。
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.80
(4pt)

映画が始まって読んだ

映画の予告を見て読み始めたけど、最初の思ってたイメージと全然違った。上巻では、ほとんど現実の話で「まだ冒険には行かないのか」と思って読んでました。
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.79
(3pt)

可もなく、不可もなく

物語のテーマがやや現実的すぎるためか、
ファンタジーになりきれないファンタジーという印象を受けました。
特に前半だけを読んでいると、ライトノベルのファンタジーにどっぷりとつかっている方は少し違和感を感じるかもしれません。
ライトノベルとは一味違う大人向けのファンタジーです。
個人的には宮部みゆきさんはミステリーのほうが好きだなぁ……。
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.78
(4pt)

映画から入りました。

「宮部みゆき氏の著作」という入り口でなく、「映画を見てから原作へ」という経路で本作にたどり着きました。
映画で語ることの出来なかった数々の伏線(かなり重大なものもあります)や、
ワタルのおかれた状況と彼の心理描写、ワタルの周囲の人物像などが詳しく描かれているため、
説明不足であるが故にしばしばストーリー展開に唐突感を覚えた映画版に比べて、
一層深く感情移入できる作品になっています。
特にワタルに関しては、映画で感じる「素直でかわいい少年」という第一印象のみならず、
彼の内部で展開されていた苦悩・葛藤を知ることができ、一層親近感が湧きます。
上巻は「ワタルがなぜ旅立たねばならなかったか」について語ったパートです。
映画を見て、今ひとつ食い足りない印象を持った方にはぜひおすすめします。
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.77
(5pt)

現代の子供にこそ読んで欲しい

子供向けでないという方がいますが、現代を生きる子供にこそ読んで欲しいです。内容に離婚や不倫などが含まれています。が、現実にはこの様なことに子供が巻き込まれています。このような内容の問題は大人の視点でしかなかなか語られません。現代の問題を、子供の視点でどう感じ、どう動き、どう解決するか、主人公を通して子供達に感じ欲しいです。
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.76
(4pt)

お子様には読ませたくない内容?

上中下の3冊構成です。
物語は現代の日本からスタートします。
主人公が、どんな家庭で育ち、親戚や友達はどんな人たちなのかを描くのに
上巻のほとんどを使っています。現代で起こる様々な出来事を通じて主人公
とその周囲の人達がどのような人たちなのかを、丁寧に描写しています。
この本がファンタジーであることを感じさせる要素が少し混じっていますが、
最初は勇者も、竜も魔法も出番がありません。
この部分が、少々長く退屈なようにも思えますが、勇者の旅に必然性を与え
リアルなものにすることに役立っています。また、本書のテーマと著者の
主張を力あるものにするためも、とても役にたっています。
中、下巻では主人公が、現代の世界を離れて活躍する(現代がほとんど登場
しない)全くのファンタジーワールドです。
この冒険の部分が、ゲームのような非現実的な感じになっておらず、
もしかしたら実際にありそうな話だと思えるのも、上巻からのしっかりした
ストーリー設定があればこそです。
退屈せずに読んでいきましょう。上巻の後半からは、がぜん面白くなります。
なお、内容は「子ども向け」ではありません。不倫や離婚などが全面にでて
きます。こういうことが、何であるかわかる年齢、不倫を話題にしても問題
ない年齢でないとまずいかと思います。
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.75
(4pt)

子供向けというよりは

とても厳しく、一方で優しい物語だと思います。こどもはもちろん、むしろ大人にとって、必要な物語なのかもしれません。自分の心だけが現実の人生と世界を作っているということが巧みに描かれています。なにをつかんで、なにを手放すか。どんな物語をつむぐかは、自分次第。そこまで腹をくくれたらまさに「ブレイブ」になれるでしょう。あっというまに全巻読んでしまいました。
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.74
(3pt)

景色が浮かんで来ない・・・

幻界(異世界)に行くまでの過程がまどろっこしく、多少イラつくが、主人公ワタルが両親に振り回される様は読んでいるこちらもたまらなく、涙が出てしまった。
自分だったらどうするか?親しくなった人たちの幸せを守る為、自分の目的は諦めるのか。自分の目的を果たすためなら、二度と会う事のない者たちのことなど考えないほうがいいのか。どちらも正しいだろうし、否定はできない。最後はどちらが勝利するのか。それが気になって読破した。
ただ、自分がRPGをあまりやらないからなのか、景色を頭にイメージする作業に苦心し、途中読み飛ばした箇所も結構ある。説明的な台詞も多く、全部の文章を理解するのはおそらく骨が折れる作業だ。ご存じな方が多いだろうが、ファンタジーは、ミヒャエルエンデの「はてしない物語」、小野不由美の「十二国記」の方が読みやすいと思う
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.73
(3pt)

