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タックスへイヴン Tax Haven



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【この小説が収録されている参考書籍】
タックスへイヴン Tax Haven (幻冬舎文庫)

タックスへイヴン Tax Havenの評価: 4.26/5点 レビュー 80件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.26pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全63件 21~40 2/4ページ
No.43:
(5pt)

FATCA/CRSの背景がわかる一級品のサスペンス・恋愛小説

著者はノンフィクションの著作をメインに活動しているが、小説である本作もサスペンス・恋愛小説として一級品。とにかく面白い。
また、舞台となっているシンガポールをはじめとした東南アジア諸国に興味があれば、この作品の描写は、尚更面白く読めると思う。
タイトルとなっているタックスヘイブンに関する情報は現在では古い部分もあるのだと思うが、個人的には、現在日本の金融機関へも課されているFATCA/CRS規制の背景がこの小説を通して腑に落ちることができた。
ここまでの筋書きと構想を練り、豊富な金融・文化の知識を駆使して、一級品のエンタメ小説を上梓した著者に拍手を送りたい。
タックスへイヴン Tax Haven (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:タックスへイヴン Tax Haven (幻冬舎文庫)より
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No.42:
(5pt)

金融の勉強にもなる

一気に読み上げました。とても金融のことも学べるし、ストーリーも面白いです。
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No.41:
(5pt)

アジアのダークサイド

金融ハードボイルドとでも言おうか、今は小説でもこのぐらい技術的な裏づけが必要なのだろう。テーマはタイトルとあまり関係なく、黒いカネに群がるアジアの魑魅魍魎たちである。ドラマは高校時代に始まる恋愛あり、友情あり、ハッピーエンドありで無条件に楽しめる。橘玲にもこんな甘酸っぱいものが書けるのかと感心していたら、やはり中盤からドロドロした話になるのですね。橘なのでそれでいいです。

「金融の世界には、白いカネと黒いカネがある。黒いカネは、脱税や犯罪で稼いだ資金でなにがあっても表に出すことができない。白いカネは出所が明らかで、法に基づいて権利を主張できる」。端的に言うと黒いカネは誰のものでもない。誰にどう使われても文句を言えない。その結果、責任だけを負わされることになっても抗うこともできない。「まっとうな人間は、そもそもあやしげなプライペートバンクなんて使わない」。

難を言えば、ラストが現実ではそれで済まされないし、小説としては落着してないので釈然としない。続編があるようにも読めるが、恐らく話を拡げすぎたのだろう。伝えたいことがたくさんあるのは解るが、これほどのものを書けるのだから話を絞って小説に徹すべきだろう。小説では説得力が半減するということはない。要は受け取る側次第だ。橘はノンフィクションより小説の方が断然面白い。
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No.40:
(5pt)

国際金融犯罪、そして、シンガポールを中心としたアジアの情景が非常にリアル。

何より、主人公の古波蔵が格好良い。元バンカーの金融知識、裏社会にも精通した情報力・分析力、さらに、国家機関や犯罪組織に個人で立ち向かっていく度胸と交渉力を持ち合わせ、大金を稼ぎながらも簡単に手放していくダークヒーロー。
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No.39:
(5pt)

アングラ世界のダークヒーローもの、面白い

橘玲氏、ここ最近では小説以外の著書を出版しているが、小説もとても面白い。
国際金融の世界を舞台に、ダークヒーロー的主人公の古波蔵が危険と隣り合わせになりながらも真実に迫る。
マネロン等の行為に関しても、分かりやすく表現してくれているので、すんなり読み続けられる。
読み終えた後の読後感としては何とも言えない、決して悪くない、気持ちの良さでした。
橘玲氏、また小説作品を上梓して下さい。
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No.38:
(5pt)

著者最高傑作

橘玲の小説を全部読みましたが、圧倒的にこれが最高傑作です(2019年4月)。

主人公の古波蔵がいいキャラしてます。どちらかというとダークヒーロー寄りなんですが、牧島や紫帆のことは損得度外視で守る。ただその行動原理が情念や義理ではなく、生きがいもなく漂泊するだけの古波蔵にとって「他人のために尽くす」ことそれ自体が目的だったんじゃないかなあと思わされる感じで、カリスマ性につながっている。

牧島は典型的な「善人だが無力」という役どころ。ただ、自分が無力であることをわきまえているから好感が持てる。

紫帆はその時々の男のカネや権力に寄生するしか生きる術を持たない女なんですが、ただのバカ女ではなく、そういう生き方しかできない自分を受け入れた上で、男を支配する強かさを備えている。

キャラ小説としてだけでも十分秀作なんですが、国際金融や海外ヤクザを絡めたハードボイルドな展開がまたすばらしい。ぜひ映像化してほしい傑作(NHKで全4~6話とか)。
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No.37:
(4pt)