RPG世代向けファンタジー

上巻だけの読後感想です。
イメージとしては国民的RPGであるドラクエシリーズや
ファイナルファンタジーなどよりも幻想水滸伝やICOの世界観に近いです。
主人公の現実世界で直面する壁や状況はファンタジーというより
夜10時くらいの枠のドラマのよう。(父親が不倫のすえ家出・・・そして家庭崩壊)
小さな子供が読んで理解できるのでしょうか???
ストーリー展開や構成のすばらしさ、スピード感は秀逸です。ぐいぐいひきこまれます。
ただ2部からのファンタジー世界はゲーム世代でないとやっぱり理解しにくいかも
しれないです。
映画はおそらく2〜3時間。それにはたぶんおさまりきらないくらいの
詳細で精密な描写。児童文学とはいえないけれど
中編から本格スタートする幻界の冒険に期待はふくらみます。
主人公は11歳の少年。
これからどんなふうに成長していくかドキドキしながら見守りたいです。
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.72
(5pt)

大人でも

宮部みゆきさんのあらゆる著作を愛読している私ですが、この本だけは「子ども向け」なのかと思い避けていて、今回文庫化・映画化されたのをきっかけに手に取りました。なので、まさかこんなにも大人が胸をしめつけられるような本だとは予想していませんでした。
確かにストーリー展開だけ見ると奇想天外でファンタジーだと紹介されるのは分かります(著者自身も以前にどこかで実在のテレビゲームから発想を得たと書いていました)が、この本の奥深くには現代社会のどっしりと重いテーマが横たわっています。「本当に恐いのは、怪物でも魔物でもなく人間の心」だということを主人公の亘(ワタル)の目を通して読者に実感させてくれます。
私は、またもや著者の筆力にはまってしまい、つらい試練にワタルがもがき苦しむ姿に涙し、また、よき友を得て喜びも勇気も分かち合うワタルの姿に安堵を覚えました。すっかり感情移入させられていました。これが「子ども向け」なわけがありません。
宮部みゆきさんの大人のファンの期待も裏切らない本だと思います。
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.71
(5pt)

かつてのファミコン少年少女のために。

かつてファミコンブームの中で「ドラゴンクエスト3」が一際光り輝いていた頃、
すぎやまこういち先生がN響をバックにコンサートを開き、「ドラゴンクエスト」の名曲の数々を演奏した時、
演奏を聴いていた子供が皆一様にファミコンのコントローラーを操る手の仕種をしたという逸話があります。
「ブレイブストーリー」を読んでいると当時子供だった頃の記憶がフラッシュバックし、
手が勝手にファミコンのコントローラーを操る仕種となります。
ファミコン世代の方はイイ大人でしょう。そんな大人の方に是非読んで欲しい1冊です。
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.70
(5pt)

家庭の事情

全体の構成はとってもありがち。
こちら側の世界から、あちら側の世界に旅立つ、というもので、
「ナルニア国物語」や「十二国記」と同じ系統です。
他の作品と際立って違うのが、「こちら側」である現実世界での出来事を、
丹念に丹念に描いているところ。
小学生の亘(わたる)にとってはあまりにもつらい出来事が、現実世界では起こる。
それは大人の身勝手で、だけど一方でどうしようもないことなのだけど、
亘の心を確実に壊してゆく。
しかし彼にはどうすることもできない。不条理に耐えるしかない。
そして状況が煮詰まり、前方には絶望へ続く道しかなくなったその時、
ついに「あちら側」への扉が開く!
この過程を描かなければ、きっと物語りは、平凡なものとなっていたことでしょう。
いえ、宮部さんのことだから、
それがなくてもすごい作品を構築したのかもしれません。
しかし、現実世界との境目をなめらかにして、「あちら側」に確かな重みを与えることにより、
これまでのおなじみの物語とはまた違った面白さを提示してくれています。
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110
No.69
(5pt)

子供と、かつて子供だった大人へ

文庫化された宮部さんの作品だということで購入しましたが
内容は至って良質な児童文学でした。
何故この本が児童文学の棚に置かれていないのか、不思議なほどに。
ミステリーなど、いつもの宮部作品を求める人にはお勧めしません。
ファンタジーという言葉を受け入れられない人にもお勧めしません。
作品の説明は単行本の方にあったので割愛しますが
主人公ワタルを取り巻く人物、環境、そして変化する状況。
感情移入しやすい主人公だったので読み始めたら止まらず
一気に読み終えてしまいました。
宮部さんは子供の持つ、大人の部分を描くのが上手だなといつも思います。
ワタルは小学五年生で十一歳。もう一人の主人公とも言えるミツルも
おそらくワタルと同じ十一歳なのでしょう。
ジブリのアニメ映画「千と千尋の神隠し」を見た時も思いましたが
出来れば自分が十一歳の時に読んでみたかった。
十一歳は大人から見て子供なのかもしれません。
けれども、どんな大人にも、かつて子供であった時期はあるのです。
本作はどちらかと言えば子供向きかと思いますが
かつて子供だった大人が読んでもおかしくない物語だと思います。
子供の抱える問題の延長線上には大抵、大人の抱える問題が存在しますから。
ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)より
4043611110