美しさと正確さの中に…

すでに有名ですが、著者の金融に関する圧倒的な知識や精緻さは誰にも負けないでしょう。専門家というより極め人みたいな(笑)
内容は日本やシンガポールを舞台にした金を巡る黒いやりとり…堅苦しくて地味(?)な感じもしますが、読み終わると爽快感がありますね。それにしても登場人物や著者を含め、世界には色々な人がいますね。改めて実感させられます。
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No.36:
(5pt)

マネーロンダリングも面白かったが

今回も金融の裏社会の様々な攻防が交錯し、スリリングてとても面白い物語になってます。
ただし作者も冒頭で注意書きしているように、所々に突っ込みどころはありますので、ここな記載されているテクニックを実際に試したりはしないほうが身のためですね。
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No.35:
(5pt)

楽しめます

知識に裏打ちされていてるし、文章も読みやすい。楽しめます。
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No.34:
(5pt)

面白い

図書館本

以前読んだ、大蔵官僚であった志賀櫻氏のタックス・ヘイブン――逃げていく税金 (岩波新書)2013年が非常に興味深く、同じ題の小説を読みたいと思った。

著者の橘氏(1959-)はマネーロンダリング等の著作もあり、金融業界に精通しているのだろう。

あくまでも小説なのだろうが、おそらくは多くの人たちが日々、お金儲けのために法ギリギリ、あるいは法を犯して、生きているのであろう。

まあ、一般人にはまったく異次元なのだが、本邦においては日銀総裁が異次元の金融政策を行うと宣言したので、少しは節税、脱税、租税回避に関して知っておいても良いのかと思った次第。

お金は大切、でもお金のためだけに生きるのはバカだと再認識。
小説としては非常に面白い。
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No.33:
(4pt)

☆3つ半、既視感がある。話は面白い。

マネーロンダリングが面白かったので作家読み。

印象は一言でいえば既視感。マネーロンダリングとテイスト(世界観)が全く同じ。
主人公は元外資系金融マンで浮世離れの生活、脱税・資金洗浄指南役。舞台はシンガポール(香港)で外銀や非合法組織と渡り合い、お金の探し出す話。

お話は面白いのでマネーロンダリングに嵌った人にはお勧め。マネーロンダリングの方が古く僕には面白かったので間違っても逆に読んではいけない。
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No.32:
(4pt)

テンポがよい

昔読んだ村上龍の小説に似たテンポの良さを感じる。
ライトで頭使わなくて読めるので、移動時間に楽しめた。
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No.31:
(5pt)

緊迫した展開に引き込まれました。

この本でいうタックスヘイブンとはシンガポールのことです。シンガポールと日本を舞台に、国際送金、マネーロンダリング、黒い政治資金の動きなど、今日的なテーマを下敷きにしながら、同じ高校を卒業した男女3人の関係が複雑に絡み合う。緊迫した展開に引き込まれました。オススメします。
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No.30:
(5pt)

シンガポールの描写が素晴らしい

当方はシンガポールに住んで五年目です。
橘さんの書かれたシンガポールの状況がとても的確で、楽しく読めました。
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No.29:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

国際経済犯罪を扱ったマスターピース

国際経済犯罪の最後の悪役は北朝鮮とは逃げのように思われるかもしれませんが、片目の黒幕の存在感がどす黒い深みを醸し出して濃厚なハードボイルドの味わいを発してます。
作中、平凡どころか年収も自慢にならない冴えない男と裏社会を渡り歩く知能犯が昔の縁に結ばれて真っ黒な陰謀に立ち向かうのですが、擦り切れたジーンズの人間とbmwの恐らくはz4を乗り回す人間が歯切れのいいチームワークで真相に向かって切り込んでいく展開はとてつもなく魅力があります。そして暗に匂わす1人の女性を挟んだ水面下の地熱がジワジワと痛気持ちい感触を与えてくれます。しかし本当に魅力高い女性キャラはヒロインよりも、リボンの騎士の方でしょう。寒い日本で自発性に欠けるヒロインに対して汗をかくほど暑く世界の終わりみたいなスコールが降る地で育ったパンツスーツの貧乳キャラにすっかり感情移入のパーセンテージは持ってかれました。痛いラストもさることながら、裏社会のブルーブラッドなのもしがない男衆の心を鷲掴みにするのはもう必然です。いやあ、いいもの拝ませていただきました
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No.28:
(4pt)

P115にある希望の党についての部分がまるで予言

作家、橘玲氏による著作。
コラムが有名だけれども小説も書いている。
本作は久々の小説となる。
2014年4月に単行本出版。
2016年4月15日文庫本初版発行。

日本、シンガポール、東南アジアなど舞台は多岐に渡る
国際経済小説だ。プライベートバンクで勤務していた
北川康志が自殺か他殺か謎の転落死を遂げたことから物語は始まる。

古波蔵(静岡県の高校→関西の国立大学、卒業は同時多発テロの翌年→米系外資銀行→フリー
牧島(静岡県の高校→都内私立大学理工学部→大手電機メーカー→大分の工場、本社勤務
   ホーチミンの合弁工場→インドネシア駐在を断り5年前退職。技術書、ビジネス書の翻訳)
紫帆とかつての静岡県の高校時代の同級生、
そしてシンガポール警察のアイリス。
登場人物が増えすぎて物語が破綻することもなく
進んでいくのを見ているのは見事だ。

個人的にはP115の後ろ3行にある希望の党という党名と
衆議院選挙で惨敗して現在は泡沫政党の扱いを受けていたという箇所には
読んでいて非常に驚いた。(まるで予言だ)
本書の中身そのものは2014年だから偶然とはいえども凄い。

他にも参考というか勉強になる部分が多い作品。

P45 
遺体を航空貨物で搬送する際には、伝染病などの危険もあるため、
通常の貨物以上に厳重な通関手続きが行われる。
それにかかる諸費用は数百万円にもなり、海外旅行傷害保険に
加入していないと、遺族は哀しみばかりか経済的な重荷まで
負わされることになる。

P64
鉄壁の守秘性をうたったスイスのプライベートバンクは顧客を見捨て
自分たちが生き残ることを優先したのだ。彼らの甘言を信じてスイスに
口座を開いた米国人は、いまやいつ脱税犯として起訴されるか
戦々恐々とする羽目に陥っている。

P159
「シンガポールは本当は貧しい国なのよ」アイリスは言った。
「国土の殆どは熱帯雨林のジャングルで農産物を育てる土地もない。
 電気もガスも自力では供給できない。製造業は全てタイやマレーシアに
 移ってしまったから、今はタックスヘイブンとして金融業で生きていく
 しかない。だからみんなMBAを取って、外資系の会社や大手銀行に入って
 キャリアを積もうと必死になる。そういう競争が嫌なら、ウエイトレスか
 店の売り子になるか、看護師になるか、あとは警察官くらいしか仕事がないの」

P501からの柳正成の北朝鮮での子供時代の半生は
地獄と呼ぶにふさわしい。
引用するには長すぎる。
参考文献は「北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所」(文春文庫)

P447~P448
ひとはみんな、自分の利益を最大にしようと思って生きている。 
中略
生き延びるにはゲームを支配し、相手より先に行くしか無いって教えただろ
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No.27:
(5pt)

景気を回すにはタックスヘイブンも必要悪である。

景気が低迷した時になぜ巨額のお金が海外から日本に流れてくるのか?

これは、ペーパーカンパニーによる外資を見せかけた日本企業の買であることが分かる。
景気が過熱すればクールダウン、景気が下がれば資本の投入。
±0で如何に平和的に経済活動を維持するのか?

ディーラーの一部は、お金儲けとして、取り上げられるが、実際はそこが重要ではない。
マネーゲームというけれど、ゲームでもない、誠意をもって国が法治国家として成立するための一つのスキルである。

如何に平和に国を継続していくかの延長上で出た必要悪である。と、個人的に思う。

これは、独占禁止法の延長上の談合と同じである。
資本主義も市場が成熟して飽和した後は、談合無くしてその巨体を維持することはできない。
数式的にそんなことはわかっているのだが、この国を破壊する者たちは逆手にとって叩きつける。

なんで車の価格は大体同じなのか?
建設事業費はだいたいおなじ価格帯にまとまるのか?

そういつ事なのである。
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No.26:
(5pt)

二人の主人公がいい

とてもキャラが立ち、ぐいぐいと読ませるスト―リーです。
女キャラは他でも描かれている通りあまり好感は持てませんが、それを補ってあまりある面白さがこの小説にはあります。
金融サスペンスってこんな面白いんだって印象。
エンタメ小説はこうあるべき!
タックスへイヴン Tax Haven (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:タックスへイヴン Tax Haven (幻冬舎文庫)より
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No.25:
(4pt)

面白い!

東南アジアでもっとも成功した金融マネージャー北川が、シンガポールのホテルで転落死した。自殺か他殺か。同時に名門スイス銀行の山之辺が失踪、1000億円が消えた。金マネーロンダリング融洗浄、ODA、原発輸出、仕手株集団、暗躍する政治家とヤクザ……。名門銀行が絶対に知られたくない秘密、そしてすべてを操る男の存在とは? 国際金融情報小説の傑作!
タックスへイヴン Tax Haven (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:タックスへイヴン Tax Haven (幻冬舎文庫)より
4344424662
No.24:
(5pt)

面白すぎる

ちょうどケイマンの件で盛り上がっていた時に購入して読んだがとても面白くてエンターテイメント性が強かった。お金のことが好きな人は絶対おもしろいと感じるはずなのでおすすめしたい。
